格安SIMへ乗り換えてキャリア決済が使えなくなってしまったら、不便ですよね。
格安SIMであっても、契約先によっては問題なくキャリア決済を使えます。
この記事では、キャリア決済をしたい場合におすすめの格安SIMについて解説します。
キャリア決済とは?
キャリア決済とは、インターネットショッピングやアプリストアでの支払いをスマートフォンの利用料金と合わせて支払えるサービスのことです。
ネット上での買い物の支払い方法としてはプリペイドカードやクレジットカードが一般的ですが、キャリア決済対応の店舗ならそれらを用意しなくてもすぐに支払いを行えるのが魅力です。
キャリア決済が利用できる格安SIMは少ない
格安SIMの中でキャリア決済ができる選択肢は限られています。
基本的に大手キャリアが手がけるサービスで、キャリア決済を本家キャリアプランと同じように行えるようなイメージです。
かつては格安SIMのmineoでもキャリア決済が提供されていたのですが現在は新規受付終了済みなので、現在はキャリア決済が使える=自社回線所有の大手キャリア系格安SIM・プランといった状況となっています。
キャリア決済が使える格安SIM
キャリア決済を利用できる格安SIMの種類と、そのサービスの特徴をまとめました。
大元のキャリアが提供している部分と異なる点等解説させていただきます。
ahamo
ahamoは月額2,970円で30GBと5分かけ放題を利用可能な格安SIMです。
ahamo 料金プラン概要 | ||
月額基本料 | 2,970円 | 4,950円 |
データ量 | 30GB | 110GB |
低速時速度 | 1Mbps | |
通話料 | 22円/30秒 | |
無料通話 | 5分かけ放題付帯 | |
データ繰り越し | × | |
5G対応 | ◯ |
80GB1,980円の「大盛りオプション」を契約すれば月額4,950円で110GB+5分かけ放題を使えますし、1,100円の追加料金で無制限の国内通話かけ放題も利用できますよ。
ahamoではd払いの「電話料金合算払い」と、Google PlayやiTunesでのコンテンツ決済サービスというタイプのキャリア決済が利用できます。
「spモード コンテンツ決済サービス」でのキャリア決済には非対応なので、対象サイト等でのキャリア決済はできないことにご注意ください。
LINEMO
LINEMOはソフトバンクがオンライン申し込み限定で展開中の格安料金プランで、最大10GBまで2,090円、最大30GBまで2,970円(現在キャンペーン中。通常料金は3,960円)の2種類のプランがあります。
LINEMOの料金プラン概要 | ||
LINEMOベストプラン | LINEMOベストプランV | |
月額料金 | 990円・2,090円 | 2,970円・3,960円 |
データ容量 | 3GB・10GB | 20GB・30GB |
低速時速度 | 最大300kbps・ 128kbps(容量15GB超過後) |
最大1Mbps・ 128kbps(容量45GB超過後) |
通話料 | 22円/30秒 | |
データ繰り越し | × | |
5G対応 | ◯ |
※表は右にスクロールできます
とにかく安いうえで、大手キャリアの高品質回線で通信・通話をできるのが嬉しいですね。
LINEMOでは「ソフトバンクまとめて支払い」に対応してるので、対象の通販サイトやアプリストアなどで支払いを行えますよ。
povo2.0
povo2.0は月額基本料がなんと0円の格安料金プランで、au回線が使われています。
povo トッピング概要 | |||||||||||
料金 | 390円 | 1,260円 | 990円 | 2,700円 | 6,490円 | 21,600円 | 12,980円 | 9,834円 | 24,800円 | 330円 | 9,834円 |
データ量 | 1GB | 1GB | 3GB | 20GB | 60GB | 120GB | 150GB | 300GB | 使い放題 | 使い放題 | |
有効期限 | 7日間 | 180日間 | 30日間 | 90日間 | 365日間 | 180日間 | 90日間 | 365日間 | 24時間 | 7日×12回 | |
低速時速度 | 128Kbps | ||||||||||
通話料 | 22円/30秒 | ||||||||||
データ繰り越し | × | ||||||||||
5G対応 | ◯ |
3GB・30日間990円などの格安な料金設定で通信が可能、アプリからトッピングを購入することで高速通信や各種オプションが使えますよ。
キャリア決済の「auかんたん決済」に対応していますが、注意しなければいけないポイントは、最大でも2,000円が利用金額の上限であることです。(auやUQモバイルから乗り換えた場合は上限額変更の場合あり)
また、契約から7ヶ月目までは利用可能額が0円、8ヶ月以上かつ13歳以上の方のみが2,000円を支払いに使うことができます。
また、一部auかんたん決済を利用できないサービスもあるので合わせてご注意ください。
ワイモバイル
ワイモバイルはソフトバンクがサブブランドとして展開している格安SIMで、4GB2,365円などの料金設定で通信が行えます。
ワイモバイル料金プラン シンプル2概要 | |||
S | M | L | |
月額料金 | 2,365円 | 2,915円・4,015円 | 2915円・5,115円 |
各種割引適用後料金 (契約翌月以降) |
1,078円 | 1,078円・2,178円 | 1,078円・3,278円 |
データ容量 | 4GB | ~1GB・20GB | ~1GB・30GB |
低速時速度 | 最大300kbps | 最大1Mbps | |
通話料 | 22円/30秒 | ||
データ繰り越し | ◯ | ||
5G対応 | ◯ |
※表は右にスクロールできます
家族割やネット回線とのセット割があったり、PayPayカードで支払えば割引を受けられたりするのが嬉しいですね。
ワイモバイルでは「ワイモバイルまとめて支払い」というキャリア決済が提供されていて、誰でも申し込み不要で対象サービスでの支払いを行うことが出来ます。
大手キャリアと同様の充実したキャリア決済を利用できるので、キャリア決済重視の方にはワイモバイルもおすすめです。
UQモバイル
UQモバイルは4GB2,365円のミニミニプランなど、3種類の料金プランで展開されているauのサブブランド格安SIMです。
UQモバイル 料金プラン概要 | |||
ミニミニプラン | トクトクプラン | コミコミプラン+ | |
月額基本料 | 2,365円 | 2,277円・3,465円 | 3,278円 |
月額基本料 (最大割引時) |
1,078円 | 990円・2,178円 | 割引無し |
データ量 | 4GB | 1GB・15GB | 33GB |
低速時速度 | 最大300Kbps | 最大1Mbps | |
通話料 | 22円/30秒 | ||
無料通話 | 付帯なし | 10分以内通話無料 | |
データ繰り越し | ◯ | ||
5G対応 | ◯ |
ミニミニプランやトクトクプランは家族割やネット回線・電気サービスとのセット割、au PAYカードで支払うことでの割引があるので料金を安くすることができますよ。
UQモバイルもキャリア決済に対応していて、「auかんたん決済」対象サービスで支払いを行うことが出来ます。
povo2.0のように利用料金の細かい制限はないので、au回線の格安SIMに乗り換えつつ自由にキャリア決済を活用したい方はUQモバイルを選びましょう。
楽天モバイル
楽天モバイルは楽天が展開している携帯キャリアのサービスで、自社回線を利用・一部エリア外の地域はauから借りた回線を使って安定した通信・通話ができるようになっています。
楽天モバイル「Rakuten最強プラン」概要 | |||
月額料金 | 1,078円 | 2,178円 | 3,278円 |
データ容量 | 3GBまで | 3~20GBまで | 20GB以上 |
通話料 | 国内通話無料(Rakuten Link使用時) 22円/30秒(標準アプリ使用時) |
||
5G対応 | ◯ |
3GB1,078円~無制限3,278円といった低価格サービスで、無料でキャリアメールを使えたりRakuten Linkアプリから電話をかければ無料でかけ放題を使えたりするのも魅力です。
そして、楽天モバイルもキャリア決済に対応していていますが、対象はGoogle Playでのアプリ購入代金の支払いのみとなっています。
必然的にiPhoneユーザーは利用することができません。
また、楽天モバイルのキャリア決済をするには、支払い方法がクレジットカードかデビットカードに設定されていなければいけません。
楽天モバイルキャリア決済は利用によるポイント還元特典やキャンペーンが色々用意されているので、そういったサービスの特典を入手したい場合に利用を検討するのがおすすめですよ。
キャリア決済の代替案は?
契約した格安SIMでキャリア決済を使えない場合は、クレジットカードを申し込んで使うのがおすすめです。
クレジットカードなら持ち続けている限り、どこでスマートフォンを契約していても支払いに活用できますよ。
クレジットカードを発行するのが難しい場合は、対応する銀行で口座を作って「デビットカード」を発行して使うのもおすすめです。
デビットカードは利用すれば銀行口座から利用金額が即引き落とされるので、使い過ぎの心配もありません。
ただし、月額課金系のサービスなどはデビットカードでは支払い非対応なこともあるのでご注意ください。
また、チャージした金額だけ支払いができるプリペイドカード系のサービスを使うのも良いですね。
アプリストアなどの場合は事前にコンビニ等でギフトカードを購入・その残高分だけ課金するといったこともできますよ。
まとめ
今回は、格安SIMでのキャリア決済について解説しました。
ポイント
- 格安SIMにはキャリア決済非対応な場合がほとんど。基本的に大手キャリア提供のサービスで利用可能
- povo2.0は上限額2,000円なので注意
- ahamoやLINEMO、UQモバイル、ワイモバイルといったサービスでは大手キャリアのようにキャリア決済ができる
- 楽天モバイルはキャリア決済にクレジットカードかデビットカードの登録必須、ただし支払いによるポイント還元などの特典・キャンペーンがある
- キャリア決済ができない場合はクレジットカードやデビットカード、プリペイドカードなどを利用してネット上の買い物等を行うのがおすすめ
格安SIMにはキャリア決済に非対応な物も多いので、乗り換え時はキャリア決済の対応可否をしっかり確認しましょう。
今回紹介したahamoやLINEMOなどへ乗り換えれば、今後も問題なくキャリア決済を使い続けられますよ。