UQモバイルとIIJmioは、どちらも大手キャリアと比べて安価に利用できる格安SIMです。
同じ格安SIMではありますが、内容的には料金やサポート、購入できる端末など違いが盛りだくさんです。
この記事ではUQモバイルとIIJmioの違いを解説するので、契約先を選ぶ参考にしてくださいね。
目次
UQモバイルとIIJmio・使える回線の違いは?
UQモバイルとIIJmioでは、利用できる回線が少し異なっています。
まずは選べる回線について解説させていただきます。
UQモバイルはau回線のみ!速度面ではUQモバイルが基本的に有利
UQモバイルはauでお馴染みのKDDIが展開している格安SIMで、利用できるのはau回線のみとなっています。
回線が1種類しか選べないのがデメリットですが、代わりに回線を所有するKDDIが自社で展開しているサービスなので、広いau回線の帯域をしっかり使えて速度が落ちづらくなっており、通信速度面で有利です。
回線速度重視の方はUQモバイルを検討してみてください。
IIJmioならドコモ回線とau回線から好きな方を選んで契約できる!
IIJmioはインターネットプロバイダなどの事業を展開しているIIJの格安SIMで、ドコモ回線とau回線から好きな方を選んで契約できます。
ドコモやauのユーザーは、同じ回線のを選べば手持ちの機種を特に面倒な手続きをしなくても使い回せます。
一方でIIJmioを選ぶにあたって注意したいのは、ドコモやauから回線の一部分を借りて使用しているため混み合いやすいことです。
これによってお昼や夜などの利用者が多くて混み合う時間帯だと速度が下がってしまうこともあります。
実際に使い比べてみても確かに、IIJmioの場合は12時台などは読み込みが長くなっています。
動画再生やアプリのダウンロードなどをいつでも快適に行いたい方はご注意ください。
どちらも5GやeSIMに対応!(注意点あり)
UQモバイルとIIJmioはどちらも無料で5Gが利用可能で、さらにeSIMにも対応しています。
UQモバイルはauの、IIJmioはドコモ・auの5Gエリアで高速通信が行えますよ。
ただし、5Gエリアはドコモ・auともにまだまだ拡大途中なので、あまり使える場所は多くないことに注意しましょう。5G対応の端末も必要です。
それぞれの5Gについてはこちら!
また、UQモバイル、IIJmioどちらもeSIMに対応しており、通常のSIMカードと同じプランと料金で利用が可能です。
元々IIJmioのeSIMはデータ通信専用のものしかありませんでしたが、2022年10月より音声通話対応のものも登場しています。
それぞれのeSIMについてはこちら!
UQモバイルとIIJmio、料金プランの違いは?|安さはIIJmio、快適さはUQモバイル
UQモバイルとIIJmioでは料金プランが大きく異なっています。
それぞれの容量や料金などの違いを、チェックしてみましょう。
【重要】契約期間の縛りやMNP転出時の手数料はどちらもなし!
UQモバイルもIIJmioも契約期間の縛りがないため、いつでも自由に無料で解約できるようになっています。
他社へ乗り換える際のMNP転出手数料も共に0円です。
乗り換えや解約時にかかる負担を気にすることなく、月額料金や通話料金を踏まえて契約先を決められるのは嬉しいですね。
UQモバイルはプランが3種類!最大20GB利用可能
UQモバイルでは3種類のプランが展開されています。
UQモバイル 料金プラン概要 | |||
ミニミニプラン | トクトクプラン | コミコミプラン+ | |
月額基本料 | 2,365円 | 2,277円・3,465円 | 3,278円 |
月額基本料 (最大割引時) |
1,078円 | 990円・2,178円 | 割引無し |
データ量 | 4GB | 1GB・15GB | 33GB |
低速時速度 | 最大300Kbps | 最大1Mbps | |
通話料 | 22円/30秒 | ||
無料通話 | 付帯なし | 10分以内通話無料 | |
データ繰り越し | ◯ | ||
5G対応 | ◯ |
選べる容量は3GB、15GB、20GBの3種類で、容量を超えてしまった際の速度制限時はミニミニプランが最大300kbps、トクトク・コミコミプランが最大1Mbpsとなっています。
300kbpsあればLINEでのテキストメッセージのやりとりや、テキストベースのSNS程度は利用可能、最大1Mbpsあれば中程度の画質で動画を見ることもできますよ。
増量オプションIIの契約で最大25GBに増量できる
月額550円の増量オプションIIを契約することで通信量を増やす事も可能です。
契約するとミニミニプランは6GB、トクトクプランは20GB、コミコミプランは25GBに増量されますよ。
自宅セット割でスマホ代がお得に!
UQモバイルでは対象のネット回線やauでんきを契約することで「自宅セット割」が適用できます。
最大10回線に対応するので家族みんなのスマホ代を抑えられますよ。
利用すれば以下のとおりスマホ代が大幅に値引きされます。
ミニミニ・トクトクプランの自宅セット割 | |||
ミニミニ | トクトク | コミコミ | |
データ容量 | 3GB | 15GB | 20GB |
通常月額料金 | 2,365円 | 3,465円 | 3,278円 |
自宅セット割適用後 | 1,265円 | 2,365円 | 対象外 |
auでんきとau PAYカードを契約することでミニミニプランなら月額1,078円という低価格で利用出来ますよ。
元々安価なUQモバイルのスマホ代をさらに抑えられるので、活用してみてください。
IIJmioは2GB~50GBで展開中!基本料金自体が割安
IIJmioでは2~50GBの8種類でプランが展開されています。
IIJmio 「ギガプラン」概要 | ||||||||
月額基本料 | 850円 | 990円 | 1,500円 | 1,800円 | 2,000円 | 2,700円 | 3,300円 | 3,900円 |
データ量 | 2GB | 5GB | 10GB | 15GB | 20GB | 30GB | 40GB | 50GB |
低速時速度 | 300Kbps | |||||||
通話料 | 11円/30秒 | |||||||
データ繰り越し | ◯ | |||||||
5G対応 | ◯ |
とくに割引サービスなどを駆使する必要もなく、850~約4,000円という低価格でスマホを持ててしまいます。
安さを重視する方、割引サービスなどを考慮するのが手間に感じる方には基本料金自体が割安なIIJmioがおすすめです。
IIJmioはデータ通信のみのeSIMが激安
IIJmioではデータ通信専用のeSIMが月額440円から使えます。
IIJmioのギガプラン(eSIM) | |
2GB | 440円 |
5GB | 660円 |
10GB | 1,100円 |
15GB | 1,430円 |
20GB | 1,650円 |
30GB | 2,340円 |
40GB | 2,940円 |
50GB | 3,540円 |
iPhoneのXS・XR以降のモデルなど、eSIM対応端末でお得にデータ通信を行いたい方は活用してみてください。
IIJmioはIIJmioひかりとのセット割も提供中
IIJmioではIIJの光回線サービス、IIJmioひかりとのセット割が用意されていて、契約していれば660円の割引を受けられます。
例えば2GBのギガプランは本来月額850円ですが、IIJmioひかりユーザーなら190円で使える計算です。
ただし、2回線以上を割引にすることはできないのでご注意ください。
通話オプションはIIJmioの方が安い
UQモバイルとIIJmioでは通話オプションも展開されています。
UQモバイルは通話料金が30秒22円で、3つのオプションにより通話料金が抑えられますよ。
UQモバイルの通話オプション | |
通話パック(60分の通話定額) | 550円 |
国内通話10分かけ放題 | 880円 |
国内通話かけ放題 | 1,980円 ※60歳以上は880円 |
また、無制限の国内通話かけ放題も利用可能となっています。
60歳以上の方は10分かけ放題と同じ金額で無制限のかけ放題を使えるのが嬉しいですね。
一方、IIJmioでは本来30秒22円の通話料金を30秒11円に抑えることが可能で、さらに3つの通話定額オプションによりかけ放題も利用できます。
IIJmioの通話オプション | |
通話定額5分+ | 500円 |
通話定額10分+ | 700円 |
かけ放題+ | 1,400円 |
以前は同一mioIDの回線同士で10分もしくは30分の通話定額オプションがありましたが、こちらは現在利用できません。
UQモバイル、IIJmioどちらも通話オプションは充実していますが、IIJmioの方が若干安い形となっております。
UQモバイルならキャリアメールも有料で利用可能
UQモバイルでは、月額220円でキャリアメールサービスが提供されていることも見逃せません。
現在は少なくなっていますが、キャリアメールしか使えない会員サイトなどを利用したい場合や、キャリアメール以外から上手くメールを送れない相手と連絡を取り合いたい時はUQモバイルを選びましょう。
UQモバイルはクレジットカードの他に口座振替にも対応
IIJmioは支払い方法にクレジットカードしか利用できませんが、UQモバイルは口座振替も利用できます。
クレジットカードしか使えない格安SIMが多い中で、口座振替に対応しているのは嬉しいですよね。
口座振替でスマホ料金を支払いたい方やクレジットカードを持っていない方はUQモバイルがおすすめです。
詳細はこちら!
端末ラインナップはどちらも充実!割引セールも頻繁に開催中
UQモバイルとIIJmioはどちらも端末ラインナップが充実している格安SIMです。
両者の端末販売における特徴について比べてみました。
UQモバイルは、他社からの乗り換えで価格がお得に!
UQモバイルは、iPhoneシリーズを積極的に販売しています。
AndroidスマホもRedmi 12 5GやAQUOS senseなど低価格帯の機種を中心に展開中です。
端末代金は、他社からの乗り換えで初回契約を行うことで安く抑えることができますよ。
IIJmioは他社からの乗り換えでスマホを激安購入できる
IIJmioは他社からの乗り換えを条件にAndroidスマホなどを特価販売しています。
本来は2万円程度のスマホを100円程度で買えてしまうなど、とてもお得です。
ただし、人気が高いキャンペーンなので頻繁に在庫切れが起こることにご注意ください。
iPhoneシリーズもセット購入できますが、新品ではなくIIJmioが独自に仕入れた未使用品や中古品となります。
サポート対応は店舗がたくさんあるUQモバイルが充実
格安SIMのサポート対応は各社でバラバラですが、充実度が高いのはUQモバイルです。
UQモバイルはWeb上でのチャットなどを使ったサポートに加えて、全国にあるUQスポットやauショップ、au Styleでもサポートを受けられます。
IIJmioは基本的にWebや電話でのサポート受付となるので、頻繁にキャリアショップに足を運んで質問をするようなスマホが苦手なタイプの方は注意が必要です。
UQモバイルとIIJmio、それぞれどんな人におすすめ?
最後に、UQモバイルとIIJmioはそれぞれどんな人におすすめかを解説します。
UQモバイルはサポートや快適さ重視の人におすすめ
UQモバイルは以下に当てはまる方におすすめです。
- 通信速度が速く、快適な回線を自由に使いたい
- 頻繁に通話をするので、かけ放題を活用したい
- 店舗でのサポートを受けたい
UQモバイルは料金的にはIIJmioよりも高めですが、いつでも通信速度が速くて快適ですし、最大25GB利用可能の大容量・速度制限時も最大1Mbps対応で高速です。
通話もかけ放題のオプションが充実しているので、頻繁に電話をかける人はIIJmioよりも安上がりになる可能性がありますよ。
そして、自分で設定等が不安な方はauショップなどでもサポートを受けられるのは嬉しい点ですね。
IIJmioは徹底的に安さを求める人に最適
IIJmioは以下の条件に当てはまる方におすすめです。
- 月額料金がとにかく安いスマホを使いたい
- ドコモからの乗り換えで、手持ちのスマホを使い続けたい
- Androidスマホを格安で購入したい
IIJmioは月額850円で2GBなど月額料金がかなり安く設定されています。
UQモバイルと違ってドコモ回線も選べるので、ドコモから乗り換える場合手持ちの機種を手続き不要で使い回せますよ。
Androidスマホのセット販売が盛んなので、割引を受けてお得に端末を購入したい場合も要チェックです。
UQモバイルとIIJmioをデュアルSIM運用するメリットはある?
UQモバイルとIIJmioをデュアルSIM運用するメリットですが、仕事用とプライベート用で電話番号を2つ持ちたいなどの場合を除いてほとんどありません。
UQモバイルもIIJmioもeSIMに対応しているので、eSIM対応スマホであればeSIMと物理SIMを併用し1つのスマホで2つの回線を利用できます。
しかし、UQモバイルの料金がそもそも高めに設定されているため、IIJmioとUQモバイルをセットで持つとメリットが少ないうえに逆に料金が高くなってしまいます。
用途に応じてネット回線・電話回線を使い分けたい方には、UQモバイルとIIJmioのデュアルSIM運用は適しているでしょう。
まとめ
今回はUQモバイルとIIJmioの比較を行いました。
ポイント
- UQモバイルは4GB月額2,365円から、セット割で1,078円から使える
- UQモバイルは通信速度が速くて快適
- IIJmioは2GB月額850円から、割引サービスなどを使わなくても最初から低価格
- 通話オプションはIIJmioの方が安い
- 端末のセット購入はどちらも充実
- サポート重視なら店舗対応もあるUQモバイルがおすすめ
UQモバイルは主に通信品質や通信容量、IIJmioは価格面で優れています。
今回の解説を参考に、自分にはどちらが合っているのかをじっくり考えて契約先を選んでみてくださいね。