持っていれば家族で共有できる家族カード。
いざという時のために家族に持ってもらいたいと考える方も少なくないのではないでしょうか?
ショッピングで貯まるポイントをまとめることができたり、クレジットカードに付帯する保険などを家族につけることも可能なので、海外に行く場合にも便利ですよね。
しかし、本会員のクレジットカードの審査をパスして既に1枚持っているのに、家族カードの発行に再審査が必要な場合は少し手続きが面倒なものです。
今回はそんな家族カードに関する「審査の仕組みはどうなっているか?」「申し込む際の注意点」についてご紹介していきます。
家族カードを発行しようと考えている方は是非参考にしてみてください!
目次
家族カードって審査なし&無条件で発行できるの?
家族カードの発行には、基本的に家族本人に対する審査は必要ないとされています。(後述しますが、本会員の信用情報に問題がない場合は家族カードの発行は可能であると言えます。)
しかし、家族カードの発行には定められている条件を満たす必要があります。
ではその発行条件にはどのようなものがあるのか、またアメックスのような高ステータスカードも同様なのか?などについて見ていきましょう。
基本的には家族カードは審査なし
家族カードの審査ですが、一番心配なのは申込者が以前返済を滞らせてしまったことがある場合ですよね。
しかし、家族カードに関しては申込者の情報確認は本人確認情報に限り、それ以外について言及しない場合が多いです。そのため、申込者に対する発行審査は実質ないものと考えていいでしょう。
「実質審査なし」は申込者に限る
ただし、実質審査がないとされるのは「家族などの申込者のみ」になります。家族カードの審査は家族会員になろうとしている人ではなく、本会員に対して行われるケースがほとんどであると言えるでしょう。
カード会社が信用情報機関に本会員の金融事故についての情報を再請求したり、利用状況の精査によって審査をするということですね。
本会員の審査については追って説明しますが、原則的に本会員に問題がないのであれば家族カードの発行はほぼ可能であると言えます。
家族カードは審査時間が早い
クレジットカードの審査時間は、最近は最短30分以内という即日発行対応のカードも出てきます。しかしそれは一部のカードに限り、ほとんどは数日~2週間、また遅いものでは2週間以上の審査期間を設けるカードも多いですよね。
そもそもクレジットカードの審査に時間がかかる理由は以下のものになります。
- 申し込み内容と事実との綿密な照合が必要なケース
- 返済延滞経験などの信用情報の調査に時間がかかる
- 審査にギリギリ通すか通さないかの場合の社内検討など
これらの場合には、より細かく情報をチェックする必要があるためその分時間がかかってしまうということになります。
その点、家族カードの場合にはもう既に本会員がカードを所持している(=審査をパスしている)ため、「本会員の与信状況審査が一度済んでいる」ことになり、一般的に審査にはあまり時間を要しません。
そのため、家族カードの審査時間は比較的早く進めることができると言えます。
即日発行したい場合には不向きの可能性が
注意が必要なのは「家族カードが即日発行できる会社はほぼ無い」ということです。早くても1日~10日の発行時間が必要になるでしょう。
今すぐにカードが必要!という場合は、状況によっては家族カードではなく即日発行が可能なクレジットカードを別に作った方がいいかもしれません。
家族カードの一般的な発行条件
家族カードの発行条件は主に以下のものが挙げられます。家族カード発行を検討中の方は当てはまっているか確認してみましょう。
- 本会員と生計を共有している18歳以上の配偶者または子供、両親であること
- 基本的には兄弟については対象外とされる
- 本会員が学生である場合は発行不可
- 本会員の持つクレジットカードと異なるカードは不可
上記条件を満たせば基本的には家族カードの発行は可能であると言えるでしょう。
どの条件も難しいものはないため、新たに他のクレジットカードを発行するよりも簡単に発行できます。クレジットカード会社によっては条件が少し異なる場合もあるため、申し込みの際にはしっかりと確認しておきましょう。
例えば「夫を本会員とする家族カードを妻が持っていたけど、離婚してしまった」という場合などは、必ずクレジットカード会社へ連絡して家族カードの利用停止手続きをする必要があります。
この申請をせずにいた場合、本会員などの信用に大きく傷をつけることにもなり兼ねないため怠らないようにしましょう。
ステータスの高いカードは例外?
家族カードに限らず、様々なサービスの中でも取り分け「ステータスが高いもの」に関しては独自の条件が設けられている場合がありますよね。
クレジットカードも同じく、例えばアメックスブランドのプラチナカードに関しては「兄弟などの内縁、また同性婚のパートナー、婚約者の申し込みも可能」であるとされています。
また、アメックスブランドのカードには「十分な海外旅行傷害保険がつく」「空港ラウンジを無料で利用できる」といった魅力もあります。ゴールドカード以上のものであればプライオリティ・パスにも無料で登録でき、これらのサービスが家族カードにも反映されるのは嬉しいですよね。
兄弟も同じ生計のもと暮らしている場合であれば、家族カードを考慮してアメックスブランドを選ぶのもいいでしょう。
家族カードの仕組みと知っておきたい注意点
家族カードで決済した場合、請求などはどうなっているのでしょうか?また、便利なだけではなく家族カードには注意すべき点もあります。
思わぬトラブルに見舞われないよう、家族カードの仕組みについてここで理解しておきましょう。
請求先と限度額は本会員に属する
家族カードの名義はそれぞれ申込者の名義のになります。しかし、支払いは家族カード所有者の利用分の請求も本会員が請け負うということに注意が必要です。
家族カードの使いすぎには注意!
家族カードを発行すると、本会員の利用限度枠を家族で共有することになります。
仮に家族カードの所有者が本会員が支払えないくらい利用してしまい返済が遅れた場合、本会員の信用が減ることになってしまいます。こうなると全体の利用に支障が出てしまうため、家族カードの所有者も計画的に利用するよう心掛けましょう。
家族会員も本会員と同じサービスを受けることができる
冒頭やアメックスの部分で少し触れましたが、家族カードを発行した場合には家族会員も本会員と同じカードの特典を利用できます。
つまり本会員に付帯されているサービスクオリティが高い分、家族カードに付帯されるサービスもクオリティが高くなるということですね。
例えば、以下のような特典が本会員に付帯されている場合どうでしょうか?
- 十分な限度額の海外旅行傷害保険が付帯されている
- ポイントやマイルの還元率が高く設定されている
- 空港のラウンジが無料で利用できる(プライオリティパスが無料etc)
これらのサービスも、家族カードだからと付帯されないことはありません。
家族での海外旅行も安心して楽しめますし、家族カードを使ってそれぞれがショッピングをすると効率よくポイントやマイルを貯めることもできますね。
効率よくポイントやマイルを貯めて次の家族旅行の費用を抑えることができる、などの好循環を実現することもできます。
自由意思とプライバシー
家族カードの条件は先に述べたものが一般的ですが、根本的に家族カードの発行には「本会員の同意」が必要になります。
基本条件を満たしていたとしても本会員の許可が無ければ発行はできず、申込者の意志だけでは持てないということですね。当然ですが本会員に内緒で発行することはできません。
家族カードのデメリットはあるのか
とてもお得で使い勝手がよい家族カードですが、1つだけデメリットがあります。
それは「申込者の利用状況を本会員に知られないようにする」ということができない点です。請求が本会員にされる以上、利用状況は本会員が確認できるようになっているため申込者が何にいくら利用したのかということが筒抜けに。
その点では申込者のプライバシーは保てないと考えていいでしょう。
家族カードのクレヒスは本会員のもの
クレヒスとはクレジットカードヒステリーの略称であり、「信用履歴」というこれまでのクレジットカードの利用に関する情報になります。
例えば、返済が遅れたことがあったり滞納したことがある場合はクレヒスに傷がつき、今後のカードやローンの審査に悪影響を及ぼしてしまいます。
今後も円滑にカード発行やローンを組む等したいのであれば、できるだけクレヒスに傷をつけないよう計画的にクレジットカードを利用する必要があるということですね。逆に、クレヒスが良ければ本会員の信用度が増すためスムーズに手続きを進めることができます。
家族カードの利用者のクレヒスはどうなっているの?
家族カードの利用者は請求がされない分、信用度の高いクレヒスを積み上げることができるかというとそうではありません。
請求が本会員にいくように、クレヒスも本会員のものになるのが一般的です。そのため、家族カードの利用者にはクレヒスが付かないことになり今後の信用の基準としても利用できないため注意が必要ですね。
家族カードを利用しすぎて返済が滞ってしまった場合は本会員のクレヒスに傷がつくことになるため、家族全員で計画的に利用しましょう。
家族カードが発行できない…審査に潜む落とし穴の正体とは?
比較的簡単とされる家族カードの審査ですが、中には発行ができなくて困っている方も。
家族カードが発行できない場合、その理由には何が挙げられるのでしょうか。
可能性として考えられるものをピックアップしたので、これから発行しようとしている方も、発行ができない方もどれかに当てはまっていないか確認してみましょう。
本会員に問題があるケース
基本的に家族カードの審査は本会員に対するものなので、本会員に問題がある場合は発行審査に通らない場合があります。
本会員にキャッシング履歴や支払いの延滞がある場合
本会員に問題があるケースの1つ目として、「本会員の信用が低い」ということが挙げられます。
- 本会員にキャッシングの返済延滞・滞納がある
- 本会員にクレジット利用の返済延滞・滞納がある
例えばこれらの状況で家族カードの発行を申し込んでも、あまり信用ができないですよね。現在も延滞や滞納をしている場合は家族カードの審査にはまず通らないでしょう。
また、家族カードを発行した後で本会員が問題を起こしてしまいクレヒスに大きな傷がついてしまった場合には、家族カードの利用も停止されることもあります。
過去に多少延滞をしたことがあるが現在はしっかりと支払っている状況であれば、家族カードの発行が認められる場合もあります。
それらの基準は公開されないため正確には分かりませんが、現在計画的に利用できているのであれば一度申し込んでみてもいいかもしれません。
本会員が専業主婦等で収入の後ろ盾がない場合
本会員に問題があるケースの2つ目は「本会員の収入が安定していない」ことが挙げられます。
例えば、本会員が専業主婦である場合はどうでしょうか?専業主婦は家事や育児に専念しているため、働くことが難しいですよね。
働き口があっても家事や育児に忙しく思うように時間を割けない場合が多いでしょう。
そのように、収入の後ろ盾がない専業主婦等が本会員である場合は家族カードの発行が認められない可能性があります。
本会員が学生の場合
本会員が専業主婦である場合と同様に、本会員が学生である場合も家族カードの発行はできません。学生とは学業を重んずる立場であり、まだまだ経済的な信用が高いとは言えませんよね。
しっかりと就職活動を通して就職先を決めることができ、安定した収入を得ることができたのであれば問題はありませんが、就職に関してどうなるかは誰にもわかりません。
在学中に結婚をしたなど様々な状況は考えられますが、家族カードを発行したいのであれば「就職をして安定した収入を得る」ことができてから発行を申し込みましょう。
家族に問題があるケース
家族に問題があるケースとしては、「本会員のクレジットカード会社のカードを以前利用しており、そこで金融事故などを起こしたことがある場合」です。
このケース以外ではほぼ家族会員側の懸念点はないため、申込者はこの点だけしっかりと確認しておきましょう。
仮に上記のような状況であった場合には申込者の本人確認の時点で申込者のクレヒスが判明してしまいます。そうなるとカード会社からしても信用できないため、家族カードの発行が認められないということですね。
家族カードを持ちたい人におすすめのクレジットカード2選
家族カードの特典や内容はクレジットカードによって異なります。クレジットカードを発行する時にはできるだけ家族カードの内容も魅力的なものであることが望ましいですよね。
ここからは、家族カードの発行を考えた際におすすめのカードを2つご紹介します。
ゆくゆくは家族カードの発行も視野に入れている方は是非検討してみてください!
オリコカードザポイント
年会費無料でAmazonにも◎。サービスよりもポイント還元率に強みのある、iDとQUICPayをダブル搭載した稀有な一枚。
- 節約◎
- 電子マネー
- 買い物◎
初年度年会費 | 2年目~年会費 | 還元率 | 電子マネー等 |
無料 | 無料 | 1.50~2.50% |
家族カードは年会費が安くなるとはいっても、元々の年会費が高めのものであれば支払いも嵩んでしまいますよね。オリコカードザポイントは「家族カードが3名まで年会費が永年無料」なので、その点はお得です。
カード紛失時や不正利用で損害を被った場合も補償してくれるので、家族みんなで安心して利用することができますね。
オリコモール経由でポイントがざくざく!
オリコカードザポイントのポイント還元率は通常でも1%、そして「オリコモール経由でのネットショッピング」をすることで最大で17.5%を誇ります。
また入会から半年間は2倍の2%と、年会費無料にもかかわらず高還元率カードの部類に入ります。
家族カードも同様なので毎月の食費や雑費を家族みんなでカード決済すれば、かなり効率的にポイントが貯まります。
PayPayカード
PayPayを利用している人、ヤフオクやYahoo!ショッピングを利用する人は必携と言えるクレジットカード。
- 節約◎
- 電子マネー
- 買い物
- 初めて◎
初年度年会費 | 2年目~年会費 | 還元率 | 電子マネー等 |
0円 | 0円 | 1~5% | なし |
PayPayカードも他2種類のカードと同様、家族カードも年会費無料です。ポイント還元率も最大1.5%※と高水準で文句なしですね。
利用明細もオンライン上で確認ができるためトラブルを未然に防ぐことが可能です。
※PayPayカードをPayPayアプリに登録およびPayPayステップの条件達成が必要。
PayPayに登録して決済することで最大2.5%還元が受けられる!
PayPayカードは、PayPayの支払い先に登録することで1.5%~2.5%の還元を受けられます。
2022年4月現在、PayPayに登録してポイント還元が受けられるクレジットカードはPayPayカードだけ。
家族カードももちろん登録可能でポイント還元対象のため、家族でPayPayカード&PayPay決済を使うことによって驚異的にポイントがたまりますよ。
毎日のお買い物を少しでもお得にしたいなら、スマホ決済とクレジットカードはセット利用が鉄則。
メインカードとしても使えますが、既にメインカードを持っている方であってもPayPay専用カードとして持っておくべきカードです。
まとめ
いかがでしたか?今回は、家族カードの審査や仕組み、そして家族カードにおすすめのクレジットカード3種類をご紹介しました。
家族カードは非常に多くのメリットを持つ便利なものです。しかしトラブルへの対応や、「利用する家族間でルールを定めること」も大切です。
仲良く快適に家族カード生活を過ごせるよう、しっかりと話し合った上で計画的に利用しましょう。