povoは自分で好きなトッピングを購入し、自分だけのスマホプランを作られるauの格安料金プランです。
通信品質の高さや、基本料金0円で必要なトッピングのみ購入できる自由度の高さが大きなメリットであり、他の通信会社との併用やスマホを最低限の料金で抑えたい方に重宝されています。
では、シニアの方にpovoはおすすめできるのでしょうか?
今回は、povoがシニアの方におすすめできる点とできない点について詳しく解説します。
目次
【結論】povoはシニアにおすすめできる点とできない点がある
povoは大手通信キャリアと異なり、実店舗を持たず基本的に自分で設定や操作が必要となる格安料金プランのため、スマホに対するある程度の操作スキルや知識があると安心です。
そのため、povoが全てのシニアの方におすすめできるとは言い切れません。
シニアの方におすすめできるポイントとできないポイントを、以下にまとめました。
シニアにおすすめできるポイント
- 料金が大手キャリアと比べてとても安い
- トッピングをしなければ0円
- 使える端末の種類が幅広い など
シニアにおすすめできないポイント
- サポートがオンライン
- 使い終わる度に都度トッピングの購入が必要
- データ移行などの操作もすべて自分でやる など
povoは料金が安いため、今まで安い料金でガラケーを使ってきたシニアの方にも使いやすいのが魅力です。
一方で、スタッフとの対面サポートが一切ないので、操作でわからないことがあった時や料金面などで不明な点が出てきた時など、問い合わせ方法がオンラインのみとなります。
そのため、シニアの方がいかにスマホに慣れているかどうかによって、povoをおすすめできるかどうかが変わってくるでしょう。
povoがシニアにおすすめできないポイント
まずは、povoがシニアにおすすめできないポイントについて見ていきましょう。
- サポートがすべてオンライン
- データを使い切る・有効期限が終わる度にトッピングの購入が必要
- 端末は自分で用意する必要がある
- データ移行や設定などもすべて自分で操作が必要
下記にてくわしく解説します。
サポートがすべてオンライン
povoには実店舗がなく、契約手続きから契約後のサポートまで全てオンラインでの対応となります。
まま子さんのご両親のように、スタッフの対面サポートが当たり前になっている方の中には、povoのオンラインでのサポート対応に困惑してしまう方もいるかもしれません。
特に操作説明など、目の前で操作の手本を見せてもらう・操作手順の指示をしてもらうができなくなるので、スマホを初めて使う方も不安でしょう。
ある程度スマホの操作に慣れている・スマホのプランや契約内容について知識がある方でないと、povoは難しいかもしれません。
データを使い切る・有効期間が終わる度にトッピングの購入が必要
基本的にpovoではトッピングのデータ容量を使い切る、もしくは有効期限が切れた際に新たにトッピングの購入が必要となります。
データ容量のトッピングは種類によって使える容量と、容量によって有効期限が異なります。
以下に、データトッピングの一例をまとめました。
- 1GB(7日間):390円
- 3GB(30日間):990円
- 60GB(90日間):6,490円
1ヶ月過ぎる度に契約時に選んだプランのデータ容量が自動で割り当てられるわけではないので、その都度購入することが面倒だと感じてしまうでしょう。
また、トッピングの購入もオンラインのため、スマホの操作に慣れていない方にはハードルが高いかもしれません。
オートチャージ機能はあるが使い過ぎのリスクも
一方で、povoには「オートチャージ」と呼ばれる、トッピングのデータ容量を使い切った時や有効期限が切れた時に自動的にトッピングを追加購入してくれる機能もあります。
例えば30日間有効の3GBトッピングを購入し半月ほどで使い切った場合、その時点で新たに3GBトッピングの料金が課金されてしまうのです。
スマホ本体のアップデートやデータのダウンロードなどで大量に通信してしまった時など、使い切る度に自動購入されてしまうので結果的に1ヶ月の料金が高額になる場合も…。
オートチャージ機能を利用する際は、データの使い過ぎに注意が必要です。
端末は自分で用意する必要がある
povoには端末の取り扱いがないため、自分で新たに端末を用意する必要があります。
スマホの操作に慣れていない・スマホのことを知らないシニアの方にとってはどのスマホを選べばよいのか、どこで買えば良いのかわからないですよね。
シニアの方におすすめのスマホの特徴は以下の通りです。
-
- 性能にこだわりがなければ3万円~5万円程度のミドルレンジスマホ
- 初めてスマホを使う方は初心者モードなど簡単な仕様のホーム画面や操作機能が搭載されているスマホ
- 文字が大きくできる・音声が聞き取りやすいなど自分の身体に合ったもの
スマホの購入方法は大手通信キャリアや格安SIMで端末のみ購入・中古業者で中古のスマホを買う・Appleなどのメーカーで直接購入するなどの方法があります。
スマホを初めて使うシニアの方の場合は、ご家族などスマホの知識がある方が同行した方が良いでしょう。
データ移行や設定などもすべて自分で操作が必要
povoは実店舗がなく契約もすべてオンラインとなるため、購入したSIMカードも自宅に直接郵送されます。
そのためSIMカードをスマホに差し込む段階から、初期設定やデータ移行まですべて自分でやらなければなりません。
povo公式サイトには細かな設定手順が記載されたページもありますが、初めてスマホを使う方にはわかりにくいでしょう。
どうしても操作方法がわからない場合は、ご家族や友人に聞く・遠隔で操作サポートやデータ移行をしてくれる外部のサービス(有料)を利用することをおすすめします。
povoがシニアにおすすめできるポイント
次に、povoがシニアにおすすめできるポイントについて紹介します。
- 料金が安い
- トッピングしなければ0円で維持できるので通話専用にもおすすめ
- 通信品質はauと同等で快適
- 対応端末の種類が豊富
下記にてくわしく見ていきましょう。
料金が安い
povoは料金がとても安く、30日間有効の3GBトッピングであれば月額990円で利用できます。
スマホを常用するのではなく、普段はガラケーで調べ物などはスマホを使うなど、2台持ちにもpovoはおすすめですよ。
ガラケーと2台持ちをすれば、スマホを初めて使う方も安心ですよね。
auと料金を比較
povoとauの料金を比較してみました。
通信会社 | povo | au |
小容量データの料金 | 1GB(7日間):390円 3GB(30日間):990円 |
【スマホミニプラン 5G/4G】※ ~2GB:3,278円 ~3GB:4,378円 ~4GB:4,928円 |
大容量データの料金 | 20GB(30日間):2,700円 60GB(90日間):6,490円 150GB(180日間):12,980円 |
【使い放題MAX 5G/4G】※ 無制限:4,928円 |
※auスマートバリュー・家族割プラス(3回線以上)・au PAYカードお支払い割適用時の料金です。
auの料金は光回線や家族回線とのセット割引、対象クレジットカード払いの時に適用される割引をすべて加味した金額です。
各種割引を適用したauよりもpovoの方が安いことがわかりますね。
povoの60GBや150GBなどの大容量トッピングは平均月20GB~25GB使える計算であり、150GB(180日間)であれば月25GBを月額約2,163円で使えます。
auのように無制限プランはないので、データ容量を気にせずに毎月たっぷり利用したい方はauの方が適しているでしょう。
トッピングしなければ0円なので通話専用(特に着信)であれば負担がかからない
povoはトッピングを購入しなければ0円で運用できるので、着信専用の通話端末として使えば料金の負担もありません。
家族との連絡手段として携帯電話を持っているシニアの方であれば、今使っているスマホやガラケーよりもpovoの方が安くなる可能性が高いですよ。
ただし180日に1回はトッピングする必要があるので注意
一方で、povoはずっと0円で維持できるわけではないので注意が必要です。
180日間に一度も有料トッピングの購入がない場合、利用停止になってしまう恐れがあります。
そのため少なくとも半年に1回はトッピングの購入が必要となるので、忘れないようにしましょう。
残り期間間近になるとpovoからメールで通知も来るので、見逃さないようにしましょう。
通信品質はauと同等で快適
povoはauと同じKDDI株式会社が運営している格安料金プランであり、auの回線をキャリアと同等の品質で利用できます。
多くの格安SIMはキャリアから回線を借りて通信サービスを提供しているため、混雑時など時間帯によっては通信速度が不安定になる恐れがあります。
一方でpovoではauと同じように回線を利用できるため、時間帯を問わず快適に使える可能性が高いですよ。
大手キャリアで契約している方は、povoに乗り換えてもこれまでとあまり変わらない使い心地で通信が利用できる点が大きなメリットです。
対応端末の種類が豊富
povoで端末の販売はしていませんが、他社で購入したスマホも幅広く動作確認がされており、さまざまな機種が利用できます。
最新のiPhoneやGoogle Pixel、Xperiaなどの人気機種はもちろん、OPPOなど人気の海外SIMフリースマホも利用できる機種が多いですよ。
一方で、一部機種は動作確認されていない場合もあるので、povoで使う端末を購入する際は事前にpovo公式サイトにて動作確認をしてくださいね。
povoは一定のスマホ知識・操作スキルがあればシニアにもおすすめ
povoは料金が安く通信品質も快適なため、大手通信キャリアと変わらない使い心地で安く運用できる点が魅力です。
一方で契約手続きやサポートがすべてオンラインである、設定などの操作を自分でする必要があるなど、ある程度スマホに関する知識や操作スキルが備わっていないと、利用する際にストレスを感じてしまう可能性があります。
これまでスマホを使ったことがある・大手キャリアの料金が高いので安くしたいなどの理由の方であれば問題ないと思いますが、初めてスマホに変える方は対面サポートがある大手通信キャリアや格安SIMがおすすめです。
スマホの操作をある程度できる・マニュアルを読めば設定もできるという方は、ぜひpovoへの乗り換えを検討しましょう!
povoはトッピングを購入しない限り基本料金0円なので、自分の用途に合った使い方で料金を最大限抑えることが可能です。※180日間に1度は有料トッピングを購入しましょう。
スマホが必要な時のみ利用するという用途もできるので、ガラケーや他の端末との併用にもおすすめですよ。
他格安SIMなどでシニア向けでおすすめのものについては下記記事で紹介してるので、ぜひ併せてご覧になってください。