専用端末である「Rakuten Mini」「Rakuten Hand」「Rakuten BIG」の他、XR以降のiPhoneやGoogle Pixel 4以降の機種といったeSIM対応端末でも利用可能です。また、新型のiPhone SEでも使えますよ。
ただし、eSIMの利用については基本的に動作保証外です。自己責任となるので、それに納得した上で使いましょう。
また、楽天モバイルのeSIMは物理SIMと申し込み方法や設定方法も異なります。とくに申し込み方法がややこしく、間違って物理SIMを申し込みやすい点には本当に注意が必要です(私もあやうく物理SIMを申し込みそうになりました…)。
ということで、本記事では、早速楽天モバイルのeSIMを契約した私が
- 楽天モバイルのeSIMの便利なポイント
- 楽天モバイルのeSIMの注意点
- 楽天モバイルのeSIMの使い方
を詳しく解説していきたいと思います!
契約検討中の方、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
eSIMを使うメリット・便利なことは?
eSIMは従来の物理SIMと比べて以下のような点で便利です。
eSIMのメリット
- SIMカードの入れ替えが不要!
- 他の回線も利用できる!
- 紛失や破損の心配がなくなる、再発行もスムーズ
- 解約や乗り換えの際にSIMを処分しなくていい
①eSIMなら発行手続きが簡単!SIMカードの入れ替えが不要!
eSIM最大のメリットは手続きが簡単でSIMカードの差し替えが不要な事です。
通常のSIMだと申し込んだ後にSIMカードが届くのを待ち、さらに届いた後にSIMカードを入れ替え、開通手続きが必要です。申し込むのは数分でも実際に利用できるまでは2~3日かかりますよね。
eSIMはSIMカードが届くのを待つ必要もなく、eKYCで申し込めば審査も早いので即日開通することができます。
eKYC以外で申し込んだ場合は、申し込み後に楽天モバイルから「スタートガイド」が届きます。届いたスタートガイド裏面にあるQRコードをスマホで読み取って始めて本人確認が完了し、次のステップへ進めます。
②他の回線と併用する「デュアルSIM運用」ができる!海外旅行時も便利
eSIMは他の回線と併用できるのもメリットです。
eSIMに対応している機種のほとんどは従来の物理SIMカードも使えます。
大手キャリアや格安SIMの物理SIMをメイン回線で使い、楽天モバイルのeSIMをサブとして使うなんてことも可能です。
海外旅行時に現地で通信用のプリペイドSIMを買った時も、スマホにeSIMを入れて日本の電話番号は使えるようにしておきつつ現地のSIMをデータ通信に使う!といったことができますよ。
SIMを取り外したりする必要がないので、日本で使っているSIMを失くす心配もありません。
ただし、楽天モバイルで発売されている「Rakuten Mini」のようなeSIM専用端末は他回線との併用ができません。
eSIMと物理SIMを併用したい場合は、念のため両方のSIMに対応しているかを確認しましょう。
③紛失や破損の心配がなくなる、再発行もスムーズ
物理SIMであれば、カードをなくしてしまったり、傷をつけてしまったりして使えなくなる恐れがありますが、eSIMは実物のない仮想のSIMカードなので、紛失や破損のリスクがありません。
そのため再発行が必要になるケースも稀で、物理SIMよりも気軽に取り扱うことができます。
再発行が必要になっても、my楽天モバイルから一瞬で手続きを終えられますよ。
④解約や乗り換えの際にSIMを処分しなくていい
物理SIMだと解約や乗り換えの際にはカードを処分しなればなりませんが、eSIMの場合はその必要がありません。解約やMNPの手続きを済ませればそのSIMはなくなります。
楽天モバイルのeSIMを使うデメリット・注意点や不便な点
従来の物理SIMにはない便利な使い方ができるeSIMですが、その一方で注意点や不便な点もあります。
楽天モバイルのeSIMの注意点
- 申し込み時の選択ミスに注意
- 動作保証端末(対応機種)が少ない
- 利用端末の切り替えや機種変更の手続きが面倒である
①申し込み時の選択ミスに注意
楽天モバイルのeSIMは、申込時にSIMタイプからしっかり選ぶ必要があります。
なお間違えて物理SIMを申し込んだ場合も、後から手数料無料で再発行手続きをすることでeSIMに変更可能です。
②動作保証端末(対応機種)が少ない
楽天モバイルに限ったことではありませんが、eSIMに対応している端末は物理SIMで使える端末よりも数が少ないです。そのため、現在使っているスマホでeSIMの契約に切り替えたいと思っても、実現できない場合もあります。
しかしながら、総務省が推進していることもあって、今後eSIM対応の端末はどんどん増えていくと予想されます。そのため、このデメリットはいずれなくなるでしょう。
なお、楽天モバイルで使えるeSIM対応端末については、後述の内容を参考にしてください。
③利用端末の切り替えや機種変更の手続きが面倒である
物理SIMの場合、他のスマホを使ったり機種変更したりする際には、SIMカードを入れ替えるだけで済みますが、eSIMの場合は再発行手続きや再設定を行わなければ、ほかの端末で利用することはできません。
よって端末を複数台持っていて気分によってそれらを使い分けたい方、頻繁に機種変更を行う方などにとっては、eSIMはやや不向きだと言えるでしょう。
楽天モバイルで使えるeSIM対応端末
以下では、楽天モバイルで使えるeSIM対応端末を列挙します。
楽天モバイルでの販売端末
iPhone
- iPhone 15
- iPhone 15 Plus
- iPhone 15 Pro
- iPhone 15 Pro Max
- iPhone 14 Pro Max
- iPhone 14 Pro
- iPhone 14 Plus
- iPhone 14
- iPhone 13 Pro Max
- iPhone 13 Pro
- iPhone 13
- iPhone 13 mini
- iPhone SE(第3世代)
- iPhone 12 Pro Max
- iPhone 12 Pro
- iPhone 12
- iPhone 12 mini
- iPhone SE(第2世代)
Rakutenオリジナル
- Rakuten Hand 5G
- Rakuten BIG s
- Rakuten Hand
- Rakuten BIG
- Rakuten Mini
Android
- OPPO Reno9 A
- OPPO Reno7 A
- OPPO A55s 5G
- OPPO Reno5 A
- OPPO A73
- Redmi Note 11 Pro 5G
- Xperia 5 V
- Xperia 5 IV
- Xperia 10 V
- Xperia 10 IV
- Galaxy A23 5G
- Galaxy S23
- Galaxy Z Flip4
- AQUOS wish3
- AQUOS wish
- AQUOS sense8
- AQUOS sense7
- AQUOS sense6
- AQUOS zero6
- AQUOS sense4 lite
- Xperia 10 III Lite
その他の端末は楽天モバイル公式サイトよりご確認ください。
楽天モバイルのeSIMの使い方:申し込み方法
ここからは実際に楽天モバイルのeSIMの使い方を見ていきます。
まずは申し込み方法からです。
注意点で説明した通り、デフォルトでは物理SIMで申し込むことになっていますので必ず「eSIM」に切り替わっていることを確認した上で申し込んでくださいね。
申し込み手順①:楽天モバイル公式サイトから申し込み
本来なら楽天モバイルは楽天モバイル公式サイトから申し込みます。
手順は以下の通りです。
最初に楽天モバイル公式サイトへアクセスし、「新規/乗り換え(MNP)お申し込み」から契約手続きに入ります。
プラン・オプションの選択をした後で
- SIMカード(物理)
- eSIM
かを選択します。
プランは「Rakuten最強プラン(2023/6/1~)」のみなので特に迷うことはないでしょう。
申し込み手順②:契約手続き|eKYCなら一瞬
契約手順は以下の通りです。
まずは楽天IDでログインが必要です。
楽天IDがない場合は事前に作成しておくとサクサク進みますよ。
本人確認書類をアップロードし「次へ進む」を押す
本人確認方法は以下の3つから選択できます。
- 書類画像をアップロード
- AIかんたん本人確認(eKYC)
- 受け取り時に自宅で確認
eKYCなら運転免許証かマイナンバーカードを持っていれば、スマホから自分の顔と合わせて撮影することであっという間に申し込みを終えられるので便利です。
MNPの場合は「現在の電話番号」「MNP予約番号」「有効期限」を入力する
新規の場合は3つの電話番号の候補の中から好きな物を選ぶ
お届け先情報を入力し「次へ進む」を押す
その後、注意事項を読み「同意して申し込」をタップして申し込み完了です。
楽天モバイルを申し込む際は本人確認書類のアップロードが必要です。以下の書類の中から1つを選び、画像をアップロードしましょう。
- 運転免許証
- 運転経歴証明書
- 個人番号カード(マイナンバーカード)
- 身体障がい者手帳
- 精神障がい者保健福祉手帳
- 療育手帳
- 健康保険証(補助書類必要)
- 日本国パスポート(補助書類必要)
- 住民基本台帳カード(補助書類必要)
- 在留カード
- 特別永住者証明書
補助書類は発行から3ヶ月以内の公共料金(電気・都市ガス・水道)の請求書・領収書および住民票が利用できます。
店頭で新規契約する場合の手順
楽天モバイルのeSIMは店頭での新規契約も可能です。
店頭で手続きをする場合は、Webサイトから来店予約をし、必要書類等と使用する端末を持って予約日時に訪問します。
来店時には以下が必要です。
- 本人確認書類(原本)
- 楽天会員ログイン用のユーザID、パスワード
- お支払い手続きに必要な情報(クレジットカードや通帳など)
- ご契約者名義のMNP予約番号
また楽天会員情報は本人確認書類の内容と一致している必要があるため、事前に確認しておきましょう。
楽天モバイルのeSIMの使い方:開通手続き・設定方法
続いては楽天モバイルのeSIMの設定方法を見ていきます。
iPhoneとAndroidで開通手続きが異なるため、それぞれ解説していきます。
まず、iPhoneの設定方法をご紹介します。
- ご利用の製品でmy 楽天モバイルアプリをインストールしログインする
- 「お申し込み状況の確認」画面から「お申し込み履歴を見る」をタップする
- 「開通手続きへ進む」をタップする
- 「続ける」をタップし、eSIMアクティベートの準備をする
- 「続ける」をタップし、eSIMをアクティベートする
- 「完了」をタップする
- 「キャリア設定アップデート」のポップアップが表示された場合、必ず「アップデート」をタップする
- アンテナマークが表示されていることを確認し、楽天回線の開通を確認する
もしアプリで書き込みができない場合は、別の端末にコードを表示させながら以下の手順で進めます。
- 新しく使用するiPhoneのホーム画面で設定アプリを選択する
- [モバイル通信]を選択する
- [モバイル通信プランを追加]を選択する
- カメラを起動し、準備したQRコードを読み取る
- [モバイル通信プランを追加]を選択する
- アンテナピクトが表示され、インターネット・通話が利用できることを確認する
Wi-FiがONになっている場合はOFFにし、SafariやGoogle ChromeなどのWebブラウザアプリが利用できるかご確認ください!
続いて、Androidの設定方法をご紹介します。
- ご利用の製品でmy 楽天モバイルアプリをインストールしログインする
- 「お申し込み状況の確認」画面から「お申し込み履歴を見る」をタップする
- SIMのダウンロード画面が表示されたら「はい」をタップする
- 「開通手続きへ進む」をタップする
- 画面の表示を確認する
- アンテナマークの表示を確認する
- 楽天回線の開通を確認する
Google Pixel 7の場合は開通手続きをするとプロファイルがダウンロードされ、このままeSIMが使えます。他の設定は必要ありません。
アプリで書き込みができない場合は、別の端末にコードを表示させながら以下の手順で進めます。
- 新しく使用する製品の設定アプリを選択する
- [ネットワークとインターネット]を選択する
- [モバイルネットワーク]を選択する
- [詳細設定]>[携帯通信会社]を選択する
- [携帯通信会社を追加]を選択する
- [代わりにSIMをダウンロードしますか?]>[次へ]を選択する
- 準備したQRコードを読み取る
- [有効化]を選択する
- アンテナピクトが表示され、インターネット・通話が利用できることを確認する
Wi-FiがONになっている場合はOFFにし、Google ChromeなどのWebブラウザアプリが利用できるかご確認ください
一見複雑な手順と感じるかもしれませんが、画面の指示に沿って進める場面がほとんどでそれほど難しくありません。
おまけ:楽天モバイルの物理SIMからeSIMに切り替える方法&再発行方法
またeSIMを機種変更するために再発行するための手順も、同じ流れですよ。
eSIMの再発行手順は以下の通りです。
再発行手順は以下の通りです。
- my 楽天モバイルにアクセスする
- トップ画面の「契約プランを表示」をタップする
- 「各種手続き」→「SIM交換」の順にタップする
- SIM交換・再発行の理由選択で「その他」をタップする
- SIMカードタイプの「eSIM」をタップする
- 「再発行を申請する」をタップする
再発行申請後「eSIMプロファイルダウンロードのお願い」というメールが届きます。
このメールが届いたタイミングでeSIMの開通手続きが可能です。あとはさきほどの「楽天モバイルのeSIMの使い方:設定方法」の手順に従って初期設定をしてください。
まとめ
以上、楽天モバイルのeSIMについて解説しました。
ポイント
- 楽天モバイルはeSIMが用意されている
- eSIMは従来の物理SIMより手続きが簡単
- 他の回線との併用も可能
- 楽天モバイルのeSIMは申し込み方法が分かりづらいので注意
- eSIMの動作保証端末は楽天オリジナルスマホならRakuten Hand 5G
- その他販売中の機種は大方対応している
- Pixel 7やXR以降のiPhone(新型iPhone SE含む)でも使えるが、あくまでも自己責任
- 物理SIMを申し込んだ場合は、my 楽天モバイルからeSIMに切り替えられる
ただし、楽天モバイルはそのまま申し込むと物理SIMになってしまうので要注意です。必ず、申し込み完了直前の確認画面で「eSIM」に変更してくださいね。
iPhoneやGoogle Pixel 6以降といったeSIM対応端末はすべて「動作保証外」です。あくまでも自己責任での利用になることを理解したうえで申し込みをしましょう。
なお、楽天モバイル以外でeSIMに対応している格安SIMなどに興味ある方は下記記事も併せて参考にしてみてください!