


「スマホ代が安くなるって聞いたから格安SIMにしたけど、速度が遅い...」そんな風に思っている方はいらっしゃいませんか?
安いのは嬉しいですけど、だからといって速度が使い物にならなくなるのは耐えられないですよね。結局使えないのであれば意味ないですし…(笑)

格安SIMは大手キャリアから回線をレンタルしているという特性上、どうしても速度は大手キャリアより遅いです。とくに平日お昼や夕方など、回線が混雑する時間は極端に遅くなります。
一方で「データ通信量を使い切っている」「高速通信がオフになっている」など、何らかの理由で一時的に速度が低下することもあります。そのような場合はちゃんと対処すれば通信速度が戻ることが多いです。
ということで、本記事では格安SIMの通信速度が遅いときの対処法を考え付く限り洗い出してみました。
格安SIMの速度が遅すぎてどうにもならない…とお困りの方。ぜひ参考にしてみてくださいね。
格安SIM・格安スマホ遅すぎ…そんな時の対処法5つ
格安SIMの速度が遅すぎる...と感じた方は、とりあえず以下の5つの対処法を試してみてください。
- まずはデータ容量が無くなっていないか確認
- 手持ちスマホで格安SIMを契約した場合は周波帯の問題がある可能性もあり
- 高速通信がオフになっていないかをチェック
- 端末を再起動
- 公衆無線LANを活用
【前提】格安SIMはお昼時や夕方は遅くなるのが普通
格安SIMが遅いときの対処法の前に1つだけ知っておいていただきたいことがあります。
大前提として、格安SIMはお昼や夕方は速度が遅くなるのが普通です。
お昼や夕方になるとスマホの利用者が多くなり回線が混雑します。
- お昼:サラリーマンや学生が昼休みになり一斉にスマホを使う
- 夕方:学校終わり・仕事終わりの人がスマホを一斉に使う
格安SIMは大手キャリアから回線の一部をレンタルしているだけなので、回線が混雑すると対応しきれずに通信速度が遅くなります。
特に平日のお昼が遅く、動画視聴やアプリのダウンロードなどは難しいでしょう。一部を除いて「格安SIMはお昼と夕方は遅くなる」ということを頭に入れたうえで使う必要があります。

①まずはデータ容量が無くなっていないか確認
時間帯に関係なく速度が遅いときは、まずデータ容量がなくなっていないかチェックしてください。
通常、格安SIMはデータ通信量を使い切ると最大通信速度が200kbps程度に制限されます。
中には1Mbpsまで使える格安SIMもあるので、制限後も快適に使いたい人はなるべく低速通信時にも速い速度で使える格安SIMを選びましょう。


データ残量は契約している格安SIMのマイページから確認できますので、スマホやパソコンのブラウザからアクセスして見ていましょう。
格安SIMによっては専用アプリからチェックすることも可能です。アプリを使えばいつでもサッとデータ通信量を確認できて便利ですので、専用アプリが用意されている格安SIMの場合はインストールしておくことをおすすめします。


データ通信量がなくなっていた場合は翌月になるまでは制限された状態が続きます。
月初めに制限にかかってしまった場合や、どうしても高速通信を使いたい場合は追加チャージを検討しましょう。データ通信量を追加チャージすることで、制限が解除されて高速通信が利用可能になります。
ただし!
追加チャージの料金はかなり割高です。
実際の料金は格安SIMによってバラバラですが、500MBで500円くらいのことが多いです…。できる限り追加チャージを使わなくて済むよう、データ通信量の使いすぎには気を付けた方がいいですね。

データが足りなくなることが多い場合は、そもそものプランを見直した方がいいかもしれません。
②手持ちスマホで格安SIMを契約した場合は周波帯の問題がある可能性もあり
お手持ちのスマホで格安SIMを使っている場合は周波数帯があっていない可能性もあります。
特に大手キャリアのAndroidスマホは各キャリアの周波数に特化していることが多く、その場合、他のキャリアの周波数帯には完全に対応しておらず、電波の掴みが悪かったり通信が安定しなかったりします。

そのため、大手キャリアのスマホを使う場合はSIMロックを解除していても同じキャリアの回線を使うのが無難です。
例えば、ドコモのスマホを使うならドコモ回線の格安SIMにする、といった感じですね。


周波数帯の問題はSIMフリースマホでも起きる可能性はあります。SIMフリースマホもSIMロックがかかっていないだけで、すべての周波数帯に対応しているとは限りません。

格安SIMは独自に端末の動作確認をしており、その結果を公式サイトで公表しています。動作確認済みなら周波数帯の問題が起きる可能性は低いので、これから端末を買うなら動作確認済み端末を購入すると良いでしょう。
なお、iPhoneの場合はいずれのキャリアにも対応しており、周波数帯の問題はほぼありません。
③高速通信がオフになっていないかをチェックする
格安SIMの中には高速通信のオン/オフを切り替えられるものがあります。
高速通信をオフにするとデータ通信量を消費しませんが、格安SIMによって200Kbps~1Mbps程度に制限されます。

高速通信のオン/オフができる主な格安SIMは以下の通りです。
- IIJmio
- mineo
- イオンモバイル
上記の格安SIMを使っている場合は低速になっていないか確認しましょう。
高速通信のオン/オフは格安SIMのマイページかアプリから切り替えられます。
④端末を再起動してみる
何をしてもネットが遅い時は回線が遅いのではなく、なんらかの原因で端末の動き自体が遅いときもあります。
そのような時は一度、端末を再起動してみるといいでしょう。一時的な不具合については端末を再起動することでほぼ直ります。
以下の手順に従って、端末を再起動してみましょう。
iPhoneの再起動方法
- 電源ボタンを長押し(X以降は電源と音量ボタンを同時に長押し)
- 「スライドで電源オフ」をスライドして電源を切る
- 電源が切れたら、もう一度電源ボタンを長押しして電源をオン
Androidの再起動方法
- 電源ボタンを長押し
- 「再起動」をタップ

⑤公衆無線LANを活用する
格安SIMによっては公衆無線LANが使えるオプションが用意されています。
平日お昼など、回線が混雑する時間は公衆無線LANを使ってカバーするといいでしょう。

公衆無線LANオプションが利用できる主な格安SIMをまとめました。
格安SIM名 | 月額料金 |
IIJmio | 398円(初回申込者の最大二か月は無料) |
mineo | 398円(初回申込者の最大二か月は無料) |
楽天モバイル | 398円(初回申込者の一か月は無料) |
価格もリーズナブルですので、WiFiエリア内にいることが多い方は検討してみる価値ありですね。
頻繁に遅くなる+遅さに耐えられえない→サブブランドへ乗り換えるべき
どうしても格安SIMの遅さに耐えられない...という人は大手キャリアの「サブブランド」に乗り換えましょう。
サブブランドに該当するのは「UQモバイル」と「ワイモバイル」の2つです。


サブブランドも格安SIMに近いサービスであることに変わりはありませんが、他の格安SIMと比べるとやや大手キャリアに近く、通信速度が速く安定しているという特徴があります。
他の格安SIMだと極端に遅くなる平日お昼や夕方も、サブブランドであれば速い速度を維持しており、快適にスマホを使うことが可能です。
その分料金は他の格安SIMよりやや高いですが、大手キャリアと比べるとまだまだ安く抑えられます。
月額料金を安くしつつ、大手キャリアの使い勝手を維持したい人におすすめと言えるでしょう。
通信速度 | 月額料金 | |
大手キャリア | 速い | 高い |
格安SIM | 遅い | 安い |
サブブランド | 速い | 大手キャリアと格安SIMの中間 |

ワイモバイルとUQモバイルの料金
ワイモバイルとUQモバイルの料金について、もう少し詳しく見ていきましょう。
まずはワイモバイルの料金プランをまとめました。
ワイモバイル料金プラン シンプル2概要 | |||
S | M | L | |
月額料金 | 2,365円 | 2,915円・4,015円 | 2915円・5,115円 |
各種割引適用後料金 (契約翌月以降) |
1,078円 | 1,078円・2,178円 | 1,078円・3,278円 |
データ容量 | 4GB | ~1GB・20GB | ~1GB・30GB |
低速時速度 | 最大300kbps | 最大1Mbps | |
通話料 | 22円/30秒 | ||
データ繰り越し | ◯ | ||
5G対応 | ◯ |
※表は右にスクロールできます
3GB前後で1,000円を切るような格安SIMもありますが、それと比べると少し高い料金設定であることがわかりますね。
続いてはUQモバイルの料金プランです。
UQモバイル 料金プラン概要 | |||
ミニミニプラン | トクトクプラン | コミコミプラン+ | |
月額基本料 | 2,365円 | 2,277円・3,465円 | 3,278円 |
月額基本料 (最大割引時) |
1,078円 | 990円・2,178円 | 割引無し |
データ量 | 4GB | 1GB・15GB | 33GB |
低速時速度 | 最大300Kbps | 最大1Mbps | |
通話料 | 22円/30秒 | ||
無料通話 | 付帯なし | 10分以内通話無料 | |
データ繰り越し | ◯ | ||
5G対応 | ◯ |
UQモバイルもワイモバイルとほぼ同じ料金設定で、他格安SIMと比べると高めです。
ただ、どちらにも家族割や固定回線とのセット割があり、割引適用後の料金はかなりお手頃になります。
ワイモバイル | UQモバイル | |
サービス名 | 家族割引サービス/ おうち割&PayPayカード割 |
自宅セット割&au PAYカードお支払い割 |
4GBプラン | 1,078円 | 1,078円 |
15GBプラン | × | 2,178円 |
20~30GBプラン | 20GB2,178円/30GB3,278円 | 30GB3,278円(セット割なし) |

ワイモバイルとUQモバイル、どちらを使うかについては以下のように判断するといいでしょう。
- ワイモバイル:家族で利用される人、ソフトバンク光を使っている人、Yahoo!関連のサービスを使う人
- UQモバイル:データ通信を活用したい人、auでんきやauひかりなどセット割対象サービスを使っている人
ワイモバイルのメリットは家族割引があることです。
また、Yahoo!ショッピングなどのYahoo!関連サービスとも相性がいいので、そういったサービスをメインに使っている方にも向いています。
UQモバイルは速度切り替えに対応し、データ通信の使い勝手が良いので、データ通信メインの方にはUQモバイルがおすすめです。
詳しくは「【最新】ワイモバイルとUQモバイルを実体験を元に5項目で比較。最適な方が丸わかり。」の記事も参考にしてみてくださいね。
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格安SIMからサブブランドに乗り換える方法
ここからは格安SIMからサブブランドに乗り換える方法について解説します。
といっても、乗り換え方法は他の格安SIMとあまり変わりません。
- 現在の端末が利用できるか確認
- MNP予約番号を取得(不要な場合あり)
- サブブランドを申し込む
- 初期設定をする

①現在の端末が利用できるか確認する
現在利用している端末をそのまま使いたい方はワイモバイル/UQモバイルで利用できるかをチェックしてください。
UQモバイルはau回線、ワイモバイルはソフトバンク回線を利用しており、端末がそれぞれの回線に対応している必要があります。
とくに、au回線はSIMフリースマホでも対応していない機種も多いので要注意です。公式サイトで動作確認結果が公表されてますので、必ず契約する前にチェックしてください。
もし、現在の端末が利用できない場合はセット契約をするか、別途対応しているSIMフリースマホを購入しましょう。
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②MNP予約番号を取得する
続いて現在利用している格安SIMからMNP予約番号を取得しましょう。
ただし、乗り換え前の格安SIMが「MNPワンストップ」に対応している事業者であれば取得不要です。
主要な格安SIMのMNP予約番号の取得方法をまとめました。
格安SIM | MNP予約番号の取得方法 | MNPワンストップ |
BIGLOBEモバイル | 電話(0120-983-028、携帯からは03-6479-5608) 受付時間は9:00~18:00(年中無休) |
× |
IIJmio | マイページ | ◯ |
LINEモバイル | マイページ | ◯ |
mineo | マイページ 受付時間はA/Dプランは9:00~21:00、 Sプランは10:00~19:00 |
◯ |
NifMo | マイページ | × |
OCNモバイルONE | マイページまたは電話(0120-506506) 電話の受付時間は10:00~19:00 (日曜・祝日・年末年始を除く) |
× |
楽天モバイル | マイページ | ◯ |
イオンモバイル | マイページまたは電話(0120-025-260) 電話の受付時間は10:30~19:30(年中無休) |
× |
格安SIMの場合、MNP予約番号の発行を申し込んでから実際に取得できるまで3~4日ほどかかることがあります。
出来るだけ早めに申し込みをしましょう。
③サブブランドに申し込む
MNP予約番号を取得したらサブブランドに申し込みましょう。
ウェブと店舗で申し込めますが、ウェブであればお得なキャンペーンを実施していますし、セット端末を購入する場合も特別な割引が受けられます。
店舗だとそういった特典を受けることができませんし、申し込みはとっても簡単なので、ぜひウェブから申し込んでみましょう。

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④初期設定
サブブランドのSIMカードが届いたら初期設定を行いましょう。
- 回線切り替え
- APN設定
MNPで乗り換えた場合は最初に回線切り替えをしましょう。
ワイモバイルの場合はSIMと一緒に届く書類に記載されている番号に電話をするだけでOK、UQモバイルの場合はmy UQ mobileにログインし「回線切替」→「実行する」という順にタップすれば完了です。

回線切り替えが終わったらAPN設定をします。
iPhoneの場合は公式サイトからAPN構成プロファイルをダウンロードしましょう。
Androidの場合は設定画面からワイモバイル/UQモバイルのAPN情報を手入力します。APN設定の詳しいやり方については以下の記事も参考にしてください。
回線切り替えもANP設定も、現在利用している格安SIMでやった方が多いと思うので、そこまで難しくはないと思います。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、格安SIMの速度が遅いときの対処法を紹介しました。
ポイント
- 格安SIMは平日お昼や夕方は遅くなるのが普通
- まずは、高速データが無くなっていないか確認
- 手持ちスマホで格安SIMを契約した場合は周波帯の問題がある可能性もあり
- 高速通信がオフになっていないかをチェック
- 端末を再起動してみる
- 速度が遅くなる時間帯は公衆無線LANでカバー
- どうしても遅くて耐えられないならサブブランドに乗り換える
- サブブランドへの乗り換え方法も他の格安SIMとほぼ同じ
格安SIMはいずれもお昼や夕方になると通信速度が遅くなります。もし時間帯に関係なくいつも遅いときは、データ通信量のチェックや端末の再起動といった対処法を試してみてください。
何をやっても遅いと感じる場合はサブブランドであるワイモバイルかUQモバイルへの乗り換えがおすすめです。通信速度が安定しており、お昼や夕方も快適ですよ。
乗り換え方法自体は他の格安SIMと変わらないので、ぜひ乗り換えを検討してみましょう。
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