ANAマイルって何?という話をする前に、マイルについて少しだけ紹介していきます。
サービスを利用してポイントを貯めて、一定のポイントまで貯まると特典がもらえるという仕組みになっています。
日本で提供されているマイルの種類を大きく分けると、全日空(ANA)が提供しているANAマイルと日本航空(JAL)が提供しているJALマイルの2種類が挙げられます。
こちらでは、ANAマイルやANAマイルをサービスに活用できるANAマイレージクラブの仕組みについて詳しく紹介していきます。
「そんなの知ってるよ!効率の良い貯め方だけ知りたい」という方は下記の記事をご覧ください。
JMB(JALマイレージクラブ)については下記記事をご覧ください。
目次
ANAマイレージクラブって?
ANAマイレージクラブは、貯めたANAマイルを様々なサービスと交換することができるマイレージプログラムです。
ANAマイレージクラブを利用することによって、空港に関するサービスだけではなく、電子マネーと交換したり、ネットショッピングで現金の代わりに使用したりというように様々なシーンで活用することができるようになります。
また、ANAマイルを使うだけではなく、空港の利用だけではないシーンで貯めることもできるようになりますので、ANAマイルを活用したい人にとっては必須のプログラムとなっていることが特徴的です。
ANAマイルを理解するための5つのポイント
ANAマイルは、冒頭でも紹介したようにポイントサービスの一種となっており、年会費や入会費などは必要ありません。
ただし、貯めたポイントの有効期限については定められていますので、有効期限が過ぎてしまったポイントについては消失してしまうということが挙げられます。
こちらでは、ANAマイルについて深く理解するために5つのポイントについて詳しく紹介していきます。
1.ANAマイレージクラブは入会金も年会費も無料!誰でも入会できる
ANAマイルを貯めたり使ったりするためには、ANAマイレージクラブに入会しなければいけません。
ANAマイレージクラブは簡単に言えばポイントサービスを利用するためにポイントカードを発行してもらう、というようなシステムになっていますが、18歳以上の方なら学生でも入会することが可能です。
年会費や入会費も無料で、ANAマイレージクラブに加入するとマイルを貯めて使うことが出来るカードが発行されます。
クレジット機能付の場合はクレジットカードの審査が設けられています。詳しくは後述します。
2.ANAマイルは有効期限が定められている
ANAマイルには有効期限が定められていて、サービスを利用してマイルを貯めた月から数えて36ヶ月(3年間)となっています。
現在貯めているマイルの有効期限については会員専用ページから確認することができるので、定期的に確認しましょう。
保有マイルの有効期限を延ばすことは不可能ですが、特定の手続きを利用することによって、マイルを使用する日を先延ばしにすることは可能です。
ANAマイルの使用日を先延ばしする方法①
1つ目の方法としては、ANAマイルを国際線または国内線の航空チケットに交換するというものです。
- 国内線の航空チケットの有効期限:発券から1年間
- 国際線の航空チケットの有効期限:発券から1年間
となっているため、ANAマイルの有効期限が切れるギリギリに発券の手続きをすればマイルの特典を使う日を1年後まで先延ばしにすることができます。
ANAマイルの使用日を先延ばしする方法②
もう1つの方法は、他社ポイントとの相互交換です。
ANAマイルは他社のポイントに交換することが可能なので、
- 有効期限が切れそうなマイルを他社のポイントに交換
- 他社のポイントからさらにANAマイルに交換
と往復することによって、再度3年間の有効期限が付与されることになります。
3.貯まったマイルは特典航空券と交換可能!
ANAマイルを大量に貯めている人にオススメなのは、なんといっても特典航空券への交換です。
貯めたマイルを使って無料で航空チケットを手に入れられるので、気軽な旅行や帰省などにも利用することができます。
国内線は5,000マイル以上
ANAマイルを使って国内線の航空チケットに交換をするためには最低でも5,000マイルが必要となっています。
必要なマイルポイントについては、どの区間の航空チケットと交換をするのかということによっても異なりますが、交換をする時期によっても異なります。
ANAでは航空チケットの価格が変動する時期を以下の3つのパターンに分けています。
- ローシーズン
- レギュラーシーズン
- ハイシーズン
ローシーズンというのは旅客利用者が少ないシーズンで、お盆や正月、ゴールデンウィークや連休などのハイシーズンに関しては旅客利用者が多いために必要なマイルポイントが多くなります。
このように、同じ区間の航空チケットと交換をする場合でも、シーズンによってレートが異なりますので、上手く活用したい場合はローシーズンを狙って交換をするのがオススメです。
各シーズンは年毎に決められており、公式サイトから確認できます。
国際線は12,000マイル以上
ANAマイルを使って国際線の航空チケットに交換をする場合には最低でも12,000マイルが必要となります。
国際線を利用する場合は、航空チケットを利用するシーズンだけではなく座席のクラスによっても異なります。
また、当然のことながら移動区間によっても異なるので、
- シーズン
- 座席クラス
- 区間基本マイル
この3つの要素が国際線の航空チケットと交換する際に必要なポイントだということを知っておいてください。
ちなみに、12,000マイルで交換することができるのは、韓国行きのチケットでローシーズンのエコノミークラスのみです。
逆に最も高額なのはハイシーズンに欧州へファーストクラスで移動する航空チケットで、こちらは18万マイルです。
往復だと2倍のマイルが必要だということになりますので、最大で36万マイルが必要だということになります。
国際線を利用する場合でも、時期や場所、座席のクラスなどを検討してからマイルを利用するようにしたほうが良いでしょう。
各国(各ゾーン)への必要マイル数は公式サイトから確認できます。
憧れのビジネス&ファーストクラスも!
ANAマイルを航空チケットに交換する際には、座席のグレードを1段階アップすることもできます。
その他にも交換をする際の条件としては、国際線のみに限られているため、国内線の場合は座席アップグレードを利用することはできません。
交換の際のレートについては12,000マイルから交換可能ですが、区間基本マイレージと交換する座席のグレードによって変動するため、その点についても注意が必要です。
4.ANAマイルの交換は航空券だけではない!
ANAマイルの交換特典については航空チケットやシートのグレードアップだけではなく、日常生活で役立つサービスや商品と交換することも可能です。
特典航空券で少し豪華な旅行を楽しむというのも一つの手段ですが、
- ANASKYコインに交換して高レート利用
- ANAセレクションで商品交換
- ANAショッピングでマイルで買い物
- ホテルやレストランの利用
- ANAマイルを他社ポイントへ交換
など、様々なシーンで利用することも可能です。
ANAマイルの交換方法やどのようなサービスを利用することができるのかということについてもう少し詳しく紹介していきます。
ANA SKYコイン
ANAスカイコインというのは、ANAが提供しているポイントサービスのようなものです。
名称の最後に「コイン」と付いていると、いま流行りの仮想通貨と勘違いしてしまうかもしれませんが、ANAスカイコインは国内線や国際線の航空チケットと交換したり、国内・海外旅行のツアーパックや旅行商品などを購入したりすることができるポイントです。
航空チケットを購入するのならANAマイルを直接交換したほうが手っ取り早いと思う人も多いかもしれません。
しかし、まとまったANAマイル→ANAスカイコインに交換することにより、お得に使うこともできます。
通常の交換レート | 1マイル=1スカイコイン |
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10,000マイル以上の交換レート | 通常の1.2倍~1.7倍のレートで交換可能 |
ANAセレクション
ANAセレクションは10,000マイル以上から交換することができる特典で、マイルとさまざまな商品を交換できます。
交換できる商品は、食品や旅行チケットの他に腕時計やAV機器など多岐にわたります。
また、ANAマイレージクラブでプレミアムメンバーサービス(後述します)を利用している場合は、通常会員では交換することができないプログラムやサービスと交換することも可能です。
ANAショッピング
ANAショッピングは、A-StyleというANAが提供しているショッピングサイトでマイルを使って商品を購入することができるサービスです。
また、ANAショッピングサイトで現金を使うことによってマイルを貯めることも可能なので、A-Styleを使えば使うほどANAマイルのサービスを堪能できるということになります。
A-Styleでマイルを使う具体的な手順としては、
- ANAマイルをANAショッピングポイントに交換
- ANAショッピングポイントで商品を購入
マイルとショッピングポイントの交換レートは1:1、現金とマイルの交換レートも1:1なので、貯まっているマイルを現金と同じ感覚で利用することができます。
ホテルやレストラン、レンタカー
ANAマイルは、ホテルやレストラン、レンタカーの利用代金として利用することも可能です。
航空チケットへの交換と同様に、現金の代わりとして使うことができるだけではなく、ANAが運営または提携しているホテルやレストランを利用することができます。
現金で支払いをするよりも格安で利用できるというメリットがあるので、少し高級なホテルやレストランを格安で利用したいという場合にはオススメの交換方法です。
他社ポイントへの変換も!
ANAマイルの汎用性が高いとされている理由の一つに、他社ポイントへの交換があります。
ANAマイルはANAが提携している企業のポイントに交換することができ、基本的には「1マイル=1円相当のポイント」と交換可能です。
中でも、
- 楽天Edyへのチャージ
- SuicaやPASMOへのチャージ
- nanacoポイントや楽天ポイントなどへの交換
といった使用方法は人気があります。
交換先は全27種類もあるため、どの地域に住んでいる方でも利用しやすいのが特徴です。
5.ANAマイレージクラブアプリでマイルを管理!
ANAマイルの有効期限や保有マイルは、ANAの会員ページにログインをして確認するのが基本ですが、毎回のようにログインをして確認をするというのは手間が多いもの。
そこでオススメなのが、スマホ専用の「ANAマイレージクラブアプリ」です。
ANAマイレージクラブアプリを利用することによって、ANAマイレージクラブの様々なサービスをアプリ1つで利用することができるようになります。
スマホはもちろん、ガラケーからでも下記の方法で利用可能です。
iモード | iMenu→メニューリスト→乗換え/地図/交通→飛行機/空港→ANA全日空 |
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EZweb | au oneトップ→メニューリスト→地図/交通/旅行→航空→ANA全日空 |
Yahoo!ケータイ | Yahoo!ケータイ→メニューリスト→交通・グルメ・旅行→航空→ANA全日空 |
※ANA SKY MOBILEのフィーチャーフォン版は2018年7月1日に廃止
ANAマイレージクラブアプリってどんなアプリ?
ANAマイレージクラブアプリは保有マイルの管理だけでなく、デジタルカードとしても使用できます。
これによって、ANAマイレージクラブに加入することで発行されるプラスチックのカードと同じ働きをするということになります。
ANA STOREを利用することでANAマイルを使って商品を購入することも可能です。
ANAマイルを効率的に貯めたい場合は、ANAマイレージクラブアプリとANAカードの2つを持ち歩くようにしたほうが良いでしょう。
ANAマイレージクラブの入会方法
ANAマイレージクラブに入会する方法は様々な手段がありますが、区別するポイントとしては、クレジットカード機能があるのか無いのかという点です。
ANAマイレージクラブというのは、簡単に言えばマイルを貯めて使える会員サービスですね。
クレジットカード機能が付与されるかどうかがANAマイレージクラブを分けるポイントなので、その点を考慮して自分の生活スタイルに合った方法で入会するのが重要です。
①ANAマイレージクラブカードとは?
ANAマイレージクラブカードは、ANAマイレージクラブに加入している人に発行されるカードです。このカードを使ってマイルを貯めたり、貯まったマイルを使ったりすることが可能です。
カードの種類は主に下記の4種類で構成されており、どのカードもクレジットカード機能が付与されていないことが特徴です。
- ANAマイレージクラブカード
- ANAマイレージクラブEdyカード
- ANAプリペイドカード
- ANAマイレージクラブ Financial Pass visaデビットカード
これら4つのカードの概要を詳しく紹介していきます。
ANAマイレージクラブカード
概要 | 特別な使い方が一切ないベーシックなタイプのカード |
---|---|
年会費等 | 年会費、入会費ともに無料 |
入手資格 | 審査なし |
付帯保険 | なし |
ANAマイレージクラブカードは、ANAマイレージクラブに入会することで発行されるカードですが、特別な使い方が一切ないベーシックなタイプのカードです。
従来はキャッシュカードやクレジットカードのようなプラスチック状でしたが、2017年7月4日のデザイン変更からは再生PET素材のカードになっています。(家電量販店やネットカフェなどで発行されるカードと同じような素材)
基本的には無審査で、他のカードだと審査に落ちてしまう…という状態でも入手することができるため、とりあえずANAマイルを貯めたいという方にはオススメです。
ANAマイレージクラブEdyカード(現在は廃止)
ANAマイレージクラブEdyカードは、ANAマイレージクラブカードにEdyの機能が搭載されたカードとなっています。
ただし2017年7月3日以降に廃止され、現在は入手不可能なカードです。
ちなみにANAマイレージクラブEdyカードは、Edyをチャージをすることが可能になっていて、Edyで200円の決済をすると1マイルが貯まるという仕組みでした。
ANA VISA/JCBプリペイドカード
概要 | VISAまたはJCBの機能が付いたプリペイドカード |
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年会費等 | 年会費、入会費ともに無料 |
入手資格 | 審査なし(中学生を除く15歳以上) |
付帯保険 | なし |
ANAプリペイドカードは、中学生を除く15歳以上の方なら入会することができるカードとなっています。
プリペイドカードなのでカードに現金をチャージして利用する形ですが、JCBとVISAいずれかの機能がついているためチャージ分をクレジットカードと同じような感覚で利用することも可能です。
世界中のVISAもしくはJCB加盟店で利用することができるため、海外旅行の前にANAプリペイドカードにチャージをしておいて、現地で利用するというような方法も便利ですね。
カードの上限は30万円までで、クレジットカードやインターネットバンキング、銀行ATMやコンビニ支払いなどでチャージできます。
ANAマイレージクラブ Financial Pass visaデビットカード
概要 | VISAまたはJCBの機能が付いたプリペイドカード |
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年会費等 | 年会費、入会費ともに無料 |
入手資格 | 審査なし(中学生を除く15歳以上) |
付帯保険 | 海外旅行傷害保険(自動付帯)、国内旅行傷害保険(利用付帯) |
ANAマイレージクラブ Financial Pass visaデビットカードは、下記の3点の要素が組み込まれたカードです。
- ANAマイレージクラブカード
- VISAカード
- デビットカード
クレジット機能は付帯されていませんが、スルガ銀行ANA支店の普通預金口座に預金されている金額を上限として、デビットカードとしてVISA加盟店で利用できます。
ANAマイレージクラブ Financial Pass visaデビットカードはキャッシュカードとしても利用でき、日本全国のゆうちょ銀行や提携コンビニATMから引き出しや入金ができます。
②ANA提携クレジットカード
ANA提携クレジットカードは、ANAマイレージクラブの機能とクレジットカードの機能、そして提携企業のサービスを利用することで得られる特典、その3つの要素が組み込まれたカードです。
例えば、楽天とANAが提携しているクレジットカードでは、楽天カードとANAマイレージクラブカードの機能が合わさり、使えば使うほど楽天ポイントとANAマイルの双方が貯まるという仕組みです。
相互に貯まったポイントを移動させる際の手数料が無料になるカードもあるので、日常生活で頻繁に使用するサービスが合わさっているカードを持つと生活にゆとりが生まれます。
ANAマイルを効率的に貯める方法、貯まりやすいカードは下記記事でご紹介しています。
目指せANAプレミアムメンバー
ANAはマイルポイントだけではなく、プレミアムポイントのサービスも提供しています。
プレミアムポイントは、ポイントに応じてランク分けされるプレミアムメンバーサービスで、空港ラウンジやコンシェルジュサービス等を利用できます。
基本的には、利用者が1年間に利用したANAグループの加盟航空会社(またはスターアライアンスコネクティングパートナー)運航便の搭乗分にだけ積算されるポイントとなっています。
貯めたポイントに応じて、一般、ブロンズ、プラチナ、ダイヤモンドの4つに区分されることになり、ステータスが高くなるとより手厚いサービスを受けることができます。
ユナイテッド航空、中国国際航空、エアカナダ、オーストリア航空、エア インディア、ニュージーランド航空などが加盟しています。
ANAプレミアムメンバーって?
ANAプレミアムメンバーはANAの上級会員とも呼ばれています。
ANAグループの航空会社やスターアライアンスの航空会社を利用することにより、マイルの他にプレミアムポイントというポイントを貯めることができます。
プレミアムポイントが一定以上になると「ブロンズ」や「プラチナ」といったグレードを得ることができ、そのグレードの人限定のサービスを受けられます。
ANAプレミアムメンバーは「前年に利用したプレミアムポイント」によって評価される仕組みなので、最低でも1年間以上の利用実績が必要です。
ANAプレミアムメンバーのランク
ANAプレミアムメンバーは3つのランクによって区分されていますが、区分外の「一般」も含めると4つのランクが存在します。
ランクが高い順に、
- ダイヤモンド
- プラチナ
- ブロンズ
- 一般(区分外)
となっており、当然高ランクになればなるほど利用可能サービスの質や種類が向上します。
純粋に航空便を利用した分だけのポイントなので、飛行機を利用する機会が少ない人は貯まりにくい仕様になっています。
ANAマイレージクラブ・ブロンズ
認定条件 | 年間プレミアムポイントが30,000ポイント以上(※その内15,000ポイントはANAグループの運航便で積算されていること) |
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開放特典 | ANAプレミアムメンバー専用サービスデスク、ANA LOUNGE、座席クラスのアップグレード等が利用可能 |
※特例として、ANAゴールドカードまたはANAカードプレミアムに入会している場合は、プレミアムポイントが30,000ポイントに達していればANAマイレージクラブのブロンズに認定されます。
ANAマイレージクラブ・プラチナ
認定条件 | 年間プレミアムポイントが50,000ポイント以上(※その内25,000ポイントはANAグループの運航便で積算されていること) |
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開放特典 | プレミアムエコノミークラスへの変更、ブロンズの各サービスのアップグレード等 |
ANAマイレージクラブ・ダイヤモンド
認定条件 | 年間プレミアムポイントが100,000ポイント以上(※その内50,000ポイントはANAグループの運航便で積算されていること) |
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開放特典 | ANA SUITE LOUNGE、コンシェルジュサービス等が利用可能に、さらに各サービスのアップグレード |
プレミアムポイントの貯め方
ANAのプレミアムポイントはANAマイルと異なり、以下の二通りしか貯める方法がありません。
- ANAグループの運航便に搭乗する
- スターアライアンス加盟航空会社の運航便に搭乗する
ANAプレミアムメンバーのブロンズになるためにも30,000ポイントが必要なので、海外出張や旅行はあまり行かない…という人にとっては高すぎるハードルと言えます。
実際どの程度のハードルなのか、ANAプレミアムポイントを貯まり方を見てみましょう。
プレミアムポイントの計算方法
ANAプレミアムポイントは、以下のたった一つの計算式によってのみ算出されます。
簡単に言えばどれくらいの距離をどのような手段で移動するのかということになりますね。
プレミアムポイントを効率的に貯めるためには長い距離を多く移動することなので、海外出張が多い人の場合は簡単にブロンズランクやダイアモンドランクにまでアップすることも多いです。
予約クラス・運賃種別ごとの積算率
予約クラスや運賃種別ごとの積算率については、国内線もしくは国際線、またはスターアライアンス加盟航空会社の利用か等によって大きく変動します。
国内線の積算率 | 50%~150%で区分され、基本的には掛かる運賃が低ければ倍率が低くなり、プレミアム運賃が発生するような場合は倍率が高くなります。 |
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国際線の積算率 | 国内線と同様、シートのグレードや予約クラスによって積算率が変動する仕組みで、30%~150%の範囲内で区分されています。 |
スターアライアンス加盟航空会社の積算率 | 利用する航空会社によっても積算率が変動します。 |
効率的にプレミアムポイントを貯めるにはANAの公式サイトにあるプレミアムポイントシミュレーターを利用すると良いでしょう。
路線倍率
路線倍率というのは、文字通り「利用した路線に応じた倍率」です。
ANAグループの国内線および国際線、そしてスターアライアンス加盟航空会社に応じて100%~200%の倍率で積算されます。
たとえばANAグループで国内線を利用した場合には200%、ANAグループで日本発着のアジア・オセアニア路線が150%、それ以外のANAグループの運航便やスターアライアンス加盟航空会社の運航便に関しては100%となります。
国際線は倍率が低いために効率が悪いように見えるかもしれませんが、国内線に比べると距離が数倍~数十倍となるために、結果的に見ると国際線のほうが1回でもらえるプレミアムポイント数は多くなる傾向があります。
搭乗ポイント
搭乗ポイントは、搭乗クラスや運賃などによって進呈されるポイントで、0ポイント、200ポイント、400ポイントの3つのパターンによって構成されています。
基本的には「予約クラスや運賃種別ごとの積算率」と同じような仕組みで、高額の航空チケットが必要なプランを利用していると高いプレミアムポイントが発生します。
プレミアムポイントシミュレーター
正式名称は「ANAフライトマイル・プレミアムポイントシミュレーション」、こちらは希望の条件を入力することによって運航便で貯まるマイル数やプレミアムポイントを計算することが出来るシミュレーターです。
プレミアムポイントシミュレーターはどのような理由でポイントが積算されるかが一目で分かるので、プレミアムポイントを積極的に貯めたい方は利用すると良いでしょう。
スターアライアンスのステータスも!
ANAのプレミアムメンバーのステータスと同様に、スターアライアンスもステータスに応じて特典が受けられるプログラムが用意されています。
この2つのステータスは連動していて、例えばANAのプレミアムメンバーでブロンズ以上になっていると、スターアライアンスのステータスでシルバー以上になります。
スターアライアンスのシルバー以上になると、予約時の空席待ちが優先されることになり、ゴールドになると空港ラウンジや手荷物を優先で受け取ることができます。
ANAでプレミアムメンバーになり、スターアライアンスでのステータスが高くなることによって、日本だけではなく世界中の空港でのサービスを活用することができるようになり、利用者のメリットが大きくなります。
スーパーフライヤーズ会員って?
スーパーフライヤーズ会員は、プレミアムメンバーサービスの「ダイヤモンド」または「プラチナ」メンバーのみが利用することのできる会員制度で、クレジットカード機能付きのカードシステムです。
具体的なメリットとしては、マイルが貯まりやすくなったり、保険サービスが充実したりします。(もちろん、会員限定のサービスも利用可)
年会費が必要なので、入会する前にサービスの内容を吟味して支出に見合うものかを検討したほうが良いでしょう。
ANAマイルが貯まるおすすめのクレジットカード
ANAのマイルを溜めるのには、ANAカードの利用が便利です。
ANAがカード会社と提携して発行しており、利用の際にボーナスマイルがもらえるのはもちろんのこと、ANAカードを利用すれば空港内の売店や免税店で割引が受けられるなど、様々なサービスがあります。
また、基本的にはいずれのカードにもEdyやSuica、PASMOといった電子マネーサービスも付与されているため、普段使いでもメリットが非常に多く、使いやすいカードが数多く出ています。
ブランド問わず、各社から発行されておりますが、ここで代表的なものを2つご紹介いたします。
ANAカード
基本となるANAカードは、三井住友が発行しています。
VISA、マスターカードのどちらでも選択できるため、海外でも問題なく使用できるうえに、いわゆるゴールドカードに相当するワイドゴールドカードでも、他社のANAカードと比べて若干年会費がリーズナブルというメリットがあります。
また、マスターカードの方では東急と提携しており、PASMO機能によって定期券として使うこともできます。
ANAアメリカン・エキスプレス・カード
ANAアメリカン・エキスプレス・カードは、いわゆるアメックスのANAカードとなります。
一般カードですが特典が非常に多岐にわたり、例えばANAとアメックスカードの両方の特典がついてきたり、一般でありながら無料でラウンジサービスが利用できるという特徴があります。
その分、一般カードとしてはどちらかというと年会費が高いほうになりますが、アメックスカードの中では年会費が割安なほうなので、飛行機をよく使うという方にはとても便利なカードになります。
まとめ
いかがでしたか?今回は「ANAマイレージクラブの基礎知識」をご紹介しました。
ANAのポイントサービスは、マイルの他にもプレミアムポイントやANAスカイコイン、ショッピングポイントなど種類の異なるポイントサービスを提供しているため、全てを把握するのは難しいです。
基本的なサービスについては全て網羅したので、自分が気になる部分だけをチョイスして読むというのも一つの方法です。
「ANAのポイントサービス=空港を積極利用しない人は意味がない」と思っていた人も多いかもしれませんが、空港を利用しなくても様々なサービスを受けることができます。
マイレージクラブのポイントを押さえ、どんどん快適な空の旅を実現しましょう。