auの格安プラン「povo2.0」は月額0円で使いたいときだけデータ通信量やかけ放題が追加できます。
普段は0円で保有しておき、海外に行くときだけ使えると便利ですよね。
povoでは海外での利用も可能なため、出張や旅行など海外に行く機会が多い方にもおすすめです。
本記事ではpovoの海外利用についてくわしく解説します。
目次
povoは海外でも使える!データ通信トッピングを紹介!
以前、povo2.0は国際ローミングに対応していませんでしたが、2023年7月20日より海外トッピングのサービスを開始しました。
海外160以上の国・地域でpovoのデータ通信が利用でき、渡航先にあわせてトッピングを購入することが可能です。
海外データ通信用のトッピングを以下の表にまとめました。
トッピング種別 | 対応の国・地域 | データ容量 | 有効期間 | 料金 |
レギュラートッピング | 90以上の国・地域 | 0.5GB | 24時間 | 640円 ※キャンペーン価格 ※通常は780円 |
1GB | 3日間 | 1,480円 | ||
2GB | 5日間 | 2,880円 | ||
3GB | 7日間 | 4,280円 | ||
5GB | 14日間 | 7,080円 | ||
エリアトッピング | 韓国 | 1GB | 3日間 | 690円 |
3GB | 7日間 | 2,000円 | ||
アメリカ ※ハワイ・アラスカ・プエルトリコ・米領バージン諸島でも利用可 |
1GB | 3日間 | 780円 | |
3GB | 7日間 | 2,260円 | ||
シンガポール・マレーシア | 1GB | 3日間 | 840円 | |
3GB | 7日間 | 2,430円 | ||
タイ・ベトナム | 1GB | 3日間 | 760円 | |
3GB | 7日間 | 2,200円 | ||
ワイドトッピング | 160以上の国・地域 (レギュラートッピング地域を含む) |
0.3GB | 30日間 | 6,980円 |
海外でも5Gの高速通信が可能なので、より快適にインターネットを利用することができますよ。
地域によって選べるトッピングの種類が異なるので、詳しい内容はpovo公式サイトをチェックしてくださいね。
海外での通話、SMS料金に関して
povoで国際電話を利用する際はauの国際電話の通話料に準じます。
通話料は国によって異なりますが、基本的に国内通話料よりも高く設定されています。
例として、主要な国における通話料を見てみましょう。
国 | 滞在国内 | 日本あて | 日本以外あて | 着信 |
アメリカ | 120円/分 | 140円/分 | 210円/分 | 165円/分 |
ブラジル | 80円/分 | 280円/分 | 280円/分 | 140円/分 |
韓国 | 50円/分 | 125円/分 | 265円/分 | 70円/分 |
中国 | 70円/分 | 175円/分 | 265円/分 | 145円/分 |
イギリス | 80円/分 | 180円/分 | 280円/分 | 110円/分 |
フランス | 80円/分 | 180円/分 | 280円/分 | 110円/分 |
オーストラリア | 80円/分 | 180円/分 | 280円/分 | 80円/分 |
南アフリカ | 80円/分 | 180円/分 | 280円/分 | 160円/分 |
国内の22円/30秒と比べるとかなり高いですね。
しかも発信時だけでなく着信時も通話料がかかります。
一方、SMSについては海外でも受信料は無料です。
送信料は100円/通ですが、文字数が多くなると送信料も高くなります。
例えば海外SMSの送信料は以下の通りです。
送信文字数 | SMS送信料 |
1~70文字 (半角のみ1~160文字) | 100円 |
71~134文字 (半角のみ161~306文字) | 200円 |
135~201文字 (半角のみ307~459文字) | 300円 |
202~268文字 (半角のみ460~612文字) | 400円 |
269~335文字 (半角のみ613~765文字) | 500円 |
336~402文字 (半角のみ766~918文字) | 600円 |
403~469文字 (半角のみ919~1071文字) | 700円 |
470~536文字 (半角のみ1072~1224文字) | 800円 |
537~603文字 (半角のみ1225~1377文字) | 900円 |
604~670文字 (半角のみ1378~1530文字) | 1,000円 |
海外でSMSを利用する際は、なるべく文字数を少なくしましょう。
なお、au以外の事業者には1回で70文字までしか送信できません。
LINEMO、ahamo、楽天モバイルも海外で使える?
povoのライバルでもあるLINEMO、ahamo、楽天モバイルも海外で利用可能です。
それぞれの対応状況をまとめました。
キャリア | 通話料 | SMS | データ通信 |
povo | 国によって異なる | 送信料:100円/通(一律) 受信料:無料 |
0.3GB~トッピング購入可能 |
ahamo | 国によって異なる | 送信料:100円/通(一律) 受信料:無料 |
20GB/月(無料) |
LINEMO | 国によって異なる | 送信料:100円/通(一律) 受信料:無料 |
25MBまで:0~1,980円/日 25MB以上:2,980円/日 |
楽天モバイル | 通常の電話:国によって異なる Rakuten Link同士:無料 国際通話かけ放題:980円/月 |
送信料:100~1,000円/通 Rakuten Link同士:無料 受信料:無料 |
2GB/月(無料) |
ahamoは20GBの範囲なら無料で使える
ahamoでは海外でも国内と同じように追加料金なしで使え、月20GBの範囲内なら無料でデータ通信を利用可能です。
今回比較をする4サービスの中では一番料金の負担が少なく、データ量を多く利用できる形となっているので、頻繁に海外に行く方におすすめです。
動画視聴やゲームのダウンロードなどをしない限りは20GBを使い切ることは少ないでしょう。
なお、音声通話・SMSを利用する場合は通話料および送信料がかかります。
LINEMOは他社と比べると割高
LINEMOも海外で利用が可能ですが、今回の4サービスの中では一番料金が割高です。
データ通信を利用する場合は海外でも使い放題になる「海外パケットし放題」がほぼ必須になっています。
海外パケット放題し放題の料金は25MBまでで1,980円/日、それ以上は2,980円/日です。
データ量を気にせず使い放題なのはメリットですが、追加料金なしで20GB使えるahamoや、この後紹介をする、同じく無料で2GBまで使える楽天モバイルと比べると割高に感じますね。
しかも、新規契約の場合は課金開始から4ヶ月目まで使えないので、すぐに使いたい場合はMNPでLINEMOへ乗り換える必要があります。
楽天モバイルは2GBまで無料&Rakuten Link同士なら通話も無料
楽天モバイルもahamoと同様に追加料金なしで海外でデータ通信が行え、利用できるデータ通信量は2GBまでです。
2GBを使い切った場合も、1GBあたり500円でチャージできます。
データ量が少ない点はデメリットですが、地図アプリや調べものがメインのライトユーザーなら2GBあれば十分ですね。
また、楽天モバイルは海外での通話がお得というメリットがあり、Rakuten Linkアプリ同士なら海外でも通話料・SMS送信料が無料です。
さらに月額980円の「国際通話かけ放題」に加入すれば、アプリを利用していない相手にも無料で発信できますよ。
格安SIMは海外でも使える?
格安SIMも海外で使えますが、ほとんど音声通話とSMSのみの対応となっており、データ通信は利用できません。
主要な格安SIMの中で海外でもデータ通信が使えるのはUQモバイルとワイモバイルです。
ワイモバイルはLINEMOと同じ「海外パケットし放題」が利用できますが、LINEMOと同様に料金は1日当たり1,980円 or 2,980円と割高です。
povo以外ならデータ通信はahamo・通話メインなら楽天モバイルが〇
povoでも海外向けデータ通信のトッピングが利用できますが、追加料金なしで20GB使えるahamoと比べるとやや割高な印象を受けます。
海外でスマホを利用することが目的ならahamoか楽天モバイルを別途申し込むこともおすすめです。
povo2.0の場合、データトッピングを利用しない限りは月額料金が0円です。
海外でahamoや楽天モバイルを利用している間もトッピングをしなければ無駄な費用を抑えられます。
楽天モバイルは通常3GB未満であれば月額料金を1,078円に抑えられますので、海外へ行くことに備えてpovoと併用するのもアリですね。
定期的に旅行など短期で海外に行くならメイン回線とは別にpovoを契約するのもおすすめ!
povoの海外データ通信のトッピングは3日間や7日間など、一時的に使える点は利便性が高いといえます。
しかも、基本的にトッピングをしない限りは0円で維持できるため、定期的に海外に行くことがある方は海外用としてpovoを契約しておくこともおすすめです。
今回紹介をしたahamoなどと比べると料金は高いものの、都度海外専用のWiFiをレンタルするよりは安く済みます。レンタルのようにルーターの受け取りや返却の手間もありません。
スマホの中には物理SIMとeSIMの両方を入れられる機種もあるので、povoのeSIMと他社のSIMを同時に1つのスマホで利用することも可能です。
なお、povoのeSIMについては下記の記事でも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
以上、povoは海外で使えるのか?について解説しました。
ポイント
- povoの国際ローミングはトッピング購入型で、0.3GB~購入可能(国によって異なる)
- 海外での通話やSMSは国内より金額が高い
- LINEMO、ahamo、楽天モバイルも海外で使える
- ahamoは月20GBの範囲内なら追加料なしでデータ通信が使えてお得
- LINEMOの国際ローミングはやや割高
- 楽天モバイルも月2GBまで無料、国際通話のかけ放題もあり
- 格安SIMも外で音声通話・SMSは海使えるが、データ通信は原則使えない
- 海外でネットをたくさん使うならahamo、通話は楽天モバイルがおすすめ、povoとの併用もあり
povoは通常の料金プランと同じように、海外データ量もトッピング購入となっておりとても利便性が高いです。
追加料金なしでデータ通信を使いたい方は、ahamoと楽天モバイルがおすすめ。楽天モバイルについては国際電話のかけ放題も利用可能です。