楽天カードの海外旅行保険は十分?利用付帯の条件や上手な使い方を徹底解説!

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楽天カードの海外旅行保険って十分なの?

海外旅行先で怪我や病気になってしまった場合、現地での医療費は数倍~数十倍かかることもめずらしくありません。

果たして、楽天カードだけで海外に行っても大丈夫なのか気になるところですよね。

そこでこのページでは楽天カードの海外旅行保険について、次の内容を徹底的にまとめてみました。

  • 楽天カードの海外旅行保険で十分か?
  • 保険を適用させるためにするべきことは?
  • 楽天カードの海外旅行保険のメリット・デメリット
  • 楽天ゴールドカードや楽天プレミアムカードの海外旅行保険

楽天カードの発行を検討している方や既にお持ちの方は必見ですよ!

楽天カードの海外旅行保険の条件と保証内容

楽天カードの海外旅行保険は、年会費無料にかかわらずかなり充実しています。

実際に海外旅行者からは絶大な人気があり、ノマドワーカーからバックパッカーからも非常に評判がいいカードです。

まずは保険の適用条件や保証内容を見ていきましょう。

料金は完全に無料

楽天カードに限らずですが、クレジットカードの海外旅行保険は完全に無料。

申し込みをする必要もなく、治療費はカード会社提携の保険会社が支払ってくれるので、ユーザーは1円も払う必要がないのです。

  • 楽天カード本体の年会費:無料
  • 楽天カードの海外旅行保険:無料

カード本体の年会費も無料の楽天カードでは、タダで海外旅行保険を使えるんですね。

年会費無料で海外旅行保険付帯は貴重
そもそも一般的に海外旅行保険はゴールドカード以上のサービス。

年会費無料~1,000円程度の一般カードでは、付帯していないものも数多くあります。

年会費(税込) 海外旅行保険
card
楽天カード
無料
card
PayPayカード
無料 -
card
イオンカードセレクト
無料 -
card
JCBカード
1,375円
card
セゾンカードインターナショナル
無料 -
card
JALカード
2,200円
card
三井住友カード
1,375円
card
エポスカード
無料
※2023年10月1日より利用付帯に変更
card
ビュー・スイカカード
524円
card
ビックカメラSuicaカード
524円
card
リクルートカード
無料
card
Orico Card THE POINT
無料 -
card
セブンカード・プラス
無料 -
  • -…付帯なし
  • △…保険の項目(疾病治療/死亡後遺障害など)が限定的
  • ○…それなりに充実しているものの条件が「利用付帯(旅行代金を決済すれば適用)」
  • ◎…は「自動付帯(持っていくだけで適用)」
“年会費無料”かつ“海外旅行保険付き”の楽天カードがいかに貴重かが伺い知れますね。

補償額と補償内容

海外旅行保険の項目で最も重要な「傷害・疾病治療費」の補償額が高いことも、楽天カードの人気の要因の一つ。(くわしくは「そもそもどの補償金額が重要なの?」で後述)

補償額 保険の対象
死亡後遺障害 2,000万円 死亡・後遺症が残った時
傷害治療 200万円 ケガをした時
疾病治療 200万円 病気をした時
携行品損害 20万円 ケータイやカメラなど所持品を盗難・破損したとき
賠償責任 2,000万円 他人をケガを負わせた時や他人のモノを壊した時
救援者費用 100万円 入院時・行方不明時の救援者の旅費や探索費用

海外での治療費はとんでもなく高くなることもあるので、病気やケガの補償が充実していると安心です。(くわしくは「国・地域ごとに十分か異なる」で後述)

VISAやJCBでも同じ
楽天カードでは国際ブランドをVISA・Mastercard・JCB・アメックスの4種類から選べます。

ただ、海外旅行保険の補償額や保証内容はどれも全く一緒なので、それ以外の要素で選ぶといいですよ。

ゴールドカード並みの補償額

治療費用の補償額だけで言えば、楽天カードはアメックスゴールドに劣るとも勝らず

card
楽天カード
card
アメックスゴールド
死亡後遺障害 2,000万円 最高1億円
傷害治療 200万円 200万円
(利用:+100万円)
疾病治療 200万円 200万円
(利用:+100万円)
携行品損害 20万円 100万円
賠償責任 2,000万円 4,000万円
救援者費用 100万円 300万円
(利用:+100万円)

年会費無料でここまで補償額が充実しているのは珍しいです。

他の年会費無料カードと比べても高めの補償額
いくつかの年会費無料で人気の高いカードと比較しても、楽天カードはかなり高めの補償額です。

傷害治療 疾病治療
card
エポスカード
200万円 270万円
card
楽天カード
200万円 200万円
card
Delight JACCS CARD
200万円 200万円
card
JCB CARD W
100万円 100万円
card
リクルートカード
100万円 100万円
card
ビュー・スイカカード
50万円 50万円

適用条件が「利用付帯」には注意

楽天カードの旅行保険の適用条件は「利用付帯」

クレジットカードの旅行損害保険の自動付帯と利用付帯の違い

自動付帯のカードと違って、旅行前に旅費の一部を楽天カードで決済しなければなりません。

楽天カードの海外旅行保険の利用条件

バス代やタクシー代でもOK

事前にツアー代金や飛行機代を楽天カードで支払うのがセオリーですが、もしうっかり忘れてしまっても大丈夫。

自宅から空港までの移動手段のうちの一部の決済でもOKなので、心配いりませんね。

  • 成田エクスプレス代
  • 自宅から空港までの一部の電車賃
  • 自宅から空港までのタクシー代
  • 地方空港から成田空港までの航空券代
  • 成田空港行きのリムジンバス代
  • 自宅から最寄駅へのバス代
  • Suicaチャージ代

カスタマーセンターに問い合わせたところ、Suicaへのチャージで楽天カードを使っている場合でも、証明さえできればいいらしいので案外気楽なもんです。(くわしくは「公式サイト:楽天カードの海外旅行保険」

注意
ただし、対象となるのはあくまで公共交通用具の利用料金のみ。

自家用車やレンタカーで空港にいった場合や、出国前に空港近くで宿泊した料金では条件を満たせません。

また、滞在先のホテル代金だけの支払いでも「海外旅行代金」と見なされず、保険が適用されないのでご注意を

「利用付帯」の楽天カードでは旅費を事前にカード決済する必要があります。

ただ、空港までのバス代やでもOKなので、飛行機代をカード払いし忘れても安心です。

プラスで自動付帯のクレジットカードを持っておくと便利ですよ!

使い方と連絡先

海外旅行保険に関する問い合わせ先は、国内にいる場合と海外にいる場合で異なります。

出国前にスクリーンショットを取っておくなど、もしもの時に備えましょう。

出国前・帰国後など日本滞在中の連絡先

日本国内にいる時。

  • 出国前に海外旅行保険について疑問点が生じた場合
  • 帰国後に保険金を請求する場合

上記のような場合には次の電話番号にかけてください。

楽天カード保険デスク (三井住友海上) 0120-456-029

この電話は年中無休・24時間繋がるようになっているので、出国前夜に確認したいことがあるときでも便利です。

また、保険金請求は事故発生日から30日以内に行わないと適用されないことには注意が必要です。

対応は◎
実際に問い合わせて見たところとても丁寧に心地よい対応をしていただけたので、少しでも不安点が残る場合に活用することをオススメします。

渡航先からの事故受付・相談

上記の電話番号は海外からは繋がらないので別の海外デスクに連絡する必要があります。

実際に事故が起こり医療費がかかりそうな場合や携行品を破損した場合などは速やかに以下の電話番号に連絡するようにしましょう。

楽天カード保険デスク (三井住友海上) 81(国コード)-18-888-9289

渡航先からの緊急医療に関する連絡先

次のような場合は緊急医療アシスタントサービスを利用することができます。

  • 医療施設への移送
  • 本国への送還
  • 現地への医師の緊急派遣
  • 医療品類の緊急手配

滞在先によって連絡先が異なるので記載しておきます。

アメリカ本土・ハワイ・グアム・サイパン 1-877-300-3931
中国(北部) 10800-813-2784
中国(南部) 10800-481-2967
シンガポール 800-810-2355
その他の地域 81-18-888-9998(★)
もちろん保険適用内
緊急医療アシスタントサービスは海外旅行保険の対象範囲内なので、事故にあった時は思い悩まずまず連絡するようにしましょう。

楽天カードの海外旅行保険で十分なのか?

楽天カードの補償額が充実していることはわかりましたが、果たして1枚で十分なのでしょうか?

そもそもどの補償額が大事なのかを解説してから、国・地域別の治療費を鑑みて見極めていきましょう。

そもそもどの補償金額が重要なの?

海外旅行保険ではクレジットカード会社が「最高2000万円!」と最高補償金額を提示しているためかこの数字ばっかりを気にしてしまいがちです。

しかしこの最高補償額というのは、「傷害死亡・後遺障害」の金額の(楽天カードの場合は賠償責任)。

つまりは旅行中の事故により死亡や後遺障害が残ってしまった時に補償される金額なのです。

現実的に考えてみると旅行中に死亡のリスクがある大事故に遭う確率は稀なので、これよりも重要視する項目があります。

「傷害治療費用」と「疾病治療費用」が重要

それは、ケガや病気の治療費を補償してくれる「傷害治療費用」と「疾病治療費用」です。

実際に請求回数も一番多く、使う可能性が一番高いです。

その次は、携行品損害保険あたりを重視しましょう。(2番目に請求額が多い)

国・地域ごとに十分か異なる

楽天カードの「傷害治療費用」と「疾病治療費用」は以下の通り。

傷害治療費用 200万円
疾病治療費用 200万円

どんな国でも大体のケースでは200万円〜300万円程度あれば足りるので、楽天カード1枚で問題ないでしょう。

ただ、国によって医療費はかなり違うので確認して行きましょう。(かなり悪いケースを想定しているので、風邪くらいならどこでも楽天カード1枚で十分)

  • 台湾・韓国・中国・東南アジア→楽天カード1枚で十分
  • ヨーロッパ・オーストラリア・アフリカ・中東→楽天カード1枚では少し不安
  • アメリカ・ハワイ→楽天カード1枚では足りないかも

台湾・韓国・中国・東南アジアなら十分

東南アジアの医療費は日本の4分の1ほど。

中国や韓国は日本の2分の1ほどで(台湾だけは例外的に医療費が高め)ですが、楽天カード1枚で十分なはずです。

ヨーロッパ・オーストラリア・アフリカ・中東は少し心配

ヨーロッパとオーストラリアは医療費が高いです。

ただ、一泊でもせいぜい30万円ほどなので、楽天カードでも足りるのかなと。

アフリカや中東は医療費こそやすいですが、重度の怪我の場合高度医療の受けられるヨーロッパに搬送されるケースも少なくないので、500万円以上かかることも。

国ごとでかなり異なりますが、楽天カード1枚で十分とは言い切れません

アメリカ・ハワイは足りないかも

アメリカでは日帰りの医療費でも100万円越えすることも。

とくにリゾート地として人気のハワイはとんでもなく高いです。

救急車 82,000円
病院の部屋代(1日) 330,000円
盲腸の治療費 3,000,000円
骨折時の治療費 50,000円

楽天カード1枚では足りないかもしれないので、海外旅行保険付きのクレカを複数枚持っておきたいところです。

結論:1枚で十分だが、複数枚持っておきたい

楽天カード1枚で十分なケースが多いですが、万が一に備えて海外旅行保険つきのカードを複数枚持っておきたいところです。(補償額は合算できるので)

ゴールドカードを持つものもよし、コストをかけたくないなら年会費無料のカードから探すのもよし。

自分のライフスタイルに合わせて、複数枚カードを持ちましょう。

楽天カードの海外旅行保険の3つのメリット

さらに掘り下げていくと、3つのメリットがあります。

  1. 家族カードでも同じ保険が適用される
  2. 楽天カード保有者なら同伴者も保険が適用される
  3. スマホやiPhoneなど携行品の盗難・破損・紛失も補償

それぞれについて見ていきましょう。

1.家族カードも同じ保険が適用される

楽天家族カードにも楽天カードの本会員と全く同じ保険が適用されます。

例えばお子さんが友達と海外旅行をする場合。

楽天家族カードで決済したとしても、本会員同様に海外旅行保険が付帯されるので安心ですね。

補償額を2倍にする裏技アリ
本カード、家族カードの2枚持ちをすれば補償額を2倍にすることが可能です。(複数枚で合算できるため)

例えば、夫婦でこんなかんじで計4枚持てばOK。

  • 夫:夫名義の本カード&妻名義の本カード
  • 妻:妻名義の家族カード&夫名義の家族カード

ゴールドカードに匹敵する補償額を、年会費を一切かけずに手に入れられますよ!

2.楽天カード保有者なら同伴者も保険が適用される

家族や友人と海外旅行をするとき、旅費を一人がまとめて建て替えることってありますよね。

ただ利用付帯のカードの場合、普通は支払った本人しか保険が適用されないのがネックなところ。

しかし楽天カードでは、同伴者が楽天カードを所有していた場合、その人にも保険が適用されるので、敢えて別々で申し込む必要はありません。

家族や友達と旅行をするときにまとめて支払いをしても「利用付帯」の条件を満たせます。

日本で一番所有者数が多い楽天カードならではの、利便性の高いサービスですね。

3.スマホやiPhoneなど携行品の盗難・破損・紛失も補償

旅行先でスマホやiPhoneを盗難・破損・紛失しても、楽天カードの携行品損害で補償されます。

楽天カードの携行品損害の補償額
1個あたりの最高補償額 10万円
1旅行中の最高補償額 20万円
1年間の最高補償額 20万円

3,000円の自己負担金こそ必要ですが、1台あたり10万円補償してくれるので、ほとんどのスマホは全額返ってきますね。

最新のiPhone機種だと10万円overのものも多いですが、自分で払う分は数万円で済むので助かります。

デジカメやスーツケースの破損も保険の対象

iPhone以外にもさまざまな携行品が補償の対象です。

  • バッグ
  • カメラ
  • 時計
  • 衣類
  • 旅券
  • スーツケース

いまどき使っている人も少ないかもしれませんが、デジカメも保険の対象。スーツケースの破損も補償してもらえます。

海外便だと荷積みの際に投げ飛ばされることもあるので、これはありがたいですね。

ノートパソコンは対象外
楽天カードの携行品損害保険では対象外になってしまうものも...。(三井住友海上火災保険会社の場合)

  • 現金・小切手
  • 義歯
  • 定期券
  • コンタクトレンズ
  • ノートPC
  • サーフボードなどの運動具

中でも注意したいのが、ノマドワーカーの必需品とも言えるノートパソコンが保険の対象外のこと。

置き忘れや盗難には十分注意しましょう。

楽天カードの海外旅行保険の6つのデメリット・悪い評判

楽天カードの海外旅行保険のデメリットは大別すると以下の6つ。

  1. キャッシュレス診察非対応に(2019年7月1日からの改悪)
  2. 子供は適用できない(家族特約なし)
  3. レンタル品(ポケットWi-fiなど)の“盗難”は保険対象外
  4. 航空便遅延保険(ロストバゲージ・遅延・欠航)なし
  5. 3ヶ月(90)超えの滞在期間は保険適用外
  6. 病気による死亡は保証対象外

“ないものねだり”な感じもありますが、いざという時に困らないように把握しておきましょう。

1.キャッシュレス診察非対応に(2019年7月1日からの改悪)

以前は楽天カードの海外旅行保険では、病院では現金が必要がなく、治療費を立て替えなくてOKでした。

これがいわゆる「キャッシュレス診察」

お金に余裕がなくても、安心して治療を受けられ、旅行保険の良し悪しに大きなウェイトを占める要素です。

しかし2019年7月1日に改悪があり、楽天カードもキャッシュレス診察非対応になってしまいました。

MEMO
これは楽天カードの改悪というよりは、提携会社の三井住友海上の方針によるもの。

利用付帯のクレジットカードは全てキャッシュレス診察に非対応に変更したみたいです。

ちょっとした怪我の治療日くらいなら建て替えるのも苦ではないですが、入院となるとかなりキツイですね。

医療費が高額な地域なんかはお手上げ状態になるので、キャッシュレス診察OKのエポスカードあたりも持っておきたいところです。

2.子供は保険の対象外(家族特約なし)

家族カードを発行すれば、家族にも楽天カードの海外旅行保険を適用できましたが、それは18歳以上の場合のみ。。

18歳未満はそもそも家族カードを発行できないんですね。

また、“家族特約”といって、18歳未満の子供に適用される保険も付いておらず、子供は保険の対象外になってしまうので、別途で旅行保険に加入するのがいいですよ。

家族特約アリのクレジットカード
家族特約が付帯する以下のゴールドカードも検討して見ましょう。

3.レンタル品(ポケットWi-fiなど)の“盗難”は保険対象外

楽天カードの海外旅行保険は「三井住友海上」が代行して業務を行っています。

「三井住友海上」保険の唯一のネックが、レンタル品の“盗難”が保険の対象外であること。

「賠償責任危険補償特約」はレンタルした携帯電話などが紛失・盗難の場合の賠償責任は補償の対象になりますか?
【2016年10月1日以降始期契約】
はい。レンタル業者から直接借り入れた旅行用品または生活用品に与えた損害に対する賠償責任は紛失・盗難いずれも補償します。
ただし、タイプKには「賠償責任危険補償特約」はセットされません。

【2016年9月30日以前始期契約】
レンタル業者から借りたものの盗難の場合の賠償責任は、賠償責任補償特約で補償されません。レンタル業者から直接借り入れた旅行用品または生活用品に与えた損害に対する賠償責任は、破損もしくは紛失のみ補償されます。

以前は補償の対象だったんですが、2016年9月30日に変更されてしまったんですね。(保険金詐欺対策のためかと...)

レンタルポケットWiFiや、レンタサイクル、レンタルスーツケースなど、あらゆるレンタル品を盗難されても、弁償は全て自費なので注意を。

ハワイでレンタサイクルが盗難されても自己負担
例えば、ハワイでレンタサイクルをしたとします。

当然これも盗難された場合はすべて自己負担。

“これだったら高級ホテルに泊まれるじゃん”というくらいの額がかかるので、一気に現実に突き戻されますね...。。

破損・紛失は賠償責任で保証されるので問題ナシ

これじゃレンタルするのがとっても怖くなってしまいますが、唯一の救いが。

レンタル品でも“破損・紛失”は賠償責任で保証されます。

旅行のために業者から借り入れた用品を紛失・破損し法律上の損害賠償責任を負った場合は、<賠償責任危険補償特約>で補償されます。

楽天カードの場合は最高2,000万円までは保証されるので、まず問題ないでしょう。

友人から家族に借りたものは携行品損害の対象
レンタル品といっても、友人や家族に借りたものは、「業者」のものではないので、賠償責任は適用外。

この場合は、携行品として扱われるので、携行品損害の保険が適用されます。

兎にも角にも“盗難”にだけは気をつけるようにしましょう

4.航空便遅延保険(ロストバゲージ・遅延・欠航)なし

楽天カードには飛行機関連の保険が付帯していません。(航空便遅延保険)

  • 乗継遅延費用
  • 出航遅延・欠航・搭乗不能費用
  • 手荷物遅延費用(ディレイバゲージ)
  • 手荷物紛失費用(ロストバゲージ)

これらはすべて「航空便遅延保険」というサービスで、正確にいうと海外旅行保険ではないです。

ただ、海外旅行が多い人にとって、ロストバゲージの恐怖とは常に隣り合わせ。あらかじめ知っておいて損はないでしょう。

航空遅延保険付きのクレジットカードが欲しいなら

航空遅延保険が付帯しているのは、一部のゴールド以上のカードのみです。(年会費無料の楽天カードに求めること自体がお門違いかも...。)

強いておすすめを挙げるならMUFGカードゴールド。

乗継遅延費用 2万円
出航遅延・欠航・搭乗不能費用 1万円
手荷物遅延費用(ディレイバゲージ) 1万円
手荷物紛失費用(ロストバゲージ) 2万円

年会費が2,095円(税込)と格安ながら、ロストバゲージなどにも補償が出ますよ。

航空遅延保険は頼りにしちゃダメ!
遅延や欠航で保証されるのは、ホテルの宿泊費用や食事代のみでせいぜい1万〜3万円程度。

ロストバゲージは生活必需品しか保証の対象にならず、せいぜい2万〜10万円程度の衣料費分しかもらえません。

クレジットカードの保険どうこうより、まずは貴重品や高価なものをトランクに入れない”ことが最優先です。

5.3ヶ月(90日)超えの滞在期間は保険適用外

これは楽天カードに限らずの話ですが、クレジットカードの海外旅行保険の適用期間は90日まで。

3ヶ月以上海外に滞在する場合、91日目以降に怪我や病気をしても補償を受けられません。

旅行や短期留学なら問題ないですが、長期の留学となるとそうはいきませんね。

3ヶ月に1回帰国すれば問題ナシ

ただし、保険適用期間は“出国から90日以内”

一度帰国すれば、滞在期間はリセットされ、再度出国の際に90日のカウントダウンが始まります。

保険は何度でも適用されるので、3ヶ月に1回は帰国する予定があるなら、長期留学でも楽天カードの海外旅行保険でも問題ないですよ!

90日以上保険を適用させる裏技もあるが...

自動付帯のカードの保険適用期間が切れる頃に、利用付帯のカードで現地の公共交通機関を決済する。

この方法を使えば91日目以降も旅行保険保険を適用させることはできます。

90日目まで 自動付帯のクレジットカード
91日目以降 利用付帯のクレジットカード

91日目以降のカードとして、利用付帯の楽天カードを使えそうですが、それは不可能。

というのも、楽天カードの保険適用条件は“出国前の決済”だけだからですね。

6.病気による死亡は保証対象外

「病気による治療費用」がカバーされているので混同しがちですが、「病気による死亡」の場合は保険が降りないことは覚えておきましょう。

病気死亡のケースをカバーしたいなら、カードの付帯保険以外の海外旅行保険に入っておく必要があります。

楽天ゴールドカードと楽天プレミアムカードの海外旅行保険

各楽天カードの海外旅行保険は以下の表の通り。

楽天カード楽天ゴールドカード
楽天PINKカード・楽天AMCカード
楽天カードアカデミー・楽天銀行カード
楽天プレミアムカード
利用条件 利用付帯 自動付帯
傷害死亡・後遺障害 2,000万円 5,000万円
(内1,000万円は利用付帯)
傷害治療費用 200万円 300万円
疾病治療費用 200万円 300万円
賠償責任 2,000万円 3000万円
携行品損害 20万円 50万円
(内20万円は利用付帯)
救援者費用 200万円 200万円

楽天ブラックカードは省略。楽天ビジネスは楽天プレミアムの保険が適用。

楽天ゴールドカード:楽天カードと全く同じ

楽天ゴールドカードの海外旅行保険は楽天カードと同じ。

card
楽天カード
card
楽天ゴールドカード
適用条件 利用付帯 利用付帯
死亡後遺障害 2,000万円 2,000万円
傷害治療 200万円 200万円
疾病治療 200万円 200万円
携行品損害 20万円 20万円
賠償責任 2,000万円 2,000万円
救援者費用 200万円 200万円

補償額も付帯条件(利用付帯)も全く一緒です。

海外旅行保険を充実させたいなら、自動付帯で最高3,0000万円の楽天プレミアムカードも検討してみましょう。

楽天プレミアムカード:自動付帯で補償額がアップ

楽天プレミアムカードでは海外旅行保険も大幅にグレードアップ。他のゴールドカードと比べても遜色ない補償額です。

card
楽天カード
card
楽天プレミアムカード
付帯条件 利用付帯 自動付帯
傷害死亡
後遺障害
2,000万円 4,000万円
(利用付帯:+1,000万円)
傷害治療費用 200万円 300万円
疾病治療費用 200万円 300万円
携行品損害 20万円 50万円
賠償責任 2,000万円 3,000万円
救援者費用 200万円 200万円

適用条件も自動付帯で事前の手続きは一切必要なく、カードを持って行くだけでOKなので気楽ですね。

さらに、キャッシュレス診察も依然として対応しているので、より安心です。

国内旅行保険も付帯

利用付帯ですが、楽天プレミアムカードには国内旅行保険もついています。

card
楽天カード
card
楽天プレミアムカード
国内旅行保険 なし 利用付帯
死亡後遺障害 - 5,000万円
入院保険金日額 - 5,000円
通院保険金日額 - 3,000円
手術保険金 - -

「国内の旅行で保険なんていらないよ…」という人が大半だと思いますが、無料なので、あるに越したことはないでしょう。

“もしも”に備える転ばぬ先の杖ですね。

総評:楽天カードは年会費無料ながら旅行保険が非常に充実している

今回は楽天カードの海外旅行保険について徹底解説しました。

最後に重要なポイントをおさらいしておきましょう。

  • 楽天カードは年会費無料ながら海外旅行保険が充実
  • 適用条件が「利用付帯」には注意
  • 万が一に備えて海外旅行保険つきのカードを複数枚持っておきたい
  • 家族カードでも同じ保険が適用される
  • 楽天カード保有者なら同伴者も保険が適用される
  • スマホやiPhoneなど携行品の盗難・破損・紛失も補償
  • キャッシュレス診察非対応に(2019年7月1日からの改悪)
  • 子供は適用できない(家族特約なし)
  • レンタル品(ポケットWi-fiなど)の“盗難”は保険対象外
  • 航空便遅延保険(ロストバゲージ・遅延・欠航)なし
  • 3ヶ月(90)超えの滞在期間は保険適用外
  • 楽天ゴールドカードの旅行保険は楽天カードと全く同じ
  • 楽天プレミアムカードは自動付帯で補償額がアップ

大体のケースでは200万円〜300万円程度あれば足りるので、楽天カード1枚で十分です。

ただ、アメリカのように医療費が高い地域に行く場合は、万が一に備えて海外旅行保険つきのカードを複数枚持っておきたいところです。(エポスカードなど)

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