みずほ銀行では「みずほJCBデビット」というデビットカードを取り扱っているのをご存知ですか?
- みずほ銀行口座はあるけどJCBデビットは持っていない
- クレジットカードは分かるけどデビットカードって何
今回は上記のような方に向けて、みずほJCBデビットの特徴や便利な使い方、注意点についてまとめました。
目次
そもそもデビットカードってどんなカード?
みずほJCBデビットをご紹介する前に、デビットカードの特徴を知っていますか?(知っている方はここまでスキップしてください)
- デビットカードって聞いたことあるけどクレカとどう違うの?
- デビットカードってプリペイドカードみたいなもの?
上記のような方も多いと思いますので、まずはデビットカードの概要を触れておきます。
デビットカード=銀行と紐づいた決済カード
クレジットカードはご存知のとおり、利用代金の引き落とし(実際の支払い)は翌月等の支払い日ですよね。
利用代金はカード会社が立て替えてくれて、会員はショップではなくカード会社に支払いする仕組みになっています。
デビットカードの場合は、利用代金は銀行口座より即座に全額引き落としになるのです。
利用できる金額の考え方も下記のように異なります。
クレジットカード | 利用可能枠の範囲内 |
---|---|
デビットカード | 紐づいた銀行口座の預金残高分 |
たとえば銀行口座に30万円の預金があれば、デビットカードを利用できる上限は30万円までとなります。銀行口座の預金残高を越える利用はできないので、クレジットカードでは使い過ぎるかも…という心配がある方にも向いています。
国際ブランド付きで使い方はクレジットカードと一緒
デビットカードもクレジットカードと同様、VISAやMasterCard、JCBといった国際ブランドが付いており、基本的には世界中の加盟店でカード決済が可能です。
実店舗でお支払いする時はサイン、または暗証番号の入力が必要ですが、ネット通販ではデビットカード情報の入力を行なうだけなので簡単ですね。
口座にあるお金を使うから審査の必要もなし
多くの方、特にフリーターの方や学生さん、主婦の方にとってクレジットカードを発行する大きな壁と言えるのが「入会審査」ですよね。
デビットカードは口座の預金を利用するだけなので、発行審査がないのも特徴です。(カード会社からしても貸し倒れのリスクがないため)
また、クレジットカードは基本的に「高校生を除く18歳以上」でないと発行できませんが、デビットカードは「中学生を除く15歳以上」のものも多くあります。
- クレジットカードの審査が通らない方
- 子供にクレジットカードはまだ早い…と考える親御さん
上記のような方にもデビットカードは非常におすすめです。
みずほJCBデビットの特徴まとめ
それではここからはみずほ銀行で取り扱っている「みずほJCBデビット」について詳しく見ていきましょう。
みずほ銀行に口座を持っている方、必見ですよ!
みずほJCBデビットの基本情報
まずは「みずほJCBデビット」の基本情報をかんたんにまとめました。
国際ブランド | JCB |
---|---|
年会費 | 初年度無料 2年目以降1,100円(税込) (2年目以降は年1回以上の利用で無料) |
付帯保険 | 国内、海外旅行傷害保険/ショッピングガード保険 |
家族カード | なし |
還元率(利用代金) | 0.2% |
国際ブランドはJCBのみなので、アジア圏やグアム、ハワイ以外の海外では使えない場合もあります。
また、クレジットカードのような家族カードはないので、みずほJCBデビットはあくまで本人用と考えておきましょう。
現金と同じ感覚で使ってもキャッシュバック制度あり!
クレジットカードでは貯めたポイントを商品などに交換できることが多いですよね。
みずほJCBデビットにはポイントプログラムはありませんが、利用代金の0.2%をキャッシュバックしてくれる仕組みがあります。
例えばみずほJCBデビットで10万円利用した場合、0.2%である200円がキャッシュバックされるということですね。
わずかなパーセントのキャッシュバックではありますが、キャッシュバックのない現金払いよりはオトクです。
十分すぎる付帯保険
みずほJCBデビットの大きなメリットは、デビットカードそのものの利便性に加えて「付帯保険」にもあります。
国内・海外旅行傷害保険
年会費無料のクレジットカードでは保険が付帯されていない、あるいは補償限度額が低い場合が多いです。
みずほJCBデビットはデビットカードにも関わらず、付帯されている国内・海外旅行傷害保険ともに高めの補償限度額となっています。
まずは国内旅行傷害保険についてです。
国内旅行傷害保険 | |
---|---|
傷害死亡/後遺障害 | 最高3,000万円 |
海外旅行傷害保険は以下の通りです。
海外旅行傷害保険 | |
---|---|
傷害死亡/後遺障害 | 最高3,000万円 |
傷害治療費用 | 100万円限度 |
疾病治療費用 | 100万円限度 |
賠償責任 | 2,000万円限度 |
携行品損害 | 年間100万円/1旅行20万円(自己負担1事故3,000円) |
救援者費用 | 100万円限度 |
ショッピングガード保険
みずほJCBデビットは通称「お買い物保険」、以下のようなショッピングガード保険も付帯されています。
- 補償対象の品物:「みずほJCBデビット」で購入した品物(海外)
- 補償対象の事故:品物の破損や盗難など
- 補償期間:購入日より90日間
- 補償限度額:年間最高100万円(自己負担1事故1万円)
一般的にデビットカードはクレジットカードと比べて付帯保険が弱いイメージがありますが、みずほJCBデビットには十分すぎる保険が付帯されていると言えますね。
ちなみに対象は海外のみとなるので注意しましょう。
月1回以上使えば4つの「無料」特典あり!
みずほ銀行には「みずほマイレージクラブ」というサービスがあるのをご存知ですか?
みずほJCBデビットを月1回以上利用することで、「みずほマイレージクラブ」が用意する4つの無料特典を受けることが可能です。
それぞれまとめてみましょう。
1.みずほ銀行とイオン銀行ATMの時間外手数料が無料
一つは、みずほ銀行ATMとイオン銀行ATMの時間外手数料が無料になる特典です。
みずほ銀行ユーザーの方がみずほ銀行ATM、またはイオン銀行ATMを平日に利用すると、通常は次のような手数料が発生します。
0時から8時まで | 220円(税込) |
---|---|
8時から8時45分まで | 110円(税込) |
18時から23時まで | 110円(税込) |
23時から24時まで | 220円(税込) |
なるべくATM利用手数料が無料になる「平日8時45分から18時までの時間帯」で取引したいところですが、仕事があるとなかなか難しい場合もありますよね。
一回は少ない金額ですが、200円の時間帯に10回取引するとトータルで2,200円(税込)にもなる計算です。
そんな場合でも「みずほJCBデビット」があればATMの時間外手数料が無料になります。
2.コンビニATM手数料も月3回まで無料
みずほ銀行ではイーネット/ローソン/セブン銀行のコンビニATMと提携しているので、わざわざ銀行まで行くのが面倒な時にはコンビニATMでお金を下ろす方も多いのではないでしょうか?
しかし、たとえばセブン銀行ATMを利用する場合は110円または220円(税込)の利用手数料が発生します。
一方で、条件を満たすことでコンビニATMの手数料が最大3回まで無料になります。
条件は以下の通りです。
- みずほダイレクト(インターネットバンキング)の登録を行う
- 月1回まで無料:預金残高30万円以上・J.Scoreの利用のいずれかを満たす
- 月2回まで無料:キャッシュレス商品の利用・積立投資信託1万円以上・給与の受け取り口座に設定・みずほ学割の加入のいずれかを満たす
- 月3回まで無料:クレジットカードまたはデビットカードで年間100万円以上の利用・資産運用商品合計100万円以上の利用・借入残高ありのいずれかを満たす
ただし月3回以上コンビニATMにて取引すると所定の利用手数料が発生するため、取引回数の多い方は注意して下さいね。
3.振込手数料も無料になる優遇
3つ目は、「みずほ銀行本支店宛ての振込み手数料が無料になる特典」です。振込み手数料が無料になる対象は次のとおり。
- みずほ銀行ATM
- イオン銀行ATM
- みずほダイレクト
通常はみずほ銀行本支店宛てに振込む場合、税込110円~550円の振込み手数料が発生するので、振り込み回数の多いみずほ銀行ユーザーにとってはありがたい特典と言えますね。
みずほ銀行宛の振込手数料も、上記の条件を満たすことで最大3回まで無料になります。また、最大3回無料の条件のいずれかを満たすことで他銀行宛の振込手数料も最大3回まで無料となります。※1回・2回無料は対象外
振込の頻度が高い人には嬉しいですね!
4.カード発行手数料も無料
4つ目は「カード発行手数料が無料になる特典」です。
みずほ銀行では次のような場合に、カード発行手数料1,100円(税込)が発生します。
- みずほマイレージクラブ入会時に生体認証機能付きICキャッシュカードを発行して貰う時
- みずほマイレージクラブ入会後、カードタイプに切り替えする時
- みずほマイレージクラブ入会後、カード紛失などの理由で再発行して貰う時
カード発行手数料は何度も発生する負担ではありませんが、1,100円の負担が0円になるのは嬉しいのですね。
みずほJCBデビットはスマホアプリ「みずほWallet」に登録でさらに便利に!
みずほJCBデビットが便利でお得になる特典があるとは言っても、カード決済自体が面倒だな…という人もいるかもしれません。
そんな方でも、スマホ決済アプリ「みずほWallet」と「みずほJCBデビット」の連動で楽々決済できます!
支払いもスマホで楽々
最近は徐々にですがキャッシュレス社会化も進み、日常的にスマホ決済を使う人も増えています。
特にコンビニや自動販売機などの少額決済では非常に便利ですが、おサイフケータイ、Apple Pay、Google Pay…いろいろあってややこしいですよね。
そんな方も「みずほWallet(アプリ)」に「みずほJCBデビット(カード)」を登録すれば意外と簡単にスマホ決済を導入できるのでおすすめですよ!
スマホの画面がスマートデビットと呼ばれるバーチャルカードになるので、プラスチックの実物カードを持ち歩く手間もかかりません。
みずほJCBデビットの登録方法
みずほWalletへみずほJCBデビットを登録する手順は以下のとおりです。一度登録しておけば、カード情報やスマホが変わらない限りは楽々スマホ決済できますよ!
- 「みずほWallet」アプリを起動する
- 「いますぐみずほWalletをはじめる」をタップする
- 「みずほJCBデビットをお持ちの方はこちら」をタップする
- アカウント情報を登録する
- 「みずほJCBデビット」のカード情報を入力する
- 3つの本人確認方法より都合の良いものを選択する
- 本人確認が済み次第、「みずほJCBデビット」の登録終了
これで、銀行口座のお金がスマホを通してワンタッチで使えるようになります。便利ですね。
みずほWalletはQUICPayに対応しているので、みずほJCBデビットの登録が完了したら下記の「QUICPayマーク」のある加盟店でスマホ決済できます。
使い方も簡単で、店員さんに「クイックペイで支払いたい」と伝え、スマホをかざすだけです。後は通常のデビットカード同様、利用代金は銀行口座より引き落としされます。
利用状況をアプリ内であんしん管理
クレジットカードは多くの場合、利用状況を確認するにはカード会員向けのWEBサービスにログインするのが一般的です。
みずほWalletはアプリでそのまま利用状況が確認できるため、日々の生活の中でサクッと管理できます。
銀行口座から即時決済となるデビットカードでは商品やサービスを利用する前に残高の確認がおすすめです。
みずほJCBデビット利用時の注意点
年一回以上の利用、つまり普通に使っていれば実質「年会費無料」ながら、充実した付帯保険や0.2%キャッシュバック、さまざまな利用特典のある「みずほJCBデビット」。
非常に便利で人によってはオトクなデビットカードですが、利用する上で注意しておきたいポイントもあります。
みずほJCBデビットを発行して貰う前に注意点についてよく理解しておきましょう。
注意!土日は利用できない時間帯あり!
みずほJCBデビットはあくまで、みずほ銀行の口座に紐づいたデビットカードです。
そのため土日はATM、あるいはカードそのものが利用できない時間帯があります。
みずほ銀行ATM利用不可となる土日の時間帯
土日の22時から24時までの時間帯はみずほ銀行ATMが使えません。
利用頻度の低い時間帯ではありますが、夜遅い時間帯にみずほ銀行ATMにて入出金したい場合は注意が必要です。
みずほJCBデビット利用不可となる土日の時間帯
みずほJCBデビットは、平日であれば24時間いつでも問題なく利用できます。
しかし、土曜日の22時から日曜日の朝8時までの時間帯は利用不可です。(たとえば土曜の深夜にネットショッピングをする場合も決済が通らない可能性があるので注意しましょう。)
その他にも毎月第1土曜日/第4土曜日の3時から5時の時間帯も利用不可となっています。
利用限度額=口座残高ではなく最大額が存在!
デビットカードは基本的には利用可能額=口座残高ですが、みずほJCBデビットには次のような利用限度額があります。
1回 | 50万円 |
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1日 | 50万円 |
1か月 | 100万円 |
「利用限度額の初期設定が低い」「都合に合わせて利用限度額を設定したい」場合は、以下のような上限まではあげられます。
1回 | 200万円まで |
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1日 | 200万円まで |
1か月 | 250万円まで |
ただし利用限度額を増やしたとしても、当然銀行口座に入金されている分までしか使えないので注意して下さいね。
1年間全く使わないと年会費がかかる場合も……
みずほJCBデビットは以下のいずれかの条件で2年目以降も年会費無料になります。
- 年齢23歳以下の方
- 「みずほJCBデビット」年1回以上の利用
24歳以上の方でみずほJCBデビットの利用が年に一度もない場合、年会費1,100円(税込)が発生するので気を付けましょう。
まとめ
いかがでしたか?今回はみずほJCBデビットの特徴や便利な使い方、注意点についてまとめました。
最後にみずほJCBデビットの主な特徴を簡単にまとめておきましょう。
- 国内外の加盟店でお支払に使える
- 利用代金0.2%がキャッシュバックされる
- デビットカードでも十分な保険が付帯されている
- みずほマイレージクラブの4つの無料特典を利用できる
- 初期設定の利用限度額は任意で変更できる
- 「みずほWallet」と「みずほJCBデビット」を連携させるとスマホ決済ができる
みずほ銀行の口座を持っている方は、作っておくと便利かもしれませんよ!