
ドコモユーザーから絶大な人気を誇るdカード、と上位カードのdカード GOLD。
「ドコモユーザーならdカード GOLDがお得!」と宣伝しているみたいですが、実際にどっちにするべきか難しいですよね。
結論からいうと、ケータイの利用料金が多いならdカード GOLDがオススメです。
ただ他にも違いがあるので、この記事では徹底的に比較し、複合的に考えてどちらを選ぶべきか解説します。
dカードとdカード GOLDの7つの違いを比較
dカードとdカード GOLDの主な違いを表にまとめてみました。
![]() dカード |
![]() dカード GOLD |
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---|---|---|
年会費 | 無料 | 11,000円 (税込) |
ドコモ利用での 還元率 |
1% | 10% |
ケータイ 補償額 |
最大10,000円分 | 最大100,000円分 |
ケータイ 保証期間 |
購入後1年 | 購入後3年 |
空港ラウンジ | × | ◯ |
海外旅行保険 | 29歳以下のみ最高2,000万円 | 最高1億円 ※ |
限度額 | 10〜100万円 | 10〜300万円 |
※海外旅行費用をdカード GOLDにてお支払いした場合のお支払い保険金額です。条件を満たさない場合の保険金額は傷害死亡時最大5,000万円、傷害後遺障がい時200万円~最大5,000万円です。
年会費に1万円の差がある分、サービスや特典にはかなりの開きがありますね。
一つひとつ違いを確認していきましょう。(先に結論を知りたい人は「dカードとdカード GOLDはどっちがおすすめ?」をご覧ください)
1.年会費を比較
dカード GOLDの年会費は1万円。ゴールドカードとしてはいたって標準的ですが、無料のdカードと比較すると、どうしても高く感じますね。
![]() dカード |
![]() dカード GOLD |
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年会費 | 無料 | 11,000円(税込) |
その代わりにdカードにはないサービスが充実しています。
- ドコモ料金に対して10%還元 ※
- 最大10万円分のケータイ補償
- 国内主要空港ラウンジが無料
- 海外旅行保険
※1 ahamo/irumoを除くドコモケータイ料金およびahamo光を除くドコモ光ご利用料金をさします
※2 端末など代金分割支払金・各種手数料など一部の料金はポイント進呈の対象外
※3 ahamo/irumo利用料金・端末代金・事務手数料など一部対象外となっています
特に、「ケータイ利用料金に対して10%還元」には目を見張るものがあり、人によってはこれだけで年会費の元を取れてしまいます。
レバレッジをかけて利益を得る、これがdカード GOLDの使い方です。
家族カード・ETCカードの年会費を比較
家族カードとETCカードの年会費を比較してみましょう。
![]() dカード |
![]() dカード GOLD |
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家族カード 年会費 |
無料 | 1,100円(税込)(※1) |
ETCカード 年会費 |
550円(税込)(※2) | 無料 |
※1…1枚目無料、初年度無料
※2…年一回以上の利用で翌年度無料
ETCカードはどちらも実質無料なので、優劣は特になし。
一方家族カードはdカードが無料に対し、dカード GOLDは1,100円(税込)と有料。
ただ1枚目の家族カードは完全に無料なので、夫婦間で持つ場合は維持費ゼロです。
ただ、家族カードでもゴールドならではのサービスを本会員同様受けられるので、発行するメリットは大きいです。(むしろたった1,100円でいいの...という気持ちになります)
- 海外旅行保険
- 空港ラウンジサービス
- ケータイ補償サービス
- ケータイ・ネット料金の10%還元特典
後述する「ケータイ・ネット料金の10%還元特典」は家族カード所有者のみに適応されるので、発行しておいたほうがいいですよ。
2.ドコモ利用料金に対しての還元率を比較
基本還元率はどちらも1.0%と、普段使いでポイントが貯まりやすいカード。(“楽天カード”と同じく高還元率カード)
しかしドコモ利用料金に対しての還元率は、dカード1.0%に対してdカード GOLDは10%と大きく差があります。
![]() dカード |
![]() dカード GOLD |
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基本還元率 | 1.0% | 1.0% |
ドコモ利用での 還元率 |
1.0% | 10.0% |
「ケータイ・ネット料金の10%還元」で年会費以上のポイントがもらえるかをどちらを選ぶか一つの基準になるでしょう
3.ケータイ補償サービスで比較
dカード/dカード GOLDの主力特典に「ケータイ補償サービス」があります。
紛失・盗難・修理不能(水濡れ・全損)などあらゆるシチュエーションが保証の対象と、なかなか優秀なサービスですが、もちろんこれもdカード GOLDの方が補償額が充実。
![]() dカード |
![]() dカード GOLD |
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ドコモ利用での 還元率 |
最大3万円分 | 最大10万円分 |
保証期間 | 購入後1年 | 購入後3年 |
完全無料で自動加入で、AppleCareや有料のケータイ補償サービスに入らなくて済むので、大幅な節約になりそうです。
GOLDなら保証期間3年
補償が適応されるのは、dカードだと購入後1年以内と少し短め。
一方dカード GOLDは購入後3年までならOK。
Apple Careでも製品保証は2年までなので、最近はdカード GOLDの保険だけで済ませる人も多いみたいですよ。
オプションで入っていた AppleCare+ for iPhone をやめました。dカード GOLDにケータイ補償があるじゃん、と。
— Daiki (@daikitch) October 13, 2018
4.空港ラウンジを比較
dカードでは付帯しなかった空港ラウンジ特典。(一般カードなので当たり前ですが...)
さすがはゴールドカード、dカード GOLDは約40箇所の空港ラウンジが無料で使えます。
![]() dカード |
![]() dカード GOLD |
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空港ラウンジ | - | 国内主要約40箇所 ハワイ |
ソフトドリンク無料など、空港での空き時間を有意義に過ごせますよ。
プライオリティ・パスやラウンジキーはなく、基本的に海外の空港ラウンジは利用できません。

海外旅行や出張が多い人は、プライオリティ・パス無料付帯の楽天プレミアムカードなどもオススメしたいです。
5.海外旅行保険を比較
dカードでは29歳まで適用となっている海外旅行保険も、dカード GOLDには年齢の制限なく付帯しています。
![]() dカード |
![]() dカード GOLD |
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死亡後遺障害 | - | 5,000万円 (利用:+5,000万円) |
傷害治療 | - | 300万円 |
疾病治療 | - | 300万円 |
携行品損害 | - | 50万円 |
賠償責任 | - | 5,000万円 |
救援者費用 | - | 500万円 |
※dカード GOLDでの支払いなどの条件はございません。ただしdカード GOLDでの海外旅行費用のお支払いの有無により、一部保険金額が異なります
海外では100万円単位で治療費がかかることもあるので、かなりの安心材料になりますね。
補償額も多く、dカード GOLD1枚で事足りるケースがほとんどですが、心配な人は年会費無料で旅行保険付きのカードをプラスで持つといいですよ。
6.入会&利用特典を比較
入会&利用特典もdカード GOLDのほうが多くなっています。
![]() dカード |
![]() dカード GOLD |
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キャンペーン | 最大2,000pt | 最大5,000pt(期間・用途限定) |
短期的に見るとお得に感じますが、その差分では年会費1年分にすらならないのでキャンペーンに惑わされず、特典・サービス重視で決めるのが良いでしょう。
7.限度額で比較
dカード GOLDは、dカードよりも最大限度額が高めに設定されています。
![]() dカード |
![]() dカード GOLD |
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キャンペーン | 10〜100万円 | 10〜300万円 |
最低限度額が10万円と低めなのが気になるところですが、他の年会費が近しいゴールドカードと比較しても多め。
口コミを見るとアップグレード直後に限度額が上がった人も多くいるみたいなので、dカード GOLDに切り替えるメリットになりそうですね。
dカード GOLDにアップグレードしたから限度額100万まで使えるようになったヽ(*´∀`)ノ
色んなもの買えるぞ〜( ¯꒳¯ )b✧— 若干厨二病@LiSAッ子 (@LiSAinfukuoka) July 1, 2019
dカード GOLDにアップグレード申請したら約10分で審査完了して草
しかも枠も上がってた pic.twitter.com/bwWm66vdGK— シリウス@Oppo Reno A購入 (@shiriusu2348) April 4, 2019
dカードとdカード GOLDはどっちがおすすめ?
dカードとdカード GOLD、どちらがオススメかは、当然人によって違います。
ただファイナンシャルプラス編集部が考える以下の基準を参考に選ぶと失敗しないでしょう。
- ドコモ利用料金が多い人→dカード GOLD
- 海外旅行・出張が多い人→dカード GOLD
- 維持費をかけたくない→dカード
- 審査に自信がない人→dカード
ドコモ利用料金が多い人→dカード GOLD
ドコモ利用料金が多い人。
具体的には、月々9,000円ほど使っているなら、還元特典で年会費の元を取れるので、dカード GOLDがオススメ。
月々のケータイ(光)料金 | 月々のポイント | ポイント総額(年間) |
---|---|---|
3,000円 | 300ポイント | 3,600ポイント |
5,000円 | 500ポイント | 6,000ポイント |
9,000円 | 900ポイント | 10,800ポイント |
10,000円 | 1000ポイント | 12,000ポイント |
15,000円 | 1,500ポイント | 18,000ポイント |
20,000円 | 2,000ポイント | 24,000ポイント |
特に次のような複数の契約をしている場合は、ほぼ確実に損益分岐点を超えているでしょう。
- ドコモ光も契約している
- 家族でドコモユーザー
- 基本使用料:カケホーダイプランなど
- 通話・通信料:有料通話の代金
- 付加機能使用料:パケホーダイプランなど
そのため予想より貰えたポイントが少なく、「騙された」と感じる人もいるみたいです。
「My Docomo」で利用料金を調べて、計算してみるのが一番ですが、それでも不安な人は無料のdカードから始めましょう。
海外旅行・出張が多い人→dカード GOLD
たとえケータイ料金の還元特典で完全に元を取れなくても、海外によく行くならdカード GOLDを発行するのもアリかもしれません。
そもそもゴールドカードは年会費が高い代わりに、旅行保険やラウンジサービスが使えるよ、というもの。
ドコモ関連の特典に惑わされず、俯瞰して考えるとdカード GOLDの優秀さに気付かされますね。
というのも旅行保険とラウンジ特典の充実度は、あくまでdカードと比較しての話。
他にオススメできるゴールドカードはたくさんあります。(海外空港ラウンジを使える、楽天プレミアムカードなど)
維持費をかけたくない→dカード
「年会費は1円も払いたくない!」という人は、言うまでもなくdカード一択です。
また「10%還元で年会費の元が取れるか分からない」という人も、とりあえずdカードでいいでしょう。
無理にdカード GOLDを発行しても、特典を使いこなせなかったら本末転倒。
「そろそろいけるな!」と思ったタイミングで切り替えればOKです。
審査に自信がない人→dカード
dカードは幅広い層に発行されていますが、dカード GOLDの審査はそう甘くないです。
あくまで目安ですが、審査通過の口コミを元に判断すると、職業別では次のように考えてみてもいいかもしれません。
![]() dカード |
![]() dカード GOLD |
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---|---|---|
公務員 | ◎ | ◎ |
経営者・会社役員 | ◎ | ◎ |
会社員 | ◎ | ○ |
個人事業主 | ○ | △ |
自由業 | ○ | △ |
専業主婦 | ○ | △ |
学生 | ○ | × |
パート・アルバイト | ○ | × |
無職 | × | × |
年収や職業面で審査に自信がないなら、まずはdカードから始めるといいでしょう。
延滞などをせず、しっかりと利用実績を積めば、dカード GOLDへのランクアップもそう難しくないはずです。
dカード→dカード GOLDへの切り替え(アップグレード)
dカード→dカード GOLDへの切り替え方法やキャンペーン、審査を解説します。
切り替え方法
dカード GOLDへのアップグレードは公式サイトから3ステップでカンタンにできます。

- 「アップグレードのお申し込み」をタップ
- dアカウントにログイン
- カードの暗証番号を入力し、申し込み手続き
dカード申し込み時に登録した内容が、自動入力されるので、手続きの手間はほぼゼロ。
1,2分もあれば終わります。
ただ、以下のようなデメリットがあるので、ネット申し込みの方がオススメです。
- キャンペーン特典が貰えない(少なめ)
- 混雑状況次第で待たされる
切り替え時審査あり
「切り替え」と言っても、審査自体は新規申し込み時と同様に行われます。
ただ延滞などをせず、利用実績をきちんと積んでいる人は、dカードからの評価が高く審査に通りやすいはずですよ。
審査時間は最短で10分。
dカードからdカード GOLDへのアップグレード申し込みしたら、10分位で審査完了のメール届いた。
ステータス見たら、dカード GOLDご契約中になってた\(^-^)/— lights (@lights9589) February 20, 2018
ただここまで早いケースはかなり稀で、1週間以上かかることもあるみたいです...。
やっとdカード GOLDの審査が通った
14日にアップグレード申し込んで丸1週間
何で引っかかってたんだろう、やっぱ一緒に住所変更したのが怪しかったのかなw— 青葉春助 (@Shunsuke_Aoba) July 21, 2018
切り替えでも一部の入会&利用特典特典は対象
dカードからの切り替えでも、一部の入会&利用特典特典は対象に。(旧カードの DCMXカードも対象)
執筆現在(2022年4月)のキャンペーンを例にあげると、12,000ポイントほどもらえるみたいです。

- 特典1:支払い設定(1,000円相当)
- 特典2:Webエントリー&利用(10,000円相当)
- 特典3:U30応援キャンペーン(10,000円相当)
- 特典3:リボ設定(1,000円相当)
特に最近はキャッシュレス戦争最中で、キャンペーン内容も刻一刻と変化しますが、 基本的な設定だけでも10,000円分くらいはもらえそうですね。
グレードアップで特典としては、かなり多い方なので優良といえるでしょう。(楽天カードでもせいぜい5,000ポイントほど。)
2枚持ちはできない
dカードとdカード GOLDの2枚持ちは不可。
dカード所有者は先述した切り替え手続きをふまないと、dカード GOLDを所有できません。
ただ、dカード GOLDはdカードのサービスを全て包摂しているので、そもそも両方持つメリットはないです。
公共料金やAmazonなどでdカードを登録していた場合、全て無効になるので、すぐに変更しましょう。
dカード GOLDに切り替わってた。
これ1番面倒なのはいろんな通販サイトの変更だわ。カード番号は届かないと分からなそう— みー@HSP夜 (@HS_0v0_KN) October 2, 2019
詳しくはdカード公式サイトのQ&Aにまとめられているので、ご覧ください。
まとめ
今回はdカードとdカード GOLDの違いを比較し、どちらを選ぶべきか解説しました。
最後に選ぶ基準を確認しておきましょう。
- ドコモ利用料金が多い人→dカード GOLD
- 海外旅行・出張が多い人→dカード GOLD
- 維持費をかけたくない→dカード
- 審査に自信がない人→dカード
重要なのは年会費と特典やサービスのバランス。
中でも「ケータイ料金に対しての還元率」が大きな要素を占めるので、月々9,000円ほど携帯料金がかかるなら、dカード GOLDがオススメですよ。