


データ通信専用SIMは格安SIMで取り扱っている、音声通話機能がないSIMのことです。
音声通話機能がない分、月額料金が安くタブレットなど通話が不要な端末に入れたり、データ通信専用のスマホに入れたりなどの用途に重宝されます。
最近では物理SIMがないeSIMの取り扱いも増え、1つのスマホに2つのSIMを入れるデュアルSIM運用も普及しています。
では、povoでもデータ通信専用のSIMとして使えるのでしょうか?
今回はpovoをデータ通信専用SIMとして利用するメリットについて詳しく解説します。
目次
【結論】povoにデータ通信専用のSIMはない
povoにデータ通信のみのSIMはなく、すべて音声通話機能が付帯されています。



一方でpovoは基本料金0円・自分の好きなトッピングを必要に応じて購入する仕様の格安料金プランであり、他社のような月ごとの定額プランを取り扱っていない点が特徴です。
必要な時に必要なだけ使えるという自由度の高さから、povoはデータ通信専用SIMとして重宝されていますよ。
下記にて、データ通信専用SIMとしてpovoがおすすめな理由をいくつか紹介します。
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データ通信のみのSIMとしてpovoがおすすめな理由

出典:povo2.0公式サイト(https://povo.jp/spec/topping/list/)
データ通信のみのSIMとしてpovoがおすすめな理由は以下の通りです。
データ通信専用SIMにpovoがおすすめな理由
- 基本料金0円で使いたい時だけ使える
- トッピングの自由度が高い
- タブレット用SIMや2台持ちなどさまざまな使い方に向いている
- eSIMも利用できるのでデュアルSIMにも最適
- 通信品質がauとほぼ同等
以下にて、詳しく解説します。
基本料金0円で使いたい時だけ使える
povoの基本料金は0円なので、使わない時は無料で保持することが可能です。

トッピングを購入せず月額料金0円のpovoは、データ通信速度が128kbps・通話も利用した分だけ30秒ごとに22円かかる仕様です。
普段はWi-Fiでデータ通信をしている・通話は着信を受け取ることが多い方は、トッピングを購入しなくても快適に使い続けられるでしょう。
ただし、180日間に一度も有料トッピングの購入がないと利用停止になる恐れがあります。

ずっと0円で維持し続けることはできませんが、必要な時だけトッピングを購入し不要な時は0円で使うという利用方法が可能なSIMなのです。
トッピングの自由度が高い
povoのトッピングはそれぞれ有効期限が設けられており、これを過ぎると使えなくなる仕様のため毎月定額を支払うのではなく、一時的にpovoの回線を使用することが可能です。
トッピングの詳細は以下の通りです。
povo トッピング概要 | |||||||||||
料金 | 390円 | 1,260円 | 990円 | 2,700円 | 6,490円 | 21,600円 | 12,980円 | 9,834円 | 24,800円 | 330円 | 9,834円 |
データ量 | 1GB | 1GB | 3GB | 20GB | 60GB | 120GB | 150GB | 300GB | 使い放題 | 使い放題 | |
有効期限 | 7日間 | 180日間 | 30日間 | 90日間 | 365日間 | 180日間 | 90日間 | 365日間 | 24時間 | 7日×12回 | |
低速時速度 | 128Kbps | ||||||||||
通話料 | 22円/30秒 | ||||||||||
データ繰り越し | × | ||||||||||
5G対応 | ◯ |
普段はトッピングを購入せずに0円で、外出時などデータ通信をたくさん利用する時だけ「データ使い放題(24時間)」を使うなど、自分の用途に合わせてトッピングの購入が可能です。
さらに対象国やデータ容量・有効期限に合わせて14種類の海外データトッピングも選べるので、海外に行く時用のSIMとして活用することもおすすめですよ。


povoにはオートチャージ機能があり、有効期限が切れる・データ容量を使い切るとトッピングの自動購入が可能なので、毎月継続して利用したい方はオートチャージの使用も検討しましょう。
タブレット用SIMや2台持ちなどさまざまな使い方に向いている
povoは必要な時に必要なだけトッピングを購入して使える回線のため、以下のような用途に向いています。
- タブレット用SIM
- データ通信専用のサブ端末用SIM
- モバイルWi-Fiルーター用SIM
データ通信専用SIMの取り扱いがないので他社格安SIMよりも割高に思うかもしれませんが、使わない時は基本料金0円という強みがあります。
必要な時だけトッピングする使い方をすれば、将来的に利用料金を格安SIMよりも安く抑えられる可能性があるでしょう。

eSIMも利用できるのでデュアルSIMにも最適
povoには物理SIMではないeSIMと呼ばれるSIMも取り扱っており、物理SIMとeSIMの両方に対応しているスマホであれば、1つのスマホに2つのSIMを入れて使うデュアルSIM運用が可能です。


eSIMであれば物理SIMの到着を待たずに設定が可能のため、オンラインの申し込みでも最短契約当日に利用できる場合があります。
iPhoneやGoogle Pixelなどの対応機種であれば、スマホを複数持つ必要なく2つのSIMを運用できるので、サブ端末の利用を検討している方は、同様にeSIMの利用も考えてみてはいかがでしょうか。

通信品質がauとほぼ同等で快適
povoはKDDI株式会社が運営しているオンライン専用の格安料金プランであり、auの高速通信が利用できます。
格安SIMはキャリアの回線を借りている場合が多く、混雑時など時間帯によって通信品質が不安定になる傾向にあり、「安いから多少速度が遅くても仕方ない」と思いながら使っている方も少なくありません。
一方でpovoはauの回線をキャリアとほぼ同等の品質で利用できるため、キャリアと変わらない使い心地で快適にインターネット通信が可能です。

データ通信専用SIMを探している方の中には、通信速度を重視したい方も多いと思うので、なるべく快適に通信したい方はぜひpovoを利用することをおすすめします。
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格安SIMのデータ通信専用プランとの比較
この章では、povoのトッピングのデータ容量や料金・通信速度と、格安SIMのデータ通信専用プランの料金や通信速度を比較していきます。
音声通話機能が付いてしまうこともありpovoの方が若干割高になる傾向にありますが、使わない時は0円で維持できるメリットがあります。
通信速度も他社と比べて快適なので、通信速度を重視したい・使わない時はできるだけ安く維持したい方はpovoがおすすめですよ。
IIJmioと比較
IIJmioとpovoの料金と速度を比較しました。
通信会社 | IIJmio(SMSつきデータSIM) | povo |
データ容量と月額料金 | 2GB:820円 5GB:970円 10GB:1,470円 15GB:1,780円 20GB:1,980円 30GB:2,680円※1 40GB:3,280円※1 50GB:3,880円※1 |
使い放題(24時間):330円 1GB(7日間):390円 3GB(30日間):990円 20GB(30日間):2,700円 60GB(90日間):6,490円 150GB(180日間):12,980円 |
通信速度※2 | 48.87Mbps | 104.09Mbps |
※1 30GB以降のデータ容量は2024年3月1日からサービス提供開始予定です。
※2 直近3ヶ月間に計測された平均下り通信速度です。
計測期間:2023年11月16日~2024年2月16日
出典:みんなのネット回線速度
全体的にIIJmioの方が料金は安いですが、通信速度はpovoの方が2倍以上速いことがわかります。
通信速度を重視したい方や、サブ端末など必要な時だけ回線を使いたい方にpovoは適しているでしょう。
mineoと比較
mineoとpovoの料金と速度を比較しました。
通信会社 | mineo | povo |
データ容量と月額料金 | 【マイピタ】 1GB:880円 5GB:1,265円 10GB:1,705円 20GB:1,925円 【マイそく】 3Mbps使い放題:2,200円 1.5Mbps使い放題:990円 300kbps使い放題:660円 |
使い放題(24時間):330円 1GB(7日間):390円 3GB(30日間):990円 20GB(30日間):2,700円 60GB(90日間):6,490円 150GB(180日間):12,980円 |
通信速度※1 | 42.51Mbps | 104.09Mbps |
※1 直近3ヶ月間に計測された平均下り通信速度です。
計測期間:2023年11月16日~2024年2月16日
出典:みんなのネット回線速度
IIJmioと同じく、料金はmineoの方が安いことがわかりました。
また、mineoには一定の通信速度でデータ使い放題のプラン「マイそく」があるため、速度を気にせずにデータを使い放題で利用したい方にもおすすめです。

一方で、通信速度はやはりpovoの方が快適です。
月額料金として考えるとpovoは割高ですが、使わない時は基本料金が0円になるので、使いたい時だけ課金する用途を求める方に適しているでしょう。
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データ通信のみSIMには快適な通信速度と自由度の高いトッピングのpovoがおすすめ!
povoにデータ通信専用SIMはありませんが、基本料金0円・使いたい時だけトッピングを購入できるなど自由度がとても高いSIMであることがわかりました。

他社格安SIMのデータ通信専用SIMと比較すると料金は割高ですが、auの回線をキャリアと同等の品質で使えるメリットがあります。
普段使いとしてデータ通信専用SIMを探している方で、通信速度の速さを重視したい方にもpovoは適しているといえるでしょう。
快適な通信速度と自由度の高いサービスを求めている方は、ぜひpovoでの契約を検討してみてはいかがでしょうか。
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