ワイモバイルはソフトバンクがサブブランドとして展開している格安SIMで、お昼などでも快適に通信できるのが魅力です。
ワイモバイルに興味があり、データ通信のみでの契約をしてタブレットやモバイルルーターなどで使いたいと考えている方も少なくないのではないでしょうか。
この記事では、ワイモバイルをデータ通信のみでも利用できるのかについて解説します。
ワイモバイル以外のおすすめの格安SIMについても合わせて解説するので、参考にしてください。
目次
ワイモバイルには残念ながら、単体のデータ通信専用プランのサービス提供がない
ワイモバイルは過去に、データ通信にのみ対応するデータベーシックプランS/Lというプランを提供していました。
しかし、現在では既に申込受付を終了してしまっています。
現在契約できるのはスマホ用のシンプル2 S/M/Lという音声通話対応のプランのみです。
ワイモバイル料金プラン シンプル2概要 | |||
S | M | L | |
月額料金 | 2,365円 | 2,915円・4,015円 | 2915円・5,115円 |
各種割引適用後料金 (契約翌月以降) |
1,078円 | 1,078円・2,178円 | 1,078円・3,278円 |
データ容量 | 4GB | ~1GB・20GB | ~1GB・30GB |
低速時速度 | 最大300kbps | 最大1Mbps | |
通話料 | 22円/30秒 | ||
データ繰り越し | ◯ | ||
5G対応 | ◯ |
※表は右にスクロールできます
4GB2,365円からという価格設定で、全体的に金額は高めになってしまっています。
ワイモバイルにはデータ通信用のシェアSIMが存在、しかし通常プランの契約は必須!
ワイモバイルでは、スマホなどでシンプル2 S/M/Lを使っている方向けに子回線専用プラン(シェアプラン)を展開しています。
シェアプランは月額539円で3枚のデータ通信用SIMカードを追加、容量をシェアして使えるのが特徴です。
ワイモバイルでは20GBや30GBの大容量プランも提供しているので、大容量の契約をしていればタブレット等の端末と通信量をシェアし、コストを抑えつつ便利に通信が行えますよ。
ただし、シェアプランはあくまでスマホなどでシンプル2 S/M/Lを契約している人向けのオプションサービスです。
データ通信用のシェアSIM単体でワイモバイルを契約することはできないのでご注意ください。
ワイモバイルはデータ通信のみでの利用におすすめできる格安SIMなの?
ワイモバイルはスマホ用のプランを契約してタブレットなどにSIMを入れて使うことも可能です。
しかし、月額料金が4GB2,365円~30GB5,115円と高いのであまりおすすめはできません。
家族割引を利用すれば2回線目以降は1,100円引き、ソフトバンク光またはSoftBank Airを契約している場合はおうち割光セット(A)により1回線目から1,100~1,650円引きで使えます。(家族割との併用は不可)
また、PayPayカードで月額料金を支払えば187円の月額割引も受けられます。
しかしこれらの割引を駆使しても4GB1,078円からとなり、まだデータ通信のみで使うには安いとは言えません。
結局のところ、どうしてもワイモバイルを使いたいということでなければ他の格安SIMの方が安く済む状況です。
ワイモバイルをデータ通信専用SIMとして運用するメリットは通信品質の高さ!
ワイモバイルをデータ通信専用SIMとしてどうしても使いたい場合のメリットとして考えられるのは、通信品質が高いことです。
ソフトバンクが自社回線を使ってサービスを提供しているので、お昼や夜などの混み合いやすいタイミングでも高速で通信できます。
動画再生やアプリのダウンロードなどをいつでも快適に行いたいのであれば、ワイモバイルは一応魅力的な選択肢です。
ただし同じくソフトバンク提供のサービスとして「LINEMO」もあり、LINEMOは3GB990円~10GB2,090円、30GB2,970円となっているためより安価です。
あえてソフトバンク回線の音声通話に対応している格安SIMをデータ通信専用SIMとして使うとしても、LINEMOのほうが安いのでワイモバイルを選ぶ必要性は薄いと考えられます。
データ通信専用で使う場合におすすめの格安SIMはどこ?4社のサービスを紹介!
データ通信のみを利用する場合、ワイモバイルよりもおすすめとなるサービスが色々存在します。
とくに以下の4社は、データ通信での利用におすすめです。
- mineo
- povo2.0
- 楽天モバイル
- IIJmio
それぞれのメリットや料金プランについてまとめたので、契約先選びの参考にしていただければ幸いです。
なお、下記記事についても参考になると思うので、ぜひ併せてご覧ください。
mineoはソフトバンク回線も利用可!パケット放題Plusで1.5Mbps使い放題
mineoはドコモ、au、ソフトバンク回線に対応している格安SIMです。
ソフトバンク回線を使いたいという理由でワイモバイルを検討しているのであれば、代わりとしてmineoは最初の候補に挙がってきます。
お昼などの混雑時は速度が落ちるMVNOですが、その分料金設定は安めになっています。
mineo 「マイピタ」概要 | ||||
月額基本料 (音声SIM) |
1,298円 | 1,518円 | 1,958円 | 2,178円 |
月額基本料 (データSIM) |
880円 | 1,265円 | 1,705円 | 1,925円 |
データ量 | 1GB | 5GB | 10GB | 20GB |
低速時速度 | 200Kbps | |||
通話料 | 22円/30秒 | |||
データ繰り越し | ◯ | |||
5G対応 | ◯ |
1GB880円などでデータ通信のみのSIMが利用可能、20GBは1,925円なのでこの後紹介をするIIJmioの通常SIMによるデータSIM契約より25円安価です。
そして、mineoにはパケット放題Plusという便利なオプションがあります。
パケット放題Plusは月額385円、10GB以上の契約であれば無料で使えます。
パケット放題Plusを契約し、mineoでアプリなどから節約モードをオンにすると速度が最大1.5Mbpsで使い放題となります。
音楽を聴いたり動画を見たりなどが自由に行えるので、維持費を抑えつつ使い放題的な運用をしたい場合はmineoを検討してみてください。
ただし、直近3日間で10GB以上通信した際は速度が200kbpsまでに抑えられてしまうので節約モードの使い過ぎには注意しましょう。
※上記リンクからのみ特典が適用されます
※お試し200MBコース、マイそくスーパーライトは特典対象外です
povo2.0は330円で24時間などお得に高速通信できる!
povo2.0はKDDIのauが、オンライン申し込み専用の格安プランとして音声通話SIMで展開しています。
povo2.0はなんと、月額基本料金が0円です。
povo2.0は標準だと維持費がかからない代わりに通信速度が最大128kbpsとなっていて、そのままだとメールくらいしかできません。
しかし、アプリからトッピングを購入することで高速通信が可能になります。
トッピングには有効期限があり、使い切るか有効期限が切れたタイミングで使えなくなります。
povo トッピング概要 | |||||||||||
料金 | 390円 | 1,260円 | 990円 | 2,700円 | 6,490円 | 21,600円 | 12,980円 | 9,834円 | 24,800円 | 330円 | 9,834円 |
データ量 | 1GB | 1GB | 3GB | 20GB | 60GB | 120GB | 150GB | 300GB | 使い放題 | 使い放題 | |
有効期限 | 7日間 | 180日間 | 30日間 | 90日間 | 365日間 | 180日間 | 90日間 | 365日間 | 24時間 | 7日×12回 | |
低速時速度 | 128Kbps | ||||||||||
通話料 | 22円/30秒 | ||||||||||
データ繰り越し | × | ||||||||||
5G対応 | ◯ |
トッピングは3GB・30日間990円や、24時間使い放題で330円など、とても安価ですよ。
タブレットなどで不定期に使う場合、povo2.0は使いたいときだけ課金することもできるので非常に便利です。
ただし、180日間課金がないと利用停止・強制解約になってしまうことがあるのでご注意ください。
楽天モバイルは3,278円で使い放題!データ専用SIMもあるがメリットは少ない
楽天モバイルは楽天が自社回線を使ってサービスを展開している大手キャリアのサービスです。
大手キャリアではありますが、料金設定は格安SIM並みなので今回おすすめしています。
楽天モバイル「Rakuten最強プラン」概要 | |||
月額料金 | 1,078円 | 2,178円 | 3,278円 |
データ容量 | 3GBまで | 3~20GBまで | 20GB以上 |
通話料 | 国内通話無料(Rakuten Link使用時) 22円/30秒(標準アプリ使用時) |
||
5G対応 | ◯ |
楽天モバイルは使った通信量に対して月額料金を支払う仕組みですが、なんと上限が3,278円で使い放題です。
動画再生やアプリのダウンロード、大容量ファイルの送受信などで通信量が多い方でも、月額料金は最大でも3,278円しかかかりません。
あまり使わなかった月は3GBまでなら1,078円、20GBまでなら2,178円の支払いに留めることもできるので、できるだけ安くたくさん通信を行いたい方におすすめです。
なお、楽天モバイルにも「データタイプ」というデータ通信専用のプランが存在しますが、料金は通常のSIMと同じ、楽天カードが必須という条件があってメリットは少ないため、利用する場合は国内通話が無料になる通常のSIMがおすすめです。
IIJmioはデータeSIMなら2GB440円からの破格!
IIJmioはドコモ回線やとau回線で提供をしている格安SIMです。
楽天モバイルやpovo2.0と違って大手キャリアから回線を借りているMVNO系の格安SIMなので、mineoと同様にお昼など混み合う時間帯は速度が落ちることがあります。
IIJmio 「ギガプラン」概要 | ||||||||
月額基本料 | 850円 | 990円 | 1,500円 | 1,800円 | 2,000円 | 2,700円 | 3,300円 | 3,900円 |
データ量 | 2GB | 5GB | 10GB | 15GB | 20GB | 30GB | 40GB | 50GB |
低速時速度 | 300Kbps | |||||||
通話料 | 11円/30秒 | |||||||
データ繰り越し | ◯ | |||||||
5G対応 | ◯ |
IIJmioの魅力はなんといっても通信料金の安さです。
音声通話SIMでも2GBで850円などと安価ですが、データSIMで契約すればさらに維持費を抑えられます。
IIJmioの料金プラン(データSIM・タイプD) | ||
データSIM | データeSIM | |
2GB | 740円 | 440円 |
5GB | 900円 | 660円 |
10GB | 1,400円 | 1,100円 |
15GB | 1,730円 | 1,430円 |
20GB | 1,950円 | 1,650円 |
2GB440円や5GB660円など、非常に安い料金でeSIMのデータSIMを契約可能です。
一番安いeSIMはiPhoneやPixel、Galaxyなどの対応機種でないと利用出来ない点だけ注意してください。
データ通信をとにかく安く使いたい方は、IIJmioでデータeSIMを契約してみてください。
まとめ
今回は、ワイモバイルがデータ通信専用SIMとして使えるかどうかについて解説しました。
ポイント
- ワイモバイルはシンプル2 S/M/Lという音声通話対応SIMのプランのみを展開中
- シェアプランはデータSIMでの提供、しかし利用にはスマホ用プランの契約が必要
- ワイモバイルは高速で快適に通信できるが、割高なのでデータ通信のみでの利用には不向き
- mineoはソフトバンク回線対応、パケット放題Plusで最大1.5Mbpsの使い放題
- povo2.0は基本料0円、使いたいときだけ課金して使えるのが便利
- 楽天モバイルは最大3,278円で使い放題、データSIMはメリットが少ない
- IIJmioは2GB440円など、データeSIMが非常に安くてお得
ワイモバイルはデータ通信のみの利用にはあまり向いていると言えません。
今回紹介したpovo2.0や楽天モバイルなどの低価格なサービスを利用するのがおすすめです。