数多くの携帯電話会社から格安スマホが登場していることから、毎月のスマホ料金の見直しを行っている方も多いのではないでしょうか?
ただ、各社から魅力的な新料金が発表されているため、どこか1社を選ぶのは至難の業です。
特に、2021年3月から始まった料金が安くて通信速度も快適だといわれているahamoと、UQモバイルが注目されています。
そこで今回は、ahamoとUQモバイルではどちらがお得なのか、料金プラン、通信速度・利用可能エリア・サポート体制などを比較していきます。
ahamoとUQモバイルのどちらに乗り換えればよいのか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ahamoとUQモバイルを徹底比較!|電波やサービスの違いをチェック!
ドコモのahamoとUQモバイルについて、料金プラン・通話定額オプション・利用可能エリア・通信速度・手数料など、様々な角度から徹底比較しています。
ahamoとは?
携帯電話会社の価格競争が激しかった2021年、続々と大手キャリアのセカンドブランドが登場し、新料金プランが発表されました。
その中でもahamoは、3大キャリアの1つドコモの打ち出した格安料金プランです。高品質なドコモ回線を月額2,970円という価格で利用できることから、現在でも人気が非常に高いプランです。
また、2022年6月からは110GBを月額4,950円で利用できる「ahamo大盛り」も登場しました。30GBでは足りない方や自宅にネット回線がない方にもおすすめですよ。
ahamoがおすすめの人
- 現在ドコモを利用している人
- 高品質なメイン回線を利用したい
- 毎月10GB以上必要
- 毎月の通話料を抑えたい人
- トラブルは自分である程度解決できる
ある程度トラブルを自分で対処でき、コスパを重視している方には、ドコモの新料金プランのahamoがおすすめです。ただし、店頭・オンライン・電話でのサポートがないので注意してください。
UQモバイルとは?
auのサブブランドとして展開されているUQモバイルは、au回線を使用しています。
元々はUQコミュニケーションズが展開していましたが、現在はKDDIが自ら手掛けるようになっていますよ。
auのサブブランドということで、使用可能エリアが広く通信速度が速いという特徴があります。
そのため、UQモバイルは通信速度が速いという大手キャリアのサブブランドならではのメリットと、月額料金が安いという格安SIMのメリットを兼ね備えているキャリアといえるでしょう。
UQモバイルがおすすめの人
- 通話をほとんど使用しない
- 何かあった時、その都度店頭でサポートしてほしい
- パソコンなどの端末を所有していない
- 安い価格で利用したい
ahamoにはない、サポートの充実がUQモバイルの魅力です。
オンラインだけでなく店頭でもトラブルのサポートをしてくれるので、安い価格で安心して使用できるので、サポート体制が充実していないと不安という方にはUQモバイルがおすすめですよ。
ahamoとUQモバイルの料金&スペックを徹底比較!
UQモバイルとahamoの料金プランとスペックを徹底的に比較していきます。
※表は横にスクロールできます。
ドコモahamo | UQモバイル | ||||
プラン名 | ahamo | ahamo大盛り | ミニミニプラン | トクトクプラン | コミコミプラン+ |
月額料金 | 2,970円 | 4,950円 | 2,365円 | 3,465円→1GB以下時2,277円 | 3,278円 |
契約の縛り | なし | なし | |||
家族割 | なし (カウントはされる) |
なし | |||
使用可能エリア | 広い |
広い | |||
データ容量 | 30GB | 110GB | 4GB | 1~15GB | 30GB |
データの繰越 | 不可 | 可 | |||
超過後の速度 | 1Mbps |
300kbps | 1Mbps |
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通話 | 「1回5分」かけ放題 ※かけ放題:+1,100円 |
通話放題:1,980円(コミコミプラン+のみ1,100円) (無制限かけ放題)通話放題ライト:880円 (1回10分以内の通話がかけ放題)※コミコミプランは通話放題ライトが標準付帯 |
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事務手数料 | 無料 |
3,850円 |
|||
メールアドレス | なし |
あり(220円) |
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店頭サポート | あり ※1回あたり3,300円で操作補助のみ |
あり | |||
契約手続き | オンライン | 店頭/オンライン | |||
支払方法 | 口座振替 クレジットカード |
口座振替 クレジットカード ※WEB申し込みはクレジットカードのみ |
使用可能なデータ容量と料金の比較
ahamoとUQモバイルのスペックと料金プランをチェックしましょう。
※表は横にスクロールできます。
ahamoとUQモバイルを比較 (データ容量と料金) |
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ahamo(ドコモ) |
UQモバイル |
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プラン名 | ahamo | ahamo大盛り | ミニミニプラン | トクトクプラン | コミコミプラン+ |
データ容量 | 30GB | 110GB | 4GB | 15GB | 30GB |
1GBあたりの料金 | 148円 | 50円 | 591円 | 231円 | 109円 |
月額料金 | 2,970円 | 4,950円 | 2,365円 | 最大3,465円 | 3,278円 |
通話オプション | 1回5分まで無料+1,100円で「かけ放題」 |
「月60分まで」かけ放題:+550円 「1回10分」かけ放題:+770円 かけ放題:+1,870円 |
1回10分まで無料 |
※上記金額は税込表記
上記の表でチェックしてみると、料金のコスパとデータ容量は圧倒的にahamoがお得です。
また、1回5分までのかけ放題がプランに含まれているahamoや、10分かけ放題が含まれているUQモバイルのコミコミプラン+は、頻繁に通話機能を利用する方にとっては魅力的といえるでしょう。
UQモバイルなら自宅セット割などの割引も充実(コミコミプラン+対象外)
UQモバイルのミニミニプランとトクトクプランなら、自宅セット割で1,100円、au PAYカードお支払い割で187円の月額割引を受けられます。
自宅セット割はauでんきか、auひかりなどの対象ネット回線を使っている人が利用できますが、自宅セット割を受けられなくても、家族で使えば家族セット割で月額550円の割引を受けることが可能です。
割引を考慮すると4GBのミニミニプランは最安1,078円、トクトクプランは1GB990円~15GB2,178円で利用可能となるので、割引で料金を下げられる人はUQモバイルをよりお得に使えます。
3プランから選べるUQモバイルは通話しない人にとってコスパ最強!
4GB・1~15GB・30GBの3プランの中から選べるUQモバイル。
月額料金1,628円で3GB使用できる最安プランはahamoよりも価格的にはお得ですが、使用可能なデータ容量が少ないのがネックです。
また、月額3,465円の15GBプランは、1GBまでの通信量なら2,277円で使えるためahamoより安い価格設定になっていますが、通話料が別ですし1GB以上使うと割高になってしまいます。
通話とデータ通信の両方を頻繁に利用する方や、1GB以上通信する方にとってトクトクプランはコスパが良くありません。
また、30GBプランはahamoだと2,970円、UQモバイルのコミコミプランは30GB3,278円とUQモバイルの方が若干料金が高いです。
しかし、代わりに通話かけ放題がahamoより5分多い10分なので、通話時間が長めで通信量は30GBに収まる人にはUQモバイルのコミコミプラン+のほうがahamoよりおすすめです。
さらにUQモバイルなら余ったデータを翌月まで繰り越しことも可能です。
速度制限時の通信速度を比較
ahamoとUQモバイルの、データ容量を超過した後の制限時速度は以下のようになっています。
ahamoとUQモバイルのインターネットの速度を比較 | ||
ahamo | UQモバイル | |
使用回線 | 4G/5G(メイン回線) | 4G/5G(サブブランド回線) |
超過後の速度 | 最大1Mbps | ミニミニプラン:最大300kbps トクトクプラン・コミコミプラン+:最大1Mbps |
ahamoとUQモバイルのトクトクプラン・コミコミプラン+は最大1Mbpsで利用でき、UQモバイルのミニミニプランは最大300kbpsとなっています。
超過後の速度「1Mbps」って?
ahamoでは30GBを使い切った後も最大1Mbpsの速度でデータ通信が使用できます。一方、UQモバイルでもトクトクプラン・コミコミプラン+では同様に最大1Mbpsで使えるものの、ミニミニプランは最大300kbpsなのでできることがかなり限られてきます。
一般的な制限時の速度は最大128kbpsで、これだとLINEのテキストメッセージができる程度ですが、最大1Mbpsであれば中画質程度の動画までは視聴できるので、そこまで不便に感じることはありません。
メールアドレスの比較する
ドコモユーザーに付与されていた「@docomo.ne.jp」のメールアドレスは、月額330円でドコモのメール持ち運びサービスを利用することで、引き続きahamoでも使用できますが、もちろんGmailなどのフリーメールアドレスも使用可能です。
また、UQモバイルでも月額220円で「@uqmobil.jp」というメールアドレスを使えますが、自分で登録や設定をしなければならないため、設定などの作業が苦手な方には面倒です。
ただし、こちらはキャリアメールとは仕組みが異なるため、キャリアメールでしか登録できないサービスなどでは使用できないことが多いので注意してください。
ahamoの30GBやUQモバイル・コミコミプラン+の30GBって結局どのくらい使えるの?
毎月30GB使えるといわれても「意外と使えるの?それとも使えないの?」と、いまいちピンとこない方も多いはずです。
そこで、速度制限に引っかからないように、30GBで動画をどのくらい視聴できるのか、音楽をどれだけストリーミングできるのかなど、それぞれの目安をまとめました。
項目 | 30GBでできる内容 |
YouTube(標準画質 360P) | 約150時間 |
YouTube(高画質720P) | 約45時間 |
ニュースサイト閲覧 | 99,000ページ |
メール送受信 | 60,000通 |
音楽ストリーミング | 約300時間(1曲5分だと約3,600曲) |
LINE音声通話・ビデオ通話 | 1GBで約50時間通話可能 |
参照:ahamo公式サイト
YouTubeなどの動画は480pの画質で1時間視聴すると約600MB、720pのHD画質なら1時間で約1GBと、画質によってデータの消費量が異なります。同様に音楽ストリーミングも音質設定により通信量が変わりますが、標準音質なら30GBで約300時間再生することが可能です。
また、WebサイトやSNSをチェックする場合、ニュースサイトなら1ページにつき約300KB消費することから、1GBで3,300ページ、20GBで約66,000ページ、30GBなら約99,000ページも閲覧できます。
Twitterのタイムラインを5分チェックすると約20MG、4時間利用すると1GB消費することになり、テキストだけでなく動画の投稿が増えると通信料がアップするので注意してくださいね。
手数料で比較するとお得なのはahamo!
新規契約や乗り換え(MNP)で契約する場合、事務手数料やSIMカードの送料がかかることがあるため、手数料で比較するとahamoが断然お得です。
下記のように、ahamoは全ての事務手数料が無料に設定されています。
手数料の有無
- ahamo:事務手数料なし
- UQモバイル:SIMカード発行手数料3,850円/機種変更手数料3,850円
ahamoは初期費用だけでなく、MNP転出手数料・機種変更手数料・解約手数料など、全ての手数料が無料となっていますが、UQモバイルではSIMパッケージ代金として3,850円が初期費用として発生します。
全ての手数料が無料なので、なるべく負担少なく乗り換えを考えているのならahamoがおすすめです。
乗り換える場合の注意点は?
乗り換えの際の注意点①:ahamoの受付はオンラインのみ
ahamoは全ての手続きをオンライン上で完結しなければなりません。店頭や電話でのサポート環境が整っていないことから、初めての乗り換えで手こずってしまったという方もいらっしゃるようです。
しっかりしたマニュアルが用意されているので基本的な作業は問題ありませんが、トラブルが発生してしまったら自分で解決しなければなりません。
ahamoに乗り換えたいけど、オンラインでの手続きに不安がある場合は、事前にマニュアルをチェックしてから手続きをしましょう。
なお、1回あたり3,300円でドコモショップにてahamoの店頭サポートを利用することもできます。ドコモショップのスタッフがahamoのオンライン手続きの操作補助をしてくれるサービスなので、不安な方はぜひ利用しましょう。
乗り換えの際の注意点②:ahamoの契約は18歳から
通常ドコモプランなら13歳以上(中学生)から契約できますが、ahamoは満18歳以上からと年齢制限が設定されています。
そのため、18歳以下の方は保護者名義で契約をしなければなりません。一方、UQモバイルでは中学生から契約できます。ただし、未成年なので保護者同伴で契約する必要があります。
乗り換えの際の注意点③:割引の適用に違いがある
ahamoとUQモバイルでは割引の適用に大きな違いがあります。
ahamoは学割や家族割が併用できない
ドコモ系列でも、ahamoを契約する時は「ドコモ光のセット割引」や「ファミリー割引」が適用されないので、従来よりも月額料金が高くなってしまう可能性があります。
契約した後で後悔しないためにも、現状の料金だけでなくどのような割引が適用されているのかもしっかりチェックした後で、乗り換えをしてください。
ahamoで併用できない割引プラン
- みんなドコモ割引
- ドコモロング割引
- ドコモ光セット割
- dカードお支払い割
- ファミリー割引
UQモバイルは自宅セット割が適用される
ahamoで割引の併用はできませんが、UQモバイルではセット割が適用されます。
自宅セット割の気になる適用条件は、「auでんきへの加入」もしくは、対象のホームルーター、インターネットサービスなどの「ルーターサービスへの加入」することで、au PAYカードお支払い割は支払いをau PAYカードで、家族セット割は2人以上の家族で使えば適用されますよ。
乗り換えの際の注意点④:キャリアメールを引き継げない
大手キャリアといわれるドコモ・au・ソフトバンクで発行された「@docomo.ne.jp」、「@ezweb.ne.jp」、「@softbank.ne.jp」のメールが、キャリアメールです。
ドコモからahamo、auからUQモバイルならメールアドレスを引き継げるのでは?と思ってしまいますが、残念ながら各キャリアが月額330円で提供している「メールアドレス持ち運びサービス」を利用しなければ引き継ぐことは出来ません。
もし、追加の料金を支払いたくない場合は、この機会にフリーメールアドレスを取得し、それをメインのアドレスとして利用しましょう。
フリーアドレスは誰でも発行できるだけでなく、今後また携帯会社を変更しても継続的に使用できますよ。
フリーアドレスには「@gmail.com」「@yahoo.co.jp」「@iCloud.com」などがあてはまります。
まとめ
今回はahamoとUQモバイルを比較しました。
ポイント
- ahamoは月額2,970円で30GB使用できる
- 店頭サポートなし※1回3,300円での操作補助はあり
- 申し込みはオンラインのみ
- 単身者やサポートの必要がない人におすすめ
- UQモバイルはauのサブブランド回線だから広範囲で使用できる
- 店頭でのサポートを行っているので幅広い世代で利用可能
- セット割などを併用できる
- データ通信をあまり行わない方におすすめ
ahamoのメリットは月額3,000円以内で30GB利用できて全ての手数料が不要なので、大容量プランの低料金で利用できるのはデータ通信を多く利用する方にとってはうれしいポイントです。
毎月のデータ使用量が4GB未満や15GB以内で割引を駆使できる方、対面でのサポートを受けたい方、10分かけ放題を活用したい方にはUQモバイルがおすすめです。
ahamoとUQモバイルには、それぞれにメリットやデメリットがあるため、自分のライフスタイルに最適なスマホを見極めることが重要です。
乗り換えても後悔しないように、様々な角度からチェックしましょう。