マイレージプログラムとは、各航空会社が用意したマイルを貯めることによって受けられる特典のことです。
ただ「マイレージプログラムには興味があるけど、どこの会社を選んだらよいかわからない」という人も多いですよね。
そこでこの記事では、JAL(日本航空)が提供するマイレージプログラムについて詳しく解説していきます。
ぜひ参考にして、お得にマイルを利用してみてくださいね。
目次
JALマイレージバンクとは?
JALマイレージバンクとは、JALが提供しているマイレージプログラムです。
JAL便への搭乗や宿泊、ショッピングなどで貯めたマイルを航空券や商品などと交換できます。
マイルはJAL便でのフライトはもちろん、普段のショッピングでも貯まるため、とくにJALの飛行機やサービスを利用する人にはおすすめのプログラムです。
誰でも簡単に入会できますので、興味がある人はぜひ公式サイトもチェックしてみてください。
JALマイレージバンクへの入会方法
以下の方法で、JALマイレージバンクへ入会ができます。
- JMBカード(クレジット機能なし)の発行
- JALカード(クレジットカード)の発行
- JAL提携クレジットカードの発行
次の項目から、それぞれ詳しく解説していきます。
① JMBカード(JALマイレージバンクカード)を発行する
JMBカードはクレジット機能がなく、WAONとしての利用などでマイルが貯められる会員カードです。
- JMBマイルをWAONへチャージ可能な「JMB WAONカード」
- WAONチャージのない一般的な「JMBカード」
- 12歳以下の子供専用「JMB飛行機カード」
これらをはじめとする数種類のカードから選んで入会することができます。
飛行機の搭乗や、WAONの付いたものはWAONの使えるお店でショッピングの精算をする場合にマイルが貯まります。
② JALカード(クレジットカード)を発行する
こちらもいくつか種類がありますが、JAL公式のクレジットカードを発行することでJMBに入会できます。
マイルやTOKYU POINTを上手く利用してショッピングや旅行を楽しめる。
- マイラー
初年度年会費 | 2年目~年会費 | 還元率 | 電子マネー等 |
無料 | 2,200円 | 0.50%~1.0% | - |
JAL便の飛行機に搭乗するだけでなく、通常のクレジットカード決済でもマイルが貯まります。
たとえば家族旅行等でJALカードを使えば、旅行代金の清算+空港での搭乗の際とで二重にマイルを貯めることができるのでお得です。
③ JMB提携クレジットカード
JALの提携パートナー企業のカードを作る場合にも、JMB(JALマイレージバンク)に入会することができます。
種類はたくさんありますが、特徴としては「JAL MILEAGE BANK」とカードの表面に記載されています。
JALマイレージバンクとWAONの機能が一枚に。日々の買い物でJALマイルが貯まり、イオンではさらにお得に。
- マイラー◎
- 電子マネー
- 買い物◎
初年度年会費 | 2年目~年会費 | 還元率 | 電子マネー等 |
無料 | 無料 | 0.5~1% |
ローソンでポイント還元率2.0%、さらに月の利用総額からJALマイルも貯まるVISAカード。
- 買い物◎
初年度年会費 | 2年目~年会費 | 還元率 | 電子マネー等 |
無料 | 無料 | 0.5%~2.0% |
提携パートナー企業のポイントだけでなくJALマイルを貯めることもでき、JALポイントへの交換もできるのです。
このように、さまざまな方法でJALマイレージバンクへ入会ができます。
JALマイレージバンクへ入会するメリット
JALマイレージバンクへ入会すると、さまざまな特典が受けられます。
また、JALのサービスも利用できるので、とくにJAL便をよく利用する人へはJALマイレージバンクへの入会をおすすめします。
この項目では、JALマイレージバンクへ入会するメリットをお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
特典航空券へお得に交換できる
貯まったJALマイルは、通常の航空券やショッピングに利用したり、他のポイントとの交換もできますが、一番お得に利用できるのは特典航空券への交換です。
JALマイルをeJALポイントに交換すれば、10,000ポイントあたり15,000円相当の特典航空券と交換できますし、JALクーポンとの交換であれば、10,000ポイントあたり12,000円相当の特典航空券と交換できるので非常にお得です。
家族旅行などに使えば、相当割安でいろいろなところに行くことができます。
国内線は6000マイル以上
国内線の航空券との交換は、6,000マイル以上からできるので、国内の家族旅行などにご利用できます。
なので、通常は往復だと12,000マイル~となります。
特例としてJALが提供する「どこかにマイル」は、「往復6,000マイルでどこかにいける(4箇所をの候補をJALが提案)」というサービスがあります。
通常の半分以下のマイルで往復航空券と交換できるので、「行先は決まってないけどマイルでどこか旅行へ行きたい」というときに非常に便利です。
参照:JAL「どこかにマイル」
国際線は7500マイル以上
国際線の航空券は7,500マイル以上から交換が可能で、座席のグレードアップなどにも使えます。
通常の値段でワンランク上のクラスに搭乗できるのは、とてもお得ですよね。
「何マイルでどこの国に行けるか」はJAL公式サイトの下記ページの早見表ですぐにわかります。
参照:JAL「JAL国際線特典航空券 各路線の必要マイル数」
多くの加盟航空会社にも交換できる
JALマイルはJALだけでなく、LCC(格安航空会社)を含むグループ会社やJALマイルに加盟している航空会社の航空券にも交換可能です。
ウィークデーに有給休暇をとって格安の宿泊費のホテルなどを選べば、懐を傷めずに家族旅行が可能になります。
JALマイル提携航空会社はかなり種類がありますが、JAL公式サイトで「提携航空会社から探す」というページがありますので参考にしてください。
航空券以外とも交換できる
JALマイルの交換先は航空券だけではありません。
イオン系列のお店やファミリーマート、マクドナルドなどの全国にある店舗で使用が可能な電子マネー「WAON」への交換や、たくさんの提携パートナー企業のクーポンと交換が可能です。
いくつかご紹介します。
eJALポイント
eJALポイントは、JALホームページで航空券やJALの提供するツアーの購入に使える電子ポイントです。
特典航空券以外の場合には、JALマイルは1マイル=1円に換算されてポイントの使用が可能です。
JALとっておきの逸品
10,000マイルからは、JALがおすすめする世界の選りすぐりの逸品との交換も可能になります。
特選牛肉、ワイン、ケトル、腕時計等との交換で、ワンランク上の贅沢をすることができます。
JALミニマイル特典
JALミニマイル特典は、2,000マイルから提携パートナー企業の特別クーポンと交換できる制度です。
化粧品、ハンドタオル、ミズノスポーツ用品など、さまざまなパートナー企業のクーポンと交換が可能です。
JALふるさとからの贈り物
マイル数に応じてJALがおすすめする地域の魅力溢れる特産品へ交換
することができます。
全国8地域からの特産品で、毛ガニ、日本酒セット、メロン、ほうとうセット、すき焼・しゃぶしゃぶ用神戸牛などなど逸品ぞろいです。
どのような逸品と交換できるのか、ぜひ下記のサイトで確認してみてください。
パートナー特典
パートナー特典では、JALマイルを提携パートナー企業のポイントなどと交換できます。
Suica、ビックカメラ、伊勢丹、amazonなどの多くのパートナーサイドのポイントと交換することにより、そのパートナーのポイントにプラスして好きな商品購入に使えます。
アプリでマイルを管理できる
JALマイレージバンクには、JALマイルやポイントを管理できるスマートフォン向けアプリもあります。
JALカードアプリは、AppStoreやGoogle Playからスマートフォンに無料でダウンロードできます。
JALマイルの残高だけでなく明細等もまとめて管理できるようになっており、マイルの使用についての案内なども見ることもできます。
JALマイルを賢くマイルを貯めて使いたい人には必携のアプリといえるでしょう。
「JALタッチ&ゴー」を利用できる
JALマイレージバンクに加入して、「JALタッチ&ゴー」アプリをダウンロードすると、チェックインなしで空港の保安検査場に直行することができます。
さらに、搭乗口でもスマートフォンの搭乗用バーコードをかざすだけで搭乗も可能になります。
チェックイン時に航空券を用意する必要がないため、頻繁にJALを利用する人は持っていて損はないアプリです。
詳しい説明はJAL公式サイトをご覧ください。
JAL FLY ONステイタスという特典制度も利用できる
JALには「FLY ON プログラム」というものがあります。
これは通常のマイレージバンクによるフライトマイルの積み上げによる特典とは別に、普段出張などで多くJALを利用する人を対象とした「フライト実績に基づいた特別サービス」が受けられるプログラムになっています。
一定のフライトマイルを基にしてFLY ONポイントを算出してFLY ON サービスステイタスが決まり、それに応じてマイレージバンクとは別の細部まで行き届いたサービスが提供されます。
フライトによって貯まったマイル数に応じてFLY ONポイントが換算され、さまざまな特典航空券やお好きな商品などの特典と交換することができる制度です。
つまり、あくまでもJALマイレージバンクに入会している方が対象になります。
JAL FLY ONステイタスって?
JAL FLY ONステイタスは、毎年1月から12月までの対象便に搭乗することで貯まるフライトマイルから算出された「FLY ON ポイント」と「搭乗回数」に応じてサービスステイタスが決まります。
そのサービスステイタスに応じて、JALマイレージとは別のサービスが受けられます。
上部ステータスではさらに上質なサービスを受けられる会員組織に加入ができるようになり、期限もなくなる等の嬉しい特典もあります。
対象便は、以下のJALグループ航空会社とワンワールド アライアンス加盟航空会社になります。
【JALグループ航空会社】
- 日本航空(JAL)
- 日本トランスオーシャン航空(JTA)
- 琉球エアーコミューター(RAC)
【ワンワールド アライアンス加盟航空会社】
- アラスカ航空(AS)
- アメリカン航空(AA)
- ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)
- キャセイパシフィック航空(CX/KA)
- フィンエアー(AY)
- イベリア航空(IB)
- マレーシア航空(MH)
- カンタス航空(QF)
- カタール航空(QR)
- ロイヤル・エア・モロッコ(AT)
- ロイヤルヨルダン航空(RJ)
- S7航空(S7)
- スリランカ航空(UL)
このようにJALのFLY ONポイントは世界中どこに行っても貯めることができます。
JGCプレミア会員
JGCプレミア会員は、JALグローバルクラブのプレミアム会員の意味です。
80,000FLY ONポイント以上(うちJALグループ便4万FLY ONポイント以上)、または期間内に80回(うちJALグループ便40回)以上かつ25,000ポイント以上の搭乗があった方が該当します。
JAL FLY ONステイタスのランク
JALのJLY ONステイタスには4つのランクがあります。ランクが上がるほど、サービスの質が上がる仕組みです。
サービスには、ファーストサービスからサードサービスの3つの段階に分かれており、上位のサービスは、JGCプレミアやダイヤモンドに限られています。
クリスタル | 30,000FLY ONポイント(うちJALグループ便15,000FLY ONポイント)以上、または30回(うちJALグループ便15回)以上かつ10,000FLY ONポイント以上搭乗の場合に該当 |
---|---|
サファイア | 50,000FLY ONポイント(うちJALグループ便25,000FLY ONポイント)以上、または50回(うちJALグループ便25回)以上かつ15,000万FLY ONポイント以上搭乗の場合に該当 |
JGCプレミア | 80,000FLY ONポイント(うちJALグループ便40,000FLY ONポイント)以上、または80回(うちJALグループ便40回)以上かつ25,000FLY ONポイント以上搭乗の場合に該当 |
ダイヤモンド | 100,000FLY ONポイント(うちJALグループ便50,000FLY ONポイント)以上、または120回(うちJALグループ便60回)以上かつ35,000FLY ONポイント以上搭乗の場合に該当 |
サファイア以上の場合にはJALグローバルクラブに入会ができます。
FLY ON POINTの貯め方
対象となる航空会社のフライトに搭乗する度にマイルから算出されます。
そのフライトマイルを自動換算でFLY ONポイントに積算されていき、ステイタスのランクが決まる仕組みです。
FLY ON POINTの計算方法
FLY ONポイントは、次の算出式で自動換算し積算されます。
フライトマイル × FLY ONポイント換算率 + 搭乗ボーナスFLY ONポイント
フライトマイルの予約クラス・運賃種別ごとの積算率
通常の区間マイルとは別に搭乗クラスや運賃形態に応じてマイル積算率より算出されます。
利用運賃カテゴリは、運賃の種類に応じて1ランクから7ランクに分かれ、50%~100%に積算率が変わってきます。
割引率が高い場合には、積算率は低くなります。
FLY ON ポイント換算率
日本の国内線は2倍、JALの日本発着アジア・オセアニア線1.5倍、それ以外の国際線1倍にてフライトマイルを換算します。
国内線フライトの場合の方が有利です。
ボーナスポイント
搭乗ボーナスFLY ON ポイントは、フライトマイルから換算されるFLY ON ポイント積算に加えて、実際の運賃に応じて最大400ポイントの搭乗ボーナスFLY ON ポイントが積算されます。
JALマイレージバンクへ入会するデメリット
ここまで紹介してきた通り、JALマイレージバンクに入会することで様々なメリットを享受することができます。
貯まったマイルを色々なことに利用できたり、他にも特典制度があったりと、JALを利用するなら入っていて損がないのがJALマイレージバンクです。
結論を言うと、入会に際してデメリットとなる部分はありません。
一つだけ気をつけておくべきなのは、JALマイレージバンク自体は入会費・年会費無料ですが、一部の提携カードによっては年会費が必要なことがあるということです。
それ以外には特にデメリットはないので、旅行や出張が多い方はぜひ入会を検討してみてください。
まとめ
- JALマイレージバンクはJALグループのマイレージプログラム
- 貯まったマイルは特典航空券のほか、さまざまな商品と交換できる
- JAL FLY ONステイタスという特典制度も利用できる
JALマイレージバンクの会員になると、JAL便の利用時をはじめとしてさまざまな場面でお得にマイルを貯められます。
また、貯まったマイルはJALの航空券だけでなく、商品券や買い物でも利用できるのでとても魅力的なシステムです。
とくに普段JALを利用して旅行や出張へ行く機会が多い人は、搭乗ボーナスなどでマイルが貯まりやすいです。
ぜひこの機会に、JALマイレージバンクへの入会を検討してみてはいかがでしょうか。