今、格安SIMとセット購入もできるHUAWEIのSIMフリースマートフォンやタブレットなどの製品が問題になっていますよね。
アメリカが、政府の許可なしにHUAWEI関連会社との取引を行えなくする措置を行った結果、GoogleやMicrosoftなど、様々な企業がHUAWEIとの取引を中止する意向を示したためなのですが…
格安SIMの中では、HUAWEIのスマホは非常に人気なため、この一連の騒動は格安SIM業界に大きなインパクトを与えています。
私もHUAWEI P30 liteを購入予定だったので、このニュースをきっかけに「買って本当に大丈夫なのか」を考えるようになりました。
ということで、この記事では、私なりに考えた「HUAWEI製品の様々な注意点と、今後HUAWEIのスマホを購入場合に考えたいこと」を解説したいと思います。
とくに、これから格安SIMへ乗り換えて、合わせてスマートフォンのセット購入も予定している方。
参考にしてみてくださいね。
目次
結論:今使っている人はそのままでもOK、これから買う予定なら他のメーカーも要検討
結論から言うと、現在HUAWEIのスマートフォンを使っている場合は、そのまま使っていてもおそらく大丈夫です。
突然、HUAWEIスマートフォンそのものが使用できなくなったり、使えているアプリが利用不可になったりすることは非常に考えづらいです。
しかし、これからHUAWEIのスマートフォンを購入予定の方は、状況を考えると他のメーカーの機種の検討も必要となるでしょう。
HUAWEIスマートフォンには、以下の3つのような注意点があります。
ココに注意
- 今後、OSのアップデートが提供されなくなる可能性がある
- メーカーに対する世間からの印象が非常に悪くなってしまっている
- (100%ではないものの)中国に情報が流出する可能性もある
これまでのHUAWEI(ファーウェイ)問題のまとめ
中国のスマートフォンメーカーであるHUAWEIは、長い間アメリカなどの国に問題視されています。
国家間での対立なども問題視される理由に含まれるため、必ずしもHUAWEIが悪いとは言えません。
しかし、問題が発生してしまっている関係上、問題を認識せずにHUAWEI製品を買ったり、使ったりするのには大きなリスクが伴います。
2018年には海外での使用が禁止となった
2018年4月の時点で、米軍基地ではHUAWEI製品の販売が禁じられ、基地の内外における中国製品の使用にも注意喚起がなされていました。
アメリカでは2000年代時点から、「独裁国家と取引している」「スパイやサイバー攻撃に関与している」といった理由で、HUAWEIを問題視する流れが続いています。
また、アメリカだけでなく、韓国や台湾、オーストラリアなどでも、政府の通信機器や国内の通信システムなどでHUAWEI製品を採用しない動きが出ています。
日本では、2018年末時点でスパイウェアが含まれる疑いが政府に公表された
日本では、政府から2018年末時点で「余計なものが見つかった」として、HUAWEI製品が不審であるとする発言がなされました。
2018年12月5日時点でHUAWEIのCFOが「米国の対イラン貿易制裁に違反している」としてカナダで逮捕された流れでの出来事です。
2019年5月、アメリカがHUAWEIへの部品・ソフトウェア供給を事実上の禁止
2019年5月、ついにアメリカは自国の企業に対し、HUAWEIへ部品やソフトウェアを供給することを禁止しました。
結果として、以下のような企業がHUAWEIとの取引を中止する事態へ発展してしまいました。
- AndroidOSを展開しているGoogle
- Windowsを手がけるMicrosoft
- スマートフォンのCPUを手がけるARM
しかし、今後OSをアップデートできなくなる可能性があったり、これから発売される製品ではGoogleのサービスやアプリを利用できなくなったりする恐れがあります。
現在の格安SIM各社のHUAWEI販売状況
HUAWEIのスマートフォンは、2023年7月現在は格安SIM各社でHUAWEIの取り扱いはありません。
2019年5月に発売予定だったHUAWEI P30 liteの取り扱いは、多くの格安SIMにおいて延期されています。ヨドバシカメラなどの店頭では既に発売されているものの、auなどの大手キャリアやUQ mobileなどの格安SIMでは発売延期です。
2019年8月後半より、多くの格安SIMで発売開始となりました!
すでに発売されているHUAWEI製品(スマホ・タブレット)は今後はどうなるの?
すでに日本で販売されているHUAWEI製品は、基本的に今後も問題なく使えると考えられます。
OSがアップデートされると、新機能が追加されてスマートフォンをさらに便利に使えるようになります。ところが、HUAWEI端末については、今後アップデートが提供されない可能性があるので注意が必要です。
HUAWEI以外のオススメ格安スマホ!
「色々わかったけど、やはり問題がある以上、これから購入するのは不安…」という方。
そうですよね…。私もHUAWEI P30 liteの購入を諦めました。やはり、今後これまで通りの機能やサポートが受けられない可能性があることを考慮すると購入を躊躇してしまうのも当たり前のことかと思います。
そんな方に検討いただきたいのが「HUAWEI以外のスマホの購入」です。
もちろん、HUAWEIのスマホは非常にコスパが高く、格安SIMの中ではとても人気があるのですが、実はHUAWEI製品以外にもオススメできる格安SIMメーカーは多数あります。
ということで、ここからは、HUAWEI以外のおすすめのSIMフリースマートフォンメーカーをご紹介します。
オススメスマホはこちら!
信頼性重視なら、元々日本メーカーのSHARPがオススメ!
SHARPは日本において、積極的に日本人向けのおサイフケータイ・防水対応スマートフォンを展開しています。
SHARPは台湾企業である鴻海傘下の会社で、元々日本の企業でした。今後も長い間スマートフォンを使い続けられる信頼性の高さを求める方は、SHARPのスマートフォンを検討してみるのが最も無難な選択肢となるかと思います。
また、日本独自の機能を搭載している機種も多く、多機能性を求める方にはおすすめな機種が多いです。例えば、AQUOS sense7はIIJmioへ乗り換えれば24,800円での購入が可能で、おサイフケータイや防水に対応しています。
AQUOS sense7のスペック | |
価格(IIJmio) | 39,800円→MNP特価24,800円 |
OS | Android 12 |
CPU | Snapdragon® 695 5G Mobile Platform 2.2GHz/2+ 1.8GHz/6 |
メモリ | 6GB |
ストレージ容量 | 128GB |
画面 | 6.1インチ、2,432×1,080 |
バッテリー容量 | 4,570mAh |
重さ | 158g |
メーカーの信頼性重視の方だけでなく、多機能なスマホを求める方にも、SHARPはベストな選択肢になるかと思いますよ。
OPPOはカメラ性能高め・高コスパスマホが多い!
OPPOはカメラ性能が高く、性能も価格に対して高めの「高コスパ」スマホを多数展開しています。
ただしOPPOは中国のメーカーなので、今後アメリカと中国の対立が激化した場合、もしかしたらHUAWEIのように目をつけられ、規制などに発展する可能性もないとは言えません。
各種スペックは高めで、ストレージ容量が大きくたくさんのデータを保存できたり、高性能CPUでゲームを快適に遊べたりします。
OPPO Reno7 Aのスペック | |
価格(IIJmio) | 27,800円→MNP特価9,980円 |
OS | Android™12 |
CPU | Qualcomm® Snapdragon™ 695 5G(オクタコア) 2.2GHz+1.8GHz |
メモリ | 6GB |
ストレージ容量 | 128GB |
画面 | 6.4インチ、2,400×1,080 |
バッテリー容量 | 4,500mAh |
重さ | 175g |
中国メーカーであることには注意が必要ですが、カメラなど各種性能が高い機種を安く手に入れたいなら、OPPOもおすすめです。
Motorolaは個性的で高コスパ!
Motorolaはアメリカに本社がある企業で、クアッドピクセルカメラや大容量バッテリーなどを備える、個性的なスマホを展開しています。
例えば、IIJmioなどで販売中のmoto g13は、バッテリー容量が5,000mAh、各種スペックも高めの高コスパです。
moto g13のスペック | |
価格(IIJmio) | 16,500円→MNP特価1,980円 |
OS | Android™13 |
CPU | MediaTek Helio G85 オクタコア(2.0GHz x 2+ 1.8GHz x 6) |
メモリ | 4GB |
ストレージ容量 | 128GB |
画面 | 6.5インチ、720×1,600 |
バッテリー容量 | 5,000mAh |
重さ | 184g |
約5,000万画素のメインカメラを搭載しているため、ポートレートやマクロ撮影も鮮やかに撮影することができますよ!
まとめ
いかかでしたか?
今回はHUAWEI問題についてまとめてみました。HUAWEI問題は日に日に大きくなってしまっているので、今後HUAWEI製品の購入を考えている場合は要注意です。
ポイント
- 米国と中国の対立が深まっていて、アメリカはHUAWEIと自国の企業の取引を事実上停止させた
- 今使っているHUAWEIスマホは問題なく使えると考えられるが、今後OSのアップデートが提供されなくなる可能性があるなど、注意点もある
- これから登場する新しいHUAWEIスマートフォンでは、Google関連サービスなどが使えない恐れがあるので要注意
- IIJmioやワイモバイルなどの格安SIMでは、今もHUAWEI製品を購入可能
- 最新のHUAWEIスマホ・P30 liteは、家電量販店などで販売されているのみ
- 今後スマートフォンを新しく購入予定の場合は、SHARPやOPPO、Motorolaなどの他メーカーも検討するのがおすすめ
今回の解説では「今使っている機種は基本的に問題なく使えると考えられる」としていますが、もしかしたら「一切の使用禁止」などに発展する可能性もないとは言えません。