医療費もクレジットカードでポイントを貯めて少しでもお得にしたい!
想定外の出費だから、来月以降の支払いにしたい…
そんなふうに思ったことがある人も多いはず。
政府が目標を掲げてキャッシュレス化を促進しているものの、未だにクレジットカード決済できない病院も多いのが現状です。
しかしそんな中、クレジットカードどころか電子マネー決済まで対応している病院も!
今回は福岡にあるキャッシュレス先進病院「医療法人八女発心会 姫野病院」の広報担当、川上さんにお話を伺いました。
姫野病院で電子マネー決済の導入を決めたキッカケは?
───姫野病院では2005年と非常に段階でクレジットカード決済を導入し、さらに2018年12月から電子マネー決済を導入されたそうですね。クレジットカード決済はともかく、電子マネーとなると導入されている病院は非常に少ないと思います。使える電子マネーの種類はどのようなものですか?
この度、クレジットカード決済に加えて15種類の電子マネーと2種類のQRコード決済に対応しました。
───コンビニ並のキャッシュレス対応ですね!主要な電子マネーはほとんど対応されたんですね。むしろ例えばファミリーマートならnanacoやSuica、楽天ペイなども使えないのでコンビニ以上と言えるかもしれません。電子マネー決済の導入を決めたキッカケはあったんでしょうか?
世界的にキャッシュレス化が進んでいますが、医療の現場はもちろん日本でもなかなか進んでいないのが現状です。より身近な病院が電子マネー決済を導入すればキャッシュレス化へのハードルが下がるのではないかと考えました。
患者様目線から言ってもメリットが多く特に高齢者にお勧めしたいですね。指が動きづらくなって、目も見えづらいので小銭を出す時間も掛かる。それに体調が悪いなら尚更です。
───仰るとおり、電子マネーであればスムーズに支払いできますし、お釣りを直したり…といった手間も省けますよね。
小さな子供を持つ親にもキャッシュレスは便利です。会計をしている間にお子さんが走ってどこかに行ってしまうこともしばしばあるので、電子マネーなら子供を抱っこしたまま片手で会計が終わります。
───片手で、というのは大きなポイントですね。確かに、お子さんを抱えていたり杖をついていたり、カバンを持っていたり…会計時に片手しか使えないケースは多いと思います。
院内にある売店でもコンビニと同様に、お会計で電子マネーがごく当たり前に使用されています。同じ場所、土地で同じ利用者が使用している事実を踏まえ、病院のあらゆる会計での電子マネーを導入しようと考えました。会計の幅が広がり、患者様の特典もあるので慣れれば非常に便利だと思います。
実際にクレジットカードや電子マネー決済をする人はどのくらい?
───現金とクレジットカード、それからまだまだこれからだとは思いますが電子マネーでは、どのくらい利用される方がいるんでしょうか?
実際のところまだまだ現金でお会計をされる患者さんは多いですが、入院費のような高額な会計になるとクレジットカード払いも多くなってきています。
電子マネーは外来診察、リハビリテーション(3割:770円、1割260円)の会計時の需要が増えてきています。小銭を出す手間がかからないことと、頻繁に来院している方が多いためですね。
───確かに、例えば「①バスに乗って姫野病院に行く→②お会計をする→③姫野病院の売店で飲み物を買って帰る」、こんな一連の流れもSuica一枚あれば完結できるんですね。
特に高齢者の方は移動手段の関係で交通系電子マネーを持っていることが多いですが、病院で使えるということがなかなか認知されていないのが問題ですね。
───クレジットカード決済や電子マネー決済は利用者側にとってもポイントが貯まる、小銭が要らないなど大きなメリットがありますが、ご高齢の方には「難しそう」というイメージを持っている方も多いと思います。
キャッシュレス関連のことは高齢者には横文字が多く他人事の様に感じると思いますが、自分の生活に当てはめて教えるとすぐに使っていただけます。電子マネーを使用する高齢者であっても「電子マネー、Edy、チャージ」と言った単語は言いませんね。
───たとえば、「姫野病院で初めて電子マネー決済をした」という方もいるんでしょうか?また、ご高齢の患者さんでも一度キャッシュレスを経験すれば使いこなせるようになるものなのでしょうか。
勿論、当医院で初めて電子マネーを使う方もいらっしゃいます。
小銭が増えて困るとの訴えをよくされていためんどくさがりの60代の男性の方は、売店でEdyカードを購入してチャージから会計までを付き添って行ないました。
3回目からは自分で得意そうに便利ですごく使いやすいと周りに自慢しながら使用されています。
───やはり電子マネーも何度か使えば、高齢者の方でも便利に使えるんですね。病院に限った話ではありませんが、電子マネーやクレジットカード決済を導入していない病院が未だに多いのはやはり決済手数料の問題が大きいのでしょうか?
実は電子マネーやクレジットカード決済の手数料は自己負担額(1割~3割)の料金からの手数料です。
導入のハードルが高いと言われるキャッシュレスの決済手数料も、病院においては実はそんなに高くはありません。
───そうなのですね。たしかに自己負担額に対しての数パーセントの手数料であれば、それほど大きなものではなさそうですね。今後もっとキャッシュレス対応の病院が増えたら、われわれ利用者側もとても嬉しく思います。本日はお忙しいところありがとうございました。
まとめ
今回は、患者さんファーストでいち早く電子マネー決済を導入されている福岡のキャッシュレス先進病院「医療法人八女発心会 姫野病院」様にお話を伺いました。
病院名 | 医療法人八女発心会 姫野病院 |
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所在地 | 〒834-0115 福岡県八女郡広川町大字新代2316番地 |
診療時間 | 平日:9:00~12:00/14:00~16:30 土曜日:9:00~12:00 |
休診日 | 日曜・祝日 |
公式サイト | http://www.himeno-hp.jp/ |
- クレジットカード決済にも対応していない病院も未だに多いが、姫野病院のように電子マネー決済まで対応している病院もある
- 電子マネーなら「片手しか使えない場面」でも簡単に決済ができるので便利
- ご高齢者でも何度か使えば、電子マネーを便利に使いこなせるようになる
お会計が早くなる、財布が軽くなるといったメリット以外に、病院の医療費や入院費もクレジットカードや電子マネーを使えばポイントが貯まるのでその分オトクになります。
政府がキャッシュレス化を推進している中で、今後もこういった「より便利になる」動きが加速していくかもしれませんね。
姫野病院のようなキャッシュレス対応の病院が増えていったらいいですね。