繋がらない、電波が悪いという声がある楽天モバイルですが、2023年6月1日から「Rakuten最強プラン」がスタートし、楽天エリア内もエリア外も電波状況は比較的良好・使い勝手も改善されていきます。
ただ、申し込み前には繋がるエリアについて詳しく把握しておくことは重要です。
本記事では楽天モバイルの対応エリアについて徹底解説します。
契約前にぜひ参考にしてみてください。
楽天モバイルの通信可能なエリア
2024年12月現在、楽天モバイルのエリアは47都道府県全てに広がっており、詳細なエリアの最新情報は公式サイトのエリアページで確認が可能です。2020年4月の段階ではわずか9都府県のみでしたが、今は全都道府県になっているんですね。
東京都内など、地域によっては楽天回線が完全に広がりきってます。
契約前にマップで楽天エリアを確認できる!
具体的な楽天エリアはエリアマップで確認可能で、回線を契約していなくても誰でも確認できます。
楽天モバイル公式サイトの「通信・エリア」ページに行くとエリアマップが表示されます。
その中で濃いピンク色のエリアが4Gの楽天エリアです。2024年12月時点では、濃いエリアが多い都市部など中心=楽天エリアは他の大手キャリアと比べるとまだ狭いことが分かります。
また、濃いピンク色のエリアでも地下鉄や商業施設の中だと楽天回線が届かず、繋がらないこともあります。
5G回線の対応エリア
楽天モバイルの5G対応エリアは、エリアマップの上にあるタブを「5G」にすれば確認できます。
マップ上の色で5Gの種類を判別可能で、緑色に塗られている部分がそこそこの速さな「sub6」、青く塗られている場所はさらに高速な「ミリ波」対応エリアです。
なお、エリアマップの色は4Gも含め定期的に変更されているので、最新の色分けは公式サイトからご確認ください。
エリアマップ下にある「5Gサービス拡大予定エリアを見る」ボタンを押せば、専用ページから今後の5Gエリア拡大情報をチェックすることもできます。
楽天モバイルは海外エリアでも使える?
楽天モバイルの海外における利用可能エリアは、公式サイトの「海外ローミング 対応エリア・料金」ページから確認できます。
楽天モバイルはアメリカやハワイ、中国、韓国など、69の国で毎月2GBの高速通信を無料で行なえます。
日本人が旅行で訪れる主要な国は全てカバーできているので、海外旅行の際も楽天モバイルを活用してみてください。
今後拡大予定の楽天モバイルエリア
2023年7月に楽天モバイルの人口カバー率は99.9%に到達しました。
これは当初予定していた「2026年3月末での96%到達」という計画を4年も前倒したことになります。
また、2023年5月に入り急遽方向性を一転させ、パートナー回線を強化してau回線を含めて突破した形となっています。
しかし、残念なことにSNS上では楽天モバイルの「つながりにくさ」や「通信障害」などについての声もまだあります。
大手3大キャリアのドコモ・au・ソフトバンクにおける人口カバー率は「99.99%」。人口カバー率は楽天モバイルと大きな差はないように見えますが、実は大手3大キャリアと楽天モバイルのつながりやすさはまだ差があり、その差は「プラチナバンド」の有無にあります。
プラチナバンドとは屋内や地下でも電波が届きやすい700~900MHz帯周波数のことを言い、大手3大キャリアはいずれもこの周波数帯での電話を提供しています。
一方で、楽天モバイルは「プラチナバンド」の提供をしていないため、大手3大キャリアと比較した時に「つながりにくい」という印象になってしまいます。
総務省からプラチナバンドの割当がされていなかったことが原因ですが、2023年10月にはついに割当が正式に決定しました。
これによって2024年中には楽天モバイルでもプラチナバンドが提供される予定なので、今後に期待ですね。
自分のいる場所が楽天モバイルのエリア内か確認する方法
実は今自分のいる場所が楽天モバイルの電波が届いているか、スマホがあればすぐに確認が出来ます。
エリアマップだとギリギリの場所に自宅がある場合や、ビルの上層階、地下などだと実際は楽天モバイルの電波が飛んでいないような場合もあります。
そこで、今使っているスマホの設定画面から「ネットワーク検索」を行う事で、楽天モバイルに限らず他のキャリアも含めてどの電波が飛んでいるか確認が可能です。
こちらのネットワーク検索画面で「44011」もしくは「Rakuten」と表示がされれば今いる場所に楽天モバイルの電波が飛んでいる事になります。
iPhone、Androidそれぞれの確認方法をご説明します。
iPhoneの場合
- 設定アプリ
- モバイル通信
- ネットワーク選択
- 「自動」を一時的にオフ
Androidの場合
- 設定
- 無線とネットワーク
- その他
- モバイルネットワーク
- 通信事業者
※メーカーやOSのバージョンによって若干異なります。
楽天モバイルのパートナーエリア
楽天回線エリア以外の地域はau回線のパートナーエリアとなります。
パートナーエリアはauの4G回線を利用しており、対応エリアもauの4G回線と全く同じです。
全国各地をカバーしており、よほど山間部や地方でなければしっかり繋がります。
パートナーエリアも楽天エリアと同じく楽天モバイル公式サイトの「通信・エリア」ページのエリアマップでチェック可能です。薄いピンク色のエリアがパートナーエリアとなります。
楽天モバイルのエリアに関する口コミ・評判
他の利用者の方たちにおける、楽天モバイルのエリアに関する口コミを調べてみました。
結論から言うと、楽天モバイルのエリアについては賛否あります。
逆に地方だから人口が少なく、通信速度が速いという声もありました。
極端な場所に行かない限り楽天モバイルは使えるという声も。
「楽天モバイルが使えない場所は、他社も使えないから楽天モバイルの電波が特別悪いわけではない」という評価も多くなってきている印象です。
ライブハウスや10階以上の高い場所では楽天モバイルの電波が入らないという声も。
通信速度が遅い・電波が入らない・つながらないという声がなくなったわけではありませんが、サービス開始当初と比べると大きく改善されたのではないかと思われます。
また、地方で実際に利用されている方のレビューとして「移住後の働き方戦略室」の記事も大変参考になります。気になる方はぜひ併せてご覧ください!
※参考:【田舎でも電波OK】楽天モバイル「Rakuten UN-LIMT」1年使ってみた結果とオススメできる人・できない人の条件
電波が悪い場合の対処方法
楽天回線、もしくはパートナー回線エリア内にいるはずなのに繋がらないようなの場合は、以下を一度試してみることで改善するかもしれません。
- 接続業者を手動設定する
- 機内モードのON/OFFを行う
- モバイル通信を一度オフにし、再度オンにする
- 端末の再起動をする
方法①:接続業者を手動で設定する
何らかの理由で接続業者の設定が外れてしまった場合は、楽天モバイルのエリア内かチェックする方法で説明した流れで「44011」もしくは「Rakuten」の表示を確認してそのまま選択をすれば再接続がされます。
方法②:機内モードを一度ONにしてすぐOFFにする
たまに地下やエレベータに乗ると一瞬圏外になったりしますよね?
その後電波が届くはずの場所にいってもなかなか圏外から回復しない事は楽天モバイルに限らずよく起こります。
このような場合は機内モードの切り替えをする事で、端末が改めて電波をキャッチする処理が行われるため、圏外からの回復が早くなります。
方法③:モバイル通信の設定を一度オフにし、再度オンにする
iPhoneであれば「設定」→「モバイル通信」→「モバイルデータ通信」で設定可能です。
Androidの場合は「設定」→「ネットワーク」→「モバイルネットワーク」→「モバイルデータ」で設定が可能です。※OSのバージョンや端末により異なります。
方法④:端末を再起動する
ネットに繋がらなくなったり、やたらずっと遅い状態が続く場合は再起動で回復する場合があります。
パソコンなどもずっと起動しっぱなしだと重くなるような経験をした方は多いのではないでしょうか?
バックグラウンドで色々なアプリが動いていたりでメモリがいっぱいになってしまい、結果電波が悪いように感じる事もあるので、そのような場合は再起動が一番手っ取り早く回復させる事ができます。
通信が安定している他社格安SIM
楽天モバイルがエリア外だった場合におすすめの、同じように使い勝手が良くて料金が安いサービスを最後に紹介します。
おすすめキャリアはahamo・LINEMO・povo2.0の3つ
大容量を安く使いたい人におすすめなのは、ahamo、povo、LINEMOといった大手キャリアの格安プランです。
大手キャリアの格安プラン | |||
ahamo | povo2.0 | LINEMO | |
月額料金 | 2,970円 | 3GB:990円 20GB:2,700円 (有効期限が30日間のもの) | 3GB:990円 20GB:2,728円 |
通話料金 | 30秒22円 | 30秒22円 | 30秒22円 |
通信量 | 20GB | 1~150GB | 3GB、20GB |
その他特徴 | 5分かけ放題が標準搭載 | 24時間使い放題オプション | LINEギガフリー |
この3キャリアでは安く大容量の通信ができます。
通信量を使い切っても、ahamoとLINEMOの20GBプランであれば最大1Mbpsの速度が出るので動画再生やSNSなどは問題なく行なえます。
また、これらの格安プランは大手キャリアの回線がそのまま使われているので速度も安定していて速く、快適に使うことができます。
ahamoは20GBのシンプルなプラン内容・5分かけ放題が標準搭載なので通話が多い方におすすめ。
povoは3GBや20GBなどを自由にトッピングして利用可能、オプションで24時間データ使い放題があるのも魅力なので、休日など特定のタイミングでたくさん通信する人に最適です。
さらに、課金をしなければ0円のため、予備回線として持っておくのもおすすめです。モバイルルーターなどにpovo2.0のSIMを入れておき、旅行時専用回線として不定期に使っても良いですね。
LINEMOは3GBと20GBを選択可能、LINEのメッセージのやり取りや通話が使い放題なので、LINEを活用している方におすすめしたいです。
楽天モバイルで大容量の通信を行う予定だった方は、ahamo、povo、LINEMOを検討してみてください。
まとめ
以上、楽天モバイルの対応エリアについて詳しく解説しました。
- 楽天モバイルは楽天回線エリアとパートナーエリアの2つ
- エリアは楽天モバイル公式サイトのエリアマップから確認可能
- スマホの「ネットワーク検索」で今すぐ楽天モバイルの電波状況が確認出来る
- 楽天モバイルがエリア外だった場合は、ahamo、povo、LINEMOといった大手キャリアの格安プランがおすすめ
楽天モバイルの特徴の1つがデータ通信の使い放題です。
以前は楽天エリアのみ使い放題でしたが、2023年6月からau回線エリアでも無制限になりました。
しかし口コミを見る限り、au回線に頼りきることなく、楽天モバイルの電波も徐々に改善されていると思われます。
今後はさらにエリアが広くなり、より多くの場所で楽天の自社回線が使えるようになるでしょう。
楽天エリア内はもちろん、楽天エリア外に住んでいる人が楽天モバイルを契約するのも「十分にあり」と言えます!