スマートフォンをWi-Fiルーターの代わりにして、自由にパソコンやゲーム機、タブレットなどをインターネットに繋げられるテザリングは便利ですよね。
格安SIMでテザリングを使いたいけど、そもそも格安SIMでもちゃんと利用できるのか心配という方も少なくないのではないでしょうか。
この記事では、格安SIMでテザリングができるのかどうかについて解説します。
合わせて注意点やおすすめの乗り換え先についても紹介しているので、参考にしてくださいね。
テザリングとは?
テザリングはスマートフォンに搭載されている機能で、オンにすることでスマートフォンに他のインターネット対応機器を接続・他の機器でもネットが使えるようになります。
接続方法はWi-FiやBluetooth、USBケーブルでの接続といったものがあります。
例えばWi-Fi通信専用のタブレットは本来外だと使えませんが、テザリングを使えるスマホがあれば外出先でもスマホで電波が繋がっていればテザリングにより外でも通信可能になります。
格安SIMでもテザリングはできる?
格安SIMでもテザリングは可能です。
むしろ格安SIMは大手キャリアよりもテザリングをしやすくなっていて、基本的にオプションの申し込みなどをしなくてもただスマホの設定アプリから機能をオンにするだけで利用できますよ。
乗り換えることでテザリングができなくなるような心配はないのでご安心ください。
格安SIMでテザリングをする際の注意点
格安SIMでテザリングをするにあたっての注意点について、まとめました。
プランの容量内で使うので上限がある
格安SIMではテザリングは契約しているプランの容量の範囲内で行なえます。
つまり利用できる通信量には上限がある場合がほとんどです。
例えば2GBや3GBなど少なめの通信量でスマホを契約している場合は、テザリングもあまりたくさん行うことはできないのでご注意ください。
スマホのバッテリー消費が速くなる
格安SIM利用時に限ったことではありませんが、テザリングを利用するとスマホのバッテリー消費は早くなります。
バッテリー容量が少ないスマホなどは外で長時間使っているとバッテリーが切れてしまう恐れがあるので、別途モバイルバッテリーを用意するなどして電池切れの対策をしておきましょう。
格安スマホ等スペックの低い端末だとパフォーマンスが落ちる
1~3万円程度の格安スマホなど、スペックが低めの機種でテザリングをする場合は利用中にスマホのパフォーマンスが落ちる場合があります。
他の機器で通信をしないのであれば一旦テザリングをオフにするなどして対策しましょう。
テザリングにおすすめの格安SIM
ここからはテザリングでの利用におすすめの格安SIMを紹介します。
格安SIMには色々な種類がありますが、今回はプランの容量上限に到達しても一定の速度で通信できてテザリングを快適に行いやすいものを選びました。
楽天モバイル
楽天モバイルは、テザリングをたくさん使う人に一番おすすめの格安な大手キャリアです。
楽天モバイル「Rakuten最強プラン」概要 | |||
月額料金 | 1,078円 | 2,178円 | 3,278円 |
データ容量 | 3GBまで | 3~20GBまで | 20GB以上 |
通話料 | 国内通話無料(Rakuten Link使用時) 22円/30秒(標準アプリ使用時) |
||
5G対応 | ◯ |
楽天モバイルは3GB1,078円、20GB2,178円、そしてそれ以上通信したとしても3,278円しか月額料金がかかりません。(料金は使った通信量に当てはまる分を支払うしくみです)
つまり、たとえテザリングで100GB通信したとしても支払う料金は上限3,278円なんです。
また、通話もRakuten Linkアプリ利用で無料のかけ放題、キャリアメールも無料なのでとにかく通信・通話料金を安く抑えられます。
とくにテザリングの通信量制限などもありません。
お得に・便利にテザリングをしたい方は、楽天モバイルの利用を検討してみてください。うまく活用すれば自宅のWiFi代わりにすることも出来ますよ。
UQモバイル
UQモバイルはau回線の格安SIMで、KDDIが自ら展開しているため回線品質が良いメリットがあります。
UQモバイル 料金プラン概要 | |||
ミニミニプラン | トクトクプラン | コミコミプラン+ | |
月額基本料 | 2,365円 | 2,277円・3,465円 | 3,278円 |
月額基本料 (最大割引時) |
1,078円 | 990円・2,178円 | 割引無し |
データ量 | 4GB | 1GB・15GB | 33GB |
低速時速度 | 最大300Kbps | 最大1Mbps | |
通話料 | 22円/30秒 | ||
無料通話 | 付帯なし | 10分以内通話無料 | |
データ繰り越し | ◯ | ||
5G対応 | ◯ |
UQモバイルはミニミニプランだと4GB使え、それを超えたあとの速度制限時が最大300kbps、15GBのトクトクプラン・33GBのコミコミプラン+は速度制限時に最大1Mbpsの通信に対応しているので、実質無制限で使い放題とも言えます。
トクトクプランかコミコミプラン+なら速度制限時も普通にYouTubeを見たりSNSやブラウザをチェックしたりできるスピードが出るので、高品質な回線でできるだけ便利にたくさん通信をしたい場合は検討してみてください。
ワイモバイル
ワイモバイルはソフトバンクがサブブランドとして展開していて、4GB2,365円などの料金設定で高品質な高速通信を行えます。
ワイモバイル料金プラン シンプル2概要 | |||
S | M | L | |
月額料金 | 2,365円 | 2,915円・4,015円 | 2915円・5,115円 |
各種割引適用後料金 (契約翌月以降) |
1,078円 | 1,078円・2,178円 | 1,078円・3,278円 |
データ容量 | 4GB | ~1GB・20GB | ~1GB・30GB |
低速時速度 | 最大300kbps | 最大1Mbps | |
通話料 | 22円/30秒 | ||
データ繰り越し | ◯ | ||
5G対応 | ◯ |
※表は右にスクロールできます
高速通信量を使い切るとシンプル2 Sは最大300kbps・M/Lは最大1Mbpsで通信できますよ。
ここまでは前述のUQモバイルと同様ですが、異なる点として、契約しているプランの基本容量の半分(2GB/10GB/15GB)を使うと速度が最大128kbpsまで追加で制限されるので、速度制限後も自由にずっと通信したい!という方にはワイモバイルは不向きです。
ワイモバイルは他にもキャリアメール無料、Yahoo!プレミアム特典を使えるといったメリットがあるので、テザリングはほどほどの利用・通信品質とサービスや特典重視の場合に検討するのがおすすめです。
LINEMO
LINEMOはソフトバンクがオンライン契約限定として手がけている格安料金プランであり、最大10GBまで使えるLINEMOベストプランと、最大30GBまで使えるLINEMOベストプランVの2種類があります。
LINEMOの料金プラン概要 | ||
LINEMOベストプラン | LINEMOベストプランV | |
月額料金 | 990円・2,090円 | 2,970円・3,960円 |
データ容量 | 3GB・10GB | 20GB・30GB |
低速時速度 | 最大300kbps・ 128kbps(容量15GB超過後) |
最大1Mbps・ 128kbps(容量45GB超過後) |
通話料 | 22円/30秒 | |
データ繰り越し | × | |
5G対応 | ◯ |
※表は右にスクロールできます
LINEMOではLINEMOベストプランなら速度制限時も最大300kbps、LINEMOベストプランVは最大1Mbpsに対応しています。
一方で、LINEMOベストプランは低速通信で15GB、LINEMOベストプランVは45GB以上使ってしまうと、通信速度が128kbpsに低速化してしまうので、使い過ぎには注意が必要です。
LINEMOはキャリアメールやYahoo!プレミアムの特典、光回線や家族割などのセット割に対応していません。
そのため、毎月の利用量が30GB未満で、できるだけ安く、たくさんテザリングをしたい方におすすめです。
速度制限後の1Mbpsの利用をふまえると、最大75GBまではある程度快適に使えるでしょう。
また、LINEMOはLINEのトークや通話が使い放題となる「LINEギガフリー」対応なので、LINEを頻繁に使う方にもおすすめですよ。
ahamo
ahamoはドコモがオンライン契約のみで提供している格安プランで、30GB+5分かけ放題で月額2,970円という料金設定になっています。
ahamo 料金プラン概要 | ||
月額基本料 | 2,970円 | 4,950円 |
データ量 | 30GB | 110GB |
低速時速度 | 1Mbps | |
通話料 | 22円/30秒 | |
無料通話 | 5分かけ放題付帯 | |
データ繰り越し | × | |
5G対応 | ◯ |
110GBで4,950円の「ahamo大盛り」で利用することもできますよ。
ahamoはデータを使い切っても最大1Mbpsで通信できますし、大容量のプランもあるので、毎月のテザリング通信量が多い方におすすめです。
まとめ
今回は、格安SIMでテザリングができるかどうかやテザリング時の注意点、おすすめの契約先などについて解説しました。
ポイント
- 格安SIMでは追加料金無しで、契約している通信量の範囲内でテザリングを行える
- バッテリー消費やスマホのパフォーマンス低下に注意
- 楽天モバイルは最大3,278円で使い放題が魅力
- UQモバイルは最大1Mbps(トクトク・コミコミプラン+)で通信できるので速度制限後も快適
- ワイモバイルは2段階の速度制限に注意、特典の充実は魅力
- LINEMOは低価格で通信可能、LINEMOベストプランVなら速度制限後も45GBまで1Mbpsで利用可
- ahamoは最大110GBの大容量契約が可能、速度制限時も最大1Mbpsで通信できる
とくにおすすめなのは楽天モバイルで、上限額3,278円で使い放題でテザリングを行えますよ。
今回の解説を参考に、格安SIMで快適なテザリングライフを送ってみてくださいね。