楽天モバイルは月額3,278円でデータ通信も電話も使い放題です。
楽天ポイントがもらえるお得なキャンペーンも多数実施してるので話題ですよね。
一方、通信速度が速く電話の無制限使い放題に対応していると言えばUQモバイルとワイモバイルも同じ。
どちらも大手キャリアのサブブランドに位置付けられ、他の格安SIMよりサービス内容が充実しています。
では、楽天モバイルとサブブランドならどちらを選ぶのがお得なのでしょうか?
今回は楽天モバイルとサブブランドを月額料金や端末、サービス内容といった複数の項目で徹底比較してみました。
楽天モバイルとサブブランドのどちらにするか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
楽天モバイルとサブブランドの違い
楽天モバイルとサブブランドでは、以下の項目で違いがあります。
- 月額料金
- 家族割引
- ネット回線とのセット割
- キャリアメール・キャリア決済の有無
- 低速通信の使い勝手
違い①月額料金:月額料金は楽天モバイルが最安のケースが多い
楽天モバイルとサブブランドの大きな違いの1つが月額料金です。
契約状況にもよりますが、サブブランドより楽天モバイルの方が料金が抑えられます。
それぞれの主要プランをまとめると以下ようになります。
楽天モバイル | UQモバイル | ワイモバイル | |
プラン名 | Rakuten最強プラン | ミニミニプラン/トクトクプラン/コミコミプラン+ | シンプル2 S/M/L |
データ通信量 | 無制限 | ミニミニ:4GB トクトク:15GB コミコミ:30GB(データ増量特典でさらに+3GB) |
プランS:4GB プランM:20GB プランL:30GB |
月額料金 | ~3GB:1,078円 ~20GB:2,178円 20GB~:3,278円 |
ミニミニ:2,365円 トクトク:3,465円 コミコミ:3,278円 |
プランS:2,365円 プランM:4,015円 プランL:5,115円 |
無制限かけ放題 | 無料 | +1,980円 | +1,980円 |
単純な月額料金では楽天モバイルのほうが安く済みますね。
ただし、楽天モバイルはプラチナバンドに対応していない等によって繋がりやすさに課題があるので、安定した通信品質を望むならUQモバイルとワイモバイルの方がおすすめです。
UQモバイルとワイモバイルは電話の無制限かけ放題が有料で、それぞれで一番安いプランに付けると月額3,058円ですが、使えるデータ容量は4GBです。
つまり、完全かけ放題を利用する+4GB以上使うなら楽天モバイルのほうが安いですね。
違い②家族割引:家族割引の金額が異なる
楽天モバイル・UQモバイルと比べた際に、ワイモバイルの方が優れている点の1つが「家族割引」です。
楽天モバイルの割引額は110円で同一名義による複数回線は対象外ですし、UQモバイルは550円しか割引にならない(またコミコミプランは対象外)ので、家族でまとめて契約してもあまりお得になりません。
一方、ワイモバイルは家族で契約すると2回線目以降は1,100円の割引です。
例えば、4人家族で全員が月3GB以下しかデータ通信を使わない場合の月額料金は以下の通りです。
楽天モバイル | UQモバイル | ワイモバイル | |
月額料金 | 1,078円 | 2,365円 | 2,365円 |
家族割引 | -110円 | -550円 | -1,100円 |
1回線目の月額料金 | 968円 | 1,815円 | 2,365円 |
2~4回線目の月額料金 | 968円 | 1,815円 | 1,265円 |
家族合計 | 3,872円 | 6,512円 | 6,160円 |
やはりここでも楽天モバイルの方が安くなりますが、こちらはあくまでも楽天モバイルで3GB未満のデータを使用した場合に限ります。
3GBを超えると月額料金は2,178円、家族割引適用時は2,068円になりますし、3GBで通信を止めるようなストッパー機能は無いので、注意して利用をしなければいけません。
さきほどの4人家族のケースで、全員が無制限かけ放題を利用した場合の月額料金は以下の通りです。
楽天モバイル | UQモバイル | ワイモバイル(シンプル2 S) | |
月額料金(かけ放題あり) | 1,078円 | 4,235円 | 4,345円 |
家族割引 | -110円 | -550円 | -1,100円 |
1回線目の月額料金 | 968円 | 3,685円 | 4,345円 |
2~4回線目の月額料金 | 968円 | 3,685円 | 3,245円 |
家族合計 | 3,872円 | 13,992円 | 14,080円 |
家族割引を含めても楽天モバイルのほうがサブブランドより安いことが分かります。
この場合は楽天モバイルの月額料金が最大となったとしても、最安であることは変わりません。
なお、ワイモバイルにはソフトバンク光、SoftBank Airとのセットで割引される「おうち割光セット」もあり、こちらは割引額は上記と同じで1回線目から適用されます。※家族割引との併用不可
違い③キャリアメールとキャリア決済:楽天モバイルも両方に対応
楽天モバイルは以前、キャリアメールやキャリア決済は使えませんでしたが、現在はどちらも対応しています。
一方、サブブランドもキャリアメールやキャリア決済に対応しています。
キャリアメール | キャリア決済 | |
楽天モバイル | 〇 | 〇 (GooglePlay料金をまとめられる) |
UQモバイル | 〇(月額220円) | 〇 |
ワイモバイル | 〇 | 〇 |
上記の3社ではキャリアメール・キャリア決済が使えます。
とくにワイモバイルはキャリアメールが無料ですし、キャリア決済も親会社であるソフトバンクとサービス内容的には全く同じです。
UQモバイルはキャリアメールが有料ですが、キャリア決済は無料で利用可能です。
なお、現在は各キャリアで解約後もメールアドレスを持ち運べる有料のオプションサービスもありますので、メールアドレスを変えたくない人はこれらを利用するのもおすすめです。
違い④低速通信の速度:楽天モバイルは低速通信にならない
以下が各SIMのデータ容量を使いきった際の通信速度です。
低速通信の最大速度 | 速度切り替え | |
楽天モバイル | - | - |
UQモバイル | ミニミニ:300kbps トクトク・コミコミ:1Mbps |
〇 |
ワイモバイル | プランS:300kbps プランM/L:1Mbps ※契約しているデータ容量の半分と同容量ほど低速通信するとさらに128kbpsに制限 |
× |
楽天モバイルはデータ通信が無制限なので低速通信になることはありません。
UQモバイル、ワイモバイルの最大1Mbpsであればスマホで行うほとんどの用途は快適ですが、低速にならないならもちろんその方が嬉しいですよね。
1Mbpsで快適にできること
- LINEの音声通話
- SNS(TwitterやInstagram)の閲覧・投稿
- ブラウジング
- 動画視聴(480p)
- 音楽ストリーミングの再生
- 地図アプリ
ワイモバイルは契約しているデータ通信量の半分と同じ容量の低速通信をすると速度が最大128kbpsまでさらに制限されてしまい、ほぼ何もできなくなってしまう点にご注意ください。
【補足】通信速度に違いはある?
スマホを使う上で気になるのが通信速度ですが、楽天モバイルとサブブランドではほとんど差がなく、実測値はUQモバイルがもっとも速いことが多い傾向にあります。
楽天モバイルもサブブランドも1日を通して安定しているので、他格安SIMのようにお昼や夕方に低下することもなく快適です。
細かい数値を見れば差がありますが、体感的には楽天モバイルもサブブランドもほとんど変わりません。
現在大手キャリアもしくは他の格安SIMを利用している場合、どっちが最適?
現在大手キャリアや格安SIMを利用している場合、楽天モバイルとサブブランドのどちらに乗り換えれば良いか迷いますね。
ここまでに比較してきたそれぞれの違いから、どのような人におすすめなのかをまとめました。
楽天モバイルがオススメな人
以下のような人には楽天モバイルがおすすめです。
ココがおすすめ
- 通信制限を気にすること無く利用したい
- 電話のかけ放題を利用したい
楽天モバイルは最大3,278円でデータ通信が無制限に使えますので、サブブランドで大容量プランを契約するより大幅に安くなります。
また、電話もの無制限で使いたい人は楽天モバイルが向いています。
無制限のかけ放題ありならプランに関係なく楽天モバイルが安いですよ。
サブブランドがオススメな人
一方、サブブランドは以下のような人におすすめです。
ココがおすすめ
- 電話のかけ放題が不要かつデータ通信量が3GB以下の人
- 家族で利用する人やネット回線とのセット割がある人
- サポート面が不安な人
電話のかけ放題が不要かつ毎月のデータ通信量が4GB以下の人なら、楽天モバイルよりサブブランドのほうが1GB多く使える分安いです。
また、楽天モバイルショップの店舗数は1,000店舗のところ、UQモバイルは日本全国に2,700店、ワイモバイルは2,600店あり、auショップやソフトバンクショップで相談することもできます。
申し込み後に対面でサポートを受けたい方は、サブブランドの利用がおすすめですよ。
すでにサブブランドを使っている場合、乗り換えるべき?
現在サブブランドを利用している人の中には、楽天モバイルに乗り換えると安くなる人も多いでしょう。
では、そのような人は楽天モバイルに乗り換えるべきなのでしょうか?
サブブランドを継続利用すべき?楽天モバイルにトライしてみるべき?
結論から言うと、トライするべきです。
すでにお伝えしている通り、楽天モバイルはまだ課題がたくさんあります。
サブブランドから乗り換えて楽天モバイルだけをメイン回線として使うのは不安です。ただ、初期費用も解約手数料む全て無料なため、リスク無しで試す事ができます。使ってみて最悪合わない、となったらまたサブブランドへの移行も簡単です。
iPhone XR以降などの対応機種であれば物理SIMとeSIMを併用してデュアルSIM運用する事によって1台で両方のSIMが使えます。
現在契約中のサブブランドを解約する事なく楽天モバイルを試しに使ってみて、気に入ればメイン回線として利用してみるなどはいかがでしょうか?
楽天モバイルとサブブランドで悩んだら確認したいポイント
楽天モバイルとサブブランドで悩んでしまった場合に確認したいポイントは以下とおりです。
- 通話と通話オプション
- データ容量の繰り越し
- 低速モード
- 割引キャンペーン
- 契約解除料
- Wi-Fiスポット
それぞれのポイントについて解説します。
通話と通話オプション
通話と通話オプションは必ず確認をしておきたいポイントです。
通話をどれほど使うかによって適したものが大きく異なります。
楽天モバイル・UQモバイル・ワイモバイルの通話料金およびオプションは以下の通りです。
楽天モバイル | UQモバイル | ワイモバイル | |
通話料金 | かけ放題 | 22円/30秒 | 22円/30秒 |
通話オプション | 国際通話かけ放題:980円 | 通話放題:1,980円 通話放題ライト:880円 |
かけ放題:1,980円 10分かけ放題:880円 |
通話機能を使う頻度や時間に合わせて、適した格安SIMを選びましょう。
データ容量の繰り越し
データ容量の繰り越しは、その月に使い切らなかったデータ容量を翌月に繰り越せるサービスです。
データを無駄なく使いたい人、月によって使う容量の差が大きい人には嬉しいですね。
UQモバイルとワイモバイルには繰り越しサービスがありますが、楽天モバイルは従量課金制のため繰り越しもありません。
容量の繰り越しサービスがあるかどうかも確認しておくと安心です。
低速モード
低速モードとはデータ容量の消費量を抑えるかわりに通信速度が低速になる機能です。
格安SIMによっては好きなタイミングに手動で低速モードが使えます。
今回取り上げている格安SIMのうち、低速モード機能があるのはUQモバイルのみです。
低速モード機能が必要か、しっかり検討しましょう。
割引キャンペーン
割引キャンペーンの内容は格安SIMによって大きく異なります。2024年2月時点で開催されているキャンペーンの内容は以下の通りです。
楽天モバイル | UQモバイル | ワイモバイル | |
内容 |
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時期によって開催されるキャンペーンが変わるため、最新情報の確認が必要です。
タイミングが合えば割引キャンペーンでお得に乗り換えができますので、割引キャンペーンの内容で選ぶのもひとつの方法です。
他にも楽天モバイルでは現在各種キャンペーンを行ってます。
各社の最新キャンペーンはこちら!
契約解除料
格安SIMを選ぶ際は契約解除料についてもチェックが必要です。
特定のタイミング、もしくは一定以上の契約後でないと契約解除料が発生するケースがありますが、楽天モバイル・UQモバイル・ワイモバイルは、いずれも契約解除料がないため安心して契約できます。
Wi-Fiスポット
Wi-Fiスポットの利用料もチェックしておくべきポイントです。
今回取り上げている3社のWi-Fiスポットについてまとめます。
楽天モバイル | UQモバイル | ワイモバイル | |
料金 | - | 高セキュリティプラン:月額350円 無料プラン:無料 |
無料 |
外でWi-Fiを多く使う人は特に、Wi-Fiスポットの料金体系について確認が必要です。
まとめ
以上、楽天モバイルとサブブランドの違いを徹底的にまとめました。
ポイント
- データ通信をたくさん使う人や無制限かけ放題を利用する人は楽天モバイルのほうが安い
- 楽天モバイルでもワイモバイル、UQモバイルでも、キャリアメールやキャリア決済が使える
- 楽天モバイル、ワイモバイル、UQモバイルはeSIMに対応している
- 高速通信は楽天モバイルもサブブランドも変わらず速い
- サブブランドと併用する方法もおすすめ
一方、利用するデータ通信量が少ないならサブブランドが安くなることも多く、サービス期間が長いということもあり安定性は軍配が上がるかもしれませんね。
様子見の意味も含めてサブブランドをメイン回線として使いつつ、楽天モバイルをサブ回線として利用するのが最も良いと思いますよ。
なお、当サイトでは主要格安SIM13社をニーズ毎に比較した記事もありますので、その他SIMの情報も見たい方はぜひ併せてご確認ください。