海外旅行などに行くとき、旅行保険をどうするか悩んだ経験はありませんか?
怪我も病気もきっとしないだろう…と思う反面、慣れない食事や時差ボケが原因で体調を崩したり怪我をしたりするかもしれない…という心配も付き物ですよね。
何も起こらないことに越したことはありませんが、何か起こってしまった時のために備えておくのが海外旅行保険です。
海外旅行保険には、クレジットカードに付帯しているものと保険会社のものとがあります。
この記事では、クレジットカードに付いている海外旅行保険の補償内容や、保険会社との違いなどについて徹底解説します。
目次
海外旅行保険付きクレジットカードには2タイプある
クレジットカードに海外旅行保険が付いている場合、最大補償金額に注目しがちです。しかし、最大補償額よりももっと重要なポイントがあります。それは保険の適用条件です。
保険が必要になった場面で、付帯条件に合致せず補償が受けられない!ということを防ぐためにも、付帯条件についてしっかりと確認しておくことが大切です。
クレジットカードに付いている海外旅行保険の適用条件には、「利用付帯」と「自動付帯」の2タイプがあります。
それぞれどのような条件なのか見てみましょう。
利用付帯
適用条件が「利用付帯」の場合、そのクレジットカードを使って旅行代金や現地滞在費用などを支払ったときに限って保険の効力が生まれます。
たとえば、一人旅行の代金をあなた自身のクレジットカードで支払った場合、保険が必要になった場合には補償を受けることができます。
しかし旅行代金を現金で支払った場合や、会社の社員旅行やグループ旅行などであなた以外の人が旅行代金を支払った場合には、保険が必要になった場面だとしても補償を受けることができません。
自動付帯
一方で、適用条件が「自動付帯」の場合には、そのクレジットカードを持っているだけで保険の効力が生まれます。あなたのクレジットカードで旅行代金を支払ったかどうかは関係ありません。
利用付帯のクレジットカードと自動付帯のクレジットカードを比べると、明らかに自動付帯のクレジットカードの方が条件が良いと言えるでしょう。
クレジットカード会社と保険会社の海外旅行保険との比較
海外旅行保険には、クレジットカードに付いているもののほかに保険会社が用意しているものがあります。
クレジットカードの旅行保険と保険会社の旅行保険、この2つの海外旅行保険にはどのような違いがあるのでしょうか?具体的に比較してみましょう。
補償期間が違う
まず違うポイントは「補償期間」です。海外旅行保険の補償期間が、あなたの旅行期間をカバーしているか確認する必要があります。
クレジットカード:出国から90日以内
クレジットカードの場合、補償期間は出国から90日以内のケースがほとんどです。
保険会社:日数を選択可能(日数によって保険料が変動)
一方で保険会社の場合、補償期間は旅行期間に応じた日数を選択することが可能です。
取り扱う保険会社や渡航目的によって異なりますが、渡航期間に合わせて海外旅行保険を契約することも可能です。留学など三ヶ月を超える長期滞在についても、書類を発行した海外旅行保険を契約すればしっかりカバーしてくれます。
ただし、補償期間の日数に応じて保険料は変動します。
補償対象範囲と補償金額が違う
次に異なる点は、補償対象範囲と補償金額です。
クレジットカード:疾病死亡や緊急歯科治療費は対応不可、旅行中の死亡も適用外
クレジットカードに付帯する旅行保険では、もし病気で死亡したとしても基本的に補償対象外となります。たとえば海外渡航先で熱中症になってしまい死亡した場合は補償されません。
また、既往症による治療費も補償対象外です。持病が悪化して渡航先で治療が必要になった場合でも補償されません。
妊娠に関して医療費が必要になった場合も、クレジットカードの海外保険では補償されません。さらに海外渡航先で歯科治療が必要になった場合も補償対象外です。
クレジットカードをいくら使っても、たとえ旅行代金が高額であっても補償金額と補償内容が変わることはありません。
保険会社:クレジットカードよりも補償金額が高額に設定
保険会社の海外旅行保険の場合、クレジットカードでは補償されなかった疾病死亡や緊急歯科治療費も補償対象になります。
また、条件や限度はありますが、既往症が悪化した時の治療費を補償してくれる海外旅行保険もあります。
多くの場合はクレジットカードの海外保険よりも、保険会社の方が補償金額が高額に設定されています。
治療費の支払い方法
海外旅行で治療が必要になった場合、治療費の支払いをどうすればいいのか?クレジットカードと保険会社で、違いがあります。
クレジットカード:現地で治療費を自己負担して帰国後に請求
クレジットカードの場合は現地の医療機関で治療を受けた場合、一旦、あなたが治療費を自己負担して支払う必要があります。
帰国後、治療費の支払明細書などをクレジットカード会社に送って、自己負担した治療費の請求を行わなければいけません。
保険会社:治療費を自己負担すること無く医療サービスを受けられる
キャッシュレス・メディカルサービス、医療アシスタンスサービス等、名称は保険会社によって異なりますが、保険会社の海外旅行保険ではキャッシュレス診察サービスがついています。
キャッシュレス診察では、各地域に用意された指定医療機関で治療を受けると現金がなくても医療サービスを受けることが可能です。
海外渡航時は、病気や怪我など一回の入院だけで医療費が数百万円から一千万円になることも覚悟する必要があります。キャッシュレス診察は、海外旅行にいくときにはぜひ用意しておきたいサービスです。
キャッシュレス診療が適用されるクレジットカードもある
多くのクレジットカードでは、キャッシュレス診察が適用されませんが、キャッシュレス診察が適用されるクレジットカードもあります。
主なクレジットカード一覧
多くのクレジットカードでは、キャッシュレス診察が適用されませんが、キャッシュレス診察が適用されるクレジットカードもあります。
エポスカード
年会費無料店舗受取なら最短即日発行OK。全国10,000以上の店舗で割引やポイントアップも。
- 節約◎
- 海外◎
- スピード発行
- 買い物◎
- 初めて
初年度年会費 | 2年目~年会費 | 還元率 | 電子マネー等 |
無料 | 無料 | 0.5%~1.25% |
エポスカードはマルイグループ発行するクレジットカードです。年会費が永久に無料で国際ブランドVISAの加盟店で利用が可能です。
最短で即日発行が可能なので、海外旅行の予定が決まってから急いでクレジットカードを作ることも可能です。
海外旅行保険は、
- 傷害死亡・後遺障害:500万円
- 傷害治療費用:200万円
- 疾病治療費用:270万円
をそれぞれ補償してくれます。さらに、キャッシュレス診療サービス「緊急医療サポートサービス」がついています。
世界38都市に専用デスクを開設しており24時間日本語で対応してくれるので、旅のお供として安心度の高いクレジットカードですね。
JCB EIT
JCB EITは年会費無料のリボ払い専用のクレジットカードです。利用額に応じて常にOki Dokiポイントを2倍獲得できます。
カードはストライプ、チェック、ドットなど6つのデザインから好きなデザインを選ぶことができるため、若い女性にも人気のクレジットカードです。
海外損害保険は自動付帯で、
- 傷害死亡・後遺障害:最高2000万円
- 傷害治療費用:最高100万円
- 疾病治療費用:最高100万円
をそれぞれ補償してくれます。こちらもキャッシュレス診療を受けることができます。
ジャックス横浜インビテーション
ジャックス横浜インビテーションは、横浜観光プロモーション認定事業から認定を受けたクレジットカードで、ジャックスが発行しています。
もちろん、神奈川県以外に在住の人でも申込することができます。決済ブランドはMastercardなので世界各国で利用可能です。
年会費無料で海外旅行傷害保険が自動付帯します。
- 傷害死亡・後遺障害:最高2000万円
- 傷害治療費用:最高200万円
- 疾病治療費用:最高200万円
をそれぞれ補償してくれます。さらに、緊急アシスタンスサービスもついています。
キャッシュレス診療を受ける手順
いきなり医療機関に行ってもキャッシュレス診察を受けることはできません。事前にクレジットカード会社に電話で連絡する必要があります。
連絡を受けたクレジットカード会社は、本人確認後、提携している医療機関に連絡して診察や治療を手配してくれます。
多くの場合は24時間対応してくれますが、キャッシュレス診察受付デスクが休みの時間がある場合もあるため、海外旅行へ出発する前にしっかりと確認しておくことが重要です。
キャッシュレス診療に必要な書類
キャッシュレス診察受付デスクによる医療機関の手配が終わったら、実際にその医療機関に出向きます。
キャッシュレス診察に必要な書類については、医療機関で受け取ることができます。保険金請求書を受け取り必要事項に記入しましょう。
また、クレジットカードや海外旅行保険契約証、パスポート等を提示する必要があるので、持参するのを忘れないようにしましょう。
海外旅行保険を手厚くする方法
海外で医療機関で診療や治療を受けると、日本国内とは比べられないくらい多額の費用が必要になります。これを防ぐために、海外旅行保険を手厚くする方法があります。
保険会社の掛け金を低くする
保険会社の海外旅行保険では保険料を加算すると、補償金額や補償内容を手厚くすることが可能です。
また逆にフリープランなどを利用して、あなたが必要とする補償を選ぶことで保険料を抑えつつ必要な補償を手厚くすることもできます。
他のクレジットカードの補償を利用する
自動付帯のクレジットカードを複数枚持っていると、それぞれのクレジットカードの保険を適用して補償金額を増額させることが可能です。
傷害死亡・傷害後遺障害以外の補償は金額を合算できる
複数のクレジットカードを持っていても、死亡・後遺障害の補償は最も高い補償額のものしか受け取ることができません。
ただし、それ以外の補償については基本的に補償金額を合算することができます。
350万円の治療費でも、補償金300万円+100万円で合算すれば自己負担はゼロ
たとえば治療費に350万円かかった場合でも、1つのクレジットカードの補償金額が300万円で、もう1つのクレジットカードの補償金額が100万円の場合、合算して補償を受けることができるため、あなたの自己負担額はゼロになります。
まとめ
いかがでしたか?今回はクレジットカードに付帯されている海外旅行保険の補償内容や、保険会社の旅行保険との違いについてご紹介しました。
海外旅行に行くときは、事前に海外旅行保険についてしっかり考えておきましょう。
あなたのクレジットカードの適用条件が、利用付帯なのか?自動付帯なのか?確認が必要です。
さらに、具体的な補償範囲や補償金額を確認して、補償が不足していると感じる場合は保険会社の海外旅行保険や、新たにクレジットカードを作ることを検討しましょう。
安全で安心の海外旅行を楽しんでください!