



ドコモでは長い間eSIMが提供されていませんでしたが、ついにeSIMでも利用できるようになりました。
この記事ではドコモでeSIMを使う方法やメリット・デメリットなどについて、詳しく解説します。
目次
eSIMとは?|データをダウンロードして使うSIMカードのこと!メリット・デメリットを紹介

eSIMとは、物理的なカードが発行されず、通信・通話用のデータだけを端末にダウンロードして使うタイプのSIMです。
通常のSIMは専用のカードが発行され、スマートフォン等のSIMスロットにカードを入れることで通信・通話を可能にします。
eSIMは対応端末を用意し、インターネット上からSIMの情報データだけをダウンロードすれば通信・通話ができるようになりますよ。


オンライン契約時の、申込みから開通までの待ち時間が短め
eSIMは、オンライン契約時に素早く利用を開始できます。
ドコモショップや家電量販店などで契約する際はその場でSIMカードが渡されますが、オンラインショップ契約だと通常は専用のカードを発行して契約者に送らなければいけません。
ドコモオンラインショップは最短2日で端末などが自宅に配送されるものの、流石に即日で使い始めることはできません。
eSIMなら申込みから最短1時間で利用を開始できる(ドコモの場合)ので、待ち時間を大幅に短縮できますよ。

eSIM対応機種では、デュアルSIM運用ができる場合あり
eSIMは、対応端末で利用すれば他のSIMカードと同時に運用できます。

例えばiPhoneのXS・XRシリーズ以降のモデルは、通常のSIMカードとeSIMを1枚ずつ同時に利用可能です。
最新のiPhone 14シリーズなら、eSIM2枚の同時利用も可能となっています。
結果として、以下のような恩恵を受けられますよ。
- 両方の番号から着信を受けることができる
- 通信はSIM A、通話はSIM Bといった役割分担ができる
- 必要に応じて通信・通話に使うSIMを切り替えられる


SIMが破損などで使えなくなる心配がない
物理的なSIMカードは、突然壊れて使えなくなってしまうケースがあります。
壊れてはいないにしても、内部でうまく認識しなくなって抜き差しをしないと治らない・といったトラブルが起こることがあります。

eSIMなら物理的なSIMカードを使わないので、突然SIMがうまく動作しなくなるなどの不具合を起こす心配はありません。

デメリットは初期設定や機種変更の工程の多さ

eSIMのデメリットとして考えられるのは、初期設定や機種変更をする時の作業工程が通常のSIMと比べると多いことです。
通常のSIMカードならSIMを入れ替えれば基本的に利用可能ですが、eSIMはインターネットに接続してSIMのデータをダウンロードする手続きが必要となります。
細かい作業が苦手な方や頻繁に使うスマートフォンを変更する方は、あえて従来の物理的なSIMカードを使う手もありますよ。

最新iPhone14にも対応!
ドコモではeSIMが使える!
ドコモでは長い間eSIMを利用できない状態でしたが、ついに2021年9月よりeSIMにも対応しました。
回線の新規契約時や、既存ユーザーが後から切り替えたくなった時にeSIMを選ぶことができます。

他社から乗り換える際も、eSIMを選ぶことができますよ。
ドコモオンラインショップでのeSIM単体契約では10,000ポイント還元や手数料などが無料になる特典あり!

参照:ドコモ公式サイト(https://onlineshop.smt.docomo.ne.jp/sim-card/index.html)
ドコモオンラインショップでeSIMを回線のみで契約すると、10,000ポイントのdポイント還元を受けられます。
dポイントはローソンなどのコンビニで使ったり、コード決済サービス「d払い」で支払いに使ったりと便利なポイントサービスです。
事務手数料や送料も不要で契約できるので、これからドコモをeSIMで使いたい場合はキャンペーンを活用してみてください!
ポイントは開通の翌々月に進呈、約24ヶ月(進呈月を1ヶ月目として24ヶ月目末日まで)の有効期限があることにご注意ください。

キャンペーンの終了日は未定なので、突然終わる可能性もあることにご注意ください。
ドコモオンラインショップの詳細はこちらから!
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ドコモのeSIMならテザリングの上限なし
ドコモのeSIM(5G)を契約すると、テザリングやデータシェアをしてもデータの上限がありません。

ドコモはeSIMで大容量プラン(5G)を契約すれば、テザリングやデータシェアを容量を気にせず使えるのでお得です!
ahamoでもeSIMを利用可能!


月額2,970円で20GB+5分かけ放題を利用可能なahamoでも、eSIMでの契約を行えます。
ahamoのeSIMは、新規契約時やドコモからのプラン変更時、機種変更時や既存ユーザーが希望した時に申込可能です。

手軽に契約・利用可能な格安プランでもeSIMを使えるのは、ありがたいですね。
5分無料通話付き!
eSIM再発行での機種変更も可能、Web受付以外は手数料に注意
ドコモのeSIMは、後から機種変更したくなったときにも「再発行」手続で対応してもらえます。
ドコモユーザーはドコモオンラインショップで、ahamoユーザーはahamoの会員サイトで手続きを行えますよ。
通常のドコモショップやコールセンターでも手続きができますが、2,200円の手数料が発生する場合があるのでご注意ください。

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ドコモのeSIM対応機種は?|iPhoneやPixelシリーズ、最新Xperia・Galaxyなどが対応!

ドコモで正式にeSIMが使えるとされている機種は、以下のとおりです。
- iPhone 14シリーズ
- iPhone 13シリーズ
- iPhone 12シリーズ
- iPhone SE第2、第3世代
- iPhone 11シリーズ
- iPhone XSシリーズ
- iPhone XR
- 11インチiPad Pro第1~第3世代
- 12.9インチiPad Pro第3~第5世代
- iPad Air第3~第5世代
- iPad第7~第9世代
- iPad mini第5~第6世代
- キッズケータイ(SH-03M)
- Google Pixel 7a・Google Pixel Fold
- Galaxy Z Flip4シリーズ
- Galaxy A23シリーズ
- Galaxy A54 5G
- Xperia 1 IV・V
- Xperia 5 IV
- Xperia 10 V
- AQUOS R7・R8・8pro
- AQUOS sense7
- AQUOS wish3
- arrows N F-51C
正式にeSIMに対応している端末は、iPhoneが20機種・iPadが17機種・Androidスマホが18機種、そしてキッズフォンとAndroidタブレットです。

ドコモの最新端末情報はこちら!
ドコモ以外で購入したAndroid端末は動作保証がないので注意!

Pixel 6 ProシリーズやReno5 Aなど、eSIMが使えるスマートフォンは他にも国内でたくさん販売されています。
しかしドコモで動作が「保証」されているのは、あくまで前項で紹介したiPhone11シリーズや、Pixel 7aなどに限られています。
保証外の端末でもeSIMは使える場合がありますが、万が一うまく動かなかったとしてもドコモでの保証はないのでご注意ください。
ドコモ回線ならデュアルSIMも問題なく使える
デュアルSIMとして使う場合も、ドコモ回線での音声通話・SMS・データ通信・緊急通報の利用が可能です。
ただし、ドコモ以外の回線でデュアルSIMを使う場合は、動作保証の対象外です。

他社のSIMとの組み合わせでなんらかの不具合などが発生しても、ドコモ側での対処はできないことにご注意ください。

ドコモでeSIMを申し込んで利用開始するまでの流れ
参照:ドコモオンラインショップ(https://onlineshop.smt.docomo.ne.jp/index.html)
ドコモでeSIMを利用する手順は、以下のとおりです。

- 他社から乗り換える場合は、MNP予約番号を発行しておく
- ドコモオンラインショップで、商品をさがすの「SIMのみ契約」を選ぶ
- eSIMを選択して、画面の指示に従って契約申し込みを進める
- 申込完了後に、eSIM利用手続きの案内メールが届く
- 他社から乗り換える人は、開通手続きを行う
- 端末を再起動して、eSIMのプロファイルをダウンロードすれば利用開始!
他社から電話番号を引き継ぐMNPを行った場合は、契約後にドコモオンラインショップの「お申込み履歴」から切り替え手続きが必要になります。
eSIMのプロファイルダウンロードは、以下の手順で行ってください。
- eSIMを使いたい機種をWi-Fiに接続する
- 設定アプリを開き、iPhone・iPadは「モバイル通信」内の「モバイル通信プランの追加」、Androidは「モバイルネットワーク」の「代わりにSIMをダウンロードしますか?」を選ぶ
- パソコンなどの端末で、ドコモの公式サイトよりeSIMプロファイルダウンロード用のQRコードを表示・スマホで読み取る
- Androidでは、設定アプリの「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント」よりAPN設定を追加する
QRコードを読み取れない場合は、上記の公式サイト内にあるボタンからデータを取得・詳細の手動入力画面にペーストすればOKです。
AndroidのAPN設定は「名前」を「ドコモ」など任意で入力、APNに「spmode.ne.jp」を入れて保存・適用すればOKですよ。
申し込みには本人確認書類が必要
eSIMの契約申込時には、以下いずれかの本人確認書類が必要です。
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- 運転経歴証明書
- 在留カード
また、支払い方法として、クレジットカードか銀行口座も必要になるので合わせて用意しておきましょう。
システムメンテナンス中はドコモショップで手続きする必要がある
参照:ドコモオンラインショップ公式サイト(https://onlineshop.smt.docomo.ne.jp/sim-card/index.html)
私がこの記事を作成しながらドコモオンラインショップの公式サイトをチェックしていると、上のような表示が出てきました。
eSIMの発行申し込みは、システムメンテナンスにより一時的に行えなくなる場合があります。
メンテナンスが行われている期間は、ドコモショップでの手続きが必要です。

申込みの際は、メンテナンスが行われていないかどうか確認しておきましょう。
ちなみに、通常ショップで手続きする場合は2,200円の手数料が必要ですが、メンテナンス中にかぎり手数料は無料となります。
SIMカードの切り替え方法は?やり方を解説|設定アプリからかんたんに通信・通話に使うSIMを変更できる!
eSIMをスマホに入れて他のSIMと併用する場合は、設定アプリから割当を変更可能です。
例えばiPhoneなら「モバイルデータ通信」の項目を開いて、通信に使うSIMを切り替えられます。
「デフォルトの音声回線」から、電話をかけるのに通常使うSIMを選択もできますよ。
Androidの場合は「SIMマネージャー」などの項目で、優先SIMの項目から通信やSMS、モバイルデータ通信に使うSIMカードを指定可能です。
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ドコモでeSIMを使う際の注意点は?
最後に、ドコモでeSIMを使う場合のその他の注意点を解説します。

間違えてeSIMを削除してしまった場合はドコモショップでの再発行手続きが必要
もしも誤ってこれからも使うeSIMを削除してしまったら、ドコモショップで再発行手続きをしなければいけません。
再発行時には、2,200円の手数料がかかってしまいます。
eSIMの管理には注意、間違えて削除しないようにしましょう。
デュアルSIM利用時、緊急機関への発信ができない不具合に注意
ドコモのeSIMをデュアルSIMで使っている時、iPhoneにおいて110番などの緊急機関に発信できないケースが発生する場合があります。
以下の条件を満たしている時に、不具合が起こります。
- iPhoneシリーズでeSIMを使っている
- ドコモとセットで使っているSIMがデータ通信専用
- データ通信するSIMに、ドコモではないデータ通信専用SIMを使っている
緊急発信ができなくなったら、データ通信用の回線にもドコモの音声通話SIMを選べば不具合が解消されます。
キッズケータイはahamoだと利用不可など、対応機種にも細かい注意点あり
ドコモのeSIMはキッズケータイSH-03Mに対応していますが、この機種はahamoのeSIMだと使えません。
またeSIMをドコモで使う際は、スマートフォンにインストールされている災害用キットアプリが動作しなくなります。
またドコモやahamoを複数回線持っている人の場合、eSIMで利用できるのは1回線までという制限もあります。
最新iPhone14にも対応!
eSIM2枚でのデュアルSIM運用は、非対応機種もある|物理SIM+eSIMの組み合わせが必須な場合も
iPhone 13シリーズ以降はeSIMを2枚スマホに入れてのデュアルSIM運用ができます。
しかしGalaxy S23 Ultraなど、一部のスマホはeSIM+通常のSIMカードという組み合わせでなければデュアルSIM運用ができません。
eSIMを2枚入れてもどちらか片方をオフにし、切り替えながら使うような形になってしまいます。
eSIMを複数枚使いたい方は、しっかりeSIMでのデュアルSIM運用に対応するスマホを選びましょう。
まとめ
今回は、ドコモのeSIMについて解説しました。
eSIMはデュアルSIM運用ができたり、スムーズに利用を開始できたりするメリットがあります。
ドコモではeSIMを契約可能で、iPhoneやiPadなどが正式対応しています。
eSIMを単体で申し込むと、10,000ポイントのdポイントがもらえるキャンペーンも開催中です。
今回の解説を参考に、ドコモのeSIMを活用してみてください!
最新iPhone14にも対応!