ahamoはドコモの低料金プランで、月額2,970円で30GBの大容量と5分かけ放題を使えるのが魅力です。
しかし、ドコモ回線を使っている格安SIMが他にもたくさんあるので、本当にお得なのか疑問に感じている方も少なくないでしょう。
この記事ではahamoやIIJmioなど、他のドコモ回線を使った格安SIMで料金や特徴を比較します。
自分にとって合っているのかわからず悩んでいる方は、参考にしてくださいね。
目次
格安で使えるドコモ回線のサービスは、ahamo以外にもある
ahamo、povo、LINEMOといった大手キャリアの格安プランが提供されていますが、もっと安い格安SIMもたくさんあります。
auやソフトバンクは自らが「サブブランド」と呼ばれる安価なサービスを別途提供していますが、ドコモでは色々な会社が回線の一部を借りて手がける「格安SIM」が多く展開されています。
格安SIMもは2021年3月頃から各社で一斉に値下げが行われ、月額料金はそれまでよりもさらに安くなりました。
スマホ代を徹底的に下げたい場合は、ahamoなどと合わせて格安SIMもチェックしていくのがおすすめですよ。
ドコモの低料金プラン「irumo」
ahamoと同じくドコモが提供している、より低容量・低価格の料金プラン「irumo」もあります。
0.5GB | 3GB | 6GB | 9GB | |
月額料金 | 550円 | 2,167円 | 2,827円 | 3,377円 |
割引 | - | ・ドコモ光セット割またはhome 5Gセット割 ・dカードお支払い割 |
||
割引後の月額料金 | 550円 | 880円 | 1,540円 | 2,090円 |
ahamoにはない低容量のプランが揃っており、ahamoと差別化していることがわかりますね。
0.5GBプランは550円で使えるので、普段Wi-Fiがメインでスマホの回線でインターネットをあまり使わない方や、連絡手段でスマホを持っておきたいだけの方などにおすすめです。
3GB以降のプランはドコモ光やhome 5Gとセットで割引が適用される仕様であり、割引前の料金は正直ahamoとあまり変わりません。
スマホをほぼ使わないライトユーザーの方や、ドコモ光など割引対象サービスを契約している方に適しているサービスだといえます。
ドコモ回線の格安SIMは他にもたくさんある
irumo以外にも様々な格安SIMが存在し、ドコモ回線で使える格安SIMの例としてはIIJmioやBIGLOBEモバイルが挙げられます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
IIJmioは2GB850円~の低価格が魅力!端末割引にも積極的
IIJmioはドコモ回線とau回線が提供されていて、プランの料金設定は以下のようになっています。
※この表は、右にスクロールできます
IIJmio 「ギガプラン」概要
月額基本料
850円
990円
1,500円
1,800円
2,000円
2,700円
3,300円
3,900円
データ量
2GB
5GB
10GB
15GB
20GB
30GB
40GB
50GB
低速時速度
300Kbps
通話料
11円/30秒
データ繰り越し
◯
5G対応
◯
小容量を安く使えるのがIIJmioの魅力で、スマホのセット販売も他社からの乗り換えを条件に豪華な割引付きで行われていますよ。
例えば2024年9月には本来19,800円で販売されているエントリーモデルとして人気の高いmoto g24が、他社からの乗り換えなら一括110円で販売などをしておりました。
BIGLOBEモバイル
BIGLOBEモバイルもIIJmioと同様にドコモ回線とau回線から選ぶ事ができ、以下3つの料金プランが用意されています。
BIGLOBEモバイル 料金プラン概要
月額基本料
(音声SIM)1,078円
1,320円
1,870円
3,740円
5,720円
8,195円
月額基本料
(データSIM)-
990円
1,595円
2,970円
4,950円
7,425円
データ容量
1GB
3GB
6GB
12GB
20GB
30GB
低速時速度
200Kbps
通話料
9.9円/30秒(BIGLOBEでんわアプリ利用時)
22円/30秒(標準アプリ使用時)
データ繰り越し
◯
5G対応
△ ※ドコモ回線のみ
エンタメフリー・オプションは月額308円でYouTubeなどのエンタメ系サービスを、データ容量を消費することなく利用できるのが特徴です。
格安SIMを使う場合の注意点は通信速度にあり!ドコモ回線系格安SIMはお昼などに混み合いやすいものが多い
格安SIMを使う場合に注意したいのは、時間帯などによっては通信速度が遅くなる場合があることです。
ahamoはドコモが自ら展開しているので、ドコモが保有している回線の全体を使えますが、格安SIMはドコモから回線帯域の一部を借りて運営しています。
つまり、格安SIMでは基本的に限られた回線帯域しか使うことができません。
結果として格安SIMの場合は、お昼や夕方などの利用者が増える時間帯や多くの人が集まるような場所などでは回線が混み合ってしまい、それによって通信速度が下がり、動画やWebサイトなどの読み込みにかかる時間が長くなることにご注意ください。
ahamoや他社回線に存在するサブブランド系の格安SIMなら大手キャリアと同等の品質ですが、大手キャリアから回線の一部だけを借りているMVNO系の格安SIMはどうしても速度面で不利なんです。
常時快適に通信を行いたい場合は、格安SIMよりもドコモが自ら展開するahamoの利用がおすすめです。
注意!多くの格安SIMはahamoと同様「キャリアメール」に非対応
IIJmioなどの格安SIMと、ahamoなどの大手キャリアが提供している低料金プランではキャリアメールが使えないので、ドコモメールなどを連絡先として使っている方は要注意です。
乗り換え前にGmailなどを作成し、ウェブサービスなどに登録してるアドレスは変更しておきましょう。
どうしても引き続きキャリアメールが使いたい場合は、大手キャリア各社が有料で提供している「キャリアメール持ち運びサービス」を利用することで、引き続き同じアドレスを利用し続ける事が可能です。
お金がかかってもいいのでドコモメールを乗り換え後も使い続けたい場合は、オプションを申し込んでみてください。
ahamoと他社格安SIMを比較した際のメリット
続いて、ahamoと他の格安SIMを比較した際のメリットをご紹介します。
ahamoは特に通信速度に優れていて、格安プランながら快適に使うことができますよ。
ahamoは他の格安SIMより速度が速くて快適!
前述したように格安SIMは混雑する時間帯や場所で速度が落ちやすい傾向にありますが、ahamoは安定して快適な通信が利用できます。
これは、ahamoはドコモが直接提供しているサービスだからであって、ドコモの他プランと同等の速度で通信が可能となっています。
朝 | 昼 | 夜 | |
ahamo | 66.79Mbps | 67.5Mbps | 53.63Mbps |
ドコモ | 103.06Mbps | 109.41Mbps | 88.38Mbps |
au | 158.68Mbps | 59.2Mbps | 65.3Mbps |
ソフトバンク | 120.33Mbps | 74.87Mbps | 67.9Mbps |
ワイモバイル | 84.13Mbps | 65.22Mbps | 60.01Mbps |
UQモバイル | 98.58Mbps | 66.01Mbps | 66.43Mbps |
BIGLOBEモバイル | 12.44Mbps | 4.92Mbps | 42.33Mbps |
※上記の測定値は実測3か月分の平均値です。
※測定期間:2024年6月12日~9月12日
※出典:みんそく
格安SIMのIIJmioやBIGLOBEモバイルは昼・夜の時間帯で速度が落ちている中、ahamoは全ての時間帯で非常に高速な速度になってますね。
auやソフトバンクよりも速い通信ができているタイミングがあるなど、格安プランとは思えない品質で、料金と速度の両方を求めるユーザーにぴったりです。
ahamoは月額2,970円のワンプランなのでシンプル|ahamo大盛りもあり
ahamoのプランは30GB+5分かけ放題で月額2,970円のワンプランと、料金体系が非常にシンプルです。
プランに悩む必要がないため、誰でもわかりやすく契約をすることができますね。
また、月額1,980円で80GB分のデータが追加できる「ahamo大盛り」を申し込むことで、110GB+5分かけ放題を月額4,950円で利用する事も可能です。
格安SIMは選択肢が多い点は魅力的ですが、あまりにもプランが多いと迷ってしまいますよね。
細かい料金設計はわかりにくいからある程度安くてわかりやすプランが良い、という方におすすめです。
ドコモオンラインショップでの機種変更が可能
ahamoユーザーはドコモオンラインショップでドコモが取り扱っているスマホへの機種変更が可能です。
実はauのpovo2.0やソフトバンクのLINEMOだと端末の販売が行われていません。
手軽に大手キャリアの端末から好きなものを選んで購入できるのもahamoのメリットです。
支払い方法に口座振替を選べる
ahamoはクレジットカードだけでなく、口座振替での支払いにも対応しています。
実はIIJmioやmineoなど、格安SIMの多くはクレジットカード対応のみとなっています。
クレジットカードを持っていなくても気軽に支払いができるのはahamoを選ぶ上で見逃せないメリットです。
dカードユーザーはパケットの増額も
dカードでahamoの利用料金を支払う場合、通常のdカードは1GB、dカード GOLDなら5GBのボーナスパケットを毎月もらえます。
通信量を多くもらえるので支払いはdカードの利用がおすすめです。
特に通常のdカードなら年会費無料なので、負担をかけずに通信量を増やせますよ。
海外での利用にも対応!
ahamoは海外ローミングに対応していて、82カ国において音声通話やSMSだけでなく、データ通信も追加料金無しで行なえます。
格安SIMだと海外でのデータ通信利用に非対応なものも多いので、海外でも使えるのはかなり嬉しいメリットですね。
eSIM契約もできる
ahamoはeSIMでも契約ができます。
eSIMは従来の物理的なSIMカードではなく、データだけをスマホにダウンロードして通信や通話ができるようになるのが魅力です。
SIMカードが配送されて届くのを待つ必要がないため、契約してすぐに使い始めたい人や、他の格安SIMなどと組み合わせて活用したい人にはeSIM対応のahamoがおすすめですよ。
ahamoのデメリット・注意点|プラン・端末価格の安さを徹底的に求める人には不向き
メリットが多いahamoですが、デメリットや注意点も存在します。
特に料金面では格安SIMで最安値というわけではなく、安さをとことん重視したいユーザーには不向きと言えるでしょう。
他社格安SIMと比べて最安値ではない
ahamoは30GBで2,970円のワンプランでわかりやすい料金ですが、言い換えればプランの選択余地が乏しいとも言えます。
特に1GBや3GBといった低容量は他の格安SIMだと1,000円以下で提供していることもあり、データをほとんど使わないユーザーにとっては最安値ではありません。
例えばIIJmioなら2GBで850円、irumoは0.5GBで550円から使えるので、ahamoより圧倒的にコストが抑えられます。
また、ahamoと同等の30GBでも2,700円程度で提供しているIIJmioなどなどの事業者も存在します。
回線品質はahamoが優位な点は揺るぎませんが、料金重視の方は慎重に検討しましょう。
端末割引キャンペーンが少ない
ahamoではiPhone 16をはじめ様々なスマホがドコモオンラインショップ経由で購入可能ですが、端末割引が少なくahamoでの機種変更はおすすめできません。
以前は6~7万円などでハイスペックスマホが買えてお得だったのですが、現在は大々的なスマホの値引き販売が行われなくなってしまっていました。
数万円単位の割引があるワイモバイルやUQモバイル、限定特価で数千円の機種を用意しているIIJmioといった事業者と比べるとキャンペーンのお得度はやや見劣りします。
そのため、お得に機種変更をするために乗り換える方には不向きと言えるでしょう。
店頭でのサポートがない|他の格安SIMも共通
ahamoはオンライン申込プランで、店頭でのサポート対応に基本的には対応していません。
もっとも、これはahamoのみのデメリットではなく、povo2.0やLINEMOといった他社の低料金プランも同様です。
格安SIMも同様に店頭サポートが無いものも多いですが、例えば今回紹介をしたIIJmioなどは全く無いわけではありません。
トラブル時や契約変更をしたい時にオンラインでの手続きではなく店頭で手続きをしたい人はご注意ください。
ahamoは格安SIMより安いの?irumoのプラン料金と比較!
ahamoは他と比べるとどのくらい安いのでしょうか。
ここからはahamoの料金が安いのか、ドコモの格安サービスであるirumoと比較して検証していきます。
irumoとahamoにおける月額料金の違いを、表にまとめてみました。
irumoとahamoの月額料金比較 |
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データ容量 | irumo | ahamo |
500MB | 550円 | × |
3GB | 2,167円 割引後:880円 |
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6GB | 2,827円 割引後:1,540円 |
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9GB | 3,377円 割引後:2,090円 |
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30GB | × | 2,970円(5分かけ放題込み) |
110GB | × | 4,950円(5分かけ放題込み) |
見てのとおり、irumoは500MB~9GBプランを提供しているのに対し、ahamoは30GBと大盛りオプション利用時の110GBのみとなっていました。
一方、irumoの3GB以降の料金はドコモ光とセットで使うことで割引されて最安だと880円になりますが、通常の料金はahamoよりも割高なのがネックです。
irumoは0.5GBで使うならかなりお得ですが、3GB以降の場合はセット割引ありきで安くなるということを知っておく必要があります。
5分のかけ放題を追加したirumoと5分かけ放題標準搭載のahamoはどっちがお得?
irumoでは5分かけ放題を月額880円で提供しています。
5分かけ放題のオプションを付けた状態のirumoとahamoでも料金を比べてみました。
irumoとahamo(5分かけ放題)の月額料金比較 |
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500MB | 1,430円 | × |
3GB | 3,047円 ※割引後:1,760円 |
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6GB | 3,707円 割引後:2,420円 |
|
9GB | 4,257円 割引後:2,970円 |
|
30GB | × | 2,970円 |
110GB | × | 4,950円 |
500MBの時はirumoの方がお得だと感じますが、割引なしだと3GBの時点でahamoの30GBを上回るため、あまり安いという印象がありません。
irumoでは5分かけ放題を付けると9GBの時点で割引含めて2,970円となるため、irumoでかけ放題をつけて9GB使うならahamoで30GBを使った方がお得だといえます。
時間無制限のかけ放題を使う場合ahamoとirumoはどっちがお得?
ahamoとirumoには時間無制限のかけ放題を利用できるオプションも提供されています。
分数無制限のかけ放題オプションを利用した状態での月額料金も、比べてみました。
かけ放題利用時のirumoとahamoの月額料金比較 |
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500MB | 2,530円 | × |
3GB | 4,147円 ※割引後:2,860円 |
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6GB | 4,807円 割引後:3,520円 |
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9GB | 5,357円 割引後:4,070円 |
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30GB | × | 4,070円 |
110GB | × | 6,050円 |
やはりirumoで圧倒的にお得に見えるのは0.5GBか割引後の3GBプランで、その他の場合はahamoとirumoの料金に大きな差がありません。
irumoでかけ放題つき9GBを使うのであれば、ahamoで30GBにかけ放題をつけた方が利用できるデータ容量も多くなりおすすめです。
ahamoとirumoそれぞれどんな人におすすめ?
最後に、ahamoとirumoがそれぞれどんな人におすすめかをまとめます。
irumoは小容量プランなのでインターネットをあまり使わない方に向いていますが、0.5GBプランを除いて割引を適用しないとそこまで安くないのがネックです。
そのため、毎月利用量が3GB以下の方やドコモ光やhome 5Gなどセット割引対象のインターネット回線を契約している方におすすめです。
ahamoは30GBで5分かけ放題がついているため、インターネットも電話もそこそこ利用したい方に適しているでしょう。
海外でも追加料金なしで30GB使えるので、定期的に海外に行くことがある方にもおすすめですよ。
まとめ
今回はahamoの料金を同じドコモ回線の格安SIMと、ドコモの低料金プランである「irumo」と比較してみました。
ahamoは30GB、irumoは500MB~9GBの料金プランが展開されているので、基本的には自分の使い方に合う容量を選べる方を選べばOKです。
一方でirumoは500MBプランを除いて、ドコモ光セット割を使わないと料金が安くならないのがネックです。
割引を適用しないのであればahamoの方がコストパフォーマンスが良くなる場合が多いため、自分の契約状況を確認した上でどちらが適しているのか考えてみましょう。
今回の解説を参考に、自分の使い方に合ったサービスを申し込んで活用してみてください。
なお、当サイトではahamoを始め、主要格安SIM13社をニーズ毎に比較した記事もありますので、その他SIMの情報も見たい方はぜひ併せてご確認ください!
ahamoに関する注意事項
・ahamoはオンライン限定のサービスとなります
・キャリアメールは各社の持ち運びサービスオプションで利用可能です
・ahamoの申し込みサポートは有償で店頭でも可能です
・ahamoでは⼀部ご利⽤できないサービスがあります。
・ahamoはお申込みからサポートまで、オンラインにて受付するプランです。
ドコモショップなどでのサポートをご希望の場合は、「ahamoWebお申込みサポート(※2)」(税込3,300円)をご利⽤ください。
なお、お申込み時の端末操作はお客さまご⾃⾝で実施頂きます。また、端末初期設定およびデータ移⾏などは本サポートの範囲外となります。
端末初期設定およびデータ移⾏の補助をご希望のお客さまは「初期設定サポート(有料)(※3)」を別途お申込みください。
※2お客さまのご要望に基づき、ahamo専⽤サイトからのお申込みの補助を⾏うものです。
※3お客さまのご要望に基づき、ahamoアプリおよび専⽤サイトからのお⼿続き補助を⾏うものです。
・オンライン⼿続きはサイトメンテナンス中など、受付できない場合がございます。
・記載の月額料金とは別途機種代⾦が発生します(機種を購入の場合)
・国内通話料⾦は5分超過後、22円/30秒の通話料がかかります。「SMS」、他社接続サービスなどへの発信は、別途料⾦がかかります。
・海外パケット通信は15⽇を超えて海外で利⽤される場合は速度制限がかかります。国内利⽤と合わせての容量上限です。
・ご利⽤端末がドコモで提供している通信⽅式とは異なる通信⽅式のみに対応している機種の場合、またSIMロック解除がなされていない場合についてはahamoをご利⽤いただくことはできません。ご利⽤中の機種が対応しているかはahamoサイトにてご確認ください。
・SIMカードのご契約はMNP予約番号を取得のうえ、ahamoサイトからMNPによる新規お申込み⼿続きが必要です。