旅行保険などの豊富な付帯サービスと高いステータス性が魅力のJCBゴールド法人カード。中小企業の経営者や個人事業主に人気の高コスパカードとして知られています。
当記事では、そんなJCB法人ゴールドカードについてメリットやデメリットをまとめました。
「どんな人におすすめか?」という点にも触れているため、この記事を読めばあなたがJCBゴールド法人カードを利用するべきかどうかがわかりますよ。
JCBゴールド法人カードはこんな人におすすめ!
- ステータスの高い法人カードを作成したい人
- 経費でポイントを貯めたい人
- ビジネスとプライベートで分けたい人
- 今より仕入れを楽にしたい人
- 営業などで高速道路を良く利用する人
ゴールドカードといった関係上、審査が比較的厳しいため、審査基準ギリギリの人も注意が必要です。
一般の法人カードでも充分という人にも向かないでしょう。
JCBゴールド法人カードはJCBが発行している法人会員向けのゴールドカードです。
法人または個人事業主の方は様々な経費の支払を1枚のクレジットカードにまとめれば管理が楽になります。
インターネットで品物の仕入れを行い、代金を法人カードで支払すれば法人口座からの自動引き落としになるため、振込手数料を節約したい時にも便利です。
ビジネスは法人カード、プライベートは個人カードと使い分けしたい時にも役立ちますよ。
ステータスの高い法人カードのため、年会費は11,000円(税込・初年度無料)の設定ですが経費として計上することが可能。
他にも法人カードを使用させたい人員が居る場合は1名につき3,300円(税込)が必要となります。※1枚目のカードの年会費が無料の場合、追加のカードも無料
JCBゴールド法人カードの5つのメリット
- 国内外でポイントが貯まりやすい
- 海外への出張が楽になる
- 経費の削減が期待できる
- 取引先との接待にも便利
- 付帯保険が充実している
ここからはJCBゴールド法人カードにある5つのメリットを紹介していきます。
法人向けゴールドカードの作成を検討している人は注目してみて下さい。
1.使い方次第でポイント倍率アップ
JCBゴールド法人カードでは利用代金1,000円につき1ポイント貯まります。
0.50%~10.00%(最大還元率はJCB PREMOに交換した場合)と平均的なポイント還元率ですが、使い方次第ではポイント倍率がアップしていきます。
OkiDokiランド経由で最大20倍
JCB運営のポイント優待サイト「OkiDokiランド」経由でショッピングするとポイントが最大20倍つきます。
「OkiDokiランド」には百貨店、家電量販店、ファッション、美容健康、グルメ、スポーツ、旅行、生活用品など様々なジャンルの商品が揃っています。
提携ショップの中には海外航空券のオンライン予約サイト「JCBトラベル」やJAL国際線航空券の予約サイトも含まれているため、航空券の購入もお得になりますよ。
海外ならいつでもポイント2倍
海外でJCBゴールド法人カードを利用するといつでもポイント2倍になります。
海外出張が多く、現地で良くクレジットカードを利用するという人にもお得なゴールドカードです。
JCB ORIGINAL SERIESパートナー
「JCB ORIGINAL SERIESパートナー」にてJCBゴールド法人カードを利用するとポイント倍率アップなどの優待が受けられます。
百貨店やスーパー、コンビニ、家電量販店、カフェ、レストラン予約サイト、インテリアショップ、エンタメサイト、ガソリンスタンドなどパートナーは様々です。
お得なポイントを貯める機会が多いのが良いところですね。
2.海外出張時に便利なプレミアムサービス
JCBでは「法人向けプレミアムサービス」を提供しており、一般カードより充実したサービスが受けられるのが魅力です。
空港ラウンジサービス
海外出張で飛行機に搭乗する時に便利なのが「空港ラウンジサービス」。
JCBゴールド法人カードと当日の搭乗券を提示すれば国内の主要空港にあるラウンジを無料で利用できるようになります。
海外でもダニエル・K・イノウエ国際空港にあるラウンジが対象に含まれており、ハワイへの海外出張時にもJCBゴールド法人カードを持参すると良いでしょう。
手荷物無料宅配券サービス
海外出張時に重たい手荷物がある時に便利なのが「手荷物無料宅配券サービス」。
往復分の手荷物無料宅配券が貰えるため、海外出張が楽になります。
サービスが受けられる空港は成田、羽田(国際線)、中部国際、関西国際空港の4つです。
貴金属や紙幣、有価証券など一部利用できない品物があるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
3.経費削減したい時に便利なサービス
経営者の方はなるべく経費を削減したいと考えているのではないでしょうか。
JCBゴールド法人カードにはそんな時にも便利なサービスが揃っています。
JR東海エクスプレス予約サービス
国内出張で新幹線に乗る時に便利なのが「JR東海エクスプレス予約サービス」。
インターネットに接続できる事務所のパソコンは勿論のこと、外出先からでもスマートフォンで予約できるようになります。
希望の座席がある時は「座席番号リクエストサービス」を利用すると良いでしょう。
さらに、いつでもお得な会員価格で利用できる、早めに予約するとお得になる早特商品も利用できるため、出張経費の節約が期待できますよ。
じゃらんコーポレートサービス
宿泊が必要になる国内出張に便利なのが「じゃらんコーポレートサービス」。
宿泊予約サイト「じゃらんnet」で提供している法人向けのお得なプラン「JCS限定プラン」を利用できるようになります。
出張時の宿泊費用の削減が期待できるのがこのサービスです。
航空券のオンライン予約
国内出張で飛行機に搭乗する時に便利なのが「航空券のオンライン予約」。
法人向けの「JCB.ANA@desk」「JCB de JAL ONLINE」を利用できるようになります。
事務所にあるパソコンで航空券の予約ができるのが良いところ。
JCBゴールド法人カードで支払しておけば、交通費の立て替え精算といった面倒な作業が不要になりますよ。
給油専用カード
JCBゴールド法人カードでは給油専用カード「エッソモービルゼネラルコーポレートカード」を追加できます。
エッソ、モービル、ゼネラル併せて約3,400ものサービスステーションにて店頭クレジット価格に。
営業車などで良く給油するという時にお得なコーポレートカードです。
計量機にかざすだけでコーポレートカードに自動清算される「スピードパス」も追加することが可能、給油がよりスムーズになります。
コーポレートカードは年会費が発生しますが1名につき96円のために負担は少ないです。
給油代を節約したい時は追加すると良いでしょう。
JCBタクシーチケット
出張先などでタクシーに乗車が必要になった時に便利なのが「JCBタクシーチケット」。
注文するとJCBタクシー加盟店で使える「タクシーチケット」が届きます。
利用したい時はタクシーチケットにある必要事項に記入して下さい。
・利用日
・利用区間
・メーター料金
・その他料金
・料金合計
・署名
長距離になり足りない時は現金またはクレジットカードで支払すると良いでしょう。
4.取引先との接待に便利なサービス「ゴルフエントリーサービス」
JCBゴールド法人カードには取引先との接待にも便利な「ゴルフエントリーサービス」が付いています。
国内には様々なゴルフ場がありますが、名門コースや有名コースになると予約が取り難いことがありました。
そんな名門コースや有名コースは勿論のこと、国内約1,200以上ものゴルフ場にてプレー予約のサービスが受けられます。
スムーズに予約確保が期待できるのがこのサービスの良いところ。
本業で忙しい最中に予約を入れなくても済むようになります。
5.様々な付帯保険
JCBゴールド法人カードには「旅行傷害保険」「航空機遅延保険(利用付帯)」「ショッピングガード保険」といった保険が付帯されています。
海外旅行傷害保険(利用付帯)
海外出張中の病気や怪我に備えたい時に便利なのが「海外旅行傷害保険」で、次のような補償が受けられます。
保険の対象 | 補償額 |
---|---|
死亡後遺障害 | 最高1億円 |
傷害治療費用 | 最高300万円 |
疾病治療費用 | 最高300万円 |
賠償責任 | 最高1億円 |
携行品損害 | 1旅行50万円限度/保険期間中100万円限度 |
救援者費用 | 最高400万円 |
国内旅行傷害保険(利用付帯)
国内出張中の傷害に備えたい時に便利なのが「国内旅行傷害保険」で、補償内容は次の通りです。
補償対象 | 補償額 |
---|---|
傷害死亡 | 最高5,000万円 |
傷害後遺症障害 | 最高5,000万円 |
入院保険金 | 日額5,000円 |
通院保険金 | 日額2,000円 |
傷害手術給付 | 入院日額×10倍、20倍または40倍 |
航空機遅延保険(利用付帯)
航空機が遅れた時に便利なのが「航空機遅延保険(利用付帯)」で、補償の対象補償額は以下とおりです。
乗継遅延費用 | 2万円限度(宿泊費/食事代) |
---|---|
出航遅延費用 | 2万円限度(食事代) |
寄託手荷物遅延費用 | 2万円限度(衣料代など) |
寄託手荷物紛失費用 | 4万円限度(衣料代など) |
宿泊費や食事代、衣料代などが補償されます。
ショッピングガード保険
クレジットカードで購入した商品に損害が発生した時に便利なのが「ショッピングガード保険」ですね。
- 国内外 補償限度額500万円
- 1事故につき自己負担額3,000円
- 補償期間 購入日より90日以内
高額な品物を購入した時でもこの保険があれば安心です。
JCBゴールド法人カードのデメリット
JCBゴールド法人カードは高コスパカードとしておすすめですが、デメリットも存在します。
中でも海外での決済加盟店が少ない点はやや不便なため、クレジットカードの基本とも言える「複数ブランド所持」を心がけましょう。
1.ハワイ・グアム以外の海外では決済加盟店が少なくやや不便
当たり前の話ですが、JCB法人ゴールドで選択できる国際ブランドはJCBのみ。
JCBはやはりVISAやMasterCardと比較すると、加盟店が圧倒的に少なく、海外だと決済できない地域も多いです。
海外旅行・出張にJCB法人ゴールド1枚で行く、というのはおすすめできません。(VISAにしろMasterCardにしろ、海外は複数のカードを持っていきたいところですが。)
2.基本還元率はやや低め
JCBゴールドの還元率はやや低め。
最近では楽天ビジネスカードやNTTファイナンスBizカードなど、1%の“高還元率カード”と比較すると半分で少し心細いです。
しかし、海外での利用はポイント2倍でポイントアップのチャンスが多くあるので、意外とポイントは貯まりやすいです。
JCB STAR MEMBERSはJCB法人ゴールドカードも対象
JCB法人ゴールドでは年間利用額に応じてボーナスポイントがもらえる「JCB STAR MEMBERS」というサービスがあります。
前年度のポイントに対して10〜60%のポイントがさらにもらえる仕組みです。
利用合計金額 | メンバーランク名称 | ポイント数 |
---|---|---|
300万円以上 | ロイヤルα(アルファ)PLUS | 60%UP |
100万円以上 | スターα(アルファ)PLUS | 50%UP |
50万円以上 | スターβ(ベータ)PLUS | 20%UP |
30万円以上 | スターe(イー)PLUS | 10%UP |
300万円以上使うのはなかなか難しいですが、100万円くらいなら現実的。還元率は0.75%になるので、ポイントが貯まりやすい部類になりますね。
仮に10,000円相当のポイントを貯めていたら、合計15,000ポイントもらえるわけです。
最大50%とかなり強烈な設定なので、年間利用額が多い人はこの特典で基本還元率の低さを補えそうですね。
優待店「JCB ORIGINAL SERIES パートナー」あり
さらにJCBカードでの加盟店である「JCB ORIGINAL SERIES パートナー」でショッピングをするとポイントが数倍になります。
- JCBゴールドのポイント還元率0.50%~10.00%(最大還元率はJCB PREMOに交換した場合)
- ORIGINAL SERIES優待0.5〜4.5%
スターバックスなど街中のお店はもちろんAmazonなどのネットショッピングも対象で、普段からカード決済をすることで高還元が受けられますよ。
まとめ
ここまでJCBゴールド法人カードを紹介してきましたがいかがいかがでしたか。
オフィス用品が格安になる「アスクルサービス」、経理の効率化が期待できる「ソリマチ」など、この他にも様々な法人向けサービスを提供しています。
法人や個人事業主の方は年会費11,000円(税込)以上の価値があるのではないでしょうか。