



スマホで契約した通信量、いわゆる「ギガ」を大容量で契約したものの余らせてしまったり、反対に契約したギガでは足りなくて速度制限に困ってしまったりした経験がないでしょうか。
メルカリモバイルでは、ギガを自由に1GB単位で売り買いできるので自分に合ったギガ数でお得に通信ができますよ。
この記事では、メルカリモバイルのサービス内容やメリット・デメリットなどについて詳しく解説します。
メルカリモバイルについて興味を持っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
「メルカリモバイル」とは?基本情報を解説!

メルカリモバイルは、メルカリが2025年3月4日より展開している安い料金設定のMVNOサービスです。
オンラインですぐにeSIMを発行し、使い始めることができますよ。
まずはメルカリモバイルの基本情報について、詳しく見ていきましょう。
プランは2GBと20GBの2種類、通話料金は30秒22円

メルカリモバイルでは、2GB月額990円と20GB月額2,390円の2種類のプランから選んで契約を行えます。

ちなみに初月は日割り請求、解約月は満額での料金請求になっていますよ。
通話料金は30秒22円の従量課金制で、例えば5分通話すれば220円の通話料金がかかりますよ。
2025年6月時点ではまだかけ放題などの通話定額オプションが未提供ですが、将来的に提供が開始される予定です。

登録手数料は3,300円、支払いはメルカードかメルペイのあと払いで行える
メルカリモバイルを契約する際は、登録手数料3,300円が契約開始時に発生します。

ただし申込時にキャンペーンでポイント還元などを受けられる場合もあるので、お得なタイミングで申し込めば負担を抑えることもできますよ。
また支払い方法はメルカリアプリ内から発行できるクレジットカード「メルカード」か、メルカリなどで使える決済サービス・メルペイのあと払いを選べます。
なおメルカードを所有している場合はそちらが優先されます。

メルカードでの支払いなら利用料金の1%がポイント還元されますよ。
料金は翌月の24日に確定・27日に決済が行われます。
ちなみにメルカードやメルペイのあと払いによる支払時に、メルカリのポイントや残高を優先して利用することもできます。
メルカリモバイルの最低利用期間や解約金はなし
メルカリモバイルにはとくに契約の縛りがなく、いつでも自由に解約手続きを行えますし違約金もありません。
解約はメルカリアプリ内で24時間行えます。

ただし契約時にポイント還元を受けられるキャンペーンなどを適用していた場合は、途中で解約すると以降の特典が付与対象外になる場合があるのでご注意ください。

使用回線はドコモ!時間帯による速度の制限はない

メルカリモバイルは、ドコモ回線を使用している格安SIMです。
ドコモ回線のeSIMに対応する、iPhoneやAndroidスマートフォン、タブレットといった端末で利用可能です。
もちろん対応端末なら5Gも利用でき、またとくに時間帯による個別の速度制限は設けられていません。
ただし回線が混み合っている場合などは読み込みなどが遅くなる場合もあるので、その点はご注意ください。

またギガを使い切ると月末までは最大128kbpsに速度を制限されるので、合わせてご注意ください。
eSIMでの契約に対応している、MNPワンストップにも対応
メルカリモバイルはサービス開始時点だと、専用の物理的な「SIMカード」が発行されるタイプではなく「eSIM」でのサービス提供です。
メルカリモバイルを使えるのはiPhone XS・XR以降などのeSIMに対応する端末に限られます。
しかしeSIMのみ対応な結果として、契約手続きを終えたらすぐに初期設定をして利用を開始できますよ。

ちなみに後日通常のSIMカードも提供開始予定となっているので、eSIMはどうしても苦手…という方は提供が始まるまで待ちましょう。
またメルカリモバイルは、MNPワンストップに対応しています。
他社からの乗り換えができることに加えて、対応する大手キャリア等からMNPする場合は事前に「MNP予約番号」を発行しなくてもすぐに乗り換え手続きをオンライン上で済ませることができますよ。
メルカリモバイル公式サイトメルカリモバイルのメリット
続いて、メルカリモバイルのメリットについて見ていきましょう。
1GB単位でギガの売り買いができるので自分に合った容量で利用しやすくなっている

メルカリモバイルでは、メルカリアプリを利用して余ったギガの売却や必要なギガの購入を行えます。
足りなければ買う、余っていれば売るといった方法で、自分にピッタリのギガ数でスマホを使うことができますよ。

ちなみに1GB単位での取引が可能で出品額は最低200円・1GBあたりの最高金額設定は500円の上限が設けられています。
タイミングによっては相場よりもお得に売り買いができる場合もあるのが、なかなか変わったサービスですね。
メルカリのアプリから利用状況をすぐに確認できる

メルカリモバイルでは、残っている今月のギガ数の情報や利用料金等をいつも使っているメルカリのアプリから手軽に確認できます。
スマホの回線は、契約先によってはブラウザなどで面倒なログイン手続きを毎回しないと利用状況を確認できなかったりもしますよね。

メルカリモバイルならメルカリ内のマイページを開くだけで、すぐに利用状況を確認できるため安心です。
メルカリモバイル公式サイトメルカリモバイルのデメリット・注意点をチェック!
メルカリモバイルの利用にあたっては、いくつか気をつけたいポイントもあります。
デメリットや注意点を解説するので、合わせて確認しておきましょう。

先に契約したプラン容量から消費される、ギガの翌月繰り越しはできない
メルカリモバイルでは、2GBや20GBといったその月に契約しているギガをまず消費するしくみです。
そして余ったギガの翌月繰り越しはできません。
結果として、まだ余っている段階でギガを追加で買っても無駄になってしまう恐れがあることにご注意ください。
通信量が余る場合はギガが売れなければ無駄になってしまう
自分でギガを売ることができるメルカリモバイルですが、ギガが足りなくて困っている人が現れて実際に買ってくれなければ売却はできません。

もしも売れなければその月の余ったギガはそのまま無駄になってしまうおそれがある点は、理解したうえで利用を検討しましょう。
売るギガ数や金額など、試行錯誤して調整しつつ販売してみてください。
例えば20GBを契約したものの毎月膨大な量余らせてしまう場合は、2GBにプラン変更して足りない分を必要に応じて買うほうが安上がりになるかもしれません。
また追加で買ったギガが余ってもその出品を行うことはできないので、合わせてご注意ください。

タイミングによっては欲しい容量のギガが販売されていないかもしれない
逆にギガが足りなくなって追加で買いたい場合に気をつけたいのは、タイミングによっては欲しい容量のギガが出品されておらず買えない場合もあることです。
また金額は売る側が自由に決める関係で、1GBあたり最大500円という上限はありますがタイミングによってはちょっと高めの出品しかない可能性もあります。

メルカリモバイルは固定の金額で欲しい容量のギガを常時買えるわけではないので、少し緊張感があるサービスです。


選べる通信量の種類が少ない
メルカリモバイルは2GBと20GBのみで展開されています。
この2種類から選択して足りなくなったらギガを追加で買ったり余ったら売ったりすることで、自分で調整しながら使うサービスとなっています。
基本容量として選べるギガ数の選択肢が限られる点は、ご注意ください。

データ通信専用SIMでの契約は不可能、サービス開始当初はSIMカードやかけ放題が未提供(今後提供予定)
メルカリモバイルは音声通話対応SIMのみでの提供となっており、他社一部格安SIMのように安価なデータ通信専用SIMでの契約には対応していません。
ただしタブレット等の、音声通話に非対応の端末にeSIMを設定して通信だけで使うこと自体はできますよ。
またメルカリモバイルでは、サービス開始当初はeSIMのみ対応で通常のSIMカードが選べずかけ放題の利用もできません。
SIMカードや通話定額は将来的に提供が予定されているので、必要な場合は提供開始後に契約を行うことをおすすめします。

支払いに通常の口座振替や他社のクレジットカードなどは使えない
メルカリモバイルの支払い方法は、メルカードかメルペイのあと払いに限られます。
メルカード以外のクレジットカードは利用できず、口座振替を利用したい場合も「メルペイのあと払い」を経由することになります。
メルペイのあと払いは自動引き落としやメルペイ残高からの支払いに加えてコンビニやATMでの決済にも対応していますが、その場合は精算時手数料220~990円が発生するのでご注意ください。

メルカリモバイルの料金・サービス内容を他社格安SIMと比較!
メルカリモバイルの月額料金やサービス内容を、UQモバイルやワイモバイル、楽天モバイル、IIJmio、mineoと比較してみました。

メルカリモバイル | UQモバイル | ワイモバイル | 楽天モバイル | IIJmio | mineo ※マイピタ |
|
月額基本料金(音声通話対応SIM) | ・2GB990円 ・20GB2,390円 |
・30GB4,048円 ・35GB+10分かけ放題3,828円 |
・4GB2,365円 ・30GB4,015円 ・35GB5,115円 |
・~3GB1,078円、~20GB2,178円、20GB~3,278円 ※使った通信量の金額を請求 |
・2GB850円 ・5GB950円 ・10GB1,400円 ・15GB1,800円 ・25GB2,000円 ・35GB2,400円 ・45GB3,300円 ・55GB3,900円 |
・1GB1,298円 ・5GB1,518円 ・10GB1,958円 ・20GB2,178円 ・50GB2,948円 |
月額割引 | × | 家族セット割で550円引き/自宅セット割で1,100円引き、au PAYカードお支払い割で220円引き | おうち割光セット(A)・家族割引で最大1,650円引き、PayPayカード割で187円引き | 最強家族プログラム・最強青春プログラムで110円引き、最強こどもプログラムで最大440円引き、最強シニアプログラムで毎月最大1,210ポイント還元 | IIJmioひかり契約時660円引き | 家族割引で55~165円引き、複数回線契約割引で55円引き |
契約事務手数料 | 3,300円 | 3,850円 | 3,850円、オンライン契約時0円 | 0円 | 3,300円、SIMカード発行手数料220~446.6円 | 3,300円、SIMカード発行手数料440円 |
回線 | ドコモ | au | ソフトバンク | 楽天 ※パートナー回線エリアはau |
ドコモ/au | ドコモ/au/ソフトバンク |
最低利用期間・解約金 | なし | 1年以内に解約すると990円 ※ご利用実態がない場合や、対象回線解約日以降1年以内に同一名義である契約期間1年以内の回線が解約されている場合のみ |
なし | 1年以内の解約時に解約時のプランの月額最低利用料金1ヶ月分が発生 | なし | なし |
対応SIMカード | eSIM ※SIMカードは後日提供予定 |
SIMカード/eSIM |
メルカリモバイルはUQモバイルやワイモバイルといった大手キャリアのサブブランド系格安SIMと比べると安価な料金設定になっています。

一方で毎月固定の通信量を使えればいい場合は、IIJmioやmineoのほうが金額が安上がりになる場合もあります。

メルカリモバイルが向いている人と向いていない人はどんな人?
メルカリモバイルがどんな人におすすめの格安SIMか、またはどんな人に向いていないかをまとめました。
メルカリモバイルの利用に向いているのは、調整しながらできるだけ安く自分に合ったギガでスマホを使いたい人!
メルカリモバイルは、以下の条件に当てはまる人におすすめです。
メルカリモバイルはこんな人におすすめ
- 月々の使うギガ数が不安定な人
- eSIM対応端末を持っていて、素早く利用を開始したい人
- ドコモ回線でスマホを安く使いたい人
メルカリモバイルは自分でギガを売り買いできるので、必要に応じて調整しながらその月のちょうど良いギガ数でスマホを使えるのが魅力です。
とくに不定期な旅行・出張などを理由に毎月の通信量が不安定な人は、メルカリモバイルなら無駄なく通信しやすいと考えられますよ。
またeSIMで素早く回線を契約して使い始めたい人や、通信エリアが広いドコモ回線で安くスマホを使いたい人も検討してみてください。
メルカリモバイルが不向きな人は徹底的に安定した運用を行いたい人など
メルカリモバイルの利用に向いていない人は、以下に当てはまる人です。
こんな人にはおすすめできない!
- eSIM対応端末を持っていない、手続きが難しいと感じる
- 通話をよくする
- とにかく運用コストを毎月しっかり下げることを重視する
- メルカードやメルペイあと払いを利用しておらず、使う予定もない
現時点だとメルカリモバイルはeSIMのみ対応なので、対応端末を持っておらず通常のSIMカードで契約したい人やeSIMの利用手続きが難しいと感じる人には不向きです。
またかけ放題オプションも未提供なので、通話の時間が毎月長いような人にはまだおすすめできません。

そして単純に安く通信することのみを重視するなら、月額3,278円で使い放題の楽天モバイルや月額850円で2GB~月額3,950円で55GB使えるIIJmioなどのほうが割安になる場合も多々あります。
メルカリでのギガの売り買いを楽しみつつ、無駄なく運用していく前提で検討するのがおすすめになりますよ。
そしてメルカードやメルペイあと払いを利用していない場合は、そのうえでもし使う予定もないとなると申込みを行えません。
メルカリモバイル公式サイトメルカリモバイルの契約方法や解約手順は?
最後に、メルカリモバイルの契約や解約の手順について解説します。
メルカリモバイルの契約に必要なもの・条件
メルカリモバイルを契約する際は、以下の条件達成と準備物の用意が必要です。
契約に必要な条件・準備物
- 18歳以上・日本国籍のメルカリ会員(個人のみ・法人や個人事業主名義は不可)
- Wi-Fi環境
- iPhone XS・XRシリーズ以降などのeSIM・NFC機能対応でパスキーの利用にも対応する端末
- マイナンバーカード
- MNP予約番号(MNPワンストップ非対応の回線から電話番号を引き継ぐ場合のみ)
メルカリモバイルで使う端末は、eSIM対応に加えてNFCや生体認証によるパスキー利用に対応している必要があります。
またマイナンバーカードが本人確認にあたって必須なので、持っていない方は先に発行しておきましょう。
電話番号を新しく発行する場合やMNPワンストップ対応の大手キャリア等から乗り換える場合はMNP予約番号が不要ですが、MNPワンストップ非対応の携帯会社から乗り換える際は事前にマイページ等の対応する窓口でMNP予約番号を発行しておきましょう。
メルカリモバイルの申し込みの流れ

メルカリモバイルは、以下の手順で契約を行えます。
- 事前にメルカリの登録・パスキー登録を済ませておく
- メルカリモバイルの申込画面から手続きを開始、申し込むプラン情報等の入力や端末にマイナンバーカードをかざしての本人確認をする
- 支払い情報を設定する(メルカードがあればメルカード、なければあと払いが自動設定される)
- (電話番号を他社から引き継ぐ場合)画面の指示に従ってMNP手続きをする
- 審査が完了したら指示に従ってeSIMを発行・端末に設定して利用開始!
基本的に画面の指示に従って必要事項を入力・選択していくだけなので、落ち着いて進めればすぐに完了できますよ。

eSIMの発行は端末の設定アプリから確認できる「EID」を入力することで行うことができ、最短10分~最長翌日には完了します。

EIDは、例えばiPhoneなら設定アプリの「一般」→「情報」内にあるEID項目でチェックできますよ。
Androidだと端末ごとに設定アプリ内の項目名が若干異なりますが、基本的には「システム」や「デバイス情報」内の「SIMカード情報」などSIMカードに関連した情報がまとめられている項目から確認できます。

eSIM発行後は基本的に、発行完了のお知らせ画面から「eSIMインストールをはじめる」より端末に設定可能です。
申し込みに関する詳しい手順等については公式のヘルプセンターでも確認できるので、合わせてご確認ください。
メルカリモバイルの解約はマイページから行える!
メルカリモバイルの解約は、マイページからすぐに行えます。
解約申請を20日以前に行えば当月末、21日以降なら翌月末での解約となりますよ。

マイページの「モバイルのギガ残量」→「プラン情報」内にある、「解約・MNP転出」より手続きを行いましょう。

なお解約月の20日までは、「解約・MNP転出」より解約の取り消しも行えます。
メルカリモバイル公式サイトまとめ

今回は、メルカリモバイルのサービス内容について解説しました。
ポイント
- メルカリモバイルはドコモ回線のMVNOサービスで、eSIMでの申込みに対応
- 2GBと20GBの2種類の料金プランから選択可能
- 初期費用は3,300円
- 利用状況の確認はメルカリのアプリ内からすぐに行える
- ギガを自由にメルカリ内で売り買いできるのが最大の特徴、自分に合った通信量でサービスを使える
- 通話定額はサービス開始時点だと未提供
- メルカリアプリ内で申し込みや解約をすぐに行える
- 支払いはメルカードかメルペイのあと払いを選べる
自分にとってちょうど良いギガ数でスマホをお得に使いたい方は、メルカリモバイルの利用を検討してみてください。
メルカリモバイル公式サイト