


ここ最近は物理SIMなしで契約できるeSIMサービスがどんどんスタートしています。
楽天モバイルを筆頭に大手キャリアであるドコモやソフトバンクでも利用可能です。
となると、同じく大手キャリアであるauでも使えるか気になりますよね。
結論から言うとauでもeSIMは利用可能です。
これからauを利用する人はもちろん、すでにauの物理SIMを利用している人もeSIMへ変更できます。
本記事ではauのeSIMサービスの内容や申し込み手順、物理SIMからの切り替え方法などについて解説します。
目次
そもそもeSIMとは?|auなど大手キャリアや一部格安SIMで使えるダウンロード式のSIM!


eSIMとは、スマホ本体に埋め込まれているSIMのことです。
従来のSIMはICカードに電話番号などの契約者情報を記録しています。
SIMカードを挿さないと、スマホで電話やデータ通信ができません。

対して、eSIMの場合はすでにスマホ本体がSIM機能を持っています。
物理SIMは不要で、契約情報をオンラインで書き込むだけで契約が可能です。
eSIMのメリット
- SIMカードが郵送されるのを待つ必要がない
- 契約および解約がオンラインで完結
- 1台のスマホで複数のSIM情報を保持できる
- 紛失・盗難のリスクなし

これまではeSIM対応事業者が限られていましたが、最近では大手キャリアを中心に事業者が増加しています。
eSIM対応スマホもどんどん発売されており、eSIMを利用しやすい環境が整いつつあります。
auはeSIMに対応!サービス内容は物理SIMと同じ


auはeSIMサービスに対応しています。
従来は物理SIMだけでしたが、2021年8月からはeSIMの発行も開始しました。
利用できる料金プランやサービスなどは物理SIMを利用する場合と全く同じです。

auのeSIMの対応機種
auのeSIMの対応機種は以下の通りです。
auのeSIMの対応機種
- iPhoneシリーズ(XR/XS以降の全モデル)
- Pixel 5
- Pixel 6シリーズ
- Pixel 7シリーズ
- AQUOS sense6
- AQUOS sense7
- AQUOS zero6
- Xperia 5 IV
- Xperia 10 IV
- Xperia Ace III
- Xperia 1 IV
- Galaxy A23 5G
- Galaxy Z Flip4
- Galaxy Z Fold4
- OPPO Reno7 A
※iPhoneのみ全キャリア・SIMフリー版確認済み、その他はau版のみ
上記の機種はいずれも動作確認が実施されており、auのeSIMを問題なく使えます。
iPhoneシリーズはiPhone XR/XS以降の全モデルで利用可能です。
一方、Androidについてはau・UQモバイルで販売されているGalaxyやAQUOS、Xperiaといった主要メーカーで対応機種が増えています。
他キャリア版やSIMフリー版は一切動作確認されていません。


動作確認されていない機種でも、auのバンドに対応していれば使える可能性はあります。
その他eSIM対応機種については公式サイトで確認できます(https://www.au.com/mobile/product/sim/devices/)。
ただし、動作確認されていない機種での利用は自己責任です。
不安な人は動作確認されている機種で利用しましょう。
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auをeSIMで申し込む手順・方法|契約には準備物や本人確認が必要!
auをeSIMで申し込む手順は以下の通りです。
auをeSIMで申し込む手順
- 必要な物を準備する
- auをeSIMで申し込む
- 開通手続きをする
- APN設定(Androidのみ)
ここではau Online Shopで新規もしくは他社から乗り換えでauのeSIMを申し込む手順を解説します。
また、auでは物理SIMからeSIMへの変更も可能です。
現在auの物理SIMを利用している人がeSIMへ変更する手順は後述します。
必要な物を準備する
まずはauを申し込むのに必要な物を準備しましょう。
auの申し込みに必要な物
- 本人確認書類
- クレジットカード
- MNP予約番号
利用できる本人確認書類は、運転免許証(運転経歴証明書)、マイナンバーカード、在留カードです。
いずれか1つを用意しておいてください。
MNPで他社から電話番号を引き継ぐ場合はMNP予約番号が必要です。
現在契約中のキャリアから取得しておきましょう。
ただしauは現在MNPのワンストップ方式に対応しています。
下記の事業者からauに乗り換える場合、予約番号が不要です。
- ドコモ
- ahamo
- UQモバイル
- povo2.0
- ソフトバンク
- ワイモバイル
- 楽天モバイル
- 日本通信SIM
- ジャパネットたかた通信サービス

auをeSIMで申し込む
準備ができたらauをeSIMで申し込みましょう。
大まかな申し込み手順は以下の通りです。
auをeSIMで申し込む手順
- スマホのブラウザから申し込みを開始する
- 「新規契約」または「他社から乗り換え」を選択する
- 希望のSIMで「eSIM」を選ぶ
- 注意事項を読みau IDにログインする
- 料金プランやオプションを選択する
- 契約者情報(住所や氏名)を入力する
- eKYCで本人確認する
au Online ShopでeSIMを申し込む場合はeKYCによる本人確認が必要です。


eKYCはオンラインで申込者と本人確認書類を撮影するだけで本人確認が完了する仕組みです。
画像のアップロードや商品受け取り時の本人確認が不要になります。
eKYCを利用する際はスマホのカメラでの撮影が必要です。
そのため、申し込みは必ずスマホのブラウザから実施してください。

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開通手続きをする
本人確認・申し込みが完了したら開通手続きです。
eSIMの場合は物理SIMのように郵送を待つ必要はありません。

MNPで申し込んだ場合は回線切り替えが必要です。
Webまたは電話で手続きしてください。
auの回線切り替え手順(Web)
- ご注文履歴にアクセスする
- 「UQ mobileのお客さま 新規契約・他社およびau/povo1.0/2.0から乗りかえ(MNP)」にチェックを入れる
- 「ご注文番号の入力へ進む」を押す
- ご注文番号でログインする
- 「回線を切り替える」を押す
Webでの受付時間は 9:00~21:15(年中無休)です。
電話で切り替える場合は0120-914-367へ電話してください。
受付時間は 9:00~20:00(年中無休)です。
次はeSIMプロファイルをダウンロードします。
eSIMプロファイルのダウンロード方法は全部で3つです。
eSIMプロファイルのダウンロード方法
- 自動プロファイルダウンロード
- My auアプリ
- QRコード読み取り
自動プロファイルダウンロード
自動プロファイルダウンロードはiPhoneをセットで購入した時のみ利用できます。
もっとも手軽なので、iPhoneとeSIMをセットで契約した場合におすすめです。
新規契約の場合はiPhoneの初期設定の途中でプロファイルを追加できます。
自動プロファイルダウンロード(新規)
- Face ID または Touch ID を設定してパスコードを作成する
- 「新規モバイル通信プラン」をタップする
- 「続ける」をタップする
MNPで乗り換える場合はiPhoneの初期設定後に設定アプリからプロファイルを追加してください。
自動プロファイルダウンロード(MNP)
- 通知または「設定」→「auモバイル通信プランのインストー・・・」部分をタップする
- 「続ける」をタップする
- 「OK」をタップする
My auアプリ
auの公式アプリ「My auアプリ」でプロファイルをダウンロードできます。
持ち込んだiPhoneもしくはAndroidで利用する場合はMy auアプリを利用するのがおすすめです。
My auアプリでのプロファイルダウンロード
- My auアプリをインストールする
- 「eSIMプロファイルをダウンロード」をタップする
- 画面の指示に従ってeSIMプロファイルをダウンロードする
QRコード読み取り
QRコードを読み取ってプロファイルをダウンロードすることもできます。
読み取りの際はauのeSIMを利用する機種以外の端末が必要です。

QRコード読み取りではまずauを利用する端末以外のデバイスでQRコードを表示します。
QRコード表示
- 納品書に記載のQRコードを、auを利用する端末以外のデバイスで読み取る
- au IDを入力する
- QRコードを表示する
QRコードを表示したら、次はauを利用する端末での操作です。
操作手順はiPhoneとAndroidで異なります。
QRコードの読み取り(iPhone)
- auを利用する端末をWi-Fiに接続する
- 「接続」→「モバイル通信」をタップする
- 「モバイル通信プラン追加」をタップする
- 先ほど表示したQRコードを読み取る
- 「モバイル通信プラン追加」をタップする
QRコードの読み取り(Android)
- auを利用する端末をWi-Fiに接続する
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」をタップする
- 「モバイルネットワーク」をタップする
- 「SIMカードをお持ちでない場合(代わりにSIMをダウンロード)」をタップする
- 「次へ」をタップする
- 先ほど表示したQRコードを読み取る
- 「OK」をタップする
- 「有効化」をタップする
APN設定(Androidのみ)
SIMフリーおよび他社のAndroidスマホは最後にAPN設定が必要です。
auで販売しているAndroidスマホのほとんどはAPN設定済みなので、eSIMプロファイルをダウンロードすると自動的に使えます。
自動的に設定されない機種のみAPN設定してください。
APN設定(Androidのみ)
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」をタップする
- 「モバイルネットワーク」をタップする
- 「アクセスポイント名」をタップする
- 右上のメニュー→「新しいAPN」をタップする
- 必要事項を入力して保存する
- 保存したAPNをタップする
手順5では以下の項目を入力してください。
4G端末 | 5G端末 | |
名前 | au | au |
パスワード | KpyrR6BP | au |
APN名 | uno.au-net.ne.jp | uad5gn.au-net.ne.jp |
認証タイプ | CHAP | CHAP |
ユーザー名 | 685840734641020@uno.au-net.ne.jp | au@uad5gn.au-net.ne.jp |

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物理SIM→eSIMの変更・切り替えや再発行は店舗だけでなくオンラインでも対応!


すでにauの物理SIMを利用している人もeSIMへ変更できます。
eSIMへ変更する場合は「eSIMの再発行手続き」をしてください。

以前はeSIMへの切り替えや再発行がau Style/auショップでのみ手続き可能でしたが、現在はオンライン(My au)でも「eSIM再発行」の項目から手続き可能になりました。

なお、eSIMから物理SIMへの変更も店舗でのみ可能です。
auショップの来店予約についてはこちら!
iPhoneならクイック転送で、時間をかけず手軽に機種変更できる!
iPhone同士の機種変更でauのeSIMのデータを移したい場合は、「eSIMクイック転送」がおすすめです。
新しく使うiPhoneの設定アプリで「モバイル通信を設定」の項目を開き、「近くのiPhoneから転送」を選べば、近くに置いてあるeSIM入りのiPhoneからデータを移行できますよ。

auにおけるeSIMから物理SIMへの変更申し込みはショップ対応のみ、手数料に注意
eSIMから物理SIMに切り替える場合は、auショップかau Styleで対応してもらえます。
ただし手数料が3,850円かかってしまうことに、ご注意ください。
機種変更した機種がeSIMに非対応な場合など、どうしてもeSIMを使えない場合に申し込みましょう。
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auのeSIMを利用する際の注意点
auのeSIMを利用する際の注意点は以下の通りです。
ココに注意
- SIMロックがかかったスマホでは使えない
- eSIMプロファイルを削除した場合は店舗で手続きが必要
- デュアルSIM利用時に緊急通報ができない不具合あり
SIMロックがかかったスマホでは使えない
auのeSIMはSIMロックがかかったスマホでは使えません。
ドコモ、ソフトバンク(ワイモバイル含む)、UQモバイルのスマホで使う場合は事前にSIMロックを解除しておきましょう。
SIMフリースマホの場合はSIMロックがかかっていないため、SIMロックの心配は不要です。
また、2021年10月以降に発売された機種(iPhone 13シリーズなど)はキャリア版でもSIMロックがかかっていません。

eSIMプロファイルを削除した場合は店舗で手続きが必要
eSIM再発行の際にeSIMプロファイルを削除した場合は店舗で手続きが必要です。
My auでは手続きできなくなるため注意してください。
au Online Shopで契約した場合は電話窓口でも対応してくれます。
なお、すでに解説した通り記事執筆時点ではそもそもオンラインでのeSIM再発行ができません。

デュアルSIM利用時に緊急通報ができない不具合あり
auのeSIMと他社のSIMで「デュアルSIM」を利用する際、一部の機種で緊急通報ができない不具合があります。
不具合が出る可能性のある機種は以下の通りです。
不具合が出る可能性のある機種
- iPhoneシリーズ(XS/XR以降)
- Pixel 6
上記の機種でデュアルSIMを利用し、かつデータ通信できないSIMを「モバイルデータ通信」用に設定すると緊急通報ができないことがあります。
音声通話ができるSIMを「モバイルデータ通信」用に設定すれば上記の不具合は発生しないようです。

なお、Pixel 6についてはソフトウェア更新で改善される予定です。
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まとめ
以上、auのeSIMについて解説しました。
ポイント
- auでもeSIMを利用できる
- 料金プランやサービス内容は物理SIMと同じ
- iPhoneシリーズおよび一部のPixel、GalaxyやAQUOSといった主要メーカーで対応機種が増えている
- 上記以外のスマホでも使える可能性はあるが自己責任
- eSIMで申し込む際はeKYCによる本人確認が必要
- 物理SIMからeSIMへの変更やeSIMの再発行も可能
- オンラインでのeSIM再発行も現在は可能
- デュアルSIM利用時に緊急通報ができない不具合があるので注意
auでもeSIMサービスを利用できます。
新規やMNPの際にeSIMで申し込めるほか、物理SIMからの変更も可能です。
eSIMならSIMカードが郵送で届くのを待つ必要がなく、申し込んで即利用できます。
初心者には少し難しいところもありますが、使いこなせればとても便利な機能ですよ。
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