格安SIMのワイモバイルでは、海外でも活用することができます!
格安SIMは海外では使えないことがほとんどですから、この点はワイモバイルの大きなメリットと言えますね。
ということで、この記事では、ワイモバイルを海外で使う方法や料金そして注意点も合わせて紹介します。
最後まで読めば、高額請求の被害にあうこともなく、スマホが全く使えなくて困ることもなく、海外でも快適にワイモバイルが活用できるはずです!
ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
結論:ワイモバイルは海外で通話もSMSもデータ通信もできる!
ずばり結論から言うと、ワイモバイルは海外でもデータ通信やSMS、音声通話を使える格安SIMです。
他社格安SIMの場合は海外では全く使えなかったり、できることが通話とSMSのみだったりする中、ワイモバイルではデータ通信も使うことができるんですね。
追加料金を支払う必要こそあるものの、海外でのデータ通信ができる格安SIMはかなり貴重です。
別途SIMカードを用意したりポケットWiFiを借りる必要もありません。
海外旅行に行く機会が多い方、定期的に海外に行く方は、ワイモバイルを選んでおけば、海外での通信環境の確保で手間取ることはありません。
なお、ワイモバイル以外で海外データ通信が可能な格安SIMについては下記記事でまとめてますので、気になる方はぜひこちらもご覧になってください。
ワイモバイルの海外利用における対応エリアは広範囲!
ワイモバイルは、アジアやアメリカ、ヨーロッパ等非常に広いエリアで音声通話やデータ通信を利用できます。
公式サイトの国際ローミングのページから、渡航したい国が国際ローミング機能の対象かどうか確認できますよ。
ワイモバイルで国際ローミングオプションを使う際の注意点
ただ…「海外で使える」とは言ってもそのままで良いわけではなく、ワイモバイルのデータ通信を海外で使うには、「国際ローミング(世界対応ケータイ)」のオプションを申し込む必要があります。
いくつか注意点があるので、この機会に確認しておいてくださいね。
【注意点①】SIMカード単体での新規契約の場合は、契約から4ヶ月目の末日までは申し込み不可!
ワイモバイルをSIMカード単体で新規契約する場合、契約から4ヶ月目の末日までは、国際ローミングを申し込めません。
以下の3つの契約については対象外で、すぐに国際ローミングを申し込めます。
- 他社からの乗り換え
- ソフトバンクからの番号移行
- スマホセットでの契約(新規・乗り換え含む)
ワイモバイルへ乗り換えてからすぐに海外に行く予定の場合は、SIMカード単体での「新規契約」はしないように気をつけましょう。
【注意点②】国際ローミングオプションは月額基本料は無料、申し込みはMy Y!mobileで可能
ワイモバイルでのデータ通信などに必要な国際ローミングオプションの月額料金は、無料です。
ただし、前述した通り、申し込みを行わなければ利用できないことにはご注意ください。
国際ローミングオプションは、My Y!mobileから、以下の5つの手順で申し込めます。
- My Y!mobileにログインする
- 「契約確認 変更」を選択
- 「オプションサービスの変更」を選択
- 「サービスを探す」を選択
- 「世界対応ケータイ」の「加入」ボタンをタップ
海外旅行に行く際は、忘れずに事前に申し込んでおきましょう。
【注意点③】ソフトバンクのアメリカ放題エリアでも、ワイモバイルユーザーは無料のデータ通信・通話などはできないので注意!
ソフトバンクでは、アメリカやハワイなどでスマホのデータ通信・通話が使い放題となるアメリカ放題というサービスを無料提供しています。
しかし残念ながら、ワイモバイルユーザーがアメリカ放題を利用することはできないのでご注意ください。
ワイモバイルユーザーの場合アメリカであっても、通常通りのデータ通信料金・通話料金などが発生します。
具体的にはデータ通信だと海外パケットし放題だと1日最大2,980円、海外あんしん定額は72時間通常3GB2,940円などで利用可能です。
海外での通話料は国によって異なる
海外利用時における海外への通話料金は、国内通話より割高です。
ただ、これはワイモバイルに限った話ではなく、大手携帯会社を含むどの携帯会社を利用していても同じです。
スマホで通話をする際の主な渡航先における通話料金をまとめてみました。
海外での通話料金(30秒ごと) | |
相手国 | 料金 |
ハワイ | 36円 |
中国、香港、台湾、韓国 | 99円 |
アメリカ | 39円 |
インド | 149円 |
イギリス | 119円 |
ブラジル | 134円 |
料金は国によってバラバラなので、事前に現地からの通話料金をワイモバイルの国際通話料金にて確認しておきましょう。
正直、国際通話の料金は非常に高いです。まま子さんの言うように、5分話しただけで1,000円かかると言うのもよくある話でして…知らずに電話をたくさんしてしまうと大変なことになります。
また、海外からの発信の場合、着信を受ける側にも着信料が発生します。
ですので、基本的には海外での国際通話はオススメしません。音声通話がしたい場合はLINEの無料通話やFaceTimeを利用するのが賢いです(データ通信の仕方は後述しています)。
電話番号での音声通話は緊急事態のみと考えていた方が安心ですね。
着信は普通にかかってきた電話を受ければOK
海外旅行時に日本などからかかってきた電話を受けたい場合は、普通に着信した時に電話に出るだけでOKです。
ちなみに日本から海外にいる自分に電話をかけてもらう場合は、普通に相手がいつも使っている自分の電話番号に発信するだけでOKとなっていますよ。
留守番電話は海外でも使える
ワイモバイルには無料の留守番電話サービスがありますが、国内だけでなく海外でも留守番電話を聴けます。
ただし滞在国から日本へ電話をかけた際の通話料金がかかるので、ご注意ください。
データ通信は海外パケットし放題で最大3,278円
ワイモバイルにおいて海外でデータ通信をする際は、最大3,278円(税込)に料金を抑えられる「海外パケットし放題」へ加入しましょう。
これに加入せずにデータ通信を行うと料金が大変なことになります(本当です…)。余談ですが、私はかつて大手携帯会社で働いていたのですが、パケットし放題に加入せずにデータ通信を少ししてしまったお客様の請求が50万円を超えていたのをみたことがあります…(笑)ある日突然50万円の請求書を手にしたら恐ろしいですよね…(笑)
ということで、パケットし放題には必ず加入してください。
ここさえ押さえておけばアホみたいな高額請求を手にすることはありません。
海外パケットし放題での1日ごとのパケット料金は、以下の表にまとめた通りです。
海外パケットし放題の利用料金(1日ごと) | ||
通信量 | 通常料金 | 海外パケットし放題適用時の料金 |
〜25MB | 0円〜51,199円 | 0円〜1,980円 |
25MB以上 | 51,200円〜 | 2,980円 |
上記の表をみていただくとわかるように、パケットし放題に加入しないままデータ通信を行うと、料金が上限なく上がり続けます…。気づいたら車が買えそうな金額になっていることも少なくありません。
一方、パケットし放題に加入していればどんなに通信をしても1日あたり最大3,278円となります。これならよほど長期滞在しない限り、安心ですよね。
海外パケットし放題の設定方法・使い方をチェック!
海外用のデータ通信サービス・海外パケットし放題は、利用にあたって事前に設定が必要です。
手順を確認してみましょう!
①対象国を確認する
海外パケットし放題は、対象国でのみ利用できるサービスです。
まずは、渡航先で使えるかどうかしっかり確認しましょう。
サービスを提供しているソフトバンクの詳細ページより、各国における対応状況をチェックできます。
②スマホでデータローミングの設定をする
利用可能国が確認できたら、続いてスマホで設定を行いましょう。
iPhoneとAndroidスマートフォンにおける、データローミング設定の方法をまとめました。
- 設定アプリを開く
- 「モバイル通信」を選ぶ
- 「通信のオプション」をタップする
- 「データローミング」をオンにする
設定を忘れると、現地でスマホを活用できないので、ご注意くださいね。
③サポートアプリをインストールしておくと安心!
「対象国とは言えど、パケットし放題から外れてしまっていたら不安…」「きちんと適用になっているか分からない」
という方にオススメなのがサポートアプリです。
このアプリではその名の通り「海外パケットし放題」の設定をサポートしてくれます!また、アプリ内で「パケットし放題が適用されているか」も確認することができます。
不安な方は旅行に行く前にインストールしておきましょう。
SMSは送信時のみ1通100円
ワイモバイルで国際SMS(ショートメール)を送る際は、月額料金などはかからず、送信時にのみ1通100円がかかります。
たくさんのメッセージを送ると料金も高額になっていくので、こちらも緊急用と考え、LINEなどのように気軽にたくさん送らないように気をつけたほうが良いですね。
キャリアメールは海外の渡航先で利用不可能
ワイモバイルでは、2017年12月をもって国際MMSのサービス提供が終了されています。
つまりワイモバイルのキャリアメール(@ymobile.ne.jp)は、海外では使えないと考えられます。
Y!mobileメールアプリなどから利用できる「@yahoo.ne.jp」のY!mobileメールについては、普通のデータ通信で様々なデバイスから使えるサービスということもあり基本的に問題なく国内外で利用可能です。
ワイモバイルの国際ローミングについてよくある質問
ワイモバイルの国際ローミングについてよくある質問を解説します。
利用前に疑問・不安をしっかり解消しましょう。
海外での通話料・通信料は?
通話料については、端末の機種および国によって異なります。
ワイモバイル国際ローミングのページ内で、地域・製品カテゴリ・機種名・国を選ぶと料金が調べられるので、事前に確認が必要です。
ワイモバイルにはかけ放題のオプションがありますが、国内通話向けなので海外での通話には適用されないことにご注意ください。
データ通信サービスの料金は、利用バイト数によって以下のように異なります。SMSと音声通話は対象外のためご注意ください。
ご利用バイト数(最大) | 海外パケットし放題 | |
適用前 | 適用後 | |
25MB未満 | 0円~51,199円 | 0円~1,980円 |
25MB以上 | 51,200円~ | 2,980円 |
国際電話をスマホで利用するにはどうすればいいですか?
国際電話はスマホ標準の通話アプリから、以下の手順で発信できます。
- 「+」または「010」を入力
- 相手先の国番号を入力
- 相手先の電話番号を入力
- 発信ボタンを選択
申し込みなど特別な手続きは必要なく、手順に沿えば誰でも国際電話を利用可能です。
iPhoneやAndroidのどの機種でも国際電話を利用できますか?
国際電話はすべてのワイモバイル端末で利用できます。
前述したように特別な手続きは必要ないため、必要な場面ですぐに使えます。
なおPHSでの国際電話は2021年1月で提供終了となっているので、ワイモバイルでPHSを使っている方はスマホなどへ機種変更が必要です。
海外パケットし放題や世界対応ケータイの解約方法は?
海外パケットし放題・世界対応ケータイは基本的に条件を満たしていれば適用されるしくみで、申込み・解約をわざわざ行う必要はありません。
強いて言えばワイモバイルを解約すれば、海外パケットし放題も使えなくなるため解約されることとなります。
ワイモバイルの最新定額料金プランで、国際電話を利用できますか?
ワイモバイルの最新プランはシンプル2 S/M/Lですが、問題なく国際電話を利用できます。
古いプランやガラケー向けプランも含め、PHSユーザーでなければ国際電話はできますよ。
「国際ローミング」の利用が停止された場合、ワイモバイル「国際電話」は利用できますか?
「国際ローミング」が利用停止状態となっても、「国際電話」は利用可能です。
国際ローミングと国際電話はそれぞれ別の設定なため、特に影響ありません。
国際電話の利用限度額内であれば問題なく使えます。
スマホの紛失など、海外利用で困った時の問い合わせ先は?
海外からワイモバイルカスタマーセンターへ問い合わせる際は、以下の電話番号へ電話をかけましょう。
- +81-44-382-0800
- 受付時間9時~20時、年中無休
国内からカスタマーセンターへ問い合わせる際は151にかければOKですが、海外だと番号が異なる点にご注意ください。
eSIMでも国際電話などを使えますか?
ワイモバイルには、SIMのデータのみをスマホに書き込んで使う「eSIM」があります。
eSIMでも通常のSIMでも、問題なく国際電話やデータ通信などができるのでご安心ください。
ワイモバイルを海外でより安く使うための工夫3つ!
ワイモバイルを海外利用する際の料金や注意点が分かったところで、続いてワイモバイルを海外でよりお得に利用する方法を確認していきましょう!
ワイモバイルを海外でもっとお得に使う方法は3つあります。
海外パケットし放題は手軽に使えますが、1日最大3,278円ほど料金がかかってしまうので、できればより安く使えるサービスがあると嬉しいですよね。
無料の方法から、有料だけど使い勝手が良い方法まで取り揃えられているので、ぜひ参考にしてください。
①日本からポケットWiFiを借りていく:便利かつ安心
空港などで借りられる、海外向けのポケットWiFiなら、現地で安く通信できます。
例えば、グローバルWiFiは、アメリカにおいて1日1.1GB使えるプランが1,470円で提供されています。
空港でレンタルから返却までできるポケットWi-Fiなら、手軽に利用できて安心ですよね。
グローバルWiFiの他にも、jetfiやイモトのWiFiなどが信頼できるサービスを提供しています。料金も渡航先によって各社異なりますので、それぞれ比較してみるのも良いと思いますよ。
グローバルWiFi公式サイト②現地でSIMカードを入手する:安いがSIMカード調達の手間がかかる
海外の空港や駅などでは、現地での通信に使える、プリペイド(料金先払い)のSIMカードが販売されています。
SIMフリースマートフォンの用意が必要、さらに現地でのSIMカード購入の手間がかかるのは難点ですがスマホ1台で通信環境を確保できるので、荷物が増えないのはメリットですね。
ワイモバイルでスマホを購入している場合は、旅行に行く前にSIMロックを解除しておけば、手持ちのスマホで現地のプリペイドSIMを使えるようになりますよ。
③無料WiFiをひたすら活用する:利用できる場所が限られていて、セキュリティ面も不安だが無料!
海外には、日本と同じようにたくさんの無料Wi-Fiスポットがあります。
- 情報流出など、セキュリティ面での不安がある
- 利用できる場所は、駅やお店の中など限られてくる
- 国によってはあまりないこともある
以上のように、デメリットもありますが、お金は一切かかりません。
あまり通信しない方や、徹底的にコストを削減したい方は、必要に応じてWi-Fiスポットを活用してみてるのもありでしょう。
まとめ
いかかでしたか。今回は、ワイモバイルの海外利用について解説しました。
- ワイモバイルは、海外で通話やSMS、データ通信ができる
- 海外パケットし放題は1日最大2,980円で使い放題
- SIMカードのみ新規契約だと4ヶ月間申し込めないので注意
- 国際SMSは1通100円の利用料金がかかる
- 海外では、Wi-FiルーターのレンタルやプリペイドSIM、Wi-Fiスポットでも通信できる
- ワイモバイルでは、海外向けのポケットWiFiも展開中
ワイモバイルは、標準で海外通信に対応しているので、利用料金さえ払えば通信量を気にせず海外利用ができます。他の格安SIMでは海外のデータ通信は利用できないことを考えると、この点は大きなメリットです。
なお、ワイモバイルをそのまま利用する方法の他、今回ご紹介してきたように、海外の通信料を節約する方法はたくさんありますから、ご自身にあったものを活用してみてくださいね。
くれぐれも音声通話の頻繁な利用、パケットし放題未加入状態での通信はお控えくださいね!!(笑)