スマホの用語において、バンド=周波数帯とも呼ばれます。
とくにSIMフリーのスマホを購入する際に、周波数帯(対応バンド)の確認は必須です。
スマホとキャリアが使用する周波数帯があっていないと、電波の入りが悪くなったり電波が受信できなかったりします。
そして、大手4キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル)は、総務省からそれぞれの対応バンド(周波数帯)が割り振られています。
対応バンドはデータの通り道を指し、わかりやすく表すと「車が走る国道」のようなものです。
道路をたくさんの車が通ると渋滞を起こします。同様に、一度に同じ周波数帯を利用する回線が増えると、インターネットが遅くなってしまうのです。
今回は「スマホと対応バンドの関係生」について解説させていただきます。
本記事でわかること
- 対応バンド(周波数帯)の仕組み
- ワイモバイルとソフトバンクにおける周波数帯の考え方
- ワイモバイルをSIMのみ契約するときの端末の使用可否
- ワイモバイルの特徴&割引・キャンペーン情報
対応バンドの仕組みを理解することにより、ワイモバイルへの乗り換えを失敗なく済ませられますよ!
目次
携帯会社の「バンド」とは?|電波の周波数範囲
スマホの対応バンドとは、電波の周波数範囲のことを指しています。
インターネット通信を行うには基地局からの電波を利用しますが、このとき基地局から発せられる周波数帯に、使用するスマホも対応している必要があるのです。
そして、大手キャリアにはそれぞれメインとなる対応バンドが割り振られています。
周波数帯は4G通信が「Band ◯」、5G通信を「n ◯」と示され、◯のなかには数字が入る仕組みです。
キャリア | 4G通信:メイン対応バンド | 5G通信:メイン対応バンド |
ドコモ | Band 1、Band 3、Band 19 | n78、n79 |
au | Band 1、Band 3、Band 18(Band 26) | n77、n78 |
ソフトバンク | Band 1、Band 3、Band 8 | n77 |
楽天モバイル | 自社回線:Band 3 au回線:Band18・Band26 |
n77 |
※メインとなる対応バンドを抜粋 |
どのキャリアも自由に周波数帯を利用すると道路は大混雑となってしまいます。
そのため、それぞれ電波法にもとづいて交通整理されているのです。
バンドには特徴がある
バンド=周波数帯は、以下のような特徴があります。
周波数帯の特徴
- 周波数が低い:「伝える情報量が少ない・干渉を受けにくい・遠くまで届く」
- 周波数が高い:「伝える情報量が多い・干渉を受けやすい・遠くまで届きにくい」
帯域ごとの特性を深堀りすると、スマホを選ぶ際の参考になります。
以下に代表的な対応バンドをまとめました。
バンド | 特性 |
Band1(2.1GHz) | ・カバーエリアがもっとも広く、全国に基地局がある ・日本で使えるスマホのすべてが対応している |
Band3(1.7GHz) | ・東名阪(東京・名古屋・大阪)の大都市で利用されている ・4G(LTE)通信の速度が速い |
Band21(1.5GHz) | ・電波のつながりにくい地方都市をカバー |
Band19(800MHz) | ・プラチナバンドと呼ばれ、ビルや地下街など電波がつながりにくい場所で使用される |
ワイモバイルの対応LTE・5Gバンドはソフトバンクと同じ
ワイモバイルとソフトバンクの対応バンドは同じのため、両者のつながりやすさは変わりません。
Band | 周波数 | 特徴 |
1 | 2.1GHz | ・メインバンド ・広範囲をカバー |
3 | 1.7GHz | ・メインバンド ・東名阪をカバー |
8 | 900MHz | ・ソフトバンクのプラチナバンド |
11 | 1.5GHz | ・使用頻度は低い |
28 | 700MHz | ・プラチナバンドだが使用頻度は低め |
42 | 3.5GHz | ・複数の電波を束ねるキャリアアグリゲーションで利用 |
ソフトバンクの対応バンドのなかでも、メインである以下の3つに一致するかをチェックしましょう。
以下のバンドに対応しているかをチェック
- Band 1(メインバンド)
- Band 3(メインバンド)
- Band 8(プラチナバンド)
ワイモバイルにおいても、ソフトバンク同様に上記3つがメインです。
乗り換えの際は、お手持ちのスマホが対応しているかを確認してください。
ワイモバイルの5G対応バンド
ワイモバイルが使用する5Gの対応バンドも、ソフトバンクと同様です。
そのため、ワイモバイルで5G通信を利用するには以下のバンドをもつスマホが必要です。
ワイモバイル 5G | |
対応バンド | n77 |
例えば「n78にだけ対応しているスマホ」は、ワイモバイルの5G通信を利用することができないので注意が必要です。
5Gのスピードは4Gと比較すると約20倍といわれています。
今まではダウンロード完了までに数分かけていた2時間の動画も、ほんの「数秒」で終わるほど。
ソフトバンクは5Gエリアを拡大させるため、遠くまで届きやすい4G基地局を流用する方法をとっています。
現在5万局の5G基地局を、2030年までには35万局まで増設する計画です。
「LINEMO」も同じバンドを使用する
LINEMOはソフトバンクが展開するオンライン専用プランです。
「安いのは嬉しいけど、つながりやすさは?」「ワイモバイルとLINEMOどちらを契約するか迷っている …」
と思っている方も多いかもしれませんが、ワイモバイルと同様にソフトバンクの回線をそのまま使っているため、LINEMOもネットワークと範囲はソフトバンクと変わりません。
そのため、LINEMOで使う端末を選ぶ際も、4GはBand 1、3、8を、5Gはn77に対応しているかをチェックしましょう。
ワイモバイルのバンドに対応していれば他社のスマホも使用できる
スマホを乗り換えする際「今のスマホをそのまま使用する場合」においては、以下の2つが一致しているかを確認してください。
対応バンドの確認
- 契約先の携帯会社が使用するバンド
- 使用するスマホの対応バンド
スマホの対応バンドは、キャリアもしくはメーカーサイトのスペック表で確認できます。
ワイモバイルをはじめ「スマホはそのまま、契約先だけを換える」とのスタイルが主流となりましたため、端末と契約先の対応バンドが一致していることが重要です。
SONYから発売しているハイスペックスマホ「Xperia 5 Ⅳ」を例にあげて確認していきます。
Xperia 5 Ⅳの対応バンドは以下のとおりです。
Xperia 5 Ⅳ(SIMフリー版)対応バンド |
|
5G通信 | n3, n28, n41, n77, n78, n79 |
4G通信 | Band 1, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 17, 18, 19, 21, 26, 28, 38, 39, 40, 41, 42 |
Xperia 5 Ⅳの対応バンドと▲ワイモバイルの対応バンドを照らし合わせましょう。
結果、ワイモバイルのメイン・プラチナバンドとも一致していると分かりますよね。
「自分が使いたいキャリアの対応バンド」と「自分が使うスマホの対応バンド」の比較を忘れずにチェックしましょう。
XperiaやOPPO、AQUOS端末など、ワイモバイルで販売されていた機種を他社で使う場合の周波数帯の調べ方
ワイモバイルで販売されていた端末ごとの対応する周波数帯の情報、公式サイトのPDFファイルにすべて記載されています。
ドコモやauなどの回線を使う他社格安SIMやキャリアでワイモバイル端末を使いたい場合は、チェックしてみてください。
ドコモならBand19、auならBand18・26といったプラチナバンドにしっかり対応していれば、電波が繋がりやすいため快適に使えます。
動作確認済みのスマホはワイモバイルHPで調べられる
お手持ちのスマホが、ワイモバイルで使用できるかは公式HPにて確認できます。
下記ページの「動作確認済機種一覧」から、メーカーごとにいずれのキャリアで購入した端末でも検索可能です。
SIMロック解除が必要
今のスマホをそのままワイモバイルでも使用する場合は「SIMロック解除」の必要性をチェックしてください。
ドコモ・au・ソフトバンクで2021年10月以前に発売された端末は、購入先キャリアのSIMカードしか利用できない「SIMロック」がかかっており、このSIMロックを解除することで他社のSIMカードも利用できるようになります。
たとえば、docomoで購入したiPhone 12は、SIMロック解除することによりはじめてワイモバイルのSIMカードを挿して通話・通信が可能になるのです。
ソフトバンクで購入したスマホも例外ではありません。ソフトバンクで購入したSIMロックがかかっているスマホをワイモバイルで使うためには、乗り換え前にSIMロック解除が必要です。
各社のSIMロック解除方法は下記記事で解説してるので是非参考にしてくださいね。
2021年10月以降に発売された端末においては原則SIMロックがかかってないので、解除の作業は不要です。
ワイモバイルのメリット&割引サービス
ワイモバイルのメリットは、ソフトバンクと同等のネットワーク品質が使える点のみではありません。
乗り換えによるメリットや料金プランを把握して、ワイモバイルの特徴をうまく活用しましょう!
ワイモバイルのメリット
ワイモバイルに乗り換えるメリットは、以下の5点です。
ワイモバイル メリット
- 高品質なネットワーク
→ソフトバンクと同等のエリアとつながりやすさ - データ量の繰り返しに対応
→余ったデータ量もムダなく使用できる - 契約事務手数料が無料
→オンラインストアでの契約により無料 - Yahooとの関連サービスが豊富
→Yahoo!プレミアムの料金込み&YahooショッピングのPayPayポイント増額 - 店舗数が豊富で困った時も安心
→全国におよそ1000店舗を展開している
とくに「ワイモバイル×PayPay」の相性は抜群です。
まとめて支払いによるチャージに対応しているため、PayPayアプリに直接チャージができます。
Yahooショッピングでのお買い物は最大12%のPayPayポイントがつき、実質な大幅値引きと変わりません。
ワイモバイルの割引・キャンペーン情報
ワイモバイルでは機種代金の割引や高額キャッシュバックが受けられる、お得なキャンペーンが随時開催されています!
現在利用できるおすすめのキャンペーンは以下のとおりです。
上記はあくまでも一例ですが、他には乗り換えではない新規契約でもらえる特典なども満載!
より詳しいキャンペーン内容は下記記事で解説してますので、乗り換えを検討している方は必ずチェックしてください!
他にもワイモバイルには、セット割系の割引特典も色々あります。
下記は、月額料金の割引サービスです。
「家族でまとめる」あるいは「他のサービスとまとめる」のいずれかでワイモバイルを、最安値で使用できます。
キャンペーン | 概要 | 留意点 |
家族割引サービス | ・基本使用料を毎月1,100円割引 | ・割引対象は家族の2回線目から ・家族の対象範囲は別住所の親戚から同居中の恋人までOK |
おうち割光セット(A) | 基本使用料をプランに合わせて割引 ・シンプル2 S:1,100円 ・シンプル2 M:1,650円 ・シンプル2 L:1,650円 |
・Softbank Air/光とのセット契約が必要 ・家族割引サービスとの併用は不可 |
PayPayカード割 | ・基本使用料を毎月187円割引 | ・支払い先をPayPayカードに設定することが条件 |
おうち割 でんきセット | ・基本使用料を毎月110円割引 | ・ソフトバンク「おうちでんき」の契約が必要 ・25ヶ月目以降は55円割引 |
まとめ
ワイモバイルと使用するスマホの対応バンドが一致していると電波は安定します。
また、ワイモバイルはソフトバンクと同じネットワークを使用しているため、つながりやすさはとても安定しています。
ポイント
- バンドとは周波数帯のこと
- 周波数帯は各キャリアに割り当てられている
- ワイモバイルが使用するバンドはソフトバンクと同じ
- 安定した電波につなぐには、キャリアと端末の対応バンドが一致している必要がある
- ワイモバイルのホームページにて「動作確認済機種」を調べられる
格安SIMの回線や端末の組み合わせは、むずかしく聞こえるかもしれません。
しかし、仕組みを知ることにより、ワイモバイルに限らす契約先・購入端末を選ぶ際の目安となります。
ワイモバイルは、リーズナブルな料金プランに加えて単身者や家族、いずれのスタイルでもオトク使用できます。
スマホの対応バンドをチェックして、高品質でオトクなワイモバイルに乗り換えを検討してください。