BIGLOBEモバイルは格安SIMの一社ですが、海外でも問題なく使えるのか気になる方は多いかと思います。
そこでこの記事では、BIGLOBEモバイルが海外で使えるのか、海外でBIGLOBEモバイルを使う際のポイントなどを説明していきます。
目次
BIGLOBEモバイルは海外で利用できる?
BIGLOBEモバイルは、一部の機能のみ海外でも利用できますが、すべての機能が海外で使えるわけではありません。
- 音声通話
- SMS
海外でも使えるBIGLOBEモバイルの機能は音声通話・SMSの2つです。
つまりデータ通信には対応していないため、WebサイトへのアクセスやTwitter・InstagramなどのSNSは利用できません。
なお、海外のデータ通信にも対応している格安SIMについては下記記事にまとめているので、こちらもぜひご覧になってください。
BIGLOBEモバイルを海外で使う方法
海外でBIGLOBEモバイルから音声通話やSMSを送る場合は「国際ローミング」というオプションサービスへ申し込みを行う必要があります。
国際ローミングへの申し込みには1時間~1日程度かかるため、必ず海外へ出発する前に申し込みを行いましょう。
- BIGLOBEモバイルのマイページ「モバイル契約情報」にログインする
- 「SIMカード情報」にある「国際ローミング」を申し込む
また、BIGLOBEモバイルの国際ローミングは音声通話SIMでのみ利用可能なオプションサービスです。
データ通信SIM・SMS機能付きデータ通信SIMでは、国際ローミングは利用できないため注意しましょう。
BIGLOBEモバイルを海外で使うときの料金
BIGLOBEモバイルの「国際ローミング」は申し込みが必要なオプションサービスですが、オプション料金などは一切発生しません。
国際ローミング | 料金 |
音声通話 | 国・地域によって異なる |
SMS | 送信:100円/1通 受信:無料 |
音声通話利用時の料金は国によって異なりますが、SMSは受信が無料で送信が1通100円となっております。
通話料やSMSの送信には料金が発生してしまうため、勘違いしないように注意しましょう。
海外での通話料金
BIGLOBEモバイルは、dプラン(ドコモ回線)とaプラン(au回線)の2つの回線が用意されています。
そして、国際ローミング利用時の通話料金はdプランならドコモの国際ローミング時の通話料金、aプランならauの国際ローミング時の通話料金が発生します。
海外旅行や出張などで行く機会が多い国の通話料をまとめたのでご覧ください。
国 | dプラン(ドコモ回線) | aプラン(au回線) |
アメリカ | 滞在国内発信:125円 日本向け発信:140円 着信:175円 |
滞在国内発信:120円 日本向け発信:140円 着信:165円 |
グアム | 滞在国内発信:80円 日本向け発信:180円 着信:130円 |
滞在国内発信:80円 日本向け発信:140円 着信:130円 |
ハワイ | 滞在国内発信:125円 日本向け発信:140円 着信:175円 |
滞在国内発信:120円 日本向け発信:140円 着信:165円 |
韓国 | 滞在国内発信:50円 日本向け発信:125円 着信:70円 |
滞在国内発信:50円 日本向け発信:125円 着信:70円 |
中国 | 滞在国内発信:75円 日本向け発信:175円 着信:145円 |
滞在国内発信:70円 日本向け発信:175円 着信:145円 |
イタリア | 滞在国内発信:80円 日本向け発信:280円 着信:110円 |
滞在国内発信:80円 日本向け発信:280円 着信:110円 |
ドイツ | 滞在国内発信:80円 日本向け発信:180円 着信:110円 |
滞在国内発信:80円 日本向け発信:180円 着信:110円 |
フランス | 滞在国内発信:80円 日本向け発信:180円 着信:110円 |
滞在国内発信:80円 日本向け発信:180円 着信:110円 |
スペイン | 滞在国内発信:80円 日本向け発信:180円 着信:110円 |
滞在国内発信:80円 日本向け発信:180円 着信:110円 |
ドコモ参照:対応エリア・通話料・通信料を調べる
au参照:渡航先選択:海外で使う
dプラン、aプランで発生する通話料金は上記のとおりです。他の国の通話料金は「対応エリア・通話料・通信料を調べる(dプラン)」「渡航先選択:海外で使う(auプラン)」をご確認ください。
また、dプランの場合は利用可能上限が5万円となっており、5万円に達すると通話やSMSが利用できなくなるため注意しましょう。
海外での通話料金は国内通話と比べて非常に割高となっています。そのため、できるだけ長時間の電話を避けたり、データ通信を用いたLINEアプリなどでの通話を行うなどで対策していきましょう。
BIGLOBEモバイルの海外での音声通話の方法
ここからは、BIGLOBEモバイルの海外での音声通話の方法を紹介していきます。
どこの国に電話をかけたいのかによって、発信方法が変わってくるため事前に把握しておきましょう。
滞在国内から滞在国内に発信する
滞在国内から滞在国内の相手に発信する場合は、電話アプリを開き相手の電話番号を地域番号(市外局番)から入力して発信するだけです。
特別な手順を必要としない発信方法のため、旅行に一緒に出掛けた友人などに発信する場合は、この方法を使ってください。
滞在国内から日本国内に発信する
滞在国内から日本国内に発信するときは、以下の手順で発信してください。
- 電話アプリを開き「0」を1秒以上長押しして「+」を表示させる
- 81(日本の国番号)を入力
- 相手の電話番号を入力して発信
つまり、「+81(相手の電話番号)」の数字が表示されていれば発信できます。また、相手の地域番号(市外局番)の0は除いてください。
滞在国内から他国に発信する
滞在国内から他国に発信する場合は、他国の国番号を把握する必要があります。
国番号は「海外から電話をかける・SMSを送る」から確認できるため、事前に確認しておくと安心です。
- 電話アプリを開き「0」を1秒以上長押しして「+」を表示させる
- 発信したい国の国番号を入力
- 相手の電話番号を入力して発信
滞在国内から日本国内に発信するときと手順は似ていますが、発信する国番号を調べておく必要があるため注意しましょう。
日本からの発信を滞在国で受ける
日本からの発信を受ける場合は、ご自身の電話番号に発信してもらうだけで問題ありません。
特定の手順などは必要ないため、普段どおり発信してもらうだけで通話できます。
他の国からの発信を滞在国で受ける
他の国からの発信を滞在国で受ける場合は「他の国(発信国)の国際電話アクセス番号」を入力後、0を除いたご自身の電話番号を入力してもらう必要があります。
国際電話アクセス番号は「国際電話アクセス番号・ユニバーサルナンバー用国際識別番号」で確認できますが、ご自身が入力するのではなく発信する相手に入力してもらわなければいけません。
BIGLOBEモバイルの海外でのSMSの送信方法
ここからは、BIGLOBEモバイルで海外からSMSを送信する方法を紹介していきます。
送り先 | 送り方 |
日本 | 相手の電話番号を入力 |
海外 | 0を1秒以上長押しして相手の国番号を入力し相手の電話番号を入力 (0-☓☓(国番号)-090☓☓) |
海外からのSMS送信方法は上記のとおりです。
1つ注意点として、日本に送る場合はかな文字や英数字が使えますが、海外に送る場合は半角英数字しか入力できません。
海外在住の日本人の方などにSMSを送信する際は注意しましょう。
BIGLOBEモバイルで海外でデータ通信を行う方法
前述のとおりBIGLOBEモバイルは、海外でも通話やSMSの2つの機能は使えますがデータ通信は行なえません。
そのため、BIGLOBEモバイルを契約しつつ、海外でもデータ通信を行うためには以下のいずれかの方法を行う必要があります。
- モバイルWiFiをレンタルする
- 現地のフリーWiFiを利用する
- 海外でプリペイドSIMを購入する
それぞれ詳しく説明していくので見ていきましょう。
モバイルWiFiをレンタルする
海外でも利用できるモバイルWiFiをレンタルすることで、BIGLOBEモバイルでもデータ通信が行えます。
空港や自宅などでモバイルWiFiをレンタルできるサービスは複数あるため、データ通信目的であればモバイルWiFiのレンタルがおすすめです。
家族や友人と海外旅行に行く場合は、モバイルWiFiを1台レンタルすることで、複数人がデータ通信できることもおすすめの理由です。
例として「グローバルWiFi」の料金プランを見てみましょう。
グローバルWiFi | 料金 |
アメリカ | 通常(1日あたり300MB):970円 大容量(1日あたり600MB):1,270円 超大容量(1日あたり1.1GB):1,470円 無制限:2,170円 |
韓国 | 通常(1日あたり300MB):670円 大容量(1日あたり600MB):970円 超大容量(1日あたり1.1GB):1,170円 無制限:1,870円 |
中国 | 通常(1日あたり300MB):970円 大容量(1日あたり600MB):1,170円 超大容量(1日あたり1.1GB):1,370円 無制限:1,870円 |
(料金プラン参照:グローバルWiFi料金プラン)
グローバルWiFiは、1日あたりのデータ容量や渡航先によって料金プランが異なります。無制限プランでも2,000円程度で利用できるため、複数人でデータ通信を行いたい場合は、海外用モバイルWiFiをレンタルすると良いでしょう。
ただし海外用モバイルWiFiは、渡航先によって料金が異なるため、申し込む前に必ず料金プランを確認しておきましょう。
現地のフリーWiFiを利用する
海外でも日本国内と同様に、カフェや駅などにフリーWiFiが用意されています。日本国内よりもフリーWiFiが設置されていることも多いため、利用用途によってはフリーWiFiだけで足りる可能性があります。
フリーWiFiであれば、利用料金も発生せずにデータ通信できるため、お金をかけずにデータ通信を行いたい場合におすすめです。
ただし、フリーWiFiは毎回アクセスポイントの設定やパスワードの入力が必要になったり、そもそもフリーWiFiスポットがないと利用できなかったりするため、データ通信を行いたいときに行えない可能性があります。
海外でプリペイドSIMを購入する
お手持ちのスマホがSIMフリー端末の場合は、海外でプリペイドSIMを購入して挿入することでデータ通信が行えます。
また端末がデュアルSIM・デュアルスタンバイ(DSDS)に対応している場合、プリペイドSIMを挿入しつつBIGLOBEモバイルのSIMで音声通話も可能です。
プリペイドSIMは、購入者のみデータ通信が可能になるため、複数人で利用するときではなく、個人で旅行に出掛けた際におすすめの方法です。
まとめ
この記事では、BIGLOBEモバイルは海外でも利用できるのか説明してきました。
BIGLOBEモバイルは、音声通話とSMSなら海外でも利用できますが、データ通信は利用できません。
また音声通話の通話料金はドコモ・auの通話料金と同じで、非常に高額となってしまう注意点があります。
海外でデータ通信を行うためには、「モバイルWiFiのレンタル・フリーWiFi・プリペイドSIM」のいずれかの方法を選ぶ必要がありますが、複数人で利用する場合はモバイルWiFiのレンタルがおすすめです。
モバイルWiFiをレンタルすることで、データ通信を用いたLINEアプリの通話も行えますし、複数人でデータ通信できるため他の方法より料金の負担を抑えられます。