
イプシムは固定IPアドレスに特化した格安SIMだと定評があり、IoT製品をよく利用する方や、リモートでパソコンを使いたい方などに重宝されています。


今回は、イプシムのサービスの特徴や口コミ、メリット・デメリットについて詳しく解説します。
あわせて、イプシムの申し込み手順や他社との料金比較についても触れていくので、ぜひチェックしてください。
目次
- 1 イプシムの特徴|固定IPアドレス(グローバルIP)が使える
- 2 料金プラン紹介
- 3 割引紹介
- 4 通信速度と通信エリア
- 5 支払い方法の紹介
- 6 オプションの紹介
- 7 基本機能とその他の費用
- 8 イプシムの対応機種は?主にドコモの4G LTE対応スマホやルーターなどで使える!
- 9 3大キャリアとの料金比較
- 10 主要格安SIMの料金との比較
- 11 イプシムの評判・口コミ
- 12 イプシムのメリット
- 13 イプシムのデメリット(注意点)
- 14 イプシムはこんな人におすすめ!
- 15 初期手数料と申し込み、設定の流れ
- 16 イプシムの解約方法
- 17 困ったときの問い合わせ方法
- 18 イプシムはリモートで仕事をしたい方やIoT製品を使う人に◎
イプシムの特徴|固定IPアドレス(グローバルIP)が使える
イプシムの特徴は以下の通りです。
- 使える回線はドコモ
- スマホやモバイルWi-Fiルーターに固定IPアドレスが割り当てられる
- 固定IPアドレスでパソコンやIoT製品の遠隔での操作が可能になる
- 低速使い放題のプランがある
- データ通信専用で音声通話機能やSMSは使えない
イプシムはWITH Networks有限会社が運営している格安SIMです。
イプシムのサービスは、スマホやモバイルWi-Fiルーターに固定IPアドレスを割り当てられるのが大きな特徴です。


また、IoT製品向けのプランや低速で使い放題になるプランなど種類豊富です。
回線はドコモであり、データ通信専用のみで音声通話とSMSは利用できません。
料金プラン紹介
イプシムの料金プランについて以下で詳しく紹介します。
イプシムは固定IPアドレスがスマホでも使える格安SIMであり、料金は基本料金と固定IP利用料の合計となります。
固定IPアドレスが不要となり、動的プライベートIPアドレスを利用する場合は固定IP利用料がかかりません。
- 無制限プラン
- IoTプラン
- 1GBプラン
- 3GBプラン
- 5GBプラン
- 7GBプラン
- 10GBプラン
無制限プラン
無制限プランは、最大速度200kbpsでデータ容量制限なしで使えるプランです。
プラン名 | 基本料金 | 固定IP利用料 | 月額料金 |
無制限プラン | 539円 | 550円 | 1,089円 |
※この表は、右にスクロールできます。


一般的な高速通信と比較するとかなり遅いので、データ容量制限なしよりも料金の安さを重視する方に適しているでしょう。
loTプラン
IoTプランは、100MBまで使えるIoT製品向けのプランです。
プラン名 | 基本料金 | 固定IP利用料 | 月額料金 |
IoTプラン (100MB) |
605円 | 550円 | 1,155円 |
※この表は、右にスクロールできます。



IoT製品を使うためだけに固定IPアドレスが欲しい方に向いているプランです。
1GBプラン
高速通信が毎月1GBまで利用できるプランです。
プラン名 | 基本料金 | 固定IP利用料 | 月額料金 |
1GBプラン | 759円 | 550円 | 1,309円 |
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スマホでネットを使わない方やWi-Fi接続メインでネットを使う方に向いているプランです。

3GBプラン
高速通信が月3GBまで利用できるプランです。
プラン名 | 基本料金 | 固定IP利用料 | 月額料金 |
3GBプラン | 913円 | 550円 | 1,463円 |
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SNSや調べ物など外出先で少しでもモバイル回線を使う方は、3GBがおすすめです。
5GBプラン
高速通信が月5GBまで使えるプランです。
プラン名 | 基本料金 | 固定IP利用料 | 月額料金 |
5GBプラン | 1,309円 | 550円 | 1,859円 |
※この表は、右にスクロールできます。
あまりネットを使わないという方も、まずは3GBか5GBのプランを契約し、自分がどのくらい使うのか様子見することをおすすめします。
7GBプラン
高速通信が月7GBまで利用できるプランです。
プラン名 | 基本料金 | 固定IP利用料 | 月額料金 |
7GBプラン | 1,749円 | 550円 | 2,299円 |
※この表は、右にスクロールできます。


10GBプラン
高速通信が月10GBまで利用できるプランです。
プラン名 | 基本料金 | 固定IP利用料 | 月額料金 |
10GBプラン | 2,299円 | 550円 | 2,849円 |
※この表は、右にスクロールできます。
2021年12月時点のMM総研のレポートによると、インターネットの利用量は平均約9GBとのことです。
そのため10GBあれば、多くの方はデータ容量を気にせず必要なだけネットを使えるでしょう。
法人向けにはプリペイドプランもある
イプシムの法人向けサービスとして、プリペイドタイプのイプシム プリペイドも展開されています。
プリペイドSIMでも固定IPアドレスを利用できますよ。
AmazonやYahoo!ショッピングなどで販売されていて、例えば5,280円で200kbps最大2ヶ月無制限のプランや、10GB・最大2ヶ月で7,040円のプランなどがあります。
先に料金を支払ってからイプシムを利用したい法人の方は、検討してみてください。
割引紹介
イプシムには2種類の割引サービスがあります。
割引名 | 割引額 | 詳細 |
複数枚契約割引 | -55円 | 同一ユーザー名で固定IP回線を複数枚契約すると、2枚目以降の固定IP利用料を割引 |
動的IP割引 | 固定IP利用料不要(550円または495円割引) | 利用開始後に固定IPアドレスが不要となった時に、動的プライベートIPアドレスに変更することで、固定IP利用料が不要になる |
※この表は、右にスクロールできます。
同一ユーザーで複数枚契約すると、2枚目以降の固定IP利用料から55円割引されます。
また、利用開始後に固定IPアドレスが要らなくなり、動的プライベートIPアドレス(接続する度にIPアドレスが変わる)に変更すると固定IP利用料の550円または495円が不要になります。

通信速度と通信エリア
イプシムの通信速度と通信エリアについて紹介します。
- 利用回線はドコモなのでドコモ対応エリアであれば使える
- 通信速度はベストエフォート方式で下り最大450Mbps
- 無制限プランの場合は最大200kbps
- データ容量を超過すると200kbpsに制限
下記にて詳しく解説します。
通信速度
イプシムの通信速度は以下の通りです。
項目 | 通信速度 |
無制限プラン | 下り上り最大200kbps |
最大下り通信速度 | 450Mbps |
最大上り通信速度 | 50Mbps |
データ容量超過後 | 200kbps |
無制限プランのみ、最大200kbpsでデータ容量制限なしで利用できます。
IoTプランと1GBから10GBまでのプランは、下り最大450Mbps・上り最大50Mbpsで利用可能です。


下り最大450Mbpsはあくまでベストエフォート方式と呼ばれる、完璧な条件下で測定された理想値であり実効速度を保証するものではありません。
今回は実行速度として、ユーザーが計測した通信速度を投稿している「みんなのネット回線速度」にて、イプシムの速度を調べました。
イプシム | |
下り平均通信速度 | 55.77Mbps |
上り平均通信速度 | 27.31Mbps |
レポート件数が12件と非常に少なかったですが、現在は平均55.77Mbpsの通信速度が出ているようです。
スマホを快適に使うには30Mbps程度は必要といわれているので、イプシムの通信速度は問題なくスマホの操作が可能であるレベルだということがわかります。
プランのデータ容量を超過すると200kbpsに制限されるので、使い過ぎには注意しましょう。
通信エリア
イプシムではドコモの回線が利用できるので、通信エリアもドコモと同じです。
格安SIMはキャリアの回線を借りて通信サービスを提供しているため、通信速度が時間帯によって変動するなど大手キャリアよりも不安定になる傾向があります。
一方で、通信エリアについてはキャリアと一切変わらず利用できます。
そのため、ドコモが使える場所であれば問題なくイプシムも利用できます。
支払い方法の紹介
イプシムでは、以下の支払い方法が利用できます。
- クレジットカード
- 銀行振込
クレジットカード決済か銀行への振込のいずれかを選べます。


銀行振込は請求書払いと同じようなものだと思ってください。尚、振込にかかる手数料は契約者負担となります。
クレジットカードしか使えない格安SIMが多い中で、振込を利用できるのは嬉しいポイントですね。
オプションの紹介
イプシムのオプションについて紹介します。
- SMSオプション基本料
- データ容量チャージ


下記にて、それぞれのオプションについて詳しく解説します。
SMSオプション※新規受付終了
以前はお申し込み時にSMSオプション(月額165円)を追加することによって、SMSが利用できる時期がありました。
現在は新規受付を終了しており、SMSを利用することはできません。
そのため、イプシムではSMSでメッセージを送ることも、アプリなどのSMS認証を利用することもできないので注意が必要です。
データ容量チャージ
プランのデータ容量を使い切ってしまうと、200kbpsの速度制限がかかります。
しかし、1GB1,100円で追加チャージができるので、データ容量を使い切ってしまった後も高速通信を利用することは可能です。
チャージしたデータ容量は、3ヶ月後の末日まで利用できます。※無制限プランを除く

基本機能とその他の費用
イプシムの基本機能とその他の費用は以下の通りです。
項目 | 料金 | 備考 |
高速通信ON/OFF | - | 高速通信をOFFにすると最大200kbpsで使い放題になる |
データ容量繰り越し | 使わなかったデータ容量は翌月末まで繰り越し可能 | |
200kbps通信時バースト | 最大200kbps通信時に、通信開始直後の一定時間はバースト転送機能によって高速通信が可能 | |
プラン変更 | 無料 | プランを無料で変更できる 適用は翌月1日から |
DNS逆引き変更 | 無料 | 固定IPアドレスの逆引きホスト名を希望の名前に変更可能 |
IPアドレス割当費用 | 550円/回 | 利用開始後の固定IPアドレス変更または再割当の際に発生する費用 |
SIMカードサイズ変更費用 | 3,300円/枚 | SIMカードのサイズを変更する際に発生する費用 |
SIMカード再発行費用 | 故障や紛失などでSIMカードを再発行する際に発生する費用 | |
ユニバーサルサービス料 | 2~3円/月 | ※利用開始月が2017年10月27日以前の契約者のみ |
※この表は、右にスクロールできます。
高速通信のON/OFFが可能なので、高速通信が必要ない時に低速に切り替え、動画やゲームを利用する際に高速通信に切り替えると効率良くデータ容量の節約ができます。
イプシムの対応機種は?主にドコモの4G LTE対応スマホやルーターなどで使える!
イプシム公式サイトには、動作確認済みのスマホを検索できるページがありません。
ただし、公式サイトには以下のように記載されています。
NTTドコモのLTE SIMカードが使えるモバイルWi-Fiルータやスマートフォン、タブレット、通信モジュールなどです。3G専用機器(LTE非対応機器)も同じAPN設定でご利用いただけます。
基本的にドコモのLTE SIMカードが使える端末であれば対応しているようです。
そのためドコモのSIMロックがかかっているスマホはもちろん、SIMフリー端末も利用可能であると考えられます。

ルーターなどの対応機器を調べたい方は、イプシムの法人向け公式サイトの「動作検証済み機器一覧」をチェックしてください。
端末をお持ちでない場合
端末を持っていない場合は、自分で用意する必要があります。


端末の購入方法は以下の通りです。
- キャリアや格安SIMで回線契約なしで購入する
- Appleなどのメーカーで購入する
- 中古ショップを利用する
- ネットオークションやフリマアプリを利用する
キャリアや格安SIMでは回線契約がなくてもスマホが購入できます。
しかし、購入可能な機種が限られている可能性もあるので、事前に確認しましょう。
AppleなどのメーカーでSIMフリーモデルを購入することも可能です。
機種代金をなるべく抑えたいのであれば中古端末を購入することもおすすめですが、機種の状態によっては傷や汚れが目立つものもあるかもしれません。
また、ネットオークションやフリマアプリの場合は個人間でのやり取りとなることが多く、トラブルも発生しやすいので、事前にトラブルに関する問い合わせ先やサポートを確認してから利用しましょう。
3大キャリアとの料金比較
イプシムと、ドコモ・au・ソフトバンクの大手キャリアの料金を比較しました。
データ容量 | イプシム | ドコモ | au | ソフトバンク |
1GB | 1,309円 | 3,465円 | 3,465円 | 3,278円 |
3GB | 1,463円 | 4,565円 | 5,665円 | 5,478円 |
5GB | 1,859円 | 5,665円 | 6,215円※4GB | - |
7GB | 2,299円 | 6,765円 | ‐ | |
10GB | 2,849円 | - | ||
無制限 | 1,089円 ※最大200kbps |
7,315円 | 7,238円 | 7,238円 |
※この表は、右にスクロールできます。
大手キャリアと比較すると圧倒的にイプシムの料金が安いです。
通信速度は大手キャリアよりも劣りますが、それでもみんなのネット回線速度のデータによると平均50Mbpsは出ているので、ネットも申し分なく使えます。

音声通話やSMSが不要で料金を安くしたい方は、イプシムの契約を検討してみてはいかがでしょうか。
主要格安SIMの料金との比較
主要格安SIMとイプシムの料金を比較していきます。
イプシムと同じドコモ回線を使っている格安SIMと、その他の格安SIMとそれぞれ比較しています。
他社と比べてどのようにお得になるのかぜひチェックしてください。
イプシムと同じドコモ回線を利用している格安SIMとの料金比較
イプシムと同じく、ドコモ回線を利用する格安SIMと料金を比較します。
比較するドコモ回線の格安SIMは以下の通りです。
- mineo
- ahamo
- LIBMO
イプシムは複数回線で利用すると安くなるので、1人で使った場合と複数回線で使った場合の2パターンで比較します。
1人で使う場合
1人で使う場合、各社の料金は以下の通りです。
データ容量 | イプシム | mineo | ahamo | LIBMO |
無制限プラン | 1,089円 | - | - | 582円 |
1GB | 1,309円 | 880円 | - | |
3GB | 1,463円 | - | 858円 | |
5GB | 1,859円 | 1,265円 | - | |
7GB | 2,299円 | - | 1,320円※8GB | |
10GB | 2,849円 | 1,705円 | 2,970円※20GB |
※この表は、右にスクロールできます。
※データSIMの取り扱いがある格安SIMはデータSIMの料金を記載しています。


固定IPアドレスの料金が含まれているので、他社よりもやや割高に見えますね。
しかし固定IPアドレスを使わなければ550円引かれるので、他社の同等の料金で利用できます。
2回線で使う場合
2回線で使う場合、イプシムでは2回線目の固定IP利用料から55円割引されます。
データ容量 | イプシム | mineo | ahamo | LIBMO |
無制限プラン | 2,123円 | - | - | 1,164円 |
1GB | 2,563円 | 1,650円 | - | |
3GB | 2,871円 | - | 1,716円 | |
5GB | 3,663円 | 2,420円 | - | |
7GB | 4,543円 | - | 2,640円※8GB | |
10GB | 5,643円 | 3,300円 | 5,940円※20GB |
※この表は、右にスクロールできます。
※データSIMの取り扱いがある格安SIMはデータSIMの料金を記載しています。
2回線で使う場合もイプシムは他社よりも料金が高いですが、固定IPアドレスの利用料が1,045円含まれています。


その他格安SIMとの料金比較
イプシムとその他の格安SIMの料金を比較します。
- Yモバイル
- UQモバイル
- HISモバイル
- NUROモバイル
他社と比較するとイプシムの料金は割高に見えますが、イプシムには固定IP利用料が550円含まれているのでその分他社より高額になっています。
固定IPアドレスが不要の場合は、イプシムに問い合わせることによって解除できるので、固定IPアドレスも不要となり他社格安SIMと同等の安い料金で使えます。
1人で使う場合
1人で使う場合の料金は以下の通りです。
データ容量 | イプシム | Yモバイル | UQモバイル | HISモバイル | NUROモバイル |
1GB | 1,309円 | - | - | 440円 | - |
3GB | 1,463円 | 2,178円 | 2,365円 | 580円 | 627円 |
5GB | 1,859円 | - | - | - | 825円 |
7GB | 2,299円 | 880円 | - | ||
10GB | 2,849円 | 3,278円※15GB | 3,465円※15GB | - | 1,320円 |
※この表は、右にスクロールできます。
※データSIMの取り扱いがある格安SIMはデータSIMの料金を記載しています。
Yモバイルはソフトバンク、UQモバイルはau系列の格安SIMなので料金が割高である分、HISモバイルとNUROモバイルの安さが際立ちます。
しかし、イプシムも固定IP利用料の550円を差し引くとHISモバイル・NUROモバイルと同等の料金で使えます。
イプシムは固定IPアドレスが割り当てられるという点が、他社との大きな違いですね。
2回線で使う場合
2回線で使う場合の料金は以下の通りです。
データ容量 | イプシム | Yモバイル | UQモバイル | HISモバイル | NUROモバイル |
1GB | 2,563円 | - | - | 880円 | - |
3GB | 2,871円 | 3,168円 | 1,980円 ※光回線またはでんきとセット |
1,160円 | 1,254円 |
5GB | 3,663円 | - | - | - | 1,650円 |
7GB | 4,543円 | 1,760円 | - | ||
10GB | 5,643円 | 5,368円 ※15GB |
4,180円 ※15GB ※光回線またはでんきとセット |
- | 2,640円 |
※この表は、右にスクロールできます。
※データSIMの取り扱いがある格安SIMはデータSIMの料金を記載しています。
Yモバイルには2回線目以降に1,188円の割引が適用できる家族割引、UQモバイルには対象の光回線またはでんきとセットで全ての回線から割引が適用されます。
そのため、UQモバイルはイプシムよりも複数回線利用時の料金が安くなりますね。
HISモバイルとNUROモバイルは複数回線で使ってもかなり安いです。
イプシムも固定IP利用料を除けば、HISモバイル・NUROモバイルと同等の料金で使えるでしょう。
イプシムの評判・口コミ
イプシムの評判・口コミをTwitterで調べました。
利用している方がかなり少ないようで、口コミの数も少なかったです。
田舎古民家に監視カメラ導入 おもちゃ価格なのに結構使える ATOM×メルカリで落としたしょぼいルーター×イプシムのSIMで運用開始
遠隔地なので、月額1000円の運用(SIM代)はかかるけどこれくらいはやっておこうと。。。。
イプシムの固定IPアドレスは、自宅内のカメラなど遠隔操作するために契約する方が多いようです。
IoT家電を使っている方は、イプシムであれば料金を安く抑え遠隔操作が可能になるでしょう。
J:COMのIPv6サービス更新に伴う一時終了対策として、IPv6対応なワンコインSIMをしばらくの間使うという案があるのだけど、どこなら対応してるのさという疑問がある。
イプシムは検討中って書いてあるけど結局どうなったんだろう。一番脈がありそうな気がする(別にグローバルIPである必要は無い)。
イプシムは現在IPv4に対応しており、IPv6対応も検討しているようです。


上記のツイートの方はIPv6対応のSIMを探しており、イプシムに期待しているようです。
イプシムがIPv6対応になったら、格安料金でIPv6対応の固定IPアドレスが割り当てられるので非常に魅力的です。
イプシムのメリット
イプシムのメリットは以下の通りです。
- 法人契約も可能
- 3Gも使える
- 余ったデータ容量の繰り越しができる
- 最低利用期間がない
下記にて詳しく解説します。
メリット1:法人契約も可能
イプシムでは法人契約も可能です。



法人での契約でも内容は個人契約と変わらないため、法人契約だからと別途手数料が発生することはありません。
同一ユーザーで複数の固定IP回線を契約すると、個人契約と同様に2枚目以降に55円の割引が適用されます。法人で複数回線を利用したい時にもお得ですよ。
メリット2:3Gも使える!
イプシムは、LTE通信非対応機器である3G専用端末にも対応しています。
また、3G専用端末でもLTEと全く同じAPN設定で利用が可能です。
3G専用端末に対応している格安SIMはかなり珍しいので特徴的なメリットと言えます。
メリット3:余ったデータ容量の繰り越しができる
イプシムでは、余ったデータ容量を繰り越して翌月末まで使えます。

ただし、IoTプランでは繰り越しできないので注意してください。
メリット4:節約モードあり、バースト転送ができる
イプシムは高速通信をオフにして最大200kbpsで無制限に使えるいわば節約モードがあり、さらに公式にバースト転送機能があると説明されています。
バースト転送機能とは、高速通信をオフにしている時に初めの一定量だけ高速で通信できる機能のことです。
メールなど通信量が少ないサービスなら、高速通信をオフにしていても普通に快適に読み込みができますよ。
メリット5:最低利用期間がない
イプシムには最低利用期間がないので、使いたいときだけ使って不要になったらいつでも解約できます。
気軽に利用できるのは嬉しいですね。
イプシムのデメリット(注意点)
イプシムのデメリットは以下の通りです。
- キャリアメールが使えない
- 5G非対応
- 音声対応SIMはない
- キャリア決済ができない
下記にて詳しく解説します。
デメリット1:キャリアメールが使えない
イプシムではドコモやau、ソフトバンクなどのキャリアメールが使えません。
そのため、GmailやYahoo!メールなどのフリーメールや、契約しているプロバイダのメールサービスを利用する必要があります。
一方で、大手キャリアには有料のメールアドレス持ち運びサービスがあるので、キャリアメールをどうしても残したい方は持ち運びサービスを利用しましょう。
デメリット2:5G非対応
イプシムでは5Gが使えません。

そのため、イプシムだけのデメリットではありません。
5Gエリアもまだ狭く4Gのようにどこでも使える状態ではないため、普段使いに支障はないと考えられます。
5G対応エリアに住んでおり5G対応スマホを持っている方は、イプシムでは5Gが使えないので注意してください。
デメリット3:音声対応SIMはない
イプシムには音声通話機能やSMSが使えるSIMカードはありません。

そのため、イプシムで契約できるのはデータSIMのみとなります。
音声通話機能を利用したい方は注意してください。
デメリット4:キャリア決済ができない
イプシムではキャリア決済が使えません。
携帯電話と合算請求設定にして登録しているアプリやWebサイトがある場合は、イプシムに変えた際に変更手続きが必要です。
イプシムはこんな人におすすめ!
イプシムがおすすめな人の特徴は以下の通りです。
- ある程度通信速度が速い方が良い人
- 安く固定IPアドレスを使いたい人
- IoT製品をよく利用している人
- 音声通話やSMSが不要な人
みんなのネット回線速度によると、イプシムの実効速度は平均50Mbpsを超えています。
動画の視聴もサクサクと快適に利用できるので、ある程度通信速度の速さを求めている方に適しています。
また、最安1,089円で固定IPアドレスを導入できるので、料金を安く抑えて固定IPアドレスを利用したい方にもおすすめです。
イプシムではIoT製品も利用できるので、遠隔操作可能な家電や監視カメラなどの利用を検討している方にもぴったりです。
ただしデータ通信専用のみなので、音声通話やSMSを利用したい方にはおすすめできません。
初期手数料と申し込み、設定の流れ
イプシムの初期手数料と申し込み・設定の流れについて解説します。
初期費用がいくらかかるのか、契約に必要なものは何か、どのような手順で初期設定を行うのかなどについて触れていくので、ぜひチェックしてください。
初期手数料:計4,283円
初期手数料は以下の通りです。
- 事務手数料:3,300円
- SIMカード発行費用:433円
- IPアドレス割当費用:550円
初期手数料は事務手数料とSIMカード発行費用・IPアドレス割当費用を含めて合計で4,283円です。
申し込み手順1:契約に必要なものを用意する
まず、契約に必要なものを用意しましょう。
- クレジットカード払いの場合:メールアドレスとクレジットカード
- 銀行振込の場合:メールアドレスとイプシム指定銀行口座への振込
- ドコモのLTE SIMカードが使えるLTE対応機器または3G対応機器
クレジットカード払いの場合は、メールアドレスと支払いに使うクレジットカードが必要です。
銀行振込の場合は、メールアドレスと契約時にイプシム指定銀行口座へ振込が必要です。

申し込み手順2:Webで申し込む
次に、Webで申し込み手続きを行います。
イプシム公式サイトにアクセスし「お申し込み」に進んでください。
プランを選んで契約者内容を入力し、内容を確認して申し込みましょう。
ココに注意
2022年11月現在、SIMカード欠品により新規申し込みを一時中断しています。再開は11月末を予定しています。
申し込み手順3:SIMカードを受け取りAPN設定を行う
契約が完了するとSIMカードが登録した住所宛に発送されます。
SIMカードを受け取ったら初期設定を行いましょう。
まずは機器の電源を切り、SIMカードを入れてください。
SIMカードを入れた後に電源をONにしたら、APN設定を行います。
APNの設定が完了すると、端末でイプシムの回線が利用できるようになります。
イプシムの解約方法
イプシムで解約する場合は、利用開始日の翌月1日以降に会員サイトから手続きを行います。
解約の手続きが完了したら、イプシムの指定する住所にSIMカードを返却しましょう。

SIMカードを解約手続き完了後の1ヶ月以内に返却しなかった場合や、返却したSIMカードが破損していた場合はSIMカード損害金3,300円がかかるので注意してください。
解約金などは一切発生しませんが、解約できるのは利用開始日の翌月1日以降です。
困ったときの問い合わせ方法
イプシムで何か困ったことがあった時は、イプシム会員サイトにログインし、フォームに必要事項を入力した上で送信してください。
まだイプシムを契約していない場合は、公式サイトの「お問い合わせ」から問い合わせましょう。
通常営業日の日中に問い合わせた内容については、当日中に返信されます。
問い合わせ後1日経ってもメールが来ない場合は、迷惑メールフォルダなどに入っている可能性があるので確認してみてください。
イプシムはリモートで仕事をしたい方やIoT製品を使う人に◎
最後に、イプシムのポイントについてまとめます。
ポイント
- 固定IPアドレスが割り当てられる格安SIM
- 利用できる回線はドコモ
- 音声通話やSMSは使えない
- 高速通信のON/OFFの切り替え機能やデータ繰り越しが使える
- リモートで仕事する方やIoT製品を使っている方におすすめ!
イプシムは固定IPアドレスが割り当てられる格安SIMなので、リモートで会社のパソコンを使いたい方やIoT製品をよく使用する方に特に適しています。
音声通話やSMSは利用できずデータ通信専用となるため、電話やSMS認証を利用したい方は注意しましょう。
高速通信を切り替えたり余ったデータ容量を繰り越せるなど、格安SIMらしいサービスも充実しています。
安く料金を抑えて固定IPアドレスを導入したい方は、ぜひイプシムを検討してみてはいかがでしょうか。