基本的に使っている機種に応じたサイズのSIMカードを挿入することになりますが、3種類のサイズに対応した「マルチSIM」というSIMカードを取り扱う事業者が増えています。
当記事では、そんなマルチSIMについて詳しく解説をしました。記事ではマルチSIMを扱う事業者も触れつつ、実際の利用方法までお伝えしていきます!
目次
マルチSIMは3種類のサイズに対応したSIMカード
冒頭でも述べた通り、マルチSIMとは3種類のサイズに対応したSIMカードのことです。
まずはマルチSIMの仕組みについて詳しくお伝えします!
そもそもマルチSIMとは
- 通常SIM:もっとも大きいサイズ、一般的には標準SIMとも言う
- microSIM:標準とnanoの中間サイズ
- nanoSIM:もっとも小さいサイズ、最近ではほとんどの機種が該当
SIM台紙から切り離す際に、どのサイズで切り離すかを自分で選べます。
例えば一番大きいサイズで切り離せば通常(標準)SIMになりますし、逆にもっとも小さいサイズで切り離せばnanoSIMサイズです。
サイズが異なるSIMカードの種類
SIMカードは以下のようにサイズが異なっています。
nanoSIM | MicroSIM | 標準SIM | |
サイズ | 12.3mm×8.8mm | 15mm×12mm | 25mm×15mm |
厚み | 0.67mm | 0.76mm | 0.76mm |
もっとも小さいサイズはnanoSIMカードで、現在最も多く使用されているSIMカードとなっています。
次に小さいのがMicroSIMカードで、厚みは標準SIMカードと変わりません。
最も大きいサイズが標準SIMカードですが、現在では新商品に使用されることはなくなりました。
マルチSIMはUQモバイルやIIJmioなど多くの格安SIMが採用している
マルチSIMを取り扱っている代表的な事業者は「UQモバイル」や「IIJmio」です。
取り扱っているからといって手数料が高くなったり特別な手続きは不要。
当該キャリアで契約するとマルチSIMの台紙が郵送されるため、ご自身の端末に合わせて切り取って使いましょう。
UQモバイルで申込可能なSIMは「マルチSIM(VoLTEプラン用)」のみ
2024年12月現在、UQモバイルで申し込めるSIMカードは「マルチSIM(VoLTEプラン用)」のみです。
その他のSIMカードは使用できず、UQ mobile専用SIMカードが必要となるので注意しましょう。
microSIM・nanoSIMは受付を終了
UQモバイルは以前までマルチSIM以外にも2つのSIMカードが用意されていました。
- microSIM
- nanoSIM
上記のSIMはマルチSIMと違い、カードのサイズが固定です。申し込み時にサイズの選択が必要で、申し込み後に間違っていた場合は変更が必要でした。
マルチSIMならSIMカードが届いた後に、端末に合ったサイズへ切り離します。
SIMカードサイズを間違えるリスクが低いのも、マルチSIMの特徴ですね。
また、マルチSIMはVoLTE対応なのに対して、microSIM・nanoSIMはVoLTEに対応していません。
VoLTE非対応端末でUQモバイルを利用する場合はmicroSIM・nanoSIMを選ぶ必要がありました。
しかし、microSIM・nanoSIMはすでに受付を終了しています。
マルチSIM(VoLTEプラン用)の注意点
VoLTEプラン用のマルチSIMを利用する際に、3つの注意点があります。
購入後に失敗しないよう、必ずチェックしておきましょう。
auのスマホでもSIMロック解除が必要な機種がある
UQモバイルのマルチSIMをauのスマホで利用する際はSIMロックに注意してください。
例えばドコモのスマホをドコモ回線の格安SIMで使うときは、SIMロックがかかったままでも使えます。
しかし、auのスマホをUQモバイルのマルチSIMで利用する際は、機種によってはSIMロック解除が必要です。
例えばiPhoneだと、iPhone 8以降であればauのSIMロックがかかったままでも使えます。
反対に、iPhone 7以前のau版iPhoneで利用する際はSIMロック解除が必要です。
SIMロック解除が必要かどうかも動作確認端末一覧に掲載されています。
回線が同じauのスマホでも必要となるので、公式サイトからSIMロック解除を手続きを行ってください。
au VoLTE非対応の端末は利用できない
また、VoLTEプラン用のマルチSIMはau VoLTE非対応の端末だと使用できません。
乗り換える際は、VoLTE対応端末であることを確認しましょう。
VoLTE対応端末であるかどうかは、UQモバイルやの公式サイトから、動作確認機種一覧が公開されているのでチェックしてください。
サイズを間違えて切ってしまった場合は再発行が必要
最近のスマホはほぼnanoSIMなので問題ないかと思いますが、万が一MicroSIM対応のスマホでnanoSIMサイズに切ってしまった場合はSIMカードの再発行が必要です。
SIMの再発行はUQモバイルの店舗やMy UQ mobileから手続きができますが、手数料として3,850円かかるので注意しましょう。
最新の料金プランについてはこちらから!
「マルチSIM(VoLTEプラン用)」の対応機種
マルチSIMはau VoLTEをサポートしているため、端末もau VoLTEに対応している必要があります。
つまり「UQモバイルを利用できるのはau VoLTEに対応している機種のみ」ということですね。
ここではマルチSIMの対応機種についてチェックします。
iPhoneは6s以降の機種が対応
UQモバイルを利用できるiPhoneは以下の通りです。
- iPhone 14シリーズ
- iPhone 13シリーズ
- iPhone 12シリーズ
- iPhone SE(第2世代)
- iPhone 11シリーズ
- iPhone XR
- iPhone XS Max
- iPhone XS
- iPhone X
- iPhone 8 Plus
- iPhone 8
- iPhone 7 Plus
- iPhone 7
- iPhone SE(第1世代)
- iPhone 6s Plus
- iPhone 6s
iPhoneはiPhone 6s以降の機種がau VoLTEに対応しています。
auおよびSIMフリーのiPhoneはもちろん、ドコモ・ソフトバンクの機種でもSIMロック解除すればマルチSIMで利用可能です。
iPhone 6以前の機種はnanoSIMのみ対応しています。nanoSIMはすでに受付が終了しているため、iPhone 6以前のiPhoneではUQモバイルを利用できません。
Androidは動作確認端末一覧をチェック
Androidについてはメーカー・機種によって対応状況がバラバラです。
最近ではau VoLTE対応機種がどんどん増えていますが、一部ではau VoLTEに対応していない機種もあります。
とくにドコモ・ソフトバンクのAndroidは各キャリアに特化してカスタマイズされていることが多く、SIMロック解除しても、au VoLTEに対応しておらずUQモバイルで利用できない可能性もあります。
動作確認端末一覧で動作結果が「〇」、SIM種別が「マルチSIM」になっていればUQモバイルのマルチSIMが利用可能ですので、手持ちのAndroidスマホでUQモバイルを申し込む際は、必ず動作確認されているかどうかをチェックしてください。
まとめ
以上、UQモバイルのマルチSIMについて解説しました。
ポイント
- マルチSIMは複数のサイズに切り離せるSIMカード
- au VoLTEをサポートしており、au VoLTE対応機種でのみ利用可能
- au VoLTE非対応機種向けのmicro/nanoSIMは受付を終了している
- iPhoneは6s以降で利用可能
- Androidはau VoLTEに対応していない機種もある
- 動作確認端末一覧に掲載されているかをチェックする
- 機種によってはauのスマホでもSIMロック解除が必要
そのうちmicroSIMとnanoSIMは受付を終了し、現在はマルチSIM(VoLTEプラン用)のみ利用可能です。
マルチSIMはau VoLTE対応機種でしか利用できません。また、auのスマホでも機種によってはSIMロック解除が必要です。
マルチSIMを利用できるかどうかやSIMロック解除が必要かどうかは動作確認端末一覧で調べられますので、手持ちのスマホでUQモバイルのマルチSIMを利用する際は、必ず動作確認結果をチェックしてくださいね。