



一つのスマホで2つの回線を設定できる「デュアルSIM」。
デュアルSIM対応のスマホも増えてきている事から、キャリアの通信障害時などが起こったときの予備回線として使用する人も多くなっています。
ワイモバイルのSIMをデュアルSIM対応端末に挿して使いたい方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ワイモバイルをデュアルSIMで運用する方法とデュアルSIM対応のおすすめスマホについて解説します。
目次
デュアルSIMとは?種類と特徴
デュアルSIMとは、1台のスマホで2枚のSIMを利用できる機能です。
2つの回線を契約する場合、SIMを1枚しか挿せないシングルSIMスマホでは端末を2台用意する必要がありますが、デュアルSIMスマホなら1台で済みます。

ただ、デュアルSIMと一言で言っても種類は1つではありません。また、それぞれ機能が微妙に異なっているのでしっかりと理解しておく必要があります。

DSSS(デュアルSIMシングルスタンバイ)
DSSSは「デュアルSIMシングルスタンバイ」の略で、SIMは2枚挿せるものの有効化して待ち受け状態にできるのは片方のSIMだけなのが特徴です。
DSSS端末で利用するSIMを選んだら、そのSIMで通話・通信ともに利用することになります。
逆に選んでいないSIMは有効化されていないので着信があっても電話を受けることができません。
利用していない方のSIMで通話や通信したい場合は、その都度手動で切り替える必要があります。
また、DSSS以外の3種類のように片方は通話用としてもう片方はデータ通信用として使うといったこともできないのがネックです。


DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)
DSDSは「デュアルSIMデュアルスタンバイ」の略で、2枚のSIMを同時に有効化して待ち受け状態にできます。
DSSSはデータ通信するSIMでしか通話できませんが、DSDSはデータ通信で使っていない方のSIMでも発着信が可能なのが特徴です。

逆に、DSDSではできないこともあります。その中の1つが両方のSIMを4Gで待ち受けできない点で、DSDSは必ず3G+4Gで利用することになります。
3G+4Gと4G+4Gにはそこまで大きな差はなさそうに見えますが、4G+4Gには3G+4Gにないメリットがあります。

DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)
DSDVは「デュアルSIMデュアルVoLTE」の略で、DSDSと同じように2枚のSIMを同時に有効化して待ち受け状態にできます。
DSDVがDSDSと異なるのは、4G+4Gでの利用ができる点で、選ぶSIMに制約がない点がメリットです。
例えば通話用にau回線、データ通信用にワイモバイル回線を使う場合、au回線の通話は4Gを使うVoLTEなので4Gで待ち受けします。
この時、3G+4GのDSDSスマホではワイモバイルの通信が強制的に低速の3Gになってしまい、速度にストレスを感じながらネットを利用する必要があります。
これがDSDVスマホなら、au回線が4Gで着信を待ち受けしていても、もう片方のワイモバイルのSIMも4Gで通信できるので快適にネットを利用できます。

DSDA(デュアルSIMデュアルアクティブ)
DSDAは「デュアルSIMデュアルアクティブ」の略で、DSDSやDSDVと同じように2枚のSIMを同時に有効化して待ち受け状態にできます。
DSDS・DSDVと異なるのは、片方のSIMで通話中にもう片方のSIMで通信できる点です。
DSDSとDSDVは、片方のSIMで通話を始めるともう片方のSIMは圏外になるため通話しながら写真を送るといったことができません。


これまで、日本国内でDSDA対応スマホが発売されたことはありません。
今後の発売に期待したいところです。
ワイモバイルのSIMはデュアルSIMで使える?
ワイモバイルのSIMがデュアルSIMスマホで使えるかは、そのスマホがワイモバイルの周波数帯(バンド)に対応しているかどうかで決まります。


ワイモバイルの対応周波数(バンド) | |
3G | Band 1(2.1GHz) Band 8(900MHz) |
4G | Band 1(2.0GHz) Band 3(1.7GHz) Band 8(900MHz) Band 11(1.5GHz) Band 28(700MHz) Band 42(3.5GHz) |
5G | n77(3.4〜3.7GHz) n257(28GHz) |
これらのバンドの中で重要なのが、4GのBand 1とBand 3、そしてBand 8です。
特に、プラチナバンドと呼ばれているBand 8は周波数が低く、建物や地下などにも電波が届きやすくなるので必須です。

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ワイモバイルをデュアルSIMで使うならnanoSIMとeSIMのどちら?
現在、ワイモバイルでは通常のnanoSIMの他にeSIMを発行することもできます。


現在販売されているデュアルSIM対応端末は多くが「nanoSIM+eSIM」という組み合わせになっています。
そして、格安SIMなどではnanoSIMは必ず発行できますが、eSIMを提供していない業者もまだ多くあります。
この点を踏まえると片方の回線をワイモバイルのeSIMで発行しておけば、もう片方はnanoSIMしか提供していない業者も選択できるため、ワイモバイルはeSIMで発行しておくのがおすすめです。
デュアルSIMでワイモバイルとセットで使うのにおすすめのSIMは?
デュアルSIMスマホで1枚はワイモバイルのSIMを使うとして、もう1枚のSIMを何にするか決めかねている方もいるのではないでしょうか。

ワイモバイルとセットで利用するのにおすすめのSIMは楽天モバイルです。
楽天モバイルの料金プランは以下のとおりです。
楽天モバイル「Rakuten最強プラン」概要
月額料金
1,078円
2,178円
3,278円
データ容量
3GBまで
3~20GBまで
20GB以上
通話料
国内通話無料(Rakuten Link使用時)
22円/30秒(標準アプリ使用時)
5G対応
◯
楽天モバイルはプランを3段階に分けて使った分に応じて支払う料金体系ですが、特に注目は1,078円の部分です。
1ヶ月のデータ使用量が3GBに満たなかった場合、楽天モバイルの利用料金は1,078円と非常に安くなります。


また楽天モバイルは国内通話が無料、月額3,278円でデータ通信が無制限で使い放題になるのも大きなメリットです。
具体的な利用方法として、データ通信を無制限にしたい場合は楽天モバイルを通信用に、国内通話を無料にしたい場合は通話専用に設定をし、ワイモバイルはそれに合わせた最適なプランにするのが良いでしょう。
楽天モバイルは新規事務手数料やSIMカード発行手数料はかからず、最低利用期間と解約金、MNP転出手数料も無料です。
ノーリスクで利用できるので、ワイモバイルとデュアルで運用するSIMをまだ決めていない方はぜひ試してみてください。

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ワイモバイルが使える!デュアルSIM対応のおすすめ機種
ワイモバイルのSIMを他社のSIMと同時待ち受けで使うことに決めたものの、機種がまだ決まっていない方のために、デュアルSIM対応のおすすめ機種をご紹介します。

iPhone SE(第3世代)
iPhone SE(第3世代)で利用できるデュアルSIMの種類はDSDVで、SIMの構成はnano SIMとeSIMです。
iPhone SE(第3世代)のスペック | |
価格 | 64GB:73,440円→プランM/L乗り換え時55,440円 128GB:81,360円→プランM/L乗り換え時63.360円 256GB:99,360円→プランM/L乗り換え時81,360円 |
CPU | A15 Bionic |
メモリ | 非公表 |
ストレージ容量 | 64GB、128GB、256GB |
画面 | 4.7インチ、1,334×750 |
カメラ | アウトカメラ1,200万画素 インカメラ700万画素 |
バッテリー容量 | 非公表 |
重さ | 144g |
おサイフケータイ | 対応 |
防水 | 対応(IP67) |
価格は安いものの性能は良く、CPUはiPhone 13シリーズと同じA15を搭載しているため最新のゲームでもサクサク動作します。
また、おサイフケータイと防水にも対応しているのもポイント。
最近のスマホの中ではサイズが小さくて軽いので、コンパクトなスマホが希望の人に特におすすめです。
moto g64y 5G
moto g64y 5Gは2024年7月に発売された、コストパフォーマンスが優れたAndroidスマホの代表格です。
moto g64y 5Gのスペック | |
価格 | 21,996円→プランM/L乗り換え時1円 |
CPU | MediaTek Dimensity 7025 |
メモリ | 4GB |
ストレージ容量 | 128GB |
画面 | 6.5インチ、2,400×1,080 |
カメラ | アウトカメラ5,000万画素 + 200万画素 インカメラ1,600万画素 |
バッテリー容量 | 5000mAh |
重さ | 177~180g |
おサイフケータイ | 対応 |
防水・防塵 | 対応(IP52) |
デュアルSIMの種類はDSDVで、SIMの構成はnano SIM+eSIMとなっています。SIMカードの差し替えを行わなくていいので、手軽に2回線目を申し込むことができますよ。


moto g64y 5Gはおサイフケータイにも対応しており、日常使いとしては申し分ないスペックを兼ね備えています。
Libero 5G IV
Libero 5G Ⅲは2023年12月に発売された、コスパを追求したスマートフォンです。
Libero 5G IVのスペック | |
価格 | 21,996円→プランM/L乗り換え時1円 |
CPU | Dimensity 700 |
メモリ | 4GB |
ストレージ容量 | 128GB |
画面 | 6.6インチ、2,408×1,080 |
カメラ | アウトカメラ1,300万画素+200万画素+200万画素/インカメラ800万画素 |
バッテリー容量 | 4420mAh |
重さ | 194g |
おサイフケータイ | 対応 |
防水・防塵 | 対応(IP67) |
デュアルSIMの種類はDSDVで、SIMの構成はnano SIM+eSIMのため、ワイモバイルと他社eSIMを併用することができます。

CPUの性能はOPPO Reno11 A等に劣りますが、低価格でカメラの性能が良くてバッテリー容量も多いため、手軽にスマホを手に入れたい方におすすめ。
おサイフケータイには対応していて、防水性能もIP67とそこそこ。
Libero 5G ⅢはCPUスペックの低さなど気になる点はあるものの、価格の割に画面が大きくカメラ性能やバッテリー容量などのスペックも十分高いので、大画面で動画を見たいという方にもおすすめです。
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まとめ
この記事では、ワイモバイルのデュアルSIMについて主に解説しました。
- デュアルSIMの種類と特徴
- ワイモバイルのSIMはデュアルSIMで使えるか
- ワイモバイルをデュアルSIMで使う場合におすすめのSIM形状
- デュアルSIMでワイモバイルとセットで使うのにおすすめのSIM
- ワイモバイルが使えるデュアルSIM対応のおすすめ機種
デュアルSIMには4種類ありますが、現在はDSDVが主流です。
ワイモバイルのSIMもデュアルSIMとして使えますが、格安SIMなどでまだ提供されていないものもあるeSIMにしておけば、もう片方の選択肢が増えるのでおすすめです。
デュアルSIM対応の機種は日本国内だけでもたくさんあります。機種選びに失敗したくない場合は、ユーザーからの評価が高いiPhone SE(第3世代)とmoto g53y 5G、Libero 5G Ⅲの中から選んでみるといいでしょう。
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