
「過払い金」とは簡単にいうと、過去に支払い過ぎた利息のことを意味します。
払いすぎた利息が戻ってくるというメリットがある一方、「過払い金請求をするデメリットはないの?」といった疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は過払い金返還請求のデメリットを中心に解説させていただきたいと思います。
なお、そもそも過払い金とは何なのか?詳しい仕組みや実際に返還請求をする方法等については下記記事で解説してるので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
過払い金請求のデメリットは5つ!
過払い金の請求には以下のようなデメリットが伴います。
①信用情報機関に登録(ブラックリスト)される可能性がある
過払い金請求をしたからといって、必ずブラックリストに登録されるということではありません。
ブラックリストに登録されるのは、引き直し計算後に債務が残っている場合です。
信用情報機関によって多少の違いはあるものの、引き直し計算後に債務が残っている場合は債務整理をしたものと判断され、ブラックリストに登録される可能性が高くなります。
ブラックリストに登録されてしまうと、以下のようなデメリットを受けることになります。
新たな借り入れやカード発行ができなくなる
ブラックリストに登録されている間は経済的な信用を失うため、新たに借り入れやローン(住宅ローンや自動車ローンなど)の申し込みをしても審査に通りにくくなります。
信用情報機関によって違いはありますが、登録期間はおよそ5年間とされており、新たに借り入れをするためには、信用情報機関から事故情報がなくなるのを待つしかありません。
クレジットカードについても新規発行や、カードの更新時においてブラックリストに登録されていると、更新を拒否される可能性が高くなります。
また、過払い金請求をする相手がクレジットカード会社だった場合、「トラブルのあった顧客」として認識されてしまいその後のカード利用ができない可能性があるので注意しましょう。
携帯電話の端末を分割で購入できなくなる
端末を分割払いで購入する人も多いと思いますが、分割払いはローン契約の一種とみることができるため、ブラックリストに登録されると、分割払いで端末を購入することができなくなります。
なお、一括払いで本体を購入することは可能。
保証人になることができなくなる
ブラックリストに登録されると保証人になることが難しくなります。
金銭を貸し付ける金融機関は審査の一環として保証人になろうとする者の信用情報を信用情報機関に照会します。
その結果、保証人になろうとする者の事故情報が信用情報機関に登録されていると、支払能力に問題があると判断され、審査に通らない可能性が高いといえるでしょう。
ショッピング枠が完済していない場合もブラックリストになる可能性がある
②自力で行うことが難しい
過払い金請求は、自分で対応することも可能ですが、以下のようなデメリットがあるため、おすすめすることはできません。
自分にとって不利な結果を招く可能性がある
過払い金請求をするためには、その前提として金融機関から取引履歴を開示してもらい、それを基に引き直し計算をする必要があります。
それだけでなく、過払い金を請求した後も金融機関と直接交渉をしなければなりません。
過払い金請求に慣れている人は多くはないため、自分で対応しようとすると多くの時間と労力を割く必要があります。
しかし、金融機関は過払い金の交渉事に慣れているため、金融機関に有利になるように交渉を進められ、予想以上に低い金額で和解をさせられる可能性が高いでしょう。
家族や勤務先にバレる可能性がある
自分で対応する場合には、当然ながら交渉の窓口は本人になります。
交渉を行う際には電話を使うことが多いため、その会話を家族や勤務先に聞かれてしまう可能性があります。
また、電話がつながらない場合には自宅に封書が届く可能性もあり、それが原因となって家族にバレてしまう可能性も。
③弁護士・司法書士に過払い金請求を依頼した場合は費用がかかる
弁護士・司法書士に過払い金請求を依頼した場合のデメリットはどうしても報酬が必要なるということ。
ただ、相談料は無料のところがほとんどですし、報酬も貸金業者から取り戻した額の中から差し引かれることが多いので、依頼当初はお金がかからないところが多いです。
弁護士と司法書士の違い
過払い金請求をするにあたって、弁護士と司法書士のどちらに依頼するのが良いのでしょうか。
過払い金請求は弁護士法72条所定の法律事務なので、報酬を得てできるのは弁護士のみです。
ただし、弁護士法72条は法律で例外を認めていて、司法書士法で140万円までの過払い金請求でについては司法書士が行うことができます。
ですので、過払い金の額が多い場合には弁護士に依頼するようにしましょう。
\専門家に相談しよう!/
④任意交渉の場合は返ってくるお金が少ない
任意交渉で過払い金請求をする場合のデメリットは、過払い金として返ってくるお金が少ないことが挙げられます。
一方で返ってくるまでの期間が短いことは任意交渉で過払い金請求をするメリットです。
⑤裁判となった場合は期間が長引き追加費用がかかる
裁判を起こして過払い金請求をするデメリットは、どうしても期間と裁判費用がかかるということになります。
一方で、裁判を起こして過払い金請求をするメリットとしては、返してもらうことができる金額があがることにあります。
\専門家に相談しよう!/
過払い金請求を行う際の2つの注意点
過払い金の返還請求を行う際には、二つの注意点があります。
自分が不利益を被らないよう、事前に注意点を把握して過払い金の請求を行いましょう。
過払い金返還請求の時効は10年!
過払い金返還請求権の消滅時効は10年とされています。
時効の起算日は、最後の取引日とされているので、最後の取引から10年間が経過していないか確認しましょう。
債権者によっては過払い金請求ができない場合がある
過払い金が請求できないケースは大きく二つあります。
- そもそも過払い金が発生していない場合
- 債権者が倒産している場合
それぞれ見ていきましょう。
そもそも過払い金が発生していない場合
グレーゾーン金利が存在していた期間に借入をしていたからといって必ずしも過払金が発生しているわけではありません。
貸金業社によっては、利息制限法に則った金利を設定しているところもありますので、過払い金は発生しておらず、返還請求をすることもできないということになります。
債権者が倒産している場合
債権者が倒産している場合には、請求する先がないため過払い金の請求はできません。
最高裁で過払い金の請求が認められたことを皮切りに、たくさんの人が過払い金の返還請求を行ったため、倒産してしまう貸金業社がありました。
合併等、当初の名前とは変わって存在している会社もありますので、自分の過払い金が発生している会社が現在も存在しているか確認しましょう。
過払い金請求を行った方の口コミをご紹介!

お金との向き合い方を見直すきっかけに
厳しいお言葉ももらいましたがそれにより自分自身がお金に関してとんでもない方向に進もうとしていたのを気づかされました。自分では気づかないうちに必要以上のお金を払っている場合があります。
特にお金に目がくらんでいたり物事をしっかり考えられない状態にある人は要注意だと思いますが「あれ?おかしい」と少しでも気になった場合はそれを追究した方がいいです。
自分でどうにでもできないことを専門家に相談することは恥でも何でもないです。
過払い金請求におすすめの弁護士・司法書士事務所
最後に、過払い金請求を相談するのにおすすめの弁護士・司法書士事務所を紹介させていただきます!
どの事務所も実績が豊富で相談だけなら無料です。
ぜひ一度問い合わせをしてみてください。
ひろた法律事務所
- ご相談は何度でも無料! 過払い金調査についても無料!
- 費用の分割払いOK!支払い状況に応じて柔軟に対応!
ひろた法律事務所はこんなところ!
主な費用
相談料金 | ご相談は何度でも無料 |
過払い金報酬 | 返還金額 × 22.00%~ |
任意整理 | 着手金11,000円~ (1社あたり)、解決報酬金11,000円~ (1社あたり)、管理費用33,000円 |
ひろた法律事務所について
所在地 | 〒530-0041 大阪府大阪市北区天神橋2丁目3番8号MF南森町ビル5階A号室 |
対応業務 | 債務整理、過払い金請求など |
司法書士法人 はたの法務事務所
- 満足度95.2%! 債務整理、過払い金請求において40年。20万件の相談実績!
- 相談・着手金は完全無料! 全国どこでも出張料金無料!
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はたの法務事務所はこんなところ!
長年に渡る経験からご相談者様が抱える悩みを熟知しており、安心して相談をすることができます。
主な費用
相談料金 | ご相談は全て無料 |
全国出張料金 | 無料 |
過払い金報酬 | 取り戻した過払い金額の20% 10万円以下の場合は12.8% |
任意整理 | 1社2万~+減額できた債務の金額の10% |
はたの法律事務所について
所在地 | 〒167-0051 東京都杉並区荻窪5-16-12 荻窪NKビル5階・6階(東京本店) |
対応業務 | 債務整理、過払い金請求、相続・贈与関連、不動産・商業登記業務など |
弁護士法人 ひばり法律事務所(旧名村法律事務所)
- 東京大学法学部卒であり、25年以上のキャリアを積んでいる弁護士が在籍!
- ご相談は全国に対応!全ての相談において相談料が無料!
- 借金問題を最適な方法で解決! 過払い金にも対応しており、着手金は無料!
ひばり法律事務所はこんなところ!
ひばり法律事務所は、以前名村法律事務所として活動しておられましたが、業務充実のために法人化をしています。
債務整理を主に扱っており、代表弁護士である名村泰三さんは25年以上のキャリアをお持ちの弁護士です。
「ひばり」には依頼者に早く春をお届けしたいという意味が込められており、迅速に問題解決へと導いてくれるでしょう。
主な費用
相談料金 | ご相談は全て無料 |
全国対応 | 可能 |
過払い金報酬 | 着手金:無料・成功報酬:回収金の20%~ |
任意整理 | 着手金、報酬金共:1社あたり22,000 |
ひばり法律事務所について
所在地 | 東京都墨田区江東橋4丁目22-4 第一東永ビル6階 |
対応業務 | 借金問題・サイト被害・離婚・相続など |
まとめ
過払い金請求には、メリットもある反面デメリットもあります。
そのため、過払い金請求を検討する際には、自分が受けるデメリットの内容をきちんと理解しておくことが必要です。
また、実際に過払い金請求をする場合には、取引履歴の開示請求や引き直し計算、金融機関との交渉などが必要となるため、自分で対応するには難易度の高い手続きです。
過払い金に関する問題は、弁護士などの専門家に相談しながら解決を図ることをおすすめします。
Q&A
契約書(契約が複数ある場合には全ての契約の契約書) 取引明細書 振込明細書
1.取引履歴の開示→引き直し計算
引き直し計算をもとに、借入先に過払い金の返還を請求→和解交渉を行い、和解が成立すれば過払い金が返還されることになります。
弁護士に依頼→過払い金が返還されるまでの期間は合計で3~6ヵ月間となります。
しかし、場合によっては訴訟に発展する場合もあります。ですので6ヵ月~1年間ほど時間がかかってしまうケースもあります。
しかし、借金を返済中に過払い金請求をした場合で、債務が残ってしまった場合には、情報が登録されてしまう場合があります。そうなった場合、信用取引が利用ができなくなります。
過払い金を返還請求すれば、借金が無くなることが分かっている業者に対してのみ返還請求を行うなど、柔軟な対応が可能です。