ドコモをはじめとする大手通信キャリアはスマホ料金が高くなりやすいので、安く抑えたいと考える方も多いのではないでしょうか。
そんな時におすすめなのは、auの格安料金プランであるpovoです。
この記事では、ドコモからpovoに乗り換えるメリット・デメリット、乗り換える方法などについて詳しく解説します。
ドコモから他社への乗り換えを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
ドコモからpovoに乗り換えるメリット
ドコモからpovoに乗り換えるメリットは以下の通りです。
ドコモからpovoに乗り換えるメリット
- 料金が安くなる
- ドコモで繋がりにくいエリアだと繋がるようになる可能性あり
- 通信品質は大きく変わらない
下記にて、詳しく解説します。
料金が安くなる
ドコモとpovoの料金を以下の表で比較しました。
通信会社 | povo | ドコモ |
小容量データの料金 | 1GB(7日間):390円 3GB(30日間):990円 |
【eximo】※ ~1GB:2,178円 ~3GB:3,278円 無制限:4,928円 |
大容量データの料金 | 20GB(30日間):2,700円 60GB(90日間):6,490円 150GB(180日間):12,980円 |
※ドコモ光セット割(home 5Gセット割)・みんなドコモ割(3回線以上)・dカードお支払割適用時の料金です。
ドコモはeximoと呼ばれる、3GBまでは使った分だけ料金がかかり、3GB以降はデータを無制限で利用できるプランです。
ドコモ光セット割やみんなドコモ割などの各種割引を適用した上で上記の料金なので、3GBや20GBの料金と比較するとpovoの方が安いことがわかります。
povoの場合はトッピングを購入しないと基本料金0円なので、使わない月は0円で維持することも可能です。※180日以上有料のトッピングを購入しない場合は利用停止になる恐れがあります。
ただし、povoはデータ無制限の月額プランがないので、毎月データ容量を気にせずに使いたいのであればドコモの方がおすすめです。
毎月3GB~20GB程度使う方、必要な分だけ無駄なく使いたい方は、ぜひpovoへの乗り換えを検討しましょう。
ドコモで繋がりにくいエリアだと繋がるようになる可能性あり
ドコモとpovoはそれぞれ使える回線が異なり、povoではauの回線が使用できるので、ドコモで繋がりにくい場所も快適になる可能性があります。
ドコモの回線が繋がりにくい方や、周囲でauの方が問題なく使えている方は、povoに乗り換えた方が快適に回線を使用できるかもしれませんよ。
通信品質は大きく変わらない
povoはauの回線をほぼ同等の品質で利用できるため、通信速度もドコモと大きく変わりません。
通信会社 | ドコモ | povo |
下り平均速度 | 121.97Mbps | 103.91Mbps |
上り平均速度 | 14.39Mbps | 16.11Mbps |
※上記通信速度は直近3ヶ月間の平均実効速度です。
※測定期間:2023年11月16日~2024年2月16日
※出典:みんなのネット回線速度
ドコモの方が若干速い結果となりましたが、たった20Mbps程度であれば使用感に大きな差はないでしょう。
格安SIMはキャリアの回線を借りて通信サービスを提供しているため、混雑時など時間帯によっては通信速度が遅くなりやすい傾向にあります。
しかしpovoはauと同じように回線を利用できるので、通信品質を重視している方にもぴったりですよ。
ドコモからpovoに乗り換えるデメリット
一方で、ドコモからpovoに乗り換えるデメリットは以下の通りです。
ドコモからpovoに乗り換えるデメリット
- サポートはオンラインのみ
- キャリアメール非対応(もしくは持ち運びで有料)
- 留守番電話が非対応
- ドコモのその他サービスで使えなくなるものがある
- エリアが異なるので場所によっては繋がりにくくなる場合がある
下記にて詳しく解説します。
サポートはオンラインのみ
povoは実店舗がなく電話窓口も設置されていないので、サポートはすべてオンラインとなります。
ドコモのように有人店舗やオペレーターと直接話ができる窓口がなく、問い合わせはすべてチャットサポートを利用することになります。
スマホの操作に慣れていない方や、スマホを初めて使うシニアの方などにとっては、少々ハードルが高いかもしれませんね。
対人サポートがなくても、周囲にスマホについて聞ける方がいるのであれば問題ないでしょう。
キャリアメールが非対応(もしくは持ち運びで有料)
povoではキャリアメールを作成することができないため、キャリアメールを使い続けたい場合はドコモの「メール持ち運びサービス(月額330円)」を使う必要があります。
最近はLINEなどがコミュニケーションの手段となっているため、連絡手段としてキャリアメールを使用しているのであれば、そこまでキャリアメールにこだわる必要はないでしょう。
ただし、一部のサービス(芸能人のファンクラブなど)はキャリアメールの登録が必須の場合もあるので、キャリアメールを失っても良いか一度確認することをおすすめします。
キャリアメールが必要であれば、持ち運びサービスを使いましょう。
留守番電話が非対応
povoは留守番電話が使えず、他社のように有料オプションもありません。
そのため、留守番電話を使いたい場合は以下の代替案を活用する必要があります。
- Androidスマホの伝言メモ機能を使う
- 「スマート留守電」など外部の留守番電話サービスを使う
- povoとは他に留守番電話が使えるSIMとデュアルSIM運用する
Androidスマホには伝言メモという機能があるので、留守番電話の代わりとして利用できます。
有料にはなりますが留守番電話のみ扱っている外部のサービスもあるので、必要に応じて活用すると良いでしょう。
または、留守番電話のサービスがある他社格安SIMとpovoを併用してデュアルSIM運用するという手段もあります。
デュアルSIM運用であれば、留守番電話のサービスがあるSIMを通話メインに、povoをデータ通信メインなど、使い分けることができますよ。
ドコモのその他サービスで使えなくなるものがある
ドコモからpovoに乗り換えることで、ドコモで今まで使えていたサービスや機能が使えなくなる恐れがあります。
主に、ドコモで加入していたオプションサービスが使えなくなる、ドコモ系列のアプリの決済で携帯電話料金との合算請求ができなくなるなどが挙げられます。
ドコモを使っている上で、「どうしても使い続けたい」アプリやサービスがある場合は、乗り換え後も変わらずに使えるのか、決済方法がどうなるのかなどを確認しましょう。
エリアが異なるので場所によっては繋がりにくくなる場合がある
ドコモからpovoへ乗り換えると回線がドコモからauに切り替わるので、エリアによっては繋がりにくくなる恐れがあります。
よくスマホを使うエリアで、au回線が繋がりにくいなどの話を聞く場合はpovoへの乗り換えを慎重に考えましょう。
回線に繋がらないなどの不具合がある場合は、8日以内であれば初期契約解除(キャンセル)も可能です。
ドコモからpovoに乗り換える方法
ドコモからpovoに乗り換えるには、以下の4つのステップが必要です。
- povo公式サイトでスマホの動作確認をする
- povo公式サイトで申し込み手続き(本人確認・情報入力)をする
- MNP予約番号を取得する(MNPワンストップを利用)
- SIMの開通手続きをする
下記にて、それぞれの手順について詳しく解説します。
1.povo公式サイトでスマホの動作確認をする
まず、povo公式サイトにて現在利用しているスマホの動作確認をします。
povoへの乗り換えと同時に新たに機種を購入する場合は、その機種の名前を入れてpovoで使えるかどうか確認してください。
契約後に使えないという事態を防ぐためにも、必ず手続き前にチェックしてくださいね。
2.povo公式サイトで申し込み手続き(本人確認・情報入力)をする
次に、povo公式サイト(アプリまたはWeb)から契約の申し込み手続きを進めましょう。
povoはアカウントの登録が必要となるので、まずはアカウントの作成をしてください。
その後は画面の案内に従い、契約者情報や決済情報の入力・重要事項の確認へと進みます。
povoはeKYCが使えるので、運転免許証やマイナンバーカードを読み込み、本人確認をする必要があります。
eKYCでの認証後、登録したメールアドレスに届いたメールを確認し、本人確認を完了させてください。
3.MNP予約番号を取得する(MNPワンストップを利用)
次に、MNP予約番号を取得します。
ドコモからpovoであればMNPワンストップが利用できるので、事前に番号を発行する必要がありません。既に発行している場合は「MNP予約番号をお持ちのお客さま」を選択して予約番号と電話番号を入力しましょう。
MNPワンストップ方式を利用したMNP予約番号の発行方法は以下の通りです。
- 「MNP予約番号をお持ちでないお客さま」を選び、利用中の携帯電話会社をタップ
- 選択した携帯電話会社の予約手続きページにアクセス
- 案内に従いMNP予約番号を取得
- povoの申し込みページに遷移したら申し込み手続きを進める
4.SIMの開通手続きをする
契約が完了したら、次にSIMの開通手続きをします。
物理SIMカードの場合はまずSIMカードが自宅に届くのを待ちましょう。
eSIMは契約完了した時点で、オンラインから開通手続きが可能です。
それぞれのSIMの開通手続きの手順は以下の通りです。
SIMカードの開通手続き
- 郵送にてSIMカードを受け取る
- povo会員アプリにてSIMカードの有効化※9:30~20:00まで
- SIMカードを端末に差し込む
- APN設定
- 発信テスト用番号(111)に電話
eSIMの開通手続き
SIMの有効化はpovoの会員アプリで操作できます。
APN設定は利用する端末によって手順が異なるので、povo公式サイトを見ながら操作を進めてください。
ドコモからpovoに乗り換えるのに一番良いタイミング
ドコモからpovoに乗り換えるのに一番良いタイミングは月末です。
ドコモから他社へ乗り換えたり解約をした月は、料金の日割り計算が行われません。
そのため、いつ解約・他社へ乗り換えてもドコモでは満額料金がかかってしまうので、月末に乗り換える方が余計な出費を抑えられます。
povoのデータトッピングは月額制ではなく有効期限が設けられているので、いつ加入しても加入日からカウントされるため、特に問題はありません。
ドコモからpovoへ乗り換える際は、ドコモ側の締め日を意識したタイミングで手続きしましょう。
料金を安く抑えたい方はドコモに乗り換えよう!
ドコモからpovoに乗り換えると、通信品質は大きく変わらず料金が安くなることがわかりました。
小容量~中容量のプランであれば半額程度まで料金を抑えられるので、ドコモの料金を高いと感じている方にも適しています。
さらにpovoはトッピングを購入しない場合は基本料金0円なので、必要な時だけトッピングを購入するという使い方も可能。トッピングしない間は128kbpsの通信速度で使えるので、Wi-Fi通信がメインの方や着信を受け取るのみの方は、ずっと0円で使い続けられる可能性もあります。
一方で、留守番電話やキャリアメールなど使えなくなる機能もあるので注意しましょう。
毎月の利用量にばらつきがある方、料金を安くしつつ快適にネットを使いたい方は、ぜひpovoへの乗り換えを検討してみてくださいね。
なお、povo以外の乗り換え先も検討したい場合は、ぜひ下記記事も参考にしてみてください。