楽天モバイルは3GBまで月額1,078円という低価格で使える楽天が提供中の携帯キャリアです。
povo2.0はauのオンライン受付専用プランで、基本料0円に必要に応じてデータ通信量などのトッピングをして使う仕組みになっています。
この記事では楽天モバイルとpovo2.0の特徴を比較して、それぞれどんな人におすすめかを解説します。
最後まで読めば自分が選ぶべきサービスがどちらかしっかり判断できるようになるので参考にしてくださいね。
目次
【最初に結論から!】楽天モバイルとpovo2.0の特徴を比較!
それぞれについて詳しく比較していく前に、楽天モバイルとpovo2.0の特徴の違いを表にまとめてみました。
楽天モバイルとpovo2.0の特徴を比較 | ||
楽天モバイル | povo2.0 | |
月額料金 | 1,078円~3,278円 | 0円+トッピング最大12,980円 |
通信量 | 使い放題 | 低速のみ+トッピングで 最大150GBや1日使い放題 |
利用回線 | 楽天 ※エリア外はauの パートナー回線を利用可能 |
au |
キャリアメール | なし | なし |
かけ放題 | Rakuten Linkで無料 | 5分かけ放題:550円 かけ放題:1,650円 |
端末販売 | あり | なし |
初期費用や解約金 | なし | なし |
eSIM | 対応 | 対応 |
大まかな違いとしては、楽天モバイルは使った通信量に応じてその月の料金が決まりますが、povo2.0では事前に通信量を「トッピング」という形でチャージして使う仕組みです。
そして、通信や通話で使えるスマホの販売があるのは楽天モバイルで、povo2.0では販売が無いことも大きな違いです。
それでは、楽天モバイルの特徴から詳しく見ていきましょう。
楽天モバイルは3GBまで1,078円、使った分だけ料金が上がる
楽天モバイルは、楽天が2020年春にサービスを開始した携帯キャリアです。
長い間ドコモやauから借りた回線でサービスを提供する「MVNO」でしたが、自社回線を使う「MNO」の仲間入りをしました。
料金プランは通信量に応じて支払額が自動で上がる仕組み!
楽天モバイルの料金プランは「Rakuten最強プラン」の1種類のみで、なんと3GBまでは月額1,078円です。
楽天モバイル「Rakuten最強プラン」概要 | |||
月額料金 | 1,078円 | 2,178円 | 3,278円 |
データ容量 | 3GBまで | 3~20GBまで | 20GB以上 |
通話料 | 国内通話無料(Rakuten Link使用時) 22円/30秒(標準アプリ使用時) |
||
5G対応 | ◯ |
通信料金は使った分だけ徐々に上がっていき、20GB以上使った場合は3,278円で料金が固定されます。そして、それ以上はどんなに使っても金額が変わることなく無制限なので、たくさん通信する人にもメリットが大きい料金プランとなっています。
1,078円で使える3GBはネットサーフィンやSNS閲覧だけでも簡単に到達してしまうので、動画や音楽をよく利用する方は3GB以上利用する前提で楽天モバイルを申し込んだ方が良いでしょう。
駅やコンビニなどのWi-Fiスポットをうまく活用するなどすれば3GB以内に抑えることも可能なので、動画なども楽しみつつ通信量の消費を抑えたい方は色々工夫が必要です。
通話もRakuten Linkでかけ放題!キャリアメールも使える
楽天モバイルの通話料金は専用アプリRakuten Linkを使って電話をかけることで無料のかけ放題になります。
相手がRakuten Linkを使っていなくても、かける側がRakuten Linkなら通話料金はかかりません。
データ通信が無制限なだけでなく、通話もし放題無料というのは嬉しいですね。
ただし、Rakuten Linkはデータ通信を用いた通話サービスなので、電波状況などによっては通話品質が落ちてしまうケースもあります。
より安定した通話をしたい場合は、スマホに標準で入っている通話アプリで電話回線を使った通常の音声通話を30秒22円で利用できますよ。月額1,100円のオプション契約をすれば10分かけ放題も利用可能です。
こちらでも詳しく解説中!
また、キャリアメールも無料で使えるので大手キャリアで使っていた方はアドレスは代わりますが、嬉しいメリットになりますよね。
楽天モバイルは端末のセット購入が可能!
楽天モバイルでは回線契約時や後から必要になった時に新しいスマホを購入可能です。
iPhoneやAndroidなど、たくさんの端末がラインナップされていますよ。
povo2.0だと端末購入ができないので、新しい機種を手軽に入手できるのは楽天モバイルの大きなメリットです。
キャンペーン充実!楽天ポイント還元でお得に契約できる
楽天モバイルは申込時に様々なキャンペーンを利用してお得に契約できるのも魅力的です。
他社からの乗り換えだけでなく、対象のスマホをセット購入することでタイミングによっては2万円以上還元される事もありますよ。
最新のキャンペーン情報については下記記事で紹介をしてるので、こちらもぜひ参考にしてみてください。
店舗での申込みやサポートにも対応している
楽天モバイルでは日本全国に専用のショップがあったり、家電量販店等に申し込みができるコーナーが設置されていたりします。
実店舗で申し込みやサポートを利用できるのも楽天モバイルの隠れたメリットです。
楽天モバイルユーザーは楽天市場でポイント+1倍
楽天モバイルを契約していることで、楽天市場で買い物をする際のポイント還元率が+1倍になります。
楽天市場で買い物をよく利用している方は、よりお得にポイントを貯められるので嬉しいメリットですよね!
povo2.0は基本料0円・手動でデータ容量などをトッピングして使う!
povoは2021年春にサービスを開始した、auのWeb申し込み専用格安プランです。
そして2021年10月秋より「povo2.0」に変更され、従来の20GBプランから、必要に応じて自分でデータ容量を購入する特殊な料金プランになりました。
povo2.0が楽天モバイルと比べてどう違っているのか解説します。
1GB~150GB、豊富な容量から好きなものを選んでトッピングする
povo2.0は基本料金が0円で、そのままだと128kbpsでの低速通信しかできません。
高速通信を行いたい時は「データトッピング」で必要に応じてアプリから高速通信量を追加する必要があります。
povo トッピング概要 | |||||||||||
料金 | 390円 | 1,260円 | 990円 | 2,700円 | 6,490円 | 21,600円 | 12,980円 | 9,834円 | 24,800円 | 330円 | 9,834円 |
データ量 | 1GB | 1GB | 3GB | 20GB | 60GB | 120GB | 150GB | 300GB | 使い放題 | 使い放題 | |
有効期限 | 7日間 | 180日間 | 30日間 | 90日間 | 365日間 | 180日間 | 90日間 | 365日間 | 24時間 | 7日×12回 | |
低速時速度 | 128Kbps | ||||||||||
通話料 | 22円/30秒 | ||||||||||
データ繰り越し | × | ||||||||||
5G対応 | ◯ |
注意点としては追加できる通信量に対して有効期限が設定されているので、期限までに使い切る必要があります。
1GBだとすぐに期限が切れてしまうので、メイン回線として日々使うなら少なくとも30日間利用できる3GB以上のトッピングをすることになります。
毎月20GBを使う場合は60GBをまとめてトッピングしたほうが金額的にはお得で、よりたくさん使うなら150GBを選ぶことでさらにお得になりますよ。
自由なペースでデータを追加できるのはpovo2.0の大きなメリットですが、楽天モバイルと違って完全な使い放題はなし、都度必要になったら手動でチャージする手間がかかるのが難点となります。
通話料金は30秒22円、かけ放題はトッピングで対応!
povo2.0は通話料金が30秒22円で、とくに楽天モバイルのような無料でかけ放題などのサービスはありません。
かけ放題はオプションで用意されていて、5分かけ放題は550円、無制限のかけ放題は1,650円で使えます。
データ通信を用いているRakuten Linkと違って通常の電話回線を使っているので、より高品質で安定した通話ができるのはpovoのメリットです。
1日使い放題のトッピングも選べる!
povo2.0では330円で24時間使い放題のトッピングが用意されています。
楽天モバイルと違って1日のみという制限がありますが、低価格で使い放題の通信ができるのはかなり大きなメリットですよね。
旅行などで長時間家を空ける+移動の暇な時間がある時に使い放題オプションを申し込んで、新幹線の中などで動画やネットサーフィンを楽しむ等の活用ができますよ。
povo2.0は期間限定トッピングも充実
povo2.0では期間限定で購入できるトッピングもあります。
トッピング名(利用可能期間) | 料金 |
---|---|
【期間限定】データ追加6GB(180日間)※2023年9月22日まで | 2,970円 |
【期間限定】データ追加1GB(30日間)※2023年8月31日まで | 499円 |
【期間限定】データ追加50GB(30日間)※2023年9月14日まで | 4,000円 |
【期間限定】データ追加1GB(180日間)※2023年9月10日まで | 1,260円 |
【期間限定】データ追加120GB(365日間)※2023年10月31日まで | 20,000円 |
対象サービスが一定期間使い放題になるコンテンツトッピングもある
DAZNやsmash.といった、特定のコンテンツを一定期間使い放題にできるトッピングも提供されています。
ラインナップがまだ少ないのは難点ですが、今後他の動画配信サービスなどもtくさんコンテンツトッピングに加われば、人によっては小容量プラン+コンテンツトッピングでお得にスマホを使えるようになると考えられますよ。
高品質なau回線を使えるのは大きなメリット
povo2.0はauが展開する格安プランなので、au回線が使えます。
楽天モバイルは楽天回線のエリアが現在拡大中の段階なので、繋がりやすさ・通信速度の安定という点でやや不利です。
常時快適に通信・通話を行いたい人には、povoのほうが信頼性は高いと考えられます。
注意!povo2.0はWeb受付専用プランでサポートもWeb対応
povo2.0はWeb申し込み専用で、各種手続きもWebでの対応となっています。
楽天モバイルと違って、店舗での申込みやサポート対応はありません。
キャリアメールは使えない
povo2.0ではキャリアメールの提供がありません。
キャリアメールを使って他の人と連絡を取る機会が多い人の場合は大きなデメリットになります。
ただし、申込みにも必要となっているGmailなどのフリーメールアドレスを作成し、友人などにアドレスの変更を連絡すれば、メールは使えるので基本的には問題ないと考えられます。
また、キャリアメール持ち運びサービスを使えば有料(330円)で大手キャリアのキャリアメールが引き継げます。
楽天モバイルとpovo2.0に共通する注意点
楽天モバイルとpovo2.0には共通するデメリットがあります。
チェックして、自分にとって問題ないかどうか考えてみましょう。
どちらも手持ちの端末を使う際はSIMロック解除が必要な場合あり
楽天モバイル・povo2.0共に、使う端末によってはSIMロック解除の手続きをしないと手持ちの機種を引き続き利用できません。
楽天モバイルはiPhone 13シリーズや2021年10月以降発売の機種を除くと、キャリア端末では事前のSIMロック解除が必須です。
povoはau回線のサービスなのでauユーザーなら基本的にSIMロック解除は不要、ドコモやソフトバンクから乗り換える場合のみ解除が必要です。
SIMロック解除はMy docomoやMy au、My SoftBankから無料で行えますよ。
楽天モバイルとpovo2.0、それぞれどんな人におすすめ?
最後に、楽天モバイルとpovo2.0はそれぞれどんな人におすすめかを解説します。
楽天モバイルは手間をかけずにスマホを自由に使いたい人、通話をよくする人におすすめ
楽天モバイルは使った分だけ料金を支払うプランなので、通信量の購入などの手間をかけず、自分のペースでスマホを使いたい人におすすめです。
また、上限なしの使い放題プランを利用したい場合や、Rakuten Linkのかけ放題を使って通話をたくさんしたい人にも最適ですね。
楽天市場で買い物をよくしている場合は、楽天ポイントをたくさん貯められるので、同様に楽天モバイルの契約がおすすめです。
povo2.0はできるだけ安く使いたい分スマホを使いたい人や、品質最重視の人におすすめ
povo2.0はトッピングを申し込む手間が毎月かかりますが、代わりに3GBや20GBといった通信量は楽天モバイルよりお得に使えます。
また、回線品質を重視する場合は、au回線であるpovoのほうが現時点だと信頼性が高いといえるでしょう。
まとめ
今回は、楽天モバイルとpovo2.0の比較を行いました。
ポイント
- 楽天モバイルは3GBまで月額1,078円、最大3,278円で使い放題
- povo2.0は基本料0円、3GB990円などのトッピングをして使う
- 通話は楽天モバイルならもれなくかけ放題
- 通信・通話品質は、au回線を使えるpovoのほうが現時点ではどちらかというと有利
- 楽天モバイルなら店舗での申込みやサポートあり、端末購入もできる
楽天モバイルとpovo2.0にはどちらにも得意・不得意があります。
今回の解説を元に、自分にはどちらが合っているかをじっくり考えてみてください。
どちらも初期費用や解約費用は無料なので、あえて両方契約してみて使わない方を解約するのも手です。