これからドコモで購入する機種を少しでも安くするために、下取りブログラムを使うかどうか迷っている方も多いのではないでしょうか。
ドコモでスマートフォンなどの端末を購入する際に下取りプログラムを利用すれば、割引を受けてお得に新しい機種を入手できます。
この記事では、ドコモの下取りプログラムに関する以下の点について解説します。
- 下取りプログラム対象端末と下取り価格
- 下取りプログラムの適用条件と申し込み方法
- 下取りプログラムとスマホおかえしプログラムの違い
目次
ドコモの下取りプログラムとは?
ドコモの下取りプログラムは、今持っている端末をドコモに下取りに出すことで新しく購入する端末代金が割引されるサービスです。
公式サイトの価格リストに記載がない端末は、dポイント100ポイントの進呈が行われるしくみですよ。
今お持ちのiPhone・iPad・ドコモのスマートフォンやタブレット、ドコモ ケータイなどを下取り申込みをし、お預かりさせていただくと、携帯電話機などのご購入代金から最大130,000円を割引!
iPhone・iPadをはじめ、ドコモのAndroidTMスマートフォンやタブレット、ドコモ ケータイのほぼ全機種が下取り可能です!出典:ドコモ公式サイト(https://www.nttdocomo.co.jp/campaign_event/shitadori/)
iPhoneやiPadはもちろん、ドコモのAndroidスマホやタブレット、ケータイなどほぼ全機種が下取り対象機種となっています。
ドコモ以外のキャリア、例えばauやソフトバンクで買った機種も、もちろん下取り対象なのでご安心ください。
スマホなどをドコモで購入する際は、誰でも下取りプログラムを利用できますよ。
下取りプログラムとスマホおかえしプログラムの違い
ドコモの下取りプログラムと似たサービスに「スマホおかえしプログラム」があります。
両者で異なるのは、プログラム適用条件と割引対象の端末です。
下取りプログラム | スマホおかえしプログラム | |
---|---|---|
適用条件 | 対象端末をドコモに下取りに出すこと | ・対象端末を36回の分割で購入する ・購入した端末をドコモに返却する |
割引対象 | ドコモで新しく購入する機種 | 分割で購入し、スマホおかえしプログラムに加入した端末 |
割引方法 | 新しく購入する機種代金から割引 | 24ヶ月目の端末返却時点で残っている分割金を支払い免除 |
※この表は、右にスクロールできます
下取りプログラムは対象端末をドコモに下取りに出すだけで適用され、対象端末の購入方法に指定はありません。
ドコモの下取りプログラムにおいて実際に割引されるのは、新しく購入する機種の代金です。
一方、スマホおかえしプログラムは対象端末を36回の分割で購入し、その端末を25ヶ月目にドコモに返却することが割引(分割代金の支払い免除)条件となっています。
また、スマホおかえしプログラムで実際に価格が割引されるのはこれから新しく購入する機種ではなく、スマホおかえしプログラムで購入した(返却する)機種です。
スマホおかえしプログラムで割引が適用されるのは、プログラムに加入して購入した端末をドコモに返却するタイミングで、返却時点で残っている分割支払金(高めに設定されている、24回目の分割代金)が免除されます。
一例として、SONYのXperia 1 Ⅲで両者の割引額を比較してみます。
下取りプログラム | スマホおかえしプログラム | |
---|---|---|
価格 | 154,440円 | |
割引額 | 良品:37,000円 画面割れ品:11,100円 機能不良品:0円 |
24ヶ月目に返却:51,480円※ |
実質価格 | 109,440〜153,740円 | 102,960円 |
※この表は、右にスクロールできます
※対象機種に故障や水濡れ、著しい外観破損、画面割れ、改造がなく、ドコモの審査基準を満たしている必要がある(状態が悪い場合は22,000円の追加出費や返却不能の場合あり)
下取りプログラムは、下取りに出す端末(Xperia 1 Ⅲ)に画面割れなど不具合がなければ、新しく購入する端末の価格が37,000円割引されます。
スマホおかえしプログラムでは、プログラム対象機種(Xperia 1 Ⅲ)を23ヶ月目に返却すれば残りの分割支払金の支払いが免除され、51,480円割引されることになります。
つまりXperia 1 Ⅲの場合は、スマホおかえしプログラムのほうが割引額が大きいということになります。
なお、機種の状態や利用するタイミングによっては下取りプログラムの方がお得になるタイミング可能性もあるので注意が必要です。
フルで割引を適用させるために、端末にはできるだけ傷がつかないように注意しながら使うようにしましょう。
いつでもカエドキプログラムを利用する手も!
下取りとは少し異なりますが、ドコモには「いつでもカエドキプログラム」というサービスがあります。
いつでもカエドキプログラムは「24回分割購入+購入機種を将来ドコモに返却」をした場合、本体価格が約半額程度割引を受けられるサービスです。
Apple最新機種のiPhone 15でも、もちろんいつでもカエドキプログラムを利用可能ですよ。
いつでもカエドキプログラムの利用条件は、以下の通りとなっています。
ポイント
①dポイントクラブに加入すること
②対象機種であること
③残価設定型の24回払いを選択する
④dポイントクラブを継続したまま端末を返却する
ちなみにドコモの回線を契約していなくても、本体のみをいつでもカエドキプログラムに加入しつつ分割購入することができますよ。
iPhone 15の128GBモデルを購入した場合の例でお伝えします。
iPhone 15(128GB)でいつでもカエドキプログラム+を利用した場合の支払い額 | |
1~23回目 | 24回目 |
3,285円 | 73,920円 |
※この表は、右にスクロールできます
24回目の支払いを迎える前に購入するiPhone 15をドコモへ返却すると、24回目の支払い金額(73,920円)が全額免除されます。
もし返却しなかった場合は73,920円を自動的に再度分割し、25~48回目まで支払いを続けることになります。
つまり、1年や2年で新しい機種を購入する場合は機種を返却すると半額程度の割引が受けられるシステムです。
23ヶ月目までに返却をしなくても、その後返却をした時点で再分割された後の支払い(25ヶ月目〜48ヶ月目)が免除されます。(返却時点で未払い分の分割金が免除)
機種を返却するかどうかはいつでもユーザーが決められるため、利用者にとっては損はありません。
イメージとしては以下の通りです。
※あくまで参考画像でありiPhone 14と値段が違います。
最新のiPhone 15を使用できるのは嬉しいプログラムです。
ドコモの下取りプログラム対象端末と下取り価格
ドコモの下取りプログラムは、初めにも触れた通りほとんどの機種が対象です。
下取り価格は、機種やストレージの容量、下取り時の端末の状態によって大きく異なります。
ドコモスマホの下取り価格例 | |||
---|---|---|---|
良品 | 画面割れ品 | 機能不良品 | |
iPhone13 mini (128GB) |
34,000円 | 10,200円 | 10,200円 |
iPhone13 mini (256GB) |
36,000円 | 10,800円 | 10,800円 |
iPhone13 mini (512GB) |
38,000円 | 11,400円 | 11,400円 |
iPhone13 (128GB) |
44,000円 | 13,200円 | 13,200円 |
iPhone13 (256GB) |
40,000円 | 13,800円 | 13,800円 |
iPhone13 (512GB) |
49,000円 | 14,700円 | 14,700円 |
iPhone13 Pro (128GB) |
54,000円 | 16,200円 | 16,200円 |
iPhone13 Pro (256GB) |
59,000円 | 17,700円 | 17,700円 |
iPhone13 Pro (512GB) |
64,000円 | 19,200円 | 19,200円 |
iPhone13 Pro (1TB) |
69,000円 | 20,700円 | 20,700円 |
iPhone13Pro Max (128GB) |
74,000円 | 22,200円 | 22,200円 |
iPhone13 Pro Max (256GB) |
80,000円 | 24,000円 | 24,000円 |
iPhone13 Pro Max (512GB) |
86,000円 | 25,800円 | 25,800円 |
iPhone13 Pro Max (1TB) |
94,000円 | 28,200円 | 28,200円 |
※2023年8月22日以降の価格
下取りプログラムは、基本的には発売日が新しくてスペックが高い機種になるほど下取り価格が高くなります。
また実は、ドコモ以外のキャリアで買った端末を下取りに出す場合も価格が異なるので合わせてご注意ください。
参考までに、iPhone 13シリーズのauで買ったモデルを下取りに出した場合の価格をまとめました。
auで買ったスマホの下取り価格例 | ||
---|---|---|
良品 | 破損品(画面割れなど) | |
iPhone12 mini (128GB) |
34,100円 | 9,900円 |
iPhone12 mini (256GB) |
37,950円 | 11,000円 |
iPhone12 mini (512GB) |
42,350円 | 12,650円 |
iPhone12 (128GB) |
44,500円 | 13,200円 |
iPhone12 (256GB) |
49,500円 | 14,850円 |
iPhone12 (512GB) |
55,550円 | 16,500円 |
※この表は、右にスクロールできます
※2023年8月22日以降の価格
見てのとおり、良品や画面割れ品に関してはauで買ったiPhone 13シリーズは下取り価格が低いとわかります。
ドコモの下取りプログラムの適用条件
ドコモで下取りプログラムが適用されるには、以下の条件を満たす必要があります。
- 新しい機種の購入時に下取り対象端末を下取りに出すこと
- dポイントクラブもしくはドコモビジネスプレミアクラブに加入していること
- 対象機種が下取り条件を満たしていること
対象機種の下取り条件は以下の通りです。
- ドコモで購入した端末の場合は、下取り申し込みをする回線の機種購入履歴に登録されていて、購入の不備・不正や機種購入代金の未払いがないこと
- ドコモ以外で購入したiPhoneの場合、下取り申し込みの端末が正規店で購入したiPhoneであること
- 新規契約やMNPと同時にドコモのスマホやタブレットを購入し、下取りを申し込むこと
- 下取り申し込み機種の所有権が自分にあること
重要なのは、ドコモで新しく機種を購入するのと同時に下取りプログラムを申し込む必要がある点です。
購入手続きが終わった後に、下取りプログラムを申し込むことはできません。
また、下取りプログラムでは良品と画面割れ品・機能不良品で下取り額が異なります。
機種によっては、画面割れ品は下取りしてもらえるものの機能不良品は下取り不可のパターンもあります。
さらに、機能不良品よりも破損などがひどかったり、ドコモが指定する条件を満たしていなかったりすると「受付不可品」と判断され下取りしてもらえません。
機能不良品と受付不可品の主な症状は以下の通りです。
機能不良品 | 受付不可品 | |
---|---|---|
症状 | ・筐体の破損 ・電源が入らない ・液晶表示の異常 ・タッチパネルの動作不良 ・カメラ、音声、各種ボタン等の機能が正常に動作しない ・SIMトレイの不足または破損 |
・基盤が断裂している
・初期化されていない(各種ロックが解除されていない) |
※この表は、右にスクロールできます
特に、端末を初期化せずロックが解除されていない状態で下取りに出すと、破損などが全くない美品でも受付不可品として下取りしてもらえない点には注意しましょう。
ドコモの下取りプログラムの申し込み方法
ドコモの下取りプログラムは、「店頭方式」と「郵送方式」から選べます。
申し込み方法の前に、それぞれの違いについて確認しておきましょう。
特徴 | |
---|---|
店頭 | ・その場でスタッフに端末の確認をしてもらい査定額を知ることができる ・下取り価格を購入する端末代金の割引に使える ・スタッフに確認してもらいながら初期化できる ・契約事務手数料がかかる ・頭金がかかる場合がある ・データのバックアップを済ませておく必要がある ・店頭まで行く時間と手間がかかる ・待ち時間が発生する可能性がある |
郵送 | ・その場で査定額を知ることができない ・端末の割引ではなくdポイントの付与となる ・すぐに郵送する必要がないため、時間に余裕を持ってバックアップなどができる ・自身で初期化する必要がある |
※この表は、右にスクロールできます
店頭方式はその場で査定額を出してもらうことができ、新しく購入する端末代金の割引に使えるのが特徴です。
また、下取りに出す際に必須の端末初期化もスタッフと一緒にできるので、端末の操作が分からない方におすすめです。
一方、店頭方式はその場で端末を購入する必要があるので、手数料が一切かからないドコモオンラインショップで機種を購入できません。
店頭では契約事務手数料として3,850円発生するほか、店舗によっては頭金の支払いも必要になる可能性があるなど、オンラインショップに比べて費用がかかります。
郵送方式は、新しい端末を購入後に郵送で下取り端末を送り査定してもらうので、端末代金は割引されません。
その代わりに、後日割引額と同じ額のdポイントが付与されます。
初期化は自分でする必要があるので、初期化を忘れて下取り対象外となってしまわないように注意しましょう。
店頭方式
店頭方式で下取りプログラムを申し込む方法は、ドコモショップや家電量販店などのドコモ取り扱い店舗で端末を検品してもらい、その場で下取りに出すだけです。
手続きは基本的にスタッフがしてくれるので、こちらがすることはほとんどありません。
端末の初期化方法が分からない場合は、スタッフに尋ねながら操作できるので安心です。
郵送方式
郵送方式で下取りを申し込む場合は、新しい端末の購入完了後に送られてくる送付キットを利用しましょう。
下取りの申し込みからdポイント付与までの流れは以下の通りです。
- 郵送キットを受け取る
- 下取り端末のデータをバックアップし、データの消去と初期化を行う(データのバックアップ・復元方法はこちら)
- 携帯電話機・ポイント交換申込書の内容を確認し契約者本人が申込書に記入する
- 下取り端末をエアクッションに入れ、携帯電話機・ポイント交換申込書とともに返信用封筒に入れ、封筒から追跡サービス用のシールをはがして保管する
- 郵便ポストに投函する(購入日の翌月末日消印有効)
- NTTドコモ下取り窓口に到着後、ドコモが携帯電話機・ポイント交換申込書と下取り端末に不備がないか検品
- 不備がなければ、検品終了の翌日に一括でdポイントが付与される
ドコモの下取りプログラムのメリット
ドコモ下取りプログラムのメリットは、主に以下の2つです。
- 下取りに出す端末によっては大幅に割引(ポイント付与)される
- 破損があっても下取りしてもらえることがある
下取りに出す端末によっては大幅に割引(ポイント付与)される
ドコモの下取りプログラムの最大のメリットは、下取りの端末によっては新しく購入する機種代金から大幅に割引を受けられる点です。
特に、iPhoneは多少古いモデルでもAndroidに比べると高く査定されるので、新機種を安く購入したいならぜひ活用しましょう。
破損があっても下取りしてもらえることがある
ドコモの下取りプログラムは、破損があっても下取りしてもらえることがあります。
画面割れだけであれば、査定額は下がるものの下取りプログラム対象のほぼ全ての機種で下取りに出せます。
また、画面以外の部分が破損していたり電源が入らなくても、画面割れと同じ査定額で下取りしてもらえることが多いのもメリットです。
なお、仮に下取り不可だった場合は、端末は返送されてくるので何も損はしません。
ドコモの下取りプログラムのデメリット
ドコモの下取りプログラムには、メリットだけでなく以下に挙げるようなデメリットもあります。
- 郵送方式は端末代金が割引されない
- 必要に応じてデータのバックアップなどの手間がかかる
郵送方式は端末代金が割引されない
端末代金が割引されるのは店頭で下取りに出す「店頭方式」の場合のみです。
郵送方式は端末を購入後に下取り査定が行われるので、端末購入時に割引が適用されません。
端末代金を安くするためにドコモショップなどの店頭で端末の購入と同時に下取りに出すと、店頭では契約事務手数料がかかります。
郵送方式で下取りに出すよりも実質的な割引額は少なくなります。
dポイントは、d払いで1ポイント=1円でコンビニをはじめさまざまなお店で現金の代わりとして使えるので、使い勝手はかなり良いですよ!
端末購入代金の割引にこだわらないなら、端末の購入は契約事務手数料がかからないドコモオンラインショップで手続き・郵送方式で下取りに出すことをおすすめします。
必要に応じてデータのバックアップなどの手間がかかる
今まで使っていた端末をドコモに下取りに出すと、中に入っているデータも手元に残りません。
必要なデータがあれば下取りに出す前にバックアップしておく必要がありますが、バックアップには手間がかかります。
まとめ
この記事では、ドコモの下取りプログラムの以下の点について主に解説しました。
- 下取りプログラムとスマホおかえしプログラムの違い
- 下取り対象端末と下取り価格について
- 下取りプログラムの適用条件
- 下取りプログラムの申し込み方法
スマホおかえしプログラムは、端末価格はそのままで分割購入し、その端末をドコモに返却する際に残りの分割金の支払いが免除されることで実質的に安く購入できたことになるという、少し複雑なサービス内容です。
それに対して下取りプログラムはシンプルで、新しい機種を購入する時点で端末が割引される、もしくはdポイントが付与されます。
下取り価格は、特にiPhoneが高く査定されます。
また査定額は下がるものの、画面割れや破損があっても下取りしてもらえることが多いのも嬉しいポイントです。
下取りプログラムの申し込み方法は店頭と郵送がありますが、基本的には契約事務手数料がかからないドコモオンラインショップで端末を購入して、郵送で下取りに出すのがおすすめです。
端末が手元に残らなくても問題ないなら、下取りプログラムをぜひ活用しましょう。