という疑問をお持ちの方は多いみたいです。
確かに、SIMロック解除は手続きもややこしい部分があり、さらに解約済みとなると、何をどうすれば良いのか全く見当がつかなくなってしまいますよね。
私は以前、大手携帯会社の正社員として働いていました。研修の一環で店舗にいたこともあったので、スマホ事情にはかなり詳しいと自負しています。
ということで、今回は、解約済みのスマホのSIMロック解除を解説していきます。
SIMロック解除に必要な条件はもちろん、手続きの仕方から、対象外スマホをSIMロック解除する裏技まで漏れなくご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
SIMロック解除とは:他の携帯事業者でも使えるようにすること
そもそも「SIMロック解除」とは、スマホ端末を全ての回線で使えるようにする手続きのことです。
現在販売されている機種は最初から全ての回線で利用できる「SIMフリー」の状態ですが、2021年9月以前に発売された機種は、販売されていた事業者の回線でしか動作出来ないようになっていたので、他の携帯事業者に乗り換えると端末が使えなくなってしまいました。
例えばドコモで購入したスマホ端末はauやソフトバンクでは使えなく、他の回線で端末を使いたい場合に必要になるのが、今回ご紹介するSIMロック解除です。
今回は主にSIMロックが掛かっている端末の、SIMロックを解除する場合について分かりやすく解説していきます。
2021年10月1日以降に発売されたスマホはSIMロック解除不要!
前述しましたが、2021年10月以降に発売された機種はSIMロック解除が不要です。
SIMロックは総務省の指導により全ての事業者でかけられないことになりました。
また、ソフトバンクは2021年5月12日以降に買ったスマホなら全てSIMロックはかかっていません。
iPhone 13シリーズは2022年9月の発売でしたが、SIMロック廃止に先駆けてどのキャリアもSIMフリーモデルとして販売していましたし、もちろん、今後発売されるスマホ・iPhoneは全てSIMフリーです。
最新のスマホはSIMロック解除不要で使える、と覚えておきましょう。
以下からは2021年9月以前に発売されたSIMロックがかかった端末の解除方法についての解説となります。
ドコモ・au・ソフトバンクでは解約後いつSIMロック解除可能?
ドコモ・au・ソフトバンクともに解約後のSIMロック解除はできます。
どこのキャリアを使っていても、解約後にSIMロック解除は行ってもらえるため、忘れてしまっていたという方も安心してください。
SIMロック解除受付期間 | 受付場所 | 申請できる人 | 可能な台数 | |
ドコモ | いつでも可能 | オンライン、店頭 | 誰でも可 | 制限なし |
au | 1日2台まで | |||
ソフトバンク |
※表は右にスクロールできます
分割払いで端末を購入した場合はキャリアによって条件となる経過日数が以下のように設定されてましたが、現在は誰もが必要な日数を経過している状態ですので、あくまでも参考までに載せておきます。
- ドコモ:端末購入から100日経過していればいつでも可能(一括購入は即日可能)
- au:端末購入から101日経過していればいつでも可能(一括購入は即日可能、例外あり)
- ソフトバンク:端末購入から101日経過していればいつでも可能(一括購入は即日可能、例外あり)
一括購入であれば原則即日SIMロック解除が可能でしたが、以下のような例外もありました。
- au:au購入サポートで購入している場合は101日経過している必要あり
- ソフトバンク:一括購入割引や機種購入サポートで購入している場合は101日以上経過している必要あり
ドコモ・au・ソフトバンクそれぞれのSIMロック解除方法
SIMロック解除は無料で行うことができますが、各キャリアによって解除方法が異なります。
下記では、ドコモ・au・ソフトバンクの3大キャリアにおけるSIMロックの解除方法をそれぞれ紹介します。
ドコモで契約したスマホのSIMロック解除方法
ドコモのSIMロックは「My docomo」から下記の手順に沿って解除していきましょう。
- 「My docomo」にアクセス
- 「SIMロック解除」と検索
- 「SIMロック解除」→「お手続きをする」を選択
- dアカウントにログイン
- 注意事項などを確認
- セキュリティコード・必須項目を入力
- 「手続きを完了する」を選択して完了
ドコモでは上記の7ステップでSIMロック解除が完了できます。
auで契約したスマホのSIMロック解除方法
続いてauのSIMロック解除方法を見ていきましょう。
auでは「My au」を用いてSIMロックを解除していきます。
- My auにアクセス
- SIMロックを解除する電話番号を選択
- 暗証番号を入力
- 「au/UQ mobileで購入した端末」を選択
- 端末の確認・解除理由などを選択
- 仮登録のメールに届いたURLをタップ
- SIMロック解除完了
auではセキュリティの関係上、メールでの確認が必要となっているため注意しましょう。
ソフトバンクで契約したスマホのSIMロック解除方法
最後にソフトバンクのSIMロック解除方法を解説します。
ソフトバンクでは「My SoftBank」を利用してSIMロックを解除します。
- My SoftBankにログイン
- IMEI番号を入力
- 「解除手続きをする」を選択
- SIMロック解除の完了
ソフトバンクではたったの4ステップでSIMロック解除が可能です。
ちなみに、IMEI番号とは端末を識別するための固有の番号を指します。
SIMロックを解除するメリット
SIMロックを解除すると次の5つのメリットが得られます。ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
好きなキャリアを自由に選べるようになる
端末のSIMロックを解除すれば、格安SIM事業者を自由に選んで契約できるようになります。
格安SIMにはさまざまなものがありますが、現在のキャリアと同じ回線を使用しているものでない場合はSIMロックを解除しないと使えません。
端末のSIMロックを解除しておけばこうした制約がなくなるため、できるだけお得な格安SIMを契約しやすくなります。
現在のスマホを使い続けられる
乗り換え先の格安SIMが現在の回線と異なる場合、手持ちの端末は使えません。SIMロックを解除しない限り、端末を買い替える必要があります。
しかし、SIMロックを解除すれば現在の端末を継続利用できるので、新たに端末を購入する費用や手間がかかりません。
使用していたスマホを他人に譲ることができる
何らかの理由で端末を買い替える場合は、SIMロックを解除していれば古い端末を家族や友人に譲ることができます。
SIMロックが掛かっていると現在の回線以外では使用できないので、譲ることも難しくなってしまうでしょう。
SIMロックを解除していれば古い端末を有効活用できるだけではなく、譲った相手に喜んでもらえるので一石二鳥ですね。
高値で買い取ってもらいやすくなる
これまでご紹介してきたように、SIMロックが掛かっている端末は不便なことが多いため、下取りに出したときの買取価格が低くなる傾向があります。
解除されていると多くの携帯事業者で使えるため、中古販売店やネットオークションで売るときに価格が上がってお得になります。
海外でも自由に使えるようになる
端末のSIMロックを解除しておけば、海外の携帯事業者とも自由に契約しやすくなります。
海外の携帯事業者はもちろん国内の回線には対応していないので、SIMロックが掛かっていると使えず、新たに端末を購入したりレンタルしたりしないといけません。
SIMロックを解除しておけば、対応端末や周波数などの条件さえ合えば、海外でも手持ちの端末を使えるので便利です。
SIMロックを解除する際の注意点
SIMロックを解除する際は、以下4つの注意点を把握しておきましょう。
サポートを受けられないことがある
SIMロックを解除した端末は、携帯事業者のサポートを受けることができなくなることがあります。
もちろん、SIMロックを解除した端末を購入した携帯事業者で使用している場合は、修理や交換のサポートを受けることは可能です。
しかし、格安SIMなど他の携帯事業者へ乗り換えた場合は、元のキャリアでサポートを受けることはできません。
さらに、SIMロックを解除した端末が乗り換え先で動作保証されていない場合は、万が一使えなくても修理や交換などが受けられないケースがあります。
そのため、SIMロックを解除したキャリアスマホを格安SIMで使う場合は、乗り換え先の「動作確認端末」を必ず確認しておくようにしましょう。
SIMロック解除後は新しいSIMカードの設定が必要になる
SIMロック解除を行ったあとは、新しいSIMカードを挿入した上で画面に沿った設定が必要になります。
難しい設定ではありませんが、はじめての方だと設定画面が出てきて驚くかもしれません。
iPhoneやAndroidによって設定方法は異なりますが、基本的に画面に沿って手続きを行うだけで問題ありません。
【Androidの場合】乗り換え後の格安SIMで使えるか確認しておく必要がある
iPhoneは特に問題ありませんが、Androidスマホの場合はSIMロック解除したスマホで格安SIMに乗り換えたい場合は、事前に動作確認済み端末に含まれているか確認しておきましょう。
解除を行ったとしても、端末が乗り換えたい回線の周波数に対応していない場合は使えないことがあります。
周波数といわれでもわからない方が多いと思うので、乗り換えたい格安SIMの「動作確認済み端末」のページを確認してください。動作確認済み端末に含まれている場合は、問題なく動作します。
とはいえ、現在の端末ではこのような事はめったにないので特別心配する必要はありません。
SIMロックが解除されているかの確認方法
SIMロックを解除していない状態だと、端末にSIMカードを差し込んでもスマホを使うことができなません。
いざ使おうとしたら使えない、という事を防ぐためにも事前にSIMロックが解除されているかどうか確認しておいた方がよいでしょう。
SIMロックが解除されているのか否かについて、確認する方法をiPhoneとAndroidに分けて解説します。
iPhoneでの確認方法
- 「設定」をタップ
- 「一般」をタップ
- 「情報」をタップ
- 画面を下にスクロールして、「SIMロック」をタップ
「iPhoneのSIMロックなし」と表示があれば、SIMロックが解除されているということになります。
SIMロックがかかっている場合は「SIMロックあり」と表示されます。
Androidでの確認方法
AndroidでSIMロックが解除されているかの確認方法は、iPhoneと同様に設定から確認できる場合もありますが、こちらの方法で確認できない端末の方が基本的に多いです。
Androidの場合、他キャリアのSIMカードを実際に端末に入れてみて使えるかを試すか、会員ページやカスタマーサービス、店頭で問い合わせるしか方法はありません。
SIMロック解除で知っておきたい事
SIMロック解除で知っておきたい事をまとめました。
SIMロック解除をするのに一番良いタイミングは?
SIMロック解除は、いつ手続きをしても追加料金などの発生はありません。
そのため、他社へ乗り換えを検討しはじめた時に早めに解除をしておくことがおすすめです。
SIMロック解除でデータが消えてしまうような事はある?
SIMロック解除が直接的な原因となってスマホのデータが消えることはありません。
ただし、スマホ自体の不調や経年劣化がある場合はSIMロック解除や電源の再起動をきっかけとしてデータが消失することもあります。
スマホは精密機械なのでデータ消失は様々な操作で起こり得ますし、極論何の操作をしていなくても消えてしまうケースも存在します。
データが消えないかどうかを気にするよりも、消えてしまっても復元できるようにデータのバックアップを取っておくことが重要です。
中古で購入した端末でもSIMロック解除ができる
以前は中古品のSIMロック解除はできませんでしたが、現在はキャリア各社で受付しています。
解除方法も通常と同様、各社のマイページもしくは店舗で手続きができますよ。
手続き時にはIMEI(製造番号)が必要なので、必ず解除するスマホを手元に用意して手続きをしてくだいさいね。
格安SIM乗り換えなら、同じ系列にすればSIMロック解除は不要!
格安SIM乗り換えでSIMロック解除を検討中の方は、そもそもSIMロック解除をする必要がない可能性もあります。
格安SIMには
- ドコモ回線を使用したドコモ系列の格安SIM
- au回線を使用したau系列の格安SIM
- ソフトバンク回線を使用したソフトバンク系列の格安SIM
の3つがあります。
ドコモのスマホならドコモ系列格安SIM、auのスマホならau系列格安SIM、ソフトバンクのスマホならソフトバンク系列格安SIMへ乗り換えれば、そもそもSIMロック解除の必要はないのです。
ただし、au系列の格安SIMの場合、auのスマホであってもSIMロック解除が必要な場合が多々あります。格安SIM契約前に各社の動作確認済み端末一覧にてご確認ください。
ドコモ系列格安SIM有名どころ
au系列格安SIM有名どころ
auからの乗り換えでオススメ格安SIMは「auは高い!安くする節約術と乗り換えにおすすめの格安SIM7社」でご紹介しています。
ソフトバンク系列格安SIM有名どころ
ソフトバンクからの乗り換えでオススメ格安SIMは「【最新】ソフトバンクからの乗り換え絶対選ぶべきおすすめ格安スマホSIM5選!」でご紹介しています。
ドコモ、au、ソフトバンク(softbank)は解約後のSIMロック解除が可能!
いかがでしたか。今回はドコモ、au、ソフトバンク解約後のSIMロック解除についてまとめてみました。
2021年10月以降に発売された端末は原則SIMフリーで販売されているので特に心配する必要はありませんが、古い端末を使いたい場合などは現在でもSIMロック解除を行わないと販売されていた回線以外で利用ができません。
SIMロック解除が必要な際の参考になれば幸いです。