基本料金が0円、トッピング主体で使う分だけ料金を支払うという斬新なプランを打ち出しているpovo2.0。
高品質なau回線とリーズナブルさを兼ね備えますが、トッピングの仕組みが複雑だったりいちいちデータを購入するのが面倒といった理由で解約をする方もちらほら。
解約時に気になるのが注意点や違約金の有無・解約方法ですよね。
当記事ではpovoの解約について、詳しく解説していきます。
この記事でわかること
- povoの解約手順
- povoを解約する際の注意事項
- povoを解約する場合、次はどのサービスがオススメ?
目次
povoの解約手順と違約金・手数料
早速、povoの解約について解説していきます。
まずは手続き方法や違約金、解約手順など基本的な内容を押さえていきましょう。
povoの解約はオンラインのみ
povoの解約は申込時と同様、オンラインでのみ受付となっています。
通常解約(電話番号を引き継がない場合)とMNP予約番号発行(他社に電話番号を引き継ぐ場合)のどちらもオンラインで手続きが可能です。
また、povoには1.0と2.0が存在します。
どちらも解約手続きはオンラインのみですが、povo1.0とpovo2.0では解約ページが異なります。
povoの解約時にかかる費用は?違約金や手数料はなし
続いて、povoの解約時に発生する料金を解説します。
povoでは1.0、2.0によって解約時の扱いが多少異なる点に注意が必要です。
まずは現行プランであるpovo2.0の表を作成しました。
povo2.0解約時の料金 | |
基本使用料 (トッピングで追加したデータ料) |
先払いのため返金なし |
通話トッピングなどの月額サービス | 満額請求(当面は翌月に日割り分を返金) ※スマホ故障サポートのみ日割り請求 |
解約金・違約金・手数料 | 0円 |
解約タイミング | 通常解約:手続き完了時 MNP:他社開通時 |
続いて、旧プランであるpovo1.0の解約基本情報をご紹介します。
povo1.0解約時の料金 | |
基本使用料 | 解約月は満額請求 |
通話トッピングなどの月額サービス | 解約月は満額請求 |
解約金・違約金・手数料 | 0円 |
解約タイミング | 通常解約:手続き完了時 MNP:他社開通時 |
povo1.0、2.0ともに解約に際して特別な料金は発生しませんが、povo1.0の場合は月途中の解約でも全ての料金が月末までの満額請求になります。
特にMNP解約の場合は「乗り換え先の事業者が開通した時点でpovoが解約」となるため、povo側で月末に手続きをしても他社の開通が翌月ならpovoの解約も翌月です。
例えば、povoで予約番号を9月30日に取得し、乗り換え先の開通が10月1日だった場合はpovoの解約日も10月1日になります。
解約月は月末までの料金が満額請求されるため、上記のケースだとpovoの10月利用分も支払いが必要です。
次に、povo2.0ではデータ量をトッピングで都度購入する形式です。
povo2.0の基本プランを解約した場合、トッピングで購入したデータ量が残っていても解約手続き以降は利用できず、差額の返金も行われません。
povo2.0利用時はデータ量を使い切ってから解約手続きをするのがベストです。
povoの解約手順(通常解約、MNP共通)
それでは具体的なpovoの解約手順を解説していきます。
povoは1.0、2.0で解約画面の入り口が異なるため注意が必要です。
入り口まで進めば、後は同様の手続きで解約手続きが解除可能となっています。
povo2.0の解約手順
povo2.0の公式ページから、画面右上のメニューボタンを選択
次に、画面下部「その他のお手続き」を選択
「解約のお手続き」を押下する。
画面を下にスクロールし、解約手続き画面から内容に沿って選択する。
povo2.0契約時の登録メールアドレスを入力する
画面遷移に従い、解約手続きを行う。
povo1.0を利用している場合はpovo1.0公式サイトへアクセスを行いましょう。
povo2.0の公式サイトを開いている場合、以下の画面のように「povo1.0公式サイトはこちら」という文章が表示されます。
povo1.0公式サイトへ遷移した後は同様の手順で解約手続きが可能です。
それぞれのバージョンごとに公式サイトが異なる点を覚えておきましょう。
povoは紛失・盗難以外の休止や一時停止ができない
次に、povoは休止や一時停止には対応していない点に触れておきます。
povo1.0、povo2.0のどちらもユーザーの希望による回線の休止や停止はできません。
例えば海外への留学や赴任、お子様の使いすぎなどで休止をしたい状況でも回線の利用停止は不可となっています。
そのため、上記理由によって使わない期間があっても基本料金(povo1.0の場合)やオプショントッピングの月額料金が発生します。
ただし、端末やSIMカードの紛失・盗難時の緊急利用中断は可能です。
povoの解約に関する際の注意事項
次にpovoを解約する際の注意事項を解説していきます。
povo1.0は解約後の再加入ができない
月額2,700円で20GB利用できるpovo1.0は既に新規申込を停止しています。
そのため、povo1.0から2.0へプラン変更や解約をすると再加入できない点に注意が必要です。
また、povo1.0からpovo2.0へ変更する際の落とし穴として、速度制限時の通信速度が異なります。
povo1.0では月間データ量の20GBを超過した場合、月末までは通信速度がYoutubeで中画質動画を視聴可能な程度の最大1Mbpsです。
しかし、povo2.0では購入したデータ量を使い切るとニュースや調べ物でもストレスを感じるほど遅い、128kbpsで通信をすることになります。
もちろん追加でデータ量を買い足せばすぐに速度は戻りますが「月間データ量を使い切った後は1Mbps通信で月末まで過ごせる」という方にはデメリットになりやすい点です。
解約のキャンセルはできない
povo1.0、povo2.0に共通する注意点ですが、解約のキャンセルはできません。
特に他社へ電話番号そのままで乗り換えたいのに通常解約を間違って行った場合、解約した電話番号は2度と戻ってきません。
オンラインで手続きが完結してしまうため、解約の手順や選択誤りには細心の注意を払い、手続き内容の文面をよく確認して行うよう注意が必要です。
povo2.0で180日間トッピング無しの場合は強制解約or停止される
povo2.0の場合、180日以上トッピングを行わない場合は強制利用停止もしくは強制解約になってしまいます。
サブ回線や通話の着信専用SIMとして運用する場合には注意しておきたい点です。
180日の間に何らかのトッピングをすれば解約や利用停止は行われません。最安値のトッピングはsmash見放題(220円/回)なので、最低限のコストで回線を維持したい場合はこのようなトッピングを180日の間に忘れず購入しましょう。
利用停止前日にはSMSやアプリの通知が行われるため、見逃さないように注意をしておきましょう。
SIMカードの返却は必要ない
povo1.0、2.0ともに解約後のSIMカードは返却不要です。
手数料や違約金も発生しませんので、必要なければハサミで裁断の上破棄しましょう。
短期間に解約を繰り返すとブラックリスト入りする可能性がある
povoに限ったことではありませんが、携帯会社は短期間での契約と解約を繰り返すユーザーをブラックリスト入りすることがあります。
ブラックリスト入りする条件などは公表されていませんが、契約して半年程度は使い続けたほうが安全でしょう。
お得なキャンペーンが開催しているからと言って、キャンペーン中に契約して即解約を行っていると、必要なときに契約できなくなることがあるため注意しましょう。
同じSIMカードで再契約できない
povoを解約して再度契約する場合でも、解約前のSIMカードで再契約はできません。
解約後に再度povoを契約する場合は新しいSIMカードが送られてくるため、それを使うことになります。
ただし、名義人に関しては同じ名義人で問題ないため安心してください。
MNP予約番号には有効期限がある
povoで使っていた電話番号のまま他社に乗り換える場合は、MNP予約番号を発行する場合があります。
このMNP予約番号は15日の有効期限が定められており、発行して15日以上経った場合は使えなくなってしまいます。
予約番号を発行する際に料金は発生しませんが、有効期限が切れた場合は再度発行する必要があるため注意しましょう。
また、乗り換え先の携帯会社によっては、有効期限が○日以上残っていないと乗り換えられないこともありますので、発行したあとはできるだけ早めに手続きを行ってください。
電話や店舗で解約できない
povoの解約はオンラインからのみ受け付けており、電話や店舗での解約はできません。
もともとpovoはオンラインからしか受付もできませんが、解約も同じということです。
povoの料金が安く抑えられている理由のひとつがコストカットなので、残念な気持ちはあるでしょうが諦めましょう。
代理人では解約できない
povoは本人しか解約できず、代理人では解約できません。
本人が解約できる状況ではない場合などは、一度povoのサポートセンターに問い合わせてみましょう。
povoの解約に関するQ&A
ここからは、povoの解約に関する質問に回答していきます。
povoの解約のここがわからないという人や、まだまだ気になることがあるという人はご覧ください。
povoを解約するべきタイミングは?
povoはトッピングしたデータが余っていても料金が返還されないため、データを使い切った後、もしくは期限の終了が近いタイミングでの解約がおすすめです。
データ容量ごとに利用可能期間が定められているため、利用可能期間の終了が近いタイミングだと無駄なく解約できます。
ただし、継続購入の通話トッピングなどは日割り返金となるため安心してください。
また、MNP転出を行う場合は、他社の回線に切り替わった段階でpovoの解約が完了となり、回線切り替わりのタイミングによっては、希望と異なることもあるため注意しましょう。
解約手続きできないときはどうするの?
povoの解約手続きがうまくできないときは、povoのチャットサポートに問い合わせてみましょう。
ただし、チャットサポートは21時~朝9時までの間は解約に関する問い合わせはできないので、朝9時~夜21時までに問い合わせてください。
また、povoはチャットサポートの他にメールサポートも行っています。
チャットサポートに比べて返信に時間はかかりますが、24時間いつでも送信できるため、夜21時以降しか空いた時間がない場合はメールサポートを使いましょう。
初期契約解除(クーリングオフ)はできるの?
povoは初期契約解除の対象となっています。
初期契約解除は、8日以内であれば自身の都合で簡単に解約できる制度のことですが、通話料などは発生してしまうため注意しましょう。
povoを解約した場合、乗り換えはどの事業者がおすすめ?
povoを解約する場合、次回の契約先に悩むケースもありますよね。
povoを解約する理由別におすすめ事業者をご紹介します。
ケース1.トッピングが面倒な方はahamoか楽天モバイル
povo2.0を利用中の方には「トッピングが面倒、わかりにくい」という意見を持っている方が一定数存在するようです。
確かにこれまでと違った課金サイクルになるため「いつデータが無くなるのか?」と気にしながら使うのはやや面倒かもしれません。
その場合におすすめしたい事業者は「ahamo」もしくは「楽天モバイル」です。
ahamoについて
ドコモが提供する20GBプランのahamoは、月額2,970円で月間20GB利用できる料金プランとなっています。
ahamo 料金プラン概要 | ||
月額基本料 | 2,970円 | 4,950円 |
データ量 | 30GB | 110GB |
低速時速度 | 1Mbps | |
通話料 | 22円/30秒 | |
無料通話 | 5分かけ放題付帯 | |
データ繰り越し | × | |
5G対応 | ◯ |
さらに、プランには5分通話無料がデフォルトでついているためお店の予約や学校・職場への連絡にも安心です。
povo1.0と同じような料金体系で、20GBを使い切っても1Mbpsの中速通信が利用できるためpovo2.0のトッピングが面倒な方にはぴったりのサービスですよ。
楽天モバイルについて
楽天モバイルも月額課金のサービスです。
楽天モバイル「Rakuten最強プラン」概要 | |||
月額料金 | 1,078円 | 2,178円 | 3,278円 |
データ容量 | 3GBまで | 3~20GBまで | 20GB以上 |
通話料 | 国内通話無料(Rakuten Link使用時) 22円/30秒(標準アプリ使用時) |
||
5G対応 | ◯ |
月間の使用データ量が3GB未満の場合は1,078円、最大でも3,278円と、使った量に応じて毎月の請求額が変わります。
データは使った分しか料金がかからないため「面倒なのは困るけど、無駄なく安く使いたい」という方にはオススメです。
ケース2.サポートに不安を感じる方はワイモバイル・UQモバイルがオススメ
povoはオンライン専用プランのため、申込から利用まで基本的にサポートを受けることができません。
特に問題な点は、スマホの故障時に修理受付が一切行われないことです。
利用中にスマホが故障した場合、自分でメーカーに修理を依頼したり新しいスマホを買い直したりする必要があり、故障かどうか判断がつきにくい場合にも対面や電話サポートが受けられず対処に困ります。
そんな場合は料金も安くサポート面もそれなりに充実している「ワイモバイル」「UQモバイル」がおすすめです。
ワイモバイル料金プラン シンプル2概要 | |||
S | M | L | |
月額料金 | 2,365円 | 2,915円・4,015円 | 2915円・5,115円 |
各種割引適用後料金 (契約翌月以降) |
1,078円 | 1,078円・2,178円 | 1,078円・3,278円 |
データ容量 | 4GB | ~1GB・20GB | ~1GB・30GB |
低速時速度 | 最大300kbps | 最大1Mbps | |
通話料 | 22円/30秒 | ||
データ繰り越し | ◯ | ||
5G対応 | ◯ |
※表は右にスクロールできます
ワイモバイル、UQモバイルはそれぞれソフトバンク、auのサブブランドであり故障時には全国の取扱店が利用できます。(故障受付はショップのみ)
UQモバイル 料金プラン概要 | |||
ミニミニプラン | トクトクプラン | コミコミプラン+ | |
月額基本料 | 2,365円 | 2,277円・3,465円 | 3,278円 |
月額基本料 (最大割引時) |
1,078円 | 990円・2,178円 | 割引無し |
データ量 | 4GB | 1GB・15GB | 33GB |
低速時速度 | 最大300Kbps | 最大1Mbps | |
通話料 | 22円/30秒 | ||
無料通話 | 付帯なし | 10分以内通話無料 | |
データ繰り越し | ◯ | ||
5G対応 | ◯ |
格安SIMながら高品質な通信回線が利用でき、料金・サービス共にpovoからの乗り換え先として有用です。
サポートに不安がある方は是非ワイモバイル、UQモバイルを検討してみましょう!
まとめ
当記事ではpovoの解約について詳しく解説をしました。
解約については違約金や手数料が発生しないため安心に行えますが、povo1.0とpovo2.0で申込ページが異なります。
また、電話番号を引き継いで他社を利用するなら、手続き画面で「解約」ではなく「他社に乗り換える」という項目を必ず選択しましょう。