大手キャリアから格安SIMに乗り換える際に不安なのが通信速度ですよね。
一般的に格安SIMは大手キャリアより速度が遅いと言われており、ワイモバイルもそうなのではないかと不安な人も多いでしょう。
しかし、ワイモバイルは他の格安SIMとは異なり通信速度が速く安定していて、通信速度を重視する方でも快適に使うことができます。
今回は、以下について解説していきます。
- ワイモバイルの通信速度は速いのかどうか
- ワイモバイルの速度に関する口コミ
「いくら料金が安くなっても、速度が遅いなら無理。」とお考えの方。ぜひ参考にしてみてください。
目次
ワイモバイルの速度は速いの?安定してる?
ワイモバイルの通信速度は非常に速く、安定感も抜群です。
そもそもワイモバイルは他の格安SIMと仕組みが異なるため、比較をすると圧倒的に速くて大手キャリアと比べても遜色ありません。
通常、格安SIMはがドコモやauといった大手キャリアから回線の一部をレンタルしてサービスを提供しています。
大手キャリアにレンタル料を支払わないといけないので借りられる回線に限られているため、回線が混雑すると通信速度が遅くなるのです。
一方、ワイモバイルは大手キャリアであるソフトバンク自身が運営していて回線も自社で保有しています。
サブブランドとも呼ばれ、厳密には格安SIMというより大手キャリアと格安SIMの中間に位置している存在なわけですね。
自社で保有している回線を使っているので他の格安SIMより通信速度が速く安定しています。
お昼の時間でも遅くなることはほとんどなし
ワイモバイルはお昼の時間帯も比較的安定した速度を維持しています。
お昼になると昼休みのサラリーマンや学生などが一斉にスマホを使うため回線が混雑するため、一般的な格安SIMでは通信速度が著しく低下します。
動画視聴やゲームはほぼできませんし、SNSや軽いブラウジングも時間がかかりストレスが溜まるかもしれません。
一方、ワイモバイルは回線が安定しているので平日お昼でもそこまで遅くなることはありません。
回線が空いている時間帯と比べると少しは遅くなりますが、遅くてイライラすることはほとんどないでしょう。
平日のお昼にスマホをたくさん使うという方には特にワイモバイルがおすすめですね。
速度制限時の通信速度も最大1Mbpsと高速
大手キャリアや他の格安SIMは契約しているデータ量を使い切ると速度制限がかかり、一番一般的なのは最大128kbpsとなってしまい、ほとんど通信を行うことができません。
しかし、ワイモバイルはシンプル2 Sで最大300kbps、シンプル2 M/Lなら最大1Mbpsで通信が可能となっています。
最大300kbpsなら文字中心のWebサイトやSNSの閲覧、LINEやメールでのメッセージ送受信はできますし、最大1MbpsならYouTubeで中画質程度の動画視聴も問題なく行えますよ。
ただし、上記制限がかかった状態での通信量が契約しているデータ量の半分を超えた場合はさらに最大128kbpsへ制限されてしまいます(※以前の「シンプルプラン」にこの制限はありません)。
ずっと最大300kbpsもしくは最大1Mbpsで利用できるわけではないのでご注意ください。
【注意】低速モードへの切り替え機能なし
他の格安SIMでは「低速モード」や「節約モード」へ切り替えることにより、速度を制限時のスピードで通信する代わりに通信量を消費しないという便利な節約方法があります。
ただし、ワイモバイルには残念ながらこのような機能は無く、通信量の節約ができません。
ワイモバイルの速度を実測データで検証
では、ワイモバイルの速度を実際の計測データで確認していきましょう。
今回は「みんなのネット回線速度」のデータを参考に、ワイモバイルの実際の通信速度を調べました。
みんなのネット回線速度は、全国のユーザーが自分で計測した通信速度を自由にネットに投稿できるサービスであり、各社の実効速度の平均値がチェックできます。
全体の平均値だけでなく、時間帯別にまとめられたものもあり非常にわかりやすいですよ。
ワイモバイルの実効速度は以下のとおりでした。
ワイモバイル | 下り実効速度 | 上り実効速度 |
朝 | 129.54Mbps | 17.59Mbps |
昼 | 48.38Mbps | 11.19Mbps |
夕方 | 85.04Mbps | 15.94Mbps |
夜 | 74.75Mbps | 14.51Mbps |
深夜 | 105.93Mbps | 18.48Mbps |
※測定期間:2023年6月29日~2023年9月29日
※出典:みんそく
利用者の多いお昼の時間帯は格安SIMだと極端に通信速度が遅くなる場合もありますが、ワイモバイルは時間帯による速度の変化がそこまでありません。
如何にワイモバイルが安定して速い通信速度で利用できるのかわかりますね。
楽天モバイル・LINEMO・UQモバイルとの速度を比較
よくワイモバイルと料金面やサービス面でも比較されやすい楽天モバイル・LINEMO・UQモバイルの下り速度と比較してみましょう。
時間帯 | ワイモバイル | 楽天モバイル | LINEMO | UQモバイル |
朝 | 129.54Mbps | 87.0Mbps | 99.4Mbps | 86.01Mbps |
昼 | 48.38Mbps | 65.97Mbps | 50.08Mbps | 66.88Mbps |
夕方 | 85.04Mbps | 76.49Mbps | 81.5Mbps | 78.8Mbps |
夜 | 74.75Mbps | 74.56Mbps | 83.85Mbps | 70.06Mbps |
深夜 | 105.93Mbps | 123.95Mbps | 53.8Mbps | 108.27Mbps |
※測定期間:2023年6月29日~2023年9月29日
※出典:みんそく
楽天モバイルはドコモ・au・ソフトバンクに続く第4のキャリアと呼ばれ、LINEMOはワイモバイルと同じくソフトバンク系列のオンライン専用プランです。
UQモバイルもKDDI株式会社が運営しており、auと同じ品質で回線が使えると定評のある格安SIMなので、立場はワイモバイルと同じですね。
その4社を比較した結果、ワイモバイルは全体的に楽天モバイルよりも通信速度が速く、UQモバイルとはほぼ同じという結果になりました。
LINEMOはソフトバンクが直接運営しているオンライン専用プランなので、やはり多少ワイモバイルより速い結果です。
スマホを快適に使う上で必要とされる通信速度は30Mbps前後といわれているので、ワイモバイルは動画もSNSも問題なくスマホで楽しめるでしょう。
ここでは4事業者の比較となってますが、その他格安SIMの速度状況については下記記事で解説してるので、気になる方はぜひこちらもチェックしてみてください。
ワイモバイルの速度に対する口コミ評判
とはいえ、通信速度については実際に使ってみないと分からない部分も多いですよね。
そこで、ワイモバイルの速度に関する口コミや評判を集めてみました。
やはり多かったのは速いというものとなっています。
- 格安SIM色々試しましたが、LINEMO、ワイモバイルの通信速度(特に混雑時間帯、場所)が他の会社と比べて圧倒的に速いんですよね ここから他会社に移って幸せになれる気がしません — Kate.LL(@Kate_LL31) 2023年5月12日
- 通信速度テストしたらあまりの速度の違いにびっくり。 左がワイモバイル。右がiijmio。 — バテレン (@shiniti393) 2023年4月28日
- 自宅がワイモバイルの5Gエリアになってる! けど、4Gとそんなに速度は変わらん… — モッシー (@kyoklv) 2023年3月9日
- これからワイモバイルに機種変される方へ ショッピングモールではこの速度になりますので、人混みに行かないインドアの方は契約していいと思います。 ショッピングモール、電車は画像読み込みません。 #ワイモバイル #Ymobile — Roku (@Zy_Roxas) 2023年1月8日
- 僕のワイモバイル(ほぼソフトバンク回線)の通信速度も似たような感じだし。 — 卵焼き (@lovelivenumad) 2023年2月19日
- 自宅がワイモバイルの5Gエリアになってる! けど、4Gとそんなに速度は変わらん… — モッシー (@kyoklv) 2023年3月9日
他の格安SIMと比べても速度が速いという口コミが多く、お昼でも快適にスマホを使いたい場合はやはりワイモバイルがおすすめですね。
一方、低速通信時の遅さや速度切り替えができない点には否定的な意見が多く出ていました。
ワイモバイルを快適に使うには、データ通信量を使い切らないように気を付ける必要がありますね。
ワイモバイルを利用する際に速度を心配せずスマホを利用する方法
ここまでの内容をまとめると、ワイモバイルは月間のデータ通信量を超えさえしなければ、どんな使い方をしても問題ないとなりそうです。
基本的には通信速度が速く平日のお昼も低下することなく安定しているため、通信速度が重要になる
- 動画視聴
- ゲーム
- アプリのダウンロード・アップデート
といった用途でもストレスなくこなせます。
もちろんSNSやLINE、ブラウジング、音楽ストリーミングといった軽い用途ならなおさら快適です。
高速通信が使える状態ならヘビーユーザーでも問題なく使えるでしょう。
気を付けたいのがデータ通信量を使い切って速度制限にかかってしまった場合です。前述したように、ワイモバイルの制限時の速度は300kbpsもしくは1Mbpsと一般的な格安SIMよりは早いものの、通常時より遅いのは事実です。
この状態だと動画を高画質で視聴することや、画像の多いWebサイトの閲覧などは少し難しくなりますので注意が必要です。
速度切り替えができなくてデータ通信量を消費しやすいとので、データを使い切って制限がかからないよう、データ通信量はこまめにチェックしましょう。
ワイモバイルの速度に関するよくある質問
最後に、ワイモバイルの速度に関するよくある質問をまとめました。
ワイモバイルの契約を検討中の方はぜひ参考にしてください。
低速化するとSMSにその旨がメッセージで送られてくるので、SMSに添付されているURLにアクセスして解除することもできますが、0.5GBあたり550円の追加料金が発生するため、解除のしすぎには充分注意しましょう。
頻繁に通信速度が低速化するのであれば、データ容量が最大5ギガ増える「データ増量オプション(550円)」の利用をおすすめします。
通信速度は端末によって変動しますが、基本的にモバイルWi-Fiルーターとして快適に使えるのはWiMAXでしょう。
ワイモバイルのポケットWi-Fiは現在取り扱い端末数も少なく、プラン内容も長らく変動していないのであまり積極的にサービスを扱っているようには見えません。
ワイモバイルをモバイルWi-Fiルーターとして使うのであれば、スマホを介してテザリング利用することもおすすめです。
しかし、スマホを快適に使う上で必要とされる通信速度は30Mbps前後といわれているので、スマホのみ使うのであればそこまで違いを体感することはないでしょう。
ただ、パソコンやゲーム機に接続する場合は、利用するコンテンツによってワイモバイルが遅いと感じることもあるかもしれません。
自分の用途に合わせて、乗り換え先の会社を選ぶことをおすすめします。
データ増量オプションを使用しても最大35GBまでしか使えないため、データ容量を気にせずにネットを使いたいのであればソフトバンクの無制限プランを選ぶと良いでしょう。
自宅で主にネットを使うのであれば、ソフトバンク光を契約するのもおすすめです。ソフトバンク光とワイモバイルをセットで使うと、ワイモバイルの料金から毎月最大1,650円割引されます。
・利用する時間をずらす
・場所を移動して再度試す
・端末を再起動する
・ワイモバイル公式サイトにて障害情報をチェックする [/st-mybox]
まずは速度制限がかかっていないか確認しましょう。
一時的にアクセスが集中している、または電波の悪い場所にいる可能性もあるので、時間や場所を変えて使ってみることもおすすめです。
端末の不具合の可能性もあるので、再起動も試してみましょう。
特に思い当たることがない場合は障害も考えられるので、ワイモバイルの公式サイトやTwitterアカウントで情報をチェックしてください。
まとめ
以上、ワイモバイルの通信速度について解説させていただきました。
- ワイモバイルの通信速度は非常に速い
- 回線が混雑するお昼の時間帯も安定している
- 低速通信時も最大300kbpsや最大1Mbps通信が可能
- 口コミでも通信速度に関しては肯定的な意見が多い
ワイモバイルは格安SIMでありながら通信速度が非常に速く、他の格安SIMだと速度が低下する平日お昼でも安定した速度が出ます。
スマホ代は安くしたいけど、データ通信はストレスなく利用したいという人にワイモバイルは非常におすすめですよ。
ただし、速度制限がかかると速度が著しく低下します。データ通信量を使い切ってしまわないように注意しながら使う必要がありますね。