iPadやタブレットは、SIMカードを入れられるセルラーモデルを購入すれば単体でも通信を行えます。
もちろんWi-Fi用タブレットをテザリングでスマホからインターネットに接続する方法もありますが、単体で通信できれば煩わしいインターネット接続設定などをしなくてもすぐ使い始められるので便利です。
この記事では、BIGLOBEモバイルでiPadやタブレットを使うメリット・デメリットや接続方法などについて詳しく解説します。
目次
BIGLOBEモバイルでiPad・タブレットは使える
BIGLOBEモバイルは、ドコモ回線のタイプDとau回線のタイプAから好きな回線を選んで契約できる格安SIMです。
大手インターネットプロバイダの、ビッグローブがドコモやKDDIから回線帯域の一部分を借りてサービスを提供している「MVNO」系の格安SIMとなっていますよ。
BIGLOBEモバイルは、スマホだけでなくiPadやその他タブレット端末、パソコン、モバイルルーターなどでも利用可能となっています。
ただし、国内で発売されているすべての端末をBIGLOBEモバイルで使えるわけではないので注意が必要です。
基本的にドコモかauの4G回線に対応しているタブレットなら利用可能
BIGLOBEモバイルはドコモ回線とau回線を契約可能なので、使うタブレットもどちらかに対応している必要があります。
BIGLOBEモバイルのドコモ回線は4G・LTE通信や3G通信に対応していますが、3Gのみ対応の端末は利用できずLTE対応端末か5G対応端末を用意する必要があります。
au回線も4G対応で、3Gでの利用はできません。(auの3G通信サービスはそもそも終了済み)
SIMロックがかかっているタブレットはSIMロックを解除すれば使える|機種によってはうまく電波を掴まないことも
大手キャリアで2021年夏頃までに販売されていたタブレット端末には、SIMロックがかかっているため販売されていたキャリアの回線以外では使えません。
しかしSIMロックを解除すれば、他社回線での通信もできるようになりますよ。
SIMロックはMy docomo、My au、My Softbankといった大手キャリアの会員ページから誰でも無料で解除可能となっています。
ただし、Androidタブレットの場合は端末によっては販売されていたキャリアの回線以外にしっかり対応しておらず、他社キャリア回線のシムを入れても繋がりづらい・圏外の場所が多いなどの問題が起こる可能性があります。
iPadについてはSIMロックが解除されていれば基本的にドコモ・au・ソフトバンクの回線でしっかり使えるので、BIGLOBEモバイルのタイプD・タイプAのSIMを問題なく利用できますよ。
BIGLOBEモバイルが対応しているiPad・タブレットは動作確認端末リストからチェックできる!
BIGLOBEモバイルで手持ちの・または購入予定のiPadやその他タブレットを使えるかどうかは、公式サイトの動作確認端末リストからすぐにチェックできます。
基本的に大手キャリアモデルは販売されていたキャリアの回線、SIMフリーモデルはタイプA・D両方で動作確認が行われていますよ。
データ通信等の機能が使えるかどうか、確認してみてください。
動作確認端末リストに掲載されていないタブレットについては、基本的にドコモ回線かau回線に対応していれば使える可能性が高いですが、動作確認は行われていない関係上使えなくても文句は言えません。
また、動作確認済みの端末についてもあくまで「BIGLOBEの検証で動いた」という報告がなされているだけで、万が一自分の環境で動かせなくても補償などはしてもらえないことにご注意ください。
BIGLOBEモバイルでiPadやタブレットはセット購入できる?
BIGLOBEモバイルではAndroidスマートフォンやモバイルルーターといった端末をセット購入可能ですが、残念ながらiPadやAndroidタブレットのセット購入・機種変更には対応していません。
将来的に販売開始される可能性はありますが、2023年8月時点では購入不可能です。
つまり、BIGLOBEモバイルで利用するタブレットは自分で用意しなければいけません。
BIGLOBEモバイルで使うiPadやタブレットを購入する方法・注意点は?
BIGLOBEモバイルで利用するiPadやタブレットは、端末のみを他の販売経路から購入すれば用意できますよ。
iPadは、主にApple StoreでSIMフリーのセルラーモデルを購入可能です。
Androidタブレットは、大手キャリアのショップ・家電量販店などで端末のみを購入したり、SIMフリーモデルとして販売されている機種をオンラインストア等で購入したりすれば用意できます。
BIGLOBEモバイルで使うタブレットを購入する際は、「SIMフリーモデル」かドコモ・au回線のどちらかに対応する機種を用意するように気をつけてくださいね。
また中古で端末を買う場合は、端末の状態や大手キャリアモデルの場合残債の有無に注意しなければいけません。
画面などに傷があったり、バッテリーが著しく劣化していたりすると使いづらいです。
大手キャリア販売のタブレットで残債が残っている場合は将来的に前所有者の支払い遅延などで使えなくなる危険性があるので、「ネットワーク利用制限」が○状態になっている機種を選ぶのがおすすめです。
ネットワーク利用制限は、ドコモやauの「ネットワーク利用制限」確認ページに端末のIMEI番号という番号を入れれば確認できますよ。
スマホからのテザリングで使う場合はWi-Fiモデルを選んでOK
iPadやその他タブレット端末の中には、「Wi-Fiモデル」も存在しています。
Wi-FiモデルはSIMカードを入れることができず、他の通信手段を用意しなければ通信ができません。
しかし、スマホがテザリング機能に対応していればスマホだけ用意しておけばタブレットをインターネットに接続して通信ができますよ。
スマホからのテザリングでネットに接続できればOK!ということなら、無理にセルラーモデルのタブレットは買わなくてもOKです。
BIGLOBEモバイルでiPadやタブレットを使うメリット
BIGLOBEモバイルでiPadやその他のタブレットを使うメリットは、色々あります。
主なメリットについて、解説します。
格安な料金で利用できる|データSIMを選べば音声通話SIMより割安
BIGLOBEモバイルは、格安SIMなので月額料金が非常に安価です。
BIGLOBEモバイル 料金プラン概要
月額基本料
(音声SIM)1,078円
1,320円
1,870円
3,740円
5,720円
8,195円
月額基本料
(データSIM)-
990円
1,595円
2,970円
4,950円
7,425円
データ容量
1GB
3GB
6GB
12GB
20GB
30GB
低速時速度
200Kbps
通話料
9.9円/30秒(BIGLOBEでんわアプリ利用時)
22円/30秒(標準アプリ使用時)
データ繰り越し
◯
5G対応
△ ※ドコモ回線のみ
音声通話SIMなら1GB1,078円、3GB1,320円などで利用できますよ。
またデータ通信専用のSIMで契約する場合は、3GB990円などさらに安価な料金で使うことも可能です。
タブレットの場合基本的にSMSや音声通話をする方はあまり多くないと思いますので(iPadなど、そもそもデータ通信しかできない端末も多いです)、データSIMを選んで通信料金をできるだけ安く抑えるのがおすすめです。
データSIMを選ぶなら口座振替での契約にも対応!
BIGLOBEモバイルの支払い方法はクレジットカードですが、データSIMで契約する場合は口座振替も選べます。
スマホで使っている回線を口座振替などで利用していてクレジットカードは持っていない!という方も、BIGLOBEモバイルであれば気軽に申し込んで使えるので安心ですね。
回線料金は初月無料!
BIGLOBEモバイルの月額料金は、初月無料となっています。
契約時には初期費用として3,300円のプラン申込手数料と440円のSIMカード準備料がかかりますが、月額料金は発生しないので負担を抑えられますよ。
ただし初月に回線を解約した場合は、例外として月額料金が発生するのでご注意ください。
エンタメ・フリーオプションでさらにお得!YouTubeなどは使い放題に
BIGLOBEモバイルにはエンタメフリー・オプションというオプションがあり、対象サービスを使い放題にできます。
YouTubeやABEMA、radikoなど、たくさんのサービスがエンタメフリー・オプションの対象になっていますよ。
エンタメフリー・オプションは音声通話SIMだと月額308円、データSIMだと1,078円です。
音声通話SIMのほうが圧倒的に安いので、エンタメフリー・オプションを利用する場合は1GBや3GBの音声通話SIMと組み合わせるのがおすすめですよ。
エンタメフリー・オプションについては以下の記事で詳しく解説しているので、合わせて参考にしてくださいね。
エンタメフリー・オプションは音声通話SIMで契約するなら初回最大6ヶ月無料に!
BIGLOBEモバイルのエンタメフリー・オプションは音声通話SIMだと月額308円ですが、初回申し込みなら最大6ヶ月間無料で使えてしまいます。
音声通話SIMのほうが月額料金が安いうえでさらに無料期間も存在するということで、エンタメフリー・オプションを活用したい場合はiPadなどのタブレット端末で使うとしても音声通話SIMでの契約をおすすめします。
シェアSIMを使って複数台利用もできる
BIGLOBEモバイルは、複数枚のSIMカードで通信量をシェアできる「シェアSIM」にも対応しています。
スマホの回線をBIGLOBEモバイルに乗り換えて、タブレットはシェアSIMで運用するという使い方もできますよ。
ちなみにデータSIMのシェアSIMは月額わずか220円、使える回線はドコモ回線のみとなっています。
余ったデータ容量は翌月まで繰り越して使える!
BIGLOBEモバイルでは、余った通信量を翌月末まで繰り越して使うことができます。
他社の中にはデータの繰り越しができないサービスも少なくないので、繰り越し機能に対応しているのはBIGLOBEモバイルの嬉しいメリットですね。
タブレットの場合月ごとに通信量が不安定になるケースも発生しやすいと考えられますが、BIGLOBEモバイルならあまり使わなかった月があっても翌月までかけて通信量をできるだけ無駄なく使えるので安心です。
契約解除料が無料なので、不要になったらいつでも気軽に解約できる
BIGLOBEモバイルは契約解除料が無料なので、タブレットを使う機会が減ったなどの理由で回線が不要になってもいつでも負担をかけずに解約できます。
申し込みも解約も気軽に行えるのが、BIGLOBEモバイルの魅力ですよ。
BIGLOBEモバイルでiPadやタブレット端末を利用する際の注意点
BIGLOBEモバイルをタブレット端末で使う場合は、いくつか注意したいデメリット・注意点もあります。
それぞれ解説するので、申込の前にチェックしておきましょう。
混雑状況によっては速度が遅い時もある
BIGLOBEモバイルは大手キャリアから回線の一部分だけを借りてサービスを提供している「MVNO」の格安SIMなので、利用者が増えるお昼や夜は回線が混み合って速度が下がる場合があります。
速度が低下している時は、動画やアプリなどのデータ読み込みに時間がかかってしまうのでご注意ください。
常時快適に通信を行いたい場合は、大手キャリアのサブブランドであるUQモバイルなど他社サービスも検討してみてください。
大容量のプランは割高!無制限プランは無い
BIGLOBEモバイルは、12GB以上の容量だと他の格安SIMと比べてかなり高額になってしまいます。
例えば20GBプランの場合、ドコモの格安プランであるahamoなら月額2,970円ですがBIGLOBEモバイルだとデータSIMでも4,950円、音声通話SIMなら5,720円もします。
BIGLOBEモバイルを契約する場合、1GB〜6GBから申し込むプランを選ぶのがおすすめです。
au回線のタイプAではデータSIMを契約できない
BIGLOBEモバイルはドコモ回線のタイプDとau回線のタイプAから選ぶことができますが、タイプAは音声通話SIMでの提供です。
タイプAのデータSIMを契約することはできないので、ご注意ください。
エンタメフリー・オプションはデータSIMだと料金が高くなるので、使うなら音声通話SIMでの契約がおすすめ
エンタメフリー・オプションは音声通話SIMなら月額308円ですが、データSIMだと1,078円もかかるため料金が3倍以上高額です。
エンタメフリー・オプションを利用するのであれば、音声通話SIMを選ぶことをおすすめします。
エンタメフリー・オプションでは画質などが制限される場合あり
エンタメフリー・オプションは対象サービスを使い放題にできる便利なオプションですが、利用時は動画の画質などが制限される場合もあります。
例えばYouTubeは、360pという中レベル程度の画質での利用が推奨されています。
店舗契約の場合シェアSIMやデータSIMの契約はできない
BIGLOBEモバイルはヨドバシカメラなどの取り扱い店舗で即日契約もできますが、店舗契約ができるのは音声通話SIMのみです。
音声通話SIMにシェアSIMを追加したり、データ通信専用のデータSIMを契約したりすることはできないのでご注意ください。
速度を抑えて通信量の消費を抑える節約モードは未提供
格安SIMの中には、通信速度を速度制限時と同じレベルまで制限する代わりに契約しているデータ通信量の消費を抑えられる「節約モード」を提供しているものもあります。
BIGLOBEモバイルには節約モードがないので、契約しているデータ容量を使い切るまで高速通信しか行えないことにご注意ください。
BIGLOBEモバイルをiPadやAndroidタブレットで使う方法
BIGLOBEモバイルをタブレットで使う際は、初期設定が必要となります。
iPadやAndroidタブレットにおけるBIGLOBEモバイルの初期設定の手順について、解説します。
iPadの初期設定は専用プロファイルのダウンロードをすればOK!
iPadをBIGLOBEモバイルで使うためには、「APN構成プロファイル」を本体にインストールしなければいけません。
Wi-Fiに接続した状態で設定サポートページをSafariから開き、「BIGLOBE APN 設定プロファイル」のダウンロードボタンを押してデータをiPadにダウンロードしましょう。
あとは設定アプリを開き、「プロファイルがダウンロード済み」ボタンからインストールを行えば設定は完了となりますよ。
Androidタブレット等はAPN設定が必須!
Androidタブレットの場合は、手動でAPN設定を登録しなければいけない場合があります。
設定アプリの「無線とネットワーク」→「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント名」といった項目を進んでいき、APN設定のリストにBIGLOBEモバイルがあったらそれを選べばOKです。
ない場合は新しいAPNの追加ボタンを押して、必要事項の入力・保存を行いましょう。
あとは一覧から「BIGLOBEモバイル」を選んで適用させれば、通信が可能になりますよ。
スマホからのテザリングでタブレットを使う場合の設定方法は?
BIGLOBEモバイルをスマホからのテザリングで使う場合は、スマホでテザリング機能をオンにしてからタブレットのインターネット接続画面でスマホの名前(Android端末なら設定画面で設定したアクセスポイント名)を選んでパスワードを入力すれば使えます。
例えばiPhoneなら、設定アプリの「インターネット共有」を開いてWi-Fiのパスワードを設定し、「ほかの人の接続を許可」をオンにすればテザリングが可能になりますよ。
まとめ
今回は、BIGLOBEモバイルをiPadやその他のタブレットで使う方法やメリット・デメリットなどについて解説しました。
ポイント
- BIGLOBEモバイルは、ドコモ回線のタイプDとau回線のタイプAで展開中
- タイプDならデータ通信専用SIMで契約可能、支払い方法も口座振替を選べる
- YouTubeなどが使い放題になるエンタメフリー・オプションは、音声通話SIMなら月額308円・最大6ヶ月無料で割安
- BIGLOBEモバイルではタブレットのセット購入ができないので、自分でApple Storeや中古ショップなどから対応する端末を用意する必要がある
- BIGLOBEモバイルにおけるタブレットの動作状況は、公式サイトからチェック可能
- 12GB以上のプランは割高なので注意!
- BIGLOBEモバイルは、翌月までのデータ繰り越しに対応している
- 月額220円のシェアSIMで、スマホと通信量のシェアも可能!
BIGLOBEモバイルは6GBプランまでなら料金が低価格、データ量の繰り越しやシェアSIMにも対応しているのでタブレット利用に最適です。
今回の解説を参考に、BIGLOBEモバイルでのタブレットの利用について検討してみてくださいね。