LINEMOを契約するにあたって、現在ソフトバンクやワイモバイルでセット割を利用していたら割引がなくなって結局損なんじゃないの?と心配な方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、LINEMOとソフトバンク・ワイモバイルのセット割適用後価格を比べます。
LINEMOへの乗り換えが本当にお得かどうか知りたい方は、ご覧ください。
目次
注意!LINEMOにはネット回線とのセット割がない
LINEMOは、ソフトバンクがオンライン申し込み専用で展開している格安プランです。
LINEMOの料金プラン概要 | ||
LINEMOベストプラン | LINEMOベストプランV | |
月額料金 | 990円・2,090円 | 2,970円 |
データ容量 | 3GB・10GB | 30GB |
低速時速度 | 最大300kbps・ 128kbps(容量15GB超過後) |
最大1Mbps・ 128kbps(容量45GB超過後) |
通話料 | 22円/30秒 | |
データ繰り越し | × | |
5G対応 | ◯ |
※表は右にスクロールできます
基本料金が非常に安く設定されていますが、代わりに大手キャリアの通常プランのような各種割引サービスがありません。
割引が無くても果たしてお得なのでしょうか?
もう少し詳しく見ていきましょう。
LINEMOへの乗り換えで適用されなくなる、ソフトバンク本家プラン向けの割引内容
ソフトバンクの本家プランであれば、本来以下の3種類の割引サービスがあります。
- 毎月最大-1,100円のおうち割光セット
- 毎月最大-1,210円(家族2人なら-660円)の新みんな家族割
- 毎月-187円のPayPayカード割
しかし、LINEMOに乗り換えるとこれらの割引は適用できません。
おうち割光セットはソフトバンク光(月額550円~のオプション申し込み必須)か、SoftBank Airを契約していれば最大10回線に適用できます。
新みんな家族割は家族で複数の回線を契約していれば2回線なら660円、3回線以上なら1,100円分といった割引を受けられます。
PayPayカード割はPayPayカードで料金を支払うことで毎月187円の割引を受けられるのが特徴ですよ。
ソフトバンクの割引時とLINEMOへ乗り換えた場合の月額料金を光回線代込みで比較!
割引が無くなったとしてもLINEMOがお得なのかどうかがしっかりと分かるよう、ソフトバンクで各種割引を適用した場合の料金と、LINEMOの料金の違いを表にまとめました。
家族3人・戸建住宅でメリハリ無制限+を使う場合とLINEMOの料金を比較!
ソフトバンクの使い放題プラン・メリハリ無制限+を戸建住宅に住む家族3人で使った場合の料金を、LINEMOの場合と比べてみました。
ソフトバンクのメリハリ無制限+とLINEMOの月額料金比較(家族3人・戸建住宅) | |
ソフトバンク・通常料金 | 27,995円(スマホ22,275円+光回線5,720円) |
ソフトバンク・割引後 | 21,054円(スマホ14,784円+光回線6,270円) |
LINEMO・LINEMOベストプラン(3GB) | 8,690円(スマホ2,970円+光回線5,720円) ※3GB超過時最大11,990円 |
LINEMO・LINEMOベストプランV(20GB) | 14,630円(スマホ8,910円+光回線5,720円) ※20GB超過時最大17,600円 |
ソフトバンクの割引後料金はおうち割光セット、新みんな家族割、PayPayカード割を含めた金額です。また、ソフトバンクのおうち割光セットには指定オプション(月額550円~)の契約が必要なため、光回線代に金額が上乗せされています。
見ての通り、ソフトバンクの割引後料金よりもLINEMOのほうが圧倒的に安価になりました。
ただし、LINEMOは月3GBと20GBのプランがそれぞれ上限を超えると10GB2,090円、30GB3,960円に切り替わるので、通信量が多い月は金額が変わることにご注意ください。(それでも基本的にLINEMOのほうが安価にはなります)
また30GBでは通信量が足りないという場合はソフトバンクのメリハリ無制限+も検討の余地がある点にご注意ください。
家族1人・集合住宅でメリハリ無制限+を使う場合と料金を比較!
ソフトバンクの使い放題プラン・メリハリ無制限+を家族で使っておらず、一人暮らしなどで集合住宅で使っている場合とも料金を比べてみました。
ソフトバンクのメリハリ無制限+とLINEMOの月額料金比較(家族1人・集合住宅) | |
ソフトバンク・通常料金 | 11,605円(スマホ7,425円+光回線4,180円) |
ソフトバンク・割引後 | 10,868円(スマホ6,138円+光回線4,730円) |
LINEMO・ミニプラン(3GB) | 5,170円(スマホ990円+光回線4,180円) |
LINEMO・スマホプラン(20GB) | 7,150円(スマホ2,970円+光回線4,180円) |
ソフトバンクの割引内容は先程の比較と同じです。
1人でメリハリ無制限+を使う場合と比べてもLINEMOのほうが圧倒的に安価ですね。
外での通信量が20GBに収まるのであれば、LINEMOを使うほうがお得です。
またもしもLINEMOベストプランVで20GBをオーバーしても30GB3,960円→光回線と合計で8,140円、LINEMOベストプランにおいて3GBオーバー時も10GB2,090円→光回線と合計6,270円なので、ソフトバンクよりは割安ですよ。
ただし、外での通信量が30GBで収まらないのであればメリハリ無制限+をソフトバンクで使ったほうが月200GBの高速通信と、それ以降も最大4.5Mbpsで通信ができるため便利です。
【参考】ソフトバンクをミニフィットプラン+で使う場合と比べても基本的にLINEMOはお得!
ソフトバンクでは最大3GBの通信が可能な「ミニフィットプラン+」という段階的に料金が変わるプランも展開されています。
ミニフィットプラン+もおうち割光セットを適用させれば料金を抑えることが可能です。
参考情報として、こちらのミニフィットプラン+ともLINEMOの料金を比べてみました。
ソフトバンクのミニフィットプラン+(~1GB)とLINEMOの月額料金比較 | |
ソフトバンク・通常料金 | 7,458円(スマホ3,278円+光回線4,180円) |
ソフトバンク・割引後 | 6,908円(スマホ2,178円+光回線4,730円) |
LINEMO・LINEMOベストプラン(3GB) | 5,170円(スマホ990円+光回線4,180円) |
LINEMO・LINEMOベストプランV(20GB) | 7,150円(スマホ2,970円+光回線4,180円) |
1GBの時点でソフトバンクの通常料金が既にLINEMOより高額ですが、割引後の1GB料金とLINEMOベストプランVの20GBではLINEMOのほうが少し高額になっています。
とはいえ通信量が19GBも多い上での話なので、絶対に通信量が1GBに収まるような場合でなければやはりLINEMOの圧勝と考えられますね。
以降のソフトバンク・ミニフィットプラン+料金は1GB追加ごとに1,100円アップとなるので、もれなくLINEMOのほうが割安です。
データチャージオプションの使いすぎに注意|LINEMOベストプランでは自動でお得に大容量通信可能
LINEMOで注意したいのはオプション料金の存在です。
例えばかけ放題を使う場合はLINEMOベストプランだと5分かけ放題なら月額550円、無制限かけ放題なら月額1,650円かかります。
LINEMOベストプランVだと5分かけ放題は無料付帯で、無制限かけ放題は1,100円です。
オプションを追加する場合は毎月の支払い金額がアップすることにご注意ください。
LINEMOのチャージ料金は1GB550円となっています。
1回の料金自体は高くありませんが、何度もデータチャージを購入するとそれだけ毎月の支払料金は上がってしまいます。
ただし最新のLINEMOベストプラン系列では3GB→10GB、20GB→30GBといった2段階料金性になったので、少し上限をオーバーする程度なら次の上限までの定額で使えるため高額なチャージ料金を何度も払うようなことにはなりづらくなりました。
LINEMOベストプランで頻繁にデータチャージをしている場合はLINEMOベストプランVに切り替えよう
LINEMOベストプランとLINEMOベストプランVは差額が1,980円ですが、ミニプランで10GB到達すると880円まで差が縮まり、さらに2GB追加チャージをするとスマホプランより料金が高くなります。
LINEMOベストプランで度々上限到達+追加チャージをしている場合は、LINEMOベストプランVへプラン変更をするのがおすすめです。
ワイモバイルならおうち割光セットも適用される!LINEMOと月額料金を比較
ワイモバイルはソフトバンクがサブブランドとして展開中の格安SIMです。
格安SIMではあるものの、自社回線を使ったサービスなので高速で安定しているのがワイモバイルのLINEMOと同様の魅力となっています。
ワイモバイルの最新料金プランは「シンプル2」で、こちらもソフトバンク光+550円~のオプション料金により「おうち割光セット(A)」という割引サービスを使う事ができます。
ワイモバイル料金プラン シンプル2概要 | |||
S | M | L | |
月額料金 | 2,365円 | 2,915円・4,015円 | 2915円・5,115円 |
各種割引適用後料金 (契約翌月以降) |
1,078円 | 1,078円・2,178円 | 1,078円・3,278円 |
データ容量 | 4GB | ~1GB・20GB | ~1GB・30GB |
低速時速度 | 最大300kbps | 最大1Mbps | |
通話料 | 22円/30秒 | ||
データ繰り越し | ◯ | ||
5G対応 | ◯ |
※表は右にスクロールできます
ワイモバイルの料金プランで割引を適用した場合とも、LINEMOの料金を比べてみましょう。
なお、ソフトバンク光の料金は集合住宅のものを設定しています。
ワイモバイルの通常料金とLINEMOの月額料金比較 | |
シンプル2 S(4GB) | 6,545円(スマホ2,365円+光回線4,180円) |
シンプル2 M(20GB) | 8,195円(スマホ4,015円+光回線4,180円) |
シンプル2 L(30GB) | 9,295円(スマホ5,115円+光回線4,180円) |
LINEMO・LINEMOベストプラン(3GB) | 5,170円(スマホ990円+光回線4,180円) ※スマホ3GB超過時6,270円 |
LINEMO・LINEMOベストプランV(20GB) | 7,150円(スマホ2,970円+光回線4,180円) ※スマホ20GB超過時8,140円 |
通常料金だとシンプル2 Sと比べた場合にLINEMOのLINEMOベストプランVのほうが605円ほど高くなってしまいますが、通信量自体も16GB多くなっているので基本的にはLINEMOの方がお得と考えられます。
続いて、割引後のワイモバイルとLINEMOの料金を比べてみました。
ワイモバイルの割引後料金とLINEMOの月額料金比較 | |
シンプル2 S(4GB) | 5,808円(スマホ1,078円+光回線4,730円) |
シンプル2 M(20GB) | 6,908円(スマホ2,178円+光回線4,730円) |
シンプル2 L(30GB) | 8,008円(スマホ3,278円+光回線4,730円) |
LINEMO・ミニプラン(3GB) | 5,170円(スマホ990円+光回線4,180円) ※スマホ3GB超過時6,270円 |
LINEMO・スマホプラン(20GB) | 7,150円(スマホ2,970円+光回線4,180円) ※スマホ20GB超過時8,140円 |
※ワイモバイルの割引後価格は、おうち割光セット(A)とPayPayカード割が含まれています。
※ワイモバイルのおうち割光セット(A)には指定オプション(月額550円~)の契約が必要なため、光回線代に金額が上乗せされています。
割引後の料金は3~4GBならLINEMOベストプランのほうが安いですが、20GB同士ならワイモバイルのほうが安価(ただしワイモバイルは5分かけ放題が標準付帯)となっています。
セット割のためにソフトバンク光を契約していた場合、LINEMOへ乗り換えてネット回線を他社へ変更するのもあり!
ソフトバンク光をセット割を受けるために契約していた場合は、LINEMOへ乗り換える際に合わせてネット回線を他社に乗り換えるのもおすすめです。
低価格で使える主なおすすめの光回線を、表にまとめました。
主な光回線の月額料金 | ||
戸建住宅 | 集合住宅 | |
ソフトバンク光 | 5,720円 ※割引用オプション込み6,270円 |
4,180円 ※割引用オプション込み4,730円 |
ぷらら光 | 5,280円 | 3,960円 |
GMOとくとくBB光 | 5,390円など ※キャンペーン窓口ごとに異なる |
4,290円など ※キャンペーン窓口ごとに異なる |
enひかり | 4,620円 | 3,520円 |
とくにenひかりなどは基本料金が非常に安価なので、LINEMOといっしょに使うのにもおすすめです。
なおソフトバンク光はNTTフレッツ光の光ファイバーを使っているので、光コラボレーション系の光回線への乗り換えなら工事不要で手軽に移行できますよ。
またSoftBank Airを使っている場合も、セット割はLINEMOへ乗り換えるとなくなるので、必要ならドコモのhome 5Gなどへ移行するのも良いでしょう。
まとめ
今回はソフトバンクやワイモバイルとLINEMOでセット割を含めた料金の比較を行いました。
ポイント
- ソフトバンクの場合、セット割を含めて考えてもLINEMOへ乗り換えたほうが月々の出費を安く抑えられる
- ワイモバイルと比較した場合基本料金同士なら基本的にLINEMOがお得、セット割込みで考えると通信量が自分に合うならワイモバイルを選んでもOK
- LINEMOは1GB550円のデータチャージ料金が発生、たくさんチャージするとソフトバンクより割高になってしまうこともある
- LINEMOへ乗り換えるとソフトバンク光とのセット割がなくなるので、光回線なども必要に応じて他社へ乗り換えるのがおすすめ
LINEMOは基本料金自体が非常に安いので、セット割がなくても十分お得な選択肢です。
今回の解説を参考に、LINEMOへの乗り換えや合わせての光回線の他社への乗り換えなどを検討してみてください。
なお、他格安SIMのセット割有無等については下記記事で詳しく紹介をしてるので、気になる方はぜひこちらもご覧になってみてください。