リボ払いの過信は禁物?手数料や金利の計算方法を理解して使いすぎに注意!

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近年、若い人を中心にリボ払いを利用する人が急増していると言われています。

月々に支払う金額を一定にできるため「魔法」と勘違いしてしまう人もいますが、現実は借金です。気を付けなければ「リボ地獄」に陥る可能性も…。

正しく利用すれば便利な支払い方法ではあるので、仕組みを理解して計画的に利用することが大切です。

今回はリボ払いの概要や種類、計算方法とシミュレーション、そしてリボ地獄に陥らないために気を付けたいポイントをご紹介します。

リボ払い(リボルビング払い)ってどんな支払い方法?

最近はリボ専用のクレジットカードもあり、「毎月少ない支払いでいいから楽」と使っている人も多いかもしれません。あるいは、使ったことはなくても「リボ払い(リボルビング払い)」という言葉を耳にするケースは多いですよね。

まずは基本的なリボ払いの概要や、分割払いとの違いなどを見ていきましょう。

リボ払いとは?

リボ払い(リボルビング払い)は一言でいえば、毎月一定の金額を返済していく支払い方法です。

リボ払いはクレジットカード会社だけではなく消費者金融のカードローンなどでも返済方法のひとつとして用いられており、稀に「フレックス払い」と呼ばれることもあります。

分割払いとリボ払いはどう違う?

もしかするとリボ払い=分割払い、と認識している方もいるかもしれません。

元本に手数料(利息)が上乗せされて、毎月返済していく…という点はリボ払いと分割払いの共通点ですが、実は根本が大きく異なります。

  • リボ払い:月々の支払い金額が固定、毎月返済(期間は完済まで変動)
  • 分割払い:支払い回数が固定、毎月決まった額を返済(期間は不動)

分割払いが「支払い回数ベース(≒返済期間)」であるのに対し、リボ払いは「毎月支払う金額ベース」なので完済までの期間は支払い額によって変動します。

リボ払いのメリット

リボ払いのメリットは「毎月設定した金額を支払うため、クレジットカードの利用額に関係なく支払いの計画が立てやすいこと」にあります。

※ただし、クレジットカード会社や残高によって毎月返済する金額が異なる場合もあります。

リボ払いを利用する前には、利用するカードのリボ払いがどのようなシステムか?面倒くさくてもしっかりと確認しましょう。

リボ払いのデメリット

リボ払いは支払い計画が立てやすい点では便利ですが、大きく下記の3つのようなデメリットもあります。

  1. ついつい使い過ぎてしまって残債が膨らみやすい
  2. 手数料が発生する
  3. 返済期間が長期化しやすいので、手数料もかさむ

クレジットカード会社によって手数料を決める際に用いる年率は異なりますが、リボ払いは15.00%前後に設定しているところが多いです。(Wed, 30 Aug 2023 05:49:49 +0000時点)

手数料の計算などについての詳細は後述します。

リボ払いの手数料ってどのくらい?簡単にできる計算方法

リボ払いは大きく「残高スライド方式」と「定額方式」に分けることができます。(クレジットカード会社や消費者金融業者によって採用している方式は異なります。)

そこからさらに異なる数種類の方式があり、それぞれ手数料の計算方法も異なります。

ここからは残高スライド方式と定額方式の概要、そしてシミュレーション例を交えて説明していきます。

残高スライド方式

残高スライド方式リボ払いは、その月の借入残高によって月々返済する一定額が変化する方式です。

残高スライド方式は「残高スライド定額方式」「残高スライド定率方式」に分かれ、さらにそれぞれ下記のように分けられます。

  • 残高スライド定額方式 → 残高スライド元金定額リボ方式/残高スライド元利定額リボ方式
  • 残高スライド定率方式 → 残高スライド元金定率リボ方式/残高スライド元利定率リボ方式

似ていて一見難しそうに見えますが、次に挙げる4つのキーワードを理解すれば「組み合わせ」なのでさほど難しくありません。

4つのキーワードとは「定額リボ」「定率リボ」「元利方式」「元金方式」です。それぞれ簡単に説明します。

定額リボ 毎月決められた固定額を返済する
定率リボ 残高に対して契約時に決められた一定の割合を毎月返済
元利方式 毎月の返済額の中に手数料(利息)が含まれている
元金方式 一定の元金返済額と手数料(利息)を毎月返済

定額リボと定率リボの比較

定額リボは「毎月同じ額を返済」、対して定率リボは「毎月同じ割合を返済」。

理論上、定率リボは永久に完済することはできません。なので定率リボを採用している会社では、残高が基準額よりも下回った場合には自動的に定額リボに切り替わることになります。

元利方式と元金方式の比較

元利方式と元金方式の違いは「月々の元金返済額に手数料(利息)が含まれているか否か」という点です。

  • 元利方式:消費者金融系カードローン・住宅ローン・キャッシングの利用時に用いられることが多い傾向
  • 元金方式:クレジットカードのキャッシングやショッピングリボ払いの利用時に用いられることが多い傾向

残高スライド元利定額リボ方式

残高スライド方式の中でも、消費者金融のカードローンで最も多く採用されているのが「残高スライド元利定額リボ方式」です。

分解すると「残高スライド」+「元利」+「定額リボ」ですね。

つまり「月々の返済額は残高によって変化し、毎月返済する一定額なかに手数料(利息)が含まれている」。

もう少し分かりやすく直すと「毎月の返済額は一定だが、その中には手数料(利息)が含まれており、残高に応じて元金の返済に充てられる額が異なる返済方法」だということです。

残高スライド元金定額リボ方式

楽天カードのリボ払いなどで採用されているのが「残高スライド元金定額リボ方式」です。

分解すると「残高スライド」+「元金」+「定額リボ」ですね。

つまり「月々の返済額は残高によって変化し、毎月一定額の元金に手数料(利息)を上乗せした金額を返済し、そのなかに手数料(利息)が含まれている」。

分かりやすく直すと「毎月元金に手数料(利息)を上乗せし、残高に応じて手数料(利息)の部分が変化する返済方法」であるということです。

言葉がややこしいので、上記の説明でも理解が難しい方もいるかもしれません…。後程、支払いのシミュレーションなどについて詳しくお伝えしますのでそちらをご覧ください。

定額方式

残高スライド方式は残高によって月々の返済額が変化するのに対し、定額方式は残高に関わらず毎月一定額を返済する方式です。

定額方式も「元金定額方式」と「元利定額方式」の2種類に分けられます。

元金方式と元利方式については先述しましたが、定額方式を理解するには重要なのでもう一度簡単に整理しましょう。

  • 元金方式 → 手数料(利息)を含んだ一定額を毎月返済(毎月返済した金額から手数料を差し引き、残ったものを元金の返済に充てる)
  • 元利方式 → 元金返済分に手数料(利息)を上乗せして毎月返済

おおよそ予測がつく人もいるかもしれませんが、上記のことを踏まえたうえで元金定額方式と元利定額方式についてみていきます。

  • 元金定額方式 → 残高に関係なく毎月元金返済分に手数料(利息)を上乗せして返済
  • 元利定額方式 → 残高に関係なく毎月手数料(利息)を含んだ一定額を返済

定額方式の手数料(利息)やシミュレーションの詳細については後述しますのでそちらをご覧ください。

残高スライド方式リボ払いの手数料計算方法

それでは「残高スライド元利定額リボ方式」と「残高スライド元金定額リボ方式」の手数料(利息)の計算方法とシミュレーションを見てみましょう。

残高スライド方式における手数料の算出方法

手数料の算出方法は、一ヶ月あたりの手数料=残高×年利÷12(1年)となります。

この算出方法は基本的に残高スライド元利定額リボ方式・残高スライド元金定額リボ方式ともに同じです。

残高スライド元利定額リボ方式のシミュレーション

シチュエーション:150,000円をアプラスカード(残高スライド元利定額リボ方式)で使用。手数料は年率15.00%で、支払い最低金額を10,000円に設定しました。

このシチュエーションにおける月々の返済金額及び内訳、支払い後の残高は次の通りです。

支払い元金 手数料 合計支払い額 支払い後の残高
1 8,125円 1,875円 10,000円 141,875円
2 8,227円 1,773円 10,000円 133,648円
3 8,330円 1,670円 10,000円 125,318円
4 8,434円 1,566円 10,000円 116,884円
5 8,539円 1,461円 10,000円 108,345円
6 8,646円 1,354円 10,000円 99,699円
7 8,754円 1,246円 10,000円 90,945円
8 8,864円 1,136円 10,000円 82,081円
9 8,974円 1,026円 10,000円 73,107円
10 9,087円 913円 10,000円 64,020円
11 9,200円 800円 10,000円 54,820円
12 9,315円 685円 10,000円 45,505円
13 9,432円 568円 10,000円 36,073円
14 9,550円 450円 10,000円 26,523円
15 9,669円 331円 10,000円 16,854円
16 9,790円 210円 10,000円 7,064円
17 7,064円 88円 7,152円 0円
合計 150,000円 17,152円 167,152円 0円

支払い期間は17カ月、支払い総額は167,152円(元金150,000円+手数料17,152円)となります。

残高スライド元金定額リボ方式のシミュレーション

シチュエーション:JCB ELキャッシングリボ払い(残高スライド元金定額)を利用して15万のバッグを購入したと仮定します。年利は15.00%です。

このシチュエーションにおける月々の返済金額及び内訳、支払い後の残高は次の通りです。

支払い元金 手数料 合計支払い額 支払い後の残高
1 15,000円 1,602円 16,602円 135,000円
2 15,000円 1,719円 16,719円 120,000円
3 15,000円 1,479円 16,479円 105,000円
4 15,000円 1,337円 16,337円 90,000円
5 15,000円 1,146円 16,146円 75,000円
6 15,000円 924円 15,924円 60,000円
7 15,000円 764円 15,764円 45,000円
8 15,000円 554円 15,554円 30,000円
9 15,000円 382円 15,382円 15,000円
10 15,000円 191円 15,191円 0円
合計 150,000円 10,086円 160,086円 0円

支払い期間は10カ月、支払い総額は160,086円(元金150,000円+手数料10,086円)となります。

定額方式リボ払いの手数料計算方法

次は定額方式リボ払い、「元金定額リボ方式」と「元利定額リボ方式」を利用した際の手数料の計算方法とシミュレーションをしていきます。

元利定額リボ方式における手数料の算出方法

残高スライド方式と同じく、一ヶ月あたりの手数料=残高×年利÷12(1年)で手数料を導き出すことができます。

元利定額リボ方式のシミュレーション

シチュエーション:15万円をキャッシングで借り入れしました。この時の利息は年率15.00%とし、月々10,000円ずつ返済するとします。

上記のシチュエーションにおける毎月の支払い例と内訳、残高は次のようになります。

支払い元金 手数料 合計支払い額 支払い後の残高
1 8,125円 1,875円 10,000円 141,875円
2 8,227円 1,773円 10,000円 133,648円
3 8,330円 1,670円 10,000円 125,318円
4 8,434円 1,566円 10,000円 116,884円
5 8,539円 1,461円 10,000円 108,345円
6 8,646円 1,354円 10,000円 99,699円
7 8,754円 1,246円 10,000円 90,945円
8 8,864円 1,136円 10,000円 82,081円
9 8,974円 1,026円 10,000円 73,107円
10 9,087円 913円 10,000円 64,020円
11 9,200円 800円 10,000円 54,820円
12 9,315円 685円 10,000円 45,505円
13 9,432円 568円 10,000円 36,073円
14 9,550円 450円 10,000円 26,523円
15 9,669円 331円 10,000円 16,854円
16 9,790円 210円 10,000円 7,064円
17 7,064円 88円 7,152円 0円
18 0円 88円 88円 0円
合計 150,000円 17,152円 167,152円 0円

支払い期間は18カ月、支払い総額は167,152円(元金150,000円+手数料17,152円)となります。

元金定額リボ方式のシミュレーション

シチュエーション:元金定額リボ方式を採用しているクレジットカードを使って15万円の鞄を購入しました。手数料は年率15.00%、毎月の返済額を10,000円とします。

月々の支払いは次のようになります。

支払い元金 手数料 合計支払い額 支払い後の残高
1 10,000円 3,205円 13,205円 140,000円
2 10,000円 1,726円 11,726円 130,000円
3 10,000円 1,602円 11,602円 120,000円
4 10,000円 1,528円 11,528円 110,000円
5 10,000円 1,356円 11,356円 100,000円
6 10,000円 1,356円 11,356円 90,000円
7 10,000円 1,072円 11,072円 80,000円
8 10,000円 920円 10,920円 70,000円
9 10,000円 891円 10,891円 60,000円
10 10,000円 789円 10,789円 50,000円
11 10,000円 595円 10,595円 40,000円
12 10,000円 493円 10,493円 30,000円
13 10,000円 382円 10,382円 20,000円
14 10,000円 254円 10,254円 10,000円
15 10,000円 131円 10,131円 0円
合計 16,300円 16,300円 166,300円 0円

支払い期間は15カ月、支払い総額は166,300円(元金150,000円+手数料16,300円)となります。

リボ地獄に注意!利用するときに必ず気を付けたいポイント

先程のシミュレーションを見ていただければ分かるように、リボ払いの種類によって支払い期間や返済元金、手数料は変動します。

手数料の高さに驚いている人もいるかもしれません。上記の例では15万円を10~18カ月で返済する形なのでそれほどですが、実際には返済額が増えると返済期間も延び、手数料も相当大きなものになります。

返済回数が増えると支払う手数料も多くなり、「リボ地獄」と呼ばれる状態に陥ってしまう可能性もあります。

そこで「リボ地獄に陥らないために気を付けたいポイント」をお伝えします。

リボ地獄って?

リボ地獄という言葉をご存知でしょうか?

簡単に説明すると、一般的に以下のような状態を指します。

  1. リボ払いだからと使いすぎてしまう
  2. 返済額が大きくなり、手数料も高くなる
  3. 返済しても残債がなかなか減らなくなる

クレジットカード会社や消費者金融カードローンなど、リボ払いは年利15.00%前後に設定されていることが多いです。銀行に預金をしてもほとんどゼロ金利の時代では非常に高い金利といえますね。

リボ払いは月々一定額のみ返済すればいいので計画が立てやすいですが、これもリボ地獄に陥りやすいひとつなのです。

月々一定額の元金+手数料(利息)を返済していればまだいいですが、返済額から手数料(利息)を差し引いて残った分を元金の返済に充てるという返済方法もあります。

返済額の中に手数料(利息)が含まれている場合は残債の減るスピードが遅く返済が長期化してしまい、リボ地獄に陥ってしまう可能性も高くなります。

リボ払いのコワい話

例えばリボ払いを利用して毎月30,000円の買い物をしたとしましょう。そして月々の返済額が10,000円であるとします。

その場合、一年間で元金の残債が24万円ということになり、そこに約15.00%の手数料(利息)が加わると単純計算でも27万6,000円にまで膨みます。

この数字を見れば恐ろしいと思うかもしれませんが、なかなか把握していない人が多いのも実情です。

最大の問題点は「リボ払い=借金」と考えずに好きなものは何でも手に入ると考えてしまう金銭感覚が麻痺してしまうことにあるでしょう。

リボ払いは毎月の返済額を一定にすることができる便利な支払い方法ですが、「借金をしている」という認識を持ちましょう。

返済を具体的に考えてから利用する

これはリボ払いに限った話ではなくクレジットカードやカードローンを利用する際の必須事項ですが、「使えるだけ使うのではなく、具体的な返済のヴィジョンを考えてから利用」。これを徹底することが大切です。

「リボ払い=借金」という認識がなく金銭感覚が麻痺してしまうことは、リボ払いだけではなくクレジットカードおよびカードローン利用者全般に言えることです。

しっかりと返済できるヴィジョンが持てない状況で利用することは多重債務者になる人の共通点であるともいえ、その後の人生を狂わせてしまうことにも繋がってしまいます。

自分は返済できるかを具体的に考えた上で利用しましょう。

「毎月少額で済む=返済が長くなる」と理解する

月々の返済額を少なく設定できることはリボ払いの特徴ですが、それはすなわち返済期間が長期間に及ぶということを認識しなければなりません。

返済期間が長くなればなるほどそれだけ支払う手数料が増えていくことになるので、収支のバランスを見てできるだけ早く完済できるような月々の返済額を設定しておくことをおすすめします。

毎月一回は残債チェックと手数料の計算をする

報道番組やテレビのCMなどで「過払い金」というキーワードをよく耳にするぐらいの社会問題となりました。

簡単に言えば過払い金とは利息制限法という法律の限度を超えて利息を計算された際に起こる「払い過ぎ」のことを言います。

過払い金に気づければ弁護士などに相談をして完済した後の人であれば過払い金の返金手続き、返済中の方であれば残債額を減らすこともできます。

ちなみに、利息制限法で定められている上限は次の通りです。

元本額が10万円未満 年利20.00%
元本額が100万円未満 年利18.00%
元本額が100万円以上 年利15.00%

過払い金に気づくためにも、そもそも支払いがどう進んでいるか?を把握するためにも、最低でも月に一回は残債や手数料のチェックを行うことが重要です。

まとめ

いかがでしたか?今回はリボ払いの計算方法とシミュレーション、そしてリボ地獄に陥らないように気を付けるべきポイントをご紹介しました。

リボ払いは支払い額を一定にできるので計画が立てやすいというメリットはあるものの、手数料が高く返済が長期化しやすいという性質的なデメリットも大きいです。

また、支払い回数を増やし過ぎると手数料が膨大になってしまい、”リボ地獄”に陥ってしまう人も少なくないのが現状です。

そのような状態にならないためにも今一度リボ払いのメリットとデメリットについてしっかり理解した上で利用するようにしましょう。

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