「タイムセールがあと1日で終わってしまう」など、急な買い物で「今すぐクレジットカードが欲しい!」というときもあるでしょう。
クレジットカードを申し込んでから手元に届くまで、通常であれば1週間~2週間ほどの期間が必要ですが、即日発行できるクレジットカードなら申込みから最短数分で利用が可能です。
即日発行可能なクレジットカードには、スマホ上にカード情報が即時に表示される「デジタルカード」と、当日に店舗で受け取れるプラスチックカードの2種類があり、より早く使いたい場合はデジタルカードを選ぶ必要があります。
本記事では即日発行におすすめなクレジットカードを、タイプごとに分けてご紹介。また、選び方のポイントや発行の流れ、審査に通過するコツなども解説します。
監修者 |
ファイナンシャルプランナー/CFP認定者 長島 裕樹 不動産業界での経験(仲介、管理、建築)を基に独立系FP事務所を経営。家族信託の斡旋など行う、生前贈与・相続対策のプロフェッショナル。 保有資格:CFP®/宅地建物取引士/証券外務員二種 |
目次
即日発行・即時利用可能なクレジットカードのタイプ
即日発行可能なクレジットカードは、大きく分けると以下の2タイプが存在します。
カードが自宅に配送されるのを待たなくてよい「デジタルカード」なら審査通過後すぐに利用可能なので、急ぎでクレジットカードが必要なときに選ぶなら、デジタルカードタイプをおすすめします。
タイプ1:即時発行のデジタルカード
デジタルカードはスマホアプリにカード番号などが発行されるタイプのクレジットカードで、「バーチャルカード」や「仮想カード」と呼ばれることもあります。
審査通過後すぐに、次のような情報がスマホアプリ上に表示されます。
- カード番号
- 有効期限
- カード名義人
- セキュリティコード
ネットショッピングなどの決済時には、スマホアプリ上に表示される上記の情報を入力すると買い物ができます。
通常のクレジットカードとの違いは、プラスチックカード(物理カード)が手元にない状態でも、スマホアプリ上に表示されるカード情報で買い物ができる点です。
デジタルカードを即日発行したのち、後日プラスチックカードが自宅に郵送されるクレジットカードが一般的ですが、スマホアプリ上に発行されるのみでプラスチックカードが一切発行されない「カードレス」タイプのクレジットカードも存在します。
監修者のコメント |
ファイナンシャルプランナー/CFP認定者 長島 裕樹 即日発行可能なクレジットカードの中でも、特に「デジタルカード」は従来のプラスチックカードとは異なり、物理的なカードは存在せず、カード番号や有効期限などの情報はアプリ上で管理されます。 年会費無料のカードが多く維持費を抑えられることや、スマホロック機能を使用し紛失・盗難のリスク低減がメリットです。 |
タイプ2:当日に店舗受取可能なプラスチックカード
申し込んだ当日に、プラスチックカードを店舗で受け取れるクレジットカードもあります。
自宅からインターネットで申し込み手続きを済ませ、審査に通過すると店舗のカウンター等でプラスチックカードが受け取れる仕組みです。
ただし、店舗で受け取れるクレジットカードが、「本カード」か「仮カード」かを、事前に確認する必要があります。
仮カードは本カードが発行されるまでのあいだ、一時的に利用できるクレジットカードです。仮カード利用時に気をつけたいのは、申し込みをした店舗や、系列店でしか使えない可能性があるという点です。
すべてのクレジットカード加盟店で利用可能な本カードとは異なり、使える場所が限られているケースが多いため注意しましょう。
即日発行のデジタルカードは実店舗で使える!
デジタルカードは、ひと工夫すればネットショッピングだけでなく実店舗でも利用できます。
以下のような電子決済サービスと連携させれば、プラスチックカードがなくても店舗での決済が可能です。
ただし、店舗が電子決済サービスに対応していないことがあるため、事前に利用可能な決済手段を調べておきましょう。
また、クレジットカードによっては連携できない電子決済サービスもあります。
店舗側が支払い方法として受け付けている電子決済サービスと、バーチャルカードの連携が可能かどうかの確認も必要です。
即日発行できるデジタルタイプのクレジットカード3選
下記は、即日発行可能なクレジットカードのうち、おすすめのデジタルカードばかりをご紹介しています。
最短5分で発行できるカードもあるため、急ぎで買い物をしたいなら下記おすすめのなかから、自分に合った1枚を見つけてみてください。
カード | 発行時間 | |
JCB カード W | 最短5分 | 詳細 |
三井住友カード(NL) | 最短10秒※ | 詳細 |
セゾンカードデジタル | 最短5分 | 詳細 |
※ 即時発行ができない場合があります
JCB カード Wはモバイル即時入会で申し込むと最短5分でカード番号発行
年会費無料×高いポイント還元率を実現した、WEB申し込み&39歳以下限定JCBプロパーカード。※最大還元率はJCB PREMOに交換した場合
- 節約◎
- 買い物◎
- 初めて
初年度年会費 | 2年目~年会費 | 還元率 | 電子マネー等 |
無料 | 無料 | 1.0%~10.5% |
JCB カード Wは9時〜20時までにWebから申し込んだ場合に限り、申し込みから最短5分でカード番号発行が完了するクレジットカードです。
カード情報はアプリ上で確認できるため、オンラインショッピングやネット支払いなど今すぐ使いたいときにも対応できます。
ポイント付与率も1.0%と高く、Amazonやスターバックスなどのパートナー店の利用で最大21倍のポイント還元を実現できます。
しかし、JCB カード Wは発行可能な年齢が18歳〜39歳と限られているため、39歳以下の方は早めに申し込んでおきましょう。
40歳以上の方はJCB カード S
JCB カード Wは18歳~39歳限定のカードですが、JCB カード Sは40歳以上の方でも申し込みが可能です。
年会費永年無料・ETCカード無料などJCB カード Wと共通のメリットは残しつつ、優待サービスに力を入れているカードになります。
三井住友カード(NL)は最短10秒でカード番号発行
三井住友カード(NL)は最短10秒※1でアプリ上にデジタルカードを即時発行できるクレジットカードです。
クレジットカード番号などのカード情報がアプリ上で確認可能なので、オンライン通販などの支払いに利用することができます。
なお、デジタルカードはApple PayやGoogle Pay™に登録可能なので、タッチ決済が可能な店舗でもすぐに利用できます。
対象のコンビニや飲食店で三井住友カード(NL)を登録したスマホのタッチ決済を利用すると、ポイント還元率が最大7%※2になるので積極的に利用しましょう。
また、デジタルカードとは別で発行されるプラスチックカードはナンバーレスなので、店舗で利用してもカード番号を見られることがなくセキュリティ面も優れたクレジットカードです。
※1 即時発行ができない場合があります
※2 上部(ポイント還元率7%に関してのご注意)参照
セゾンカードデジタルは最短5分でカード番号発行
セゾンカードデジタルは、18歳以上なら高校生でも申し込める年会費無料のカードで最短5分でアプリ上にカードを発行できます。
アプリ上に発行されたカードはオンラインショッピングなどで利用でき、また、Apple PayやGoogle Pay™に登録することで実店舗でも利用可能です。
ただし、申し込み時に本人確認が完了しない場合はカード番号の即時発行ができず、カードが送られてくるまで利用できないので注意しましょう。
本人確認は、運転免許証やマイナンバーカードの他に「銀行のオンライン口座」でも可能なので本人確認書類をすぐに用意できない方も安心です。
店舗で即日受取が可能なクレジットカード3選
店舗受取可能なカードは店頭で手続きを始めるより、事前にWebで申し込んでおいたほうが発行がスムーズです。
カード | 受取場所 | |
ACマスターカード | アコム自動契約機(むじんくん) | 詳細 |
エポスカード | エポスカードセンター | 詳細 |
セゾンカードインターナショナル | セゾンカウンター | 詳細 |
ACマスターカードはアコムの自動契約機で即日発行可能
審査に自信がない人でも可能性がある独自審査。土日でも最短即日発行できる唯一のカード。
- スピード発行
- 独自審査
初年度年会費 | 2年目~年会費 | 還元率 | 電子マネー等 |
無料 | 無料 | 0.00% | - |
ACマスターカードは消費者金融のアコムが発行する年会費無料のクレジットカードです。
アコムで借入ができるカードローンのカードにクレジットカードの機能が付帯していて、毎月の利用金額の0.25%が自動でキャッシュバックされる特徴があります。
申し込みから最短即日で発行でき、カードはアコムの自動契約機(むじんくん)で受け取れます。
なお、ACマスターカードはバーチャルカードも発行可能なので、カードの発行をしたくない方はバーチャルカードの作成を検討しましょう。
アコム社から委託を受け広告収益を得て運用しております
エポスカードはマルイなどで即日受け取り可能
年会費無料店舗受取なら最短即日発行OK。全国10,000以上の店舗で割引やポイントアップも。
- 節約◎
- 海外◎
- スピード発行
- 買い物◎
- 初めて
初年度年会費 | 2年目~年会費 | 還元率 | 電子マネー等 |
無料 | 無料 | 0.5%~1.25% |
エポスカードは入会費・年会費無料で最短即日カード発行が可能なクレジットカードです。
基本ポイント還元率は0.5%と低いですが、ポイントアップサイトを利用してポイントアップを狙えたり、不定期開催の優待セールで10%OFFで購入できるなどメリットも多いです。
即日でカードを発行するには店頭で申し込む方法とWebから申し込んで店舗でカードを受け取る方法があります。
店頭で申し込んだ場合は約30分でカードが発行されるので、申し込んだ当日にカードが欲しい方はなるべく早めに店頭で申し込むと良いでしょう。
セゾンカードインターナショナルはインターネット申込で即日店頭受け取り
年会費無料で初めての一枚にも◎。永久不滅ポイントをじっくり貯めたい人や即日発行したい人にも(※2024年8月16日~12月末は即日発行が行われていません)。
- 高コスパ
- スピード発行◎
- 海外
- 電子マネー
- 買い物◎
- 初めて◎
- ステータス
初年度年会費 | 2年目~年会費 | 還元率 | 電子マネー等 |
0円 | 0円 | 0.50~1.00% | なし |
セゾンカードインターナショナルは入会費・年会費無料でカードの最短即日発行が可能なクレジットカードです。
事前にWebで申し込みを完了させておけば、全国のセゾンカウンターにて最短即日でカードを受け取れます。
しかし、対応しているセゾンカウンターが少ないので、あらかじめ自分の住んでいる近くにあるか確認してから申し込みましょう。
参考:セゾンカード公式サイト「セゾンカウンター」
※2024年8月16日~12月末は、即日発行はいたしかねます。ご了承ください。
即日発行するクレジットカードを選ぶときのポイント
上記のポイントを考慮して選べば「申し込んだのに当日発行できなかった」「当日発行できたけれど使いたい店舗で使えなかった」などの失敗も防げます。
ポイント1:審査時間や受取場所の営業時間に間に合うカードを選ぶ
クレジットカード会社の審査受付時間やプラスチックカード受け取り店舗の営業時間を確認し、終了時刻まで余裕のあるクレジットカードを選びましょう。
クレジットカードの当日発行を希望する場合、所定の時刻までに審査を完了させなければいけません。
審査受付時間は、クレジットカード会社によって異なりますので、公式サイトや申込みページなどで審査の受付時間を確認し、審査終了時刻まで余裕のあるクレジットカードを選びましょう。
受付の終了時刻ギリギリで申し込むと、審査が長引いたときに翌日以降へ審査が持ち越しとなり当日発行できない可能性がありますので、審査に要する時間が延びることも考慮し、審査受付時間に余裕があるクレジットカードを選ぶのがベターです。
さらに、店舗発行タイプのクレジットカードの場合は審査終了時刻だけでなく、店舗の営業時間も考慮する必要があります。
審査が当日中に完了しても受取場所が営業時間外であったり、休業日であったりした場合は当日中にクレジットカードを受け取れません。
渋滞や電車の遅れなど、思わぬトラブルで店舗へのアクセスに時間がかかる可能性も考えられます。
当日にプラスチックカードを受け取るタイプを希望するのであれば、営業時間内に余裕をもって到着できる店舗のクレジットカードを選びましょう。
ポイント2:すぐに使いたい店舗で利用できるカードを選ぶ
即日発行できても、使いたい店舗で利用できなければ意味がありません。使いたい店舗で利用できるクレジットカードを選ぶには、次のポイントをチェックしてください。
クレジットカードの国際ブランドに注意する
普段よく使う店舗が対応している国際ブランドと、契約するクレジットカードの国際ブランドは一緒にしておくと便利です。
国際ブランドとは「VISA」「JCB」「Mastercard」「American Express」「Diners Club」など、決済機能を提供している会社のことで、クレジットカード券面にも国際ブランドのロゴが載っています。
店舗によって対応している国際ブランドは異なるため「A店ではJCBが使えるけれど、B店では使えない」という事態も起こりえます。
ちなみに、イプソス株式会社(市場調査会社)が2020年に実施したオンライン調査によると、日本での国際ブランドシェアはVISAが50.8%と最も高く、次いでJCBが28.0%、Mastercardが17.8%でした。
お店が対応している国際ブランドがわかならなければ、シェア率の高いVISAを選んでおけば間違いないでしょう。
本カードか仮カードかを確認する
プラスチックカードを店舗で受け取るタイプの場合は、本カードか仮カードなのかを確認しましょう。
仮カードの場合、使えるお店に制限がある可能性があります。クレジットカードを受け取る店舗や系列店以外での決済を考えているのであれば、本カードを当日発行できるクレジットカードを選ぶのがベターです。
ポイント3:審査に通りやすいカードを選ぶ
クレジットカードを早く発行してもらうためにも、審査をスムーズに通過できるものを選びましょう。
審査基準は公開されていないものの、ゴールドカードなどのステータスカードよりも一般カードのほうが審査基準はやさしいと考えられます。できるだけ審査が早く済むよう、即日発行可能な一般カードへの申し込みをおすすめします。
カード会社によって審査難易度が変わってくるため、どのクレジットカードに申し込むか迷ったときには、クレジットカードを発行している会社をよく確認してから選びましょう。
クレジットカード会社には次のようなものがあります。
- 消費者金融系
- 流通系
- 信販系
- 交通系
- 銀行系
- 外資系
一般的に、消費者金融系や流通系は柔軟な審査が期待できます。
独自の審査基準で発行している会社もあり「他社の審査には落ちたけれど発行できた」というケースもあります。
職業など属性に自信がない人は、なるべく消費者金融系や流通系のクレジットカードを選びましょう。
クレジットカードを即日発行する流れ
クレジットカード会社ごとに即日発行の流れは異なりますが、一般的には以下のような手順で進めます。
即日発行するためには手際よく申し込みを行う必要があります。
申し込み段階で手間取っていると審査が当日中に終わらず、即日発行できない可能性があるため、申し込み前に準備すべき書類なども把握したうえで、正確かつスピーディーに申し込みを進めましょう。
手順1:必要な書類を用意する
クレジットカードの申し込み時に必要なものは申し込むカードによって異なります。公式サイトや申し込みページで事前に必要な書類などをしっかり確認しましょう。
どのクレジットカードでも必要になるのは次の2つの書類です。
- 顔写真付きの身分証明書
- 本人名義の金融機関口座の通帳やキャッシュカード
一般的に顔写真付きの身分証明書としては以下の書類が使えます。
- 運転免許証または運転経歴証明書
- マイナンバーカード
- 在留カードや特別永住者証明書
- パスポート
顔写真付きの身分証明書がない場合は、健康保険証や国民年金手帳などとあわせて、住民票の写しを提出するなど、カード会社から指定された補助書類が必要となります。
なお、本人名義の金融機関口座の通帳やキャッシュカードは、クレジットカードの利用代金を引き落とす口座を設定する際に必要です。
ほとんどの金融機関の口座が利用できますが、クレジットカード会社によっては対応していない金融機関がある場合もあります。クレジットカード会社の公式サイトFAQなどから、口座振替に対応している金融機関を把握しておくと確実です。
また、クレジットカードによっては後日引き落とし口座の設定ができるケースもありますが、申し込み時点での口座登録を必須としている場合が多いため、通帳やキャッシュカードは事前に用意しておきましょう。
手順2:インターネットから申し込む
書類の用意が済んだら、インターネットから申し込み手続きを行います。
店舗でプラスチックカードを受け取るタイプであっても、申し込みはインターネットから行いましょう。店舗に出向いて書類を記入して審査を受けるよりも、スピーディーに手続きが進められます。
インターネットからの申し込みでは、フォームに必要な情報を入力します。入力する内容は申し込むクレジットカードによって異なりますが、おおむね以下のような情報の入力が想定されます。
- 氏名
- 生年月日
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
- 家族構成
- 他社からの借り入れ状況
- 住まい(持ち家か賃貸か)
- 職業
- 年収
- 勤務先に関する情報
- キャッシング枠の希望
必要な情報の入力が終わったら、本人確認書類の画像アップロードや引き落とし口座の設定に進みます。
パソコンから申し込む場合はスマホで本人確認書類の撮影をして、画像データをパソコンに送信するといった手続きも必要になります。
「入力する項目が意外と多い」「書類提出に思ったより時間がかかった」という場合もあるかもしれません。審査受付終了時刻ギリギリにならないよう、できるだけ早い時間帯に申し込み手続きを始めたいところです。
とくに、連休中など申し込む人が多い時期は、審査が順番待ちになる可能性もあります。1分でも早く申し込みの手続きに取り掛かり、滞りなく審査が受けられるようにしましょう。
手順3:審査
申し込みが完了したら審査結果を待ちましょう。即日発行できるクレジットカードの場合、最短5分で審査が完了することもありますが、状況によっては数十分から数時間かかる場合もあります。
審査が完了すると、結果がメール等で届きます。審査通過後にすべきことが審査結果のメールに書かれている場合があるため、よく読んで指示に従ってください。
手順4:カード発行
デジタルカードの場合は、スマホアプリ上にカード情報が発行されます。店舗でプラスチックカードを受け取るタイプの場合は、営業時間内に受け取りに行きましょう。
店舗へクレジットカードを受け取りに行く際は、引き換え番号や引き落とし口座の届出印などが必要になる場合もあります。忘れ物がないように、クレジットカード会社からのメールなどに書かれている持ち物をよく確認してから向かってください。
即日発行のクレジットカード審査に通過するコツ
即日発行のクレジットカード審査に通過するコツは以下のとおりです。
- 申し込み前に最低限満たすべき条件を確認する
- 利用限度額30万円以下の簡易審査で済むカードを狙う
- 書類を不備なく確実に提出する
- キャッシング枠を希望しない
- 申し込み内容にミスがないようにする
- 申し込むカードは1枚に絞る
クレジットカードを滞りなく発行してもらえるよう、審査に通過するコツをおさえてから申し込みましょう。
年齢などの基本的な申込条件を確認する
クレジットカードごとに設けられている申し込み条件は、審査通過に最低限必要な条件ともいえます。申し込み前に条件を確認し、条件を満たしているクレジットカードに申し込みましょう。
とくに、注意したいのが年齢や収入です。多くのクレジットカードは18歳以上(高校生除く)であれば申し込みが可能ですが、ステータスカードなどは20歳以上や25歳以上、など年齢に条件が課されている場合があります。
同様に「年収500万円以上」など、収入に関する申し込み条件が設定されているクレジットカードも存在します。
「すぐにクレジットカードを発行したい」と焦っている状況では、申し込み条件を満たしているかどうかの確認が意外と忘れられがちです。
申し込み条件を満たしていなければ、クレジットカードの発行はできないため必ず確認してください。
30万円以内の利用限度額なら簡易審査が可能
利用限度額が30万円以下のクレジットカードを発行する場合、本来実施されなければいけない支払可能見込額の調査が省略され、簡易審査での発行が可能です。簡易審査であれば通常より審査時間が短くなり、当日発行できる可能性が高まります。
消費者が支払い能力を超えてクレジット契約を結ぶのを防ぐため、クレジットカード会社は申し込んだ人の収入やクレジット利用実績などから、支払可能見込額の調査が義務づけられています。
一方、消費者の利便性を考慮し、支払可能見込額の調査を省略できる例外措置(包括クレジットに関する例外措置)も存在します。例外措置のひとつが「限度額30万円以下のクレジットカードを発行するとき」というわけです。
簡易審査では、過剰な他社借入れや延滞はチェックされますが、無収入の専業主婦(主夫)や学生でも、限度額が30万円以下のクレジットカードであれば審査に通過する可能性が高いといえます。
なお、ゴールドカードなどハイステータスカードでは、利用限度額が50万円以上がほとんどです。30万円以内の利用限度額でクレジットカードの発行を考えているのであれば、一般カードから選ぶとよいでしょう。
運転免許証や銀行口座などの必要書類を不備なく用意する
運転免許証や銀行口座など、申し込みに必要な書類などに不備がないようにしましょう。
不備があると審査が当日中に終わらず即日発行できない可能性があります。
スムーズに審査を通過するためにも、以下のようなよくある不備に気をつけましょう。
- 指定されている書類と異なる書類を提出した
- 書類を撮影した画像が不鮮明
「書類を間違えるわけがない」という思い込みが危険です。たとえば、マイナンバーカードの提出を要求されているのに、マイナンバーの”通知カード”を提出してしまったというケースも考えられます。
さらに、以下のように書類自体に問題があるパターンもあります。
- 引越し後の住所変更ができていない
- 結婚で姓が変わったが変更できていない
- 書類の有効期限が切れている
必ず、申し込み内容と同じ情報が記載された有効期限内の書類を用意しましょう。
また、インターネットで書類を提出する場合はスマホカメラなどで書類を撮影し、アップロードします。撮影した画像が以下に当てはまる場合は不備とみなされ、受け付けてもらえない可能性が高いため注意が必要です。
- 書類の一部が反射している
- 画像全体が暗くて文字や写真が判別しづらい
- 書類の文字がぼやけたりぶれたりして不鮮明
- 書類の全体が画像に収まらず一部が見切れている
書類を撮影するときは、フラッシュをオフにして、自然な光で撮影しましょう。カメラのピントを合わせ、1枚の画像に書類全体が収まるよう調整しながらシャッターを押すときれいに撮れます。手ブレが気になるときは、書類を机などに置いて、両手でスマホを固定して撮影するとよいでしょう。
キャッシング枠は希望しない
キャッシング枠の希望は「なし」または「0円」で申し込みましょう。
クレジットカードには買い物時に利用するショッピング枠と、現金を借りるためのキャッシング枠があります。
キャッシング枠を希望するとショッピング枠の審査とは別でキャッシング枠の審査も受けなければなりません。
キャッシング枠を希望すると二重に審査を通過する必要があるため、審査時間が長くなったり、キャッシング枠を希望したばかりに審査落ちしたりする可能性も考えられます。
キャッシング枠はクレジットカードが発行されたあとでも申し込めますので、取り急ぎショッピング枠だけあれば良いのならキャッシング枠の希望を「なし」で申し込み、発行されたあとにキャッシングの審査を受けても遅くはないでしょう。
申し込み情報の記入漏れやミスがないようにする
申し込み時には入力漏れやミスがないように気をつけましょう。
故意に事実と異なる情報を記載したわけではない場合でも「虚偽」とみなされる可能性があり、虚偽と判断されると、審査に通過できなくなります。
審査に通過したいがために実際よりも高い年収を入力したり、職業を偽ったりしてはいけません。
また、自分の年収や借入状況を正しく把握しておらず「このくらいだろう」と曖昧なまま記入することも避けましょう。
事実と異なる場合は嘘だとみなされるだけでなく、「自身の経済状況を正しく把握できていないルーズな人」という印象を与えてしまい、審査では不利になってしまいます。
間違った情報を入力したまま送信したことに気づいたら、クレジットカード会社に訂正の連絡をいれましょう。
同時に複数のカードへ申し込まない
クレジットカードを作りたい一心で、同時に複数のカードに申し込むのはやめましょう。
短期間に複数枚のクレジットカードに同時に申し込んでいるということは「よほどお金に困っている」「返済能力が低い」と推測され、いわゆる「申し込みブラック」の状態になり、審査に通りづらくなります。
信用情報機関にはカード会社が個人情報を照会した履歴が6ヵ月間残ります。この照会履歴は、信用情報機関に加盟している会社なら、どこでも閲覧できため、別会社のクレジットカードに申し込んだとしても、複数の申し込みをしていることは簡単にわかります
他社の照会履歴が複数あり、一方でクレジットカードの契約履歴がないと「カードの審査に落ち続けている」ということを証明しているようなものです。
クレジットカードの審査に通過したいのなら、6ヵ月以内に同時申込するのは2~3社に留めておくのがオススメです。
即日発行のクレジットカードに関する注意点
即日発行のクレジットカードに関する注意点についてもいくつかご紹介します。
「即日発行のクレジットカードなら必ず当日中に発行してもらえる」「即日発行のクレジットカードは審査が甘い」というのは間違いです。
誤解したまま申し込むと「思い通りにならなかった」とがっかりする結果になってしまうので、注意点はしっかりおさえたうえで申し込みを行いましょう。
審査が長引くと即日発行できないケースがある
即日発行のクレジットカードは「必ず即日発行できる」と約束されているわけではありません。
Web広告などで「最短5分で発行」と表示されているようなクレジットカードでも審査に数十分から数時間かかる場合もあり、場合によっては翌日に持ち越して審査が行われるケースもあります。
クレジットカードの公式サイトなどに掲載されている最短の発行時間は、あくまですべてがスムーズに進んだ場合の所要時間です。
「申し込み人数が多い」「審査終了時刻の間際で申し込んだ」「記入ミスがあった」など、さまざまな事情で審査時間が長引き、即日発行できないケースがあることも覚えておきましょう。
即日発行のクレジットカードの審査は甘くない
即日発行のクレジットカードでも「審査がない」「審査が特別甘い」ということはありません。
最短5分で発行されるクレジットカードでも、必ずクレジットカード会社の基準で審査が行われています。
審査の時間が短いのは、コンピューターで申し込み内容を読み取り、機械的にスコアリング(評価)して発行の可否を判断しているためです。
カード発行時には信用情報の照会などは必ず実施されますので、その点は覚えておきましょう。
仮カードは対象店舗限定でしか使えず限度額も低い
即日発行されるクレジットカードが仮カードの場合は、使える店舗が限定されているほか、限度額も20万円程度と低い傾向があります。そのため、高額の買い物には不向きです。
即日発行したクレジットカードで欲しいものが本当に購入できるのか、商品の販売店舗や値段と、利用可能店舗や限度額とを照らし合わせて確認しましょう。
即日発行できるクレジットカードに関するよくある質問(FAQ)
即日発行できるクレジットカードに関するよくある質問とその答えもまとめています。
これからクレジットカードを申し込む人は、ぜひ参考にしてください。
即日発行できるクレジットカードの審査で在籍確認は実施されますか?
即日発行できるクレジットカードでは、勤務先への在籍確認が省略されるパターンがほとんどです。
基本的に在籍確認はないと考えてよいでしょう。なお、専業主婦(主夫)や学生など無職の申し込み者に対しては、勤務先がないため在籍確認も実施されません。
18歳が入会できる即日発行可能なクレジットカードは?
ほとんどのクレジットカードは18歳から入会が可能です。
例えば「三井住友カード(NL)や、JCB CARD Wなどは、18歳から申し込めますよ。
ただし、18歳や19歳など20歳未満がクレジットカードを作る場合は利用限度額が制限されたりキャッシングが利用できなかったりするため、高額な買い物をしたいときは注意が必要です。
「審査が甘い」「激甘審査」のクレジットカードを探しています
即日発行できるクレジットカードの審査時間は短い傾向がありますが「審査が甘い」「激甘審査」というわけではありません。
審査に通過するか不安な場合は、以下の条件に当てはまるクレジットカードを選ぶとよいでしょう。
- 限度額30万円以下で発行可能な一般カード
- クレジットカード会社が消費者金融系や流通系
たとえば、アコムが発行しているACマスターカードなら、自動契約機で即日発行できるためオススメです。
即日発行できないのはどのようなパターンですか?
- 審査受付時間外に申し込んだ
- 審査受付終了時間間際に申し込んだ
- 申し込みが集中して審査待ちの状況になった
- 個人的な買い物ではなく事業での使用目的で申し込んだ
- 審査時に詳しく確認すべきことが生じて審査が長引いた
- 申し込み情報と書類の記載内容に相違がある
- システムメンテナンスや不具合等で申し込みや審査や所定時間内に終わらなかった
確実に即日発行できるわけではないため、なるべく余裕をもって申し込むようにしましょう。
まとめ:今すぐクレジットカードを使いたいなら即時発行可能なデジタルカード
即日発行可能なクレジットカードには、デジタルカードと、店舗で当日に受け取るプラスチックカードがあります。
デジタルカードであれば、審査終了後すぐにスマホアプリ上へカードが即時発行されるため、より急ぎの利用であっても間に合う可能性があります。
Apple PayやGoogle Payなどの電子決済と連携させれば、実店舗でも即時発行されたデジタルカードを使って買い物が可能です。
ただ、実際にクレジットカードを申し込む際は、手順や審査通過のコツを事前によく確認することがスムーズな発行に不可欠です。