月額利用料金が安いLINEMOと楽天モバイルの、どちらを選ぼうかと悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
本記事ではそんな人のために、LINEMOと楽天モバイルを徹底的に比較してみました。
利用料金はもちろん、データ通信容量や特徴的なサービスまで比較しているので、LINEMOと楽天モバイルで悩んでいる人はぜひ最後まで読んでみてください。
目次
LINEMOと楽天モバイルのプラン情報
最初にLINEMOと楽天モバイルが提供する基本プランをチェックしてから、両社の比較を行っていきます。
LINEMOのプラン
LINEMOはソフトバンクの格安料金プランです。
LINEMOの料金プラン概要
LINEMOベストプラン
LINEMOベストプランV
月額料金
990円・2,090円
2,970円・3,960円
データ容量
3GB・10GB
20GB・30GB
低速時速度
最大300kbps・
128kbps(容量15GB超過後)最大1Mbps・
128kbps(容量45GB超過後)
通話料
22円/30秒
データ繰り越し
×
5G対応
◯
※表は右にスクロールできます
ソフトバンクの現行プランとは比べ物にならないほど利用料金が安く、最大10GBまで使えるLINEMOベストプランは2,090円、最大30GBまで使えるLINEMOベストプランVは3,960円で展開中です。
LINEMOベストプランは3GB未満利用時に990円、LINEMOベストプランVは20GB未満利用時に2,970円に割引されるのも嬉しいポイントですね。
5Gにも対応しているので、超高速通信をしたい方にもオススメです。
LINEMOの特徴①:LINEギガフリー
LINEMO最大の特徴はLINEギガフリーに対応している点です。
LINEギガフリーとは、LINEアプリでいくらデータ通信をしても、データ通信容量が減らないサービスで、トークやスタンプの送信だけでなく、ビデオ通話などをしてもデータ通信容量は一切減りません。
しかも、データ通信容量を使い切ったあとでもLINEアプリだけは高速通信ができます。
LINEMOの特徴②:ソフトバンクと同じ広い通信エリア
LINEMOの通信エリアはソフトバンクと全く同じです。
日本全国のほぼ全てをカバーしているので、どこに住んでいる方でも安心して利用できますね。
5G対応エリアも都市部を中心に存在していて、今後はさらにエリアが拡大する予定です。
LINEMOの特徴③:ソフトバンクやワイモバイルから移るのが簡単
ソフトバンクとワイモバイルからLINEMOへ移るのは非常に簡単です。
移行しやすい理由の1つ目は、電話番号を引き継ぐMNPをする時にかかる手間が少ない点です。
MNPをする場合、本来であれば前の通信会社からMNP予約番号を取得しなければなりません。
ですがソフトバンクとワイモバイルからLINEMOへ移る場合は、MNP予約番号を取得しなくても電話番号を引き継げるようになっています。
楽天モバイルのプラン
楽天モバイルは、楽天市場などで知られている楽天グループが2019年から始めたサービスです。
楽天モバイル「Rakuten最強プラン」概要 | |||
月額料金 | 1,078円 | 2,178円 | 3,278円 |
データ容量 | 3GBまで | 3~20GBまで | 20GB以上 |
通話料 | 国内通話無料(Rakuten Link使用時) 22円/30秒(標準アプリ使用時) |
||
5G対応 | ◯ |
自社回線を持ってはいますが、対応エリアが他社と比べるとまだ狭いため、パートナー(au)に協力してもらいながらサービスを提供しています。
料金プランはデータ通信量に応じて毎月の利用料金が変化するタイプだけなので、料金プラン選びが苦手な方でも悩むことはないでしょう。
料金が変化する点はLINEMOとに似てますが、プランが1つだけというのが異なります。
楽天モバイルの特徴①:データ通信容量が無制限
楽天モバイルはデータ通信量が20GBを超えると3,278円ですが、これ以上はいくらでも無制限でデータ通信がが利用可能です。
通常スマホの料金プランは最大◯GBと、使える量が決まってるので、楽天モバイルの一番の特徴と言っても良いかもしれないですね。
以前はパートナーのau回線接続分は5GBまでという制限がありましたが、現在これは無くなり、使いやすさは年々向上しているといえます。
楽天モバイルの特徴②:楽天モバイル専用アプリ「Rakuten Link」を使えば通話料が無料
楽天モバイルには専用アプリのRakuten Linkが用意されていて、これを使用すると携帯電話や固定電話などの国内通話が無料で使い放題となります。
アプリの利用料金は一切かからないので、日頃よく電話を使って通話をする人にとっては非常に嬉しいですね。
楽天モバイルの特徴③:店舗で新規申し込みが可能
格安SIMなどはWebでしか新規申し込みできない場合が多々あります。
しかし、楽天モバイルは街中に楽天モバイルショップがあるので、ショップで新規申し込みが可能です。
新規申し込み以外にも楽天モバイルショップでは以下のことができます。
- 他社からの乗り換え
- プラン変更
- 機種変更
- SIMカード交換、再発行
スマホの実機に触ってみてから機種変更ができるのは特に嬉しいですよね。
もしWebでの申し込みが不安な場合は楽天モバイルショップで申し込んでみてはいかがでしょうか。
LINEMOと楽天モバイルの比較
ここからは料金や通信品質など、さまざまな観点からLINEMOと楽天モバイルを比較してみましょう。
LINEMOと楽天モバイルの比較①:利用料金
1つ目の比較項目は、月の利用料金です。
わかりやすいように料金プランを表にまとめたので、まずはこちらをご覧ください。
LINEMO (LINEMOベストプラン) |
LINEMO (LINEMOベストプランV) |
楽天モバイル | |
データ通信容量:利用料金 | 3GBまで:990円 10GBまで:2,090円 |
20GBまで:2,970円 30GBまで:3,960円 ※5分かけ放題つき |
・0GBから3GBまで:1,078円 ・3GBから20GBまで:2,178円 ・20GB超過後:3,278円 |
利用料金だけで比較すると、LINEMOで3GBまで利用時の料金を除いて楽天モバイルが最も安くなっています。
LINEMOが最も安くなるのは、月のデータ通信容量が1GBから3GBの人がLINEMOベストプランを使用した時くらいです。
最後にデータ通信容量ごとの最安プランをまとめてみたので、こちらもチェックしてみてください。
- 0GBから3GBまで→LINEMO・LINEMOベストプラン、990円
- 3GBから20GBまで→楽天モバイル、2,178円
- 20GB以上→楽天モバイル、3,278円
LINEMOと楽天モバイルの比較②:無料通話
2つ目の比較項目は無料通話です。
まず、LINEMOは基本的にオプションに加入することで無料通話ができるようになります。
オプションの利用料金は5分以内の通話無料が月額550円、国内通話無料は月額1,650円ですが、LINEMOベストプランVは元から5分かけ放題が付帯し、完全かけ放題は1,100円で利用が可能です。
それに対して楽天モバイルは前述したRakuten Linkを使用する事で国内通話は基本無料、通常の電話アプリでも月額1,100円で使える15分通話かけ放題の無料通話オプションがあります。
そのため、両社の無料通話の比較では楽天モバイルに分があると言って良いでしょう。
LINEMOと楽天モバイルの比較③:通信エリア
3つ目の比較項目は通信エリアです。
結論から先に言うと、通信エリア比較ではソフトバンクと全く同じエリアと通信品質が利用できるLINEMOが圧倒的に有利です。
一方、楽天モバイルは2022年10月に人口カバー率98%を突破していますが、通信エリアを補うためにパートナー(au)回線も利用しています。
自社回線通信エリアでは圧倒的にLINEMOが優勢ですが、パートナー回線との提携強化・プラチナバンド対応で楽天モバイルの通信エリアも拡大し今後さらに快適になることが予想されるため、通信エリアよりも月額やサポート面で選ぶことをおすすめします。
LINEMOと楽天モバイルの比較④:通信速度
LINEMOと楽天モバイルの通信速度を比較してみましょう。
項目 | LINEMO | 楽天モバイル |
下り速度 | 80.85Mbps | 109.04Mbps |
上り速度 | 14.83Mbps | 29.74Mbps |
※上記の測定値は実測3ヵ月分の平均値です。
※測定期間:2024年4月7日~2024年7月4日
※出典:みんそく
楽天モバイルの方がLINEMOよりも通信速度が速い結果となりました。
計測するエリアの環境や利用者数などによって通信速度は左右されるため、一概に楽天モバイルの方が快適とは言い切れませんが、どちらも同等の品質であることが伺えます。
スマホを快適に使う上で必要な通信速度は30Mbps前後といわれているので、どちらもその基準は満たしていますね。
他社から乗り換えるならLINEMOと楽天モバイルどっちが良い?
LINEMOがおすすめな人
LINEMOをオススメするのは、以下のような人です。
- LINEアプリをよく使う
- 通信エリアは広い方が良い
- 現在ソフトバンクまたはワイモバイルを利用している
LINEアプリでデータ通信容量が消費されなくなるのは、LINEユーザーにとっては非常に嬉しいのではないでしょうか。
通信エリアも広いため、安定して高速通信できるのも魅力です。
もし現在ソフトバンクやワイモバイルを利用しているなら、移行時の手間が少ないので、楽に格安SIMへ移行したい場合はLINEMOを移行先の候補にしてみてください。
楽天モバイルがおすすめな人
楽天モバイルをオススメするのは、以下のような人です。
- 毎月のデータ通信量が多い
- 安くスマホを使いたい
- よく通話をする
- Webではなくショップで契約などをしたい
楽天モバイルは月額利用料金が安い上にデータ通信容量が無制限です。
そのため、毎月のデータ通信量が多い人は楽天モバイルへの移行を考えてみてください。
日頃よく通話をする人もRakuten Linkアプリを使えば通話料が無料なので、通話料を気にすることなく通話できるので楽天モバイルがオススメです。
LINEMOと楽天モバイルをeSIMを使ってデュアルSIMとして併用するメリットはある?
最近では1台のスマホにSIMを2枚入れてデュアルSIM運用し、よりお得にスマホを使おうという方も増えています。
楽天モバイルもLINEMOもeSIMに対応しているので、eSIMと物理SIM両方に対応している機種(iPhoneやGoogle Pixelなど)であればデュアルSIMとして併用が可能です。
では、楽天モバイルとLINEMOを併用するメリットはあるのでしょうか?
- 楽天モバイルは無制限でデータ通信が可能
- LINEMOは3GB利用時だと最安990円で維持できる
楽天モバイルは3,278円で無制限データ通信が可能なので、LINEMOを3GBで維持すると計4,268円でデータ無制限・LINE使い放題・国内通話かけ放題が利用できます。
LINEMOの回線はソフトバンクなので、楽天モバイルで通信障害が発生したときの緊急時用のSIMとしても重宝するでしょう。
通話もネットもたくさん使いたい方やLINEをよく利用する方は、ぜひデュアルSIMとして併用することも検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回はLINEMOと楽天モバイルを徹底比較しました。
ポイント
- LINEMOは料金プランが2つ、楽天モバイルは1つ
- 月額利用料金はほとんどの場合で楽天モバイルの方が安くなる
- 自社回線の通信エリアはLINEMOの方が広い
- LINEMOはLINEアプリのデータ通信容量消費ゼロが魅力
- 楽天モバイルは通話料無料になるアプリが利用可能
- 楽天モバイルはショップがある
LINEMOと楽天モバイルにはそれぞれ良い点があるので、人によってどちらをオススメするかが変わってきます。
なので今回紹介した内容を参考に、自分に合っているなと思った方を選んでみてください。