借金地獄の入口は案外身近なところにあるものです。
「ギャンブルや投資にさえ手を出さなければ大丈夫!」こう思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ですが、借金に悩んでいる方は意外と身の回りにたくさんいます。
例えばカードローンのキャッシングです。
非常に簡単に利用することができ、お金がない!となったときでもすぐに借りることができるキャッシングサービスはいつの間にか借金まみれになっているということも珍しくありません。
では、借金地獄に陥ってしまったら一生抜け出すことは難しいのでしょうか?
この記事では、借金地獄から抜け出す方法、共通点、そもそもの借金の原因について紹介していきます。
目次
借金地獄から抜け出して人生逆転する手順!
実は借金地獄からは"合法的に"抜け出すことが充分可能です。
これより、人生を逆転するための手順を紹介していきます。
借金地獄とはどのような状態か
そもそも借金地獄とはどのような状態かを確認しましょう。
何社も借り入れをしているので返済日が毎月に何度もある
消費者金融や信販会社は取引の期間や返済状況にもよりますが、その多くは30万円~50万円程度の貸付しか行ないません。
そのため、50万円借り入れをするとそれ以上は借りられないので他の会社に契約をします。
このように複数の借り入れがあることを多重債務と呼んでいます。
借り入れをしているのが1社である場合、例えば給料日や給料日直後に設定していることが多いのですが、給料日までまだ日にちがあるのに金欠に落ちいて他社から借り入れをした場合には返済日がズレることがあります。
従来は毎月25日に返済を考えていればよかったものが、毎月10日にも返済をする必要があり、さらに増えると毎月20日にも返済をする必要があり、月に3回も返済日がくるという状態になります。
返済をした直後に空いた枠から借り入れ
給与が入って1社の返済を行うと、その返済をした分だけ与信の枠がすこしだけ開くことになります。
返済した分すぐ借り入れをして生活費を工面するようなことが多く発生します。
永遠に借金が減るはずもありません。
他社の返済をするために借り入れをする
多重債務となっている時には給料日・給料日近くの返済以外は返済をするためのお金のアテがないことが多いです。
最初は身の回りの時計・カメラ・ゲームなどを売却することで工面することがあっても、このような状態が長く続くはずはありません。
そのため、返済日が近いものの返済をするために他社から借り入れをする状態になってしまいます。
このような状態のことを「雪だるま式」「自転車操業」と表現することがあり、こうなってしまうとどこからも借りられなくなるまでは長くありません。
精神的にも不安定に
一ヶ月のうちほとんどの日で眼の前の返済のことを考え、安い食事でなんとかお腹を満たす、という日々が続くことになります。
精神的にも不安定となり、安いお酒に頼ってしまうせいで体を壊したり、酔って配偶者にあたってしまう、精神疾患を発症する、などすることも珍しくありません。
なかには自殺をしてしまう人もいます。
※参考:首相官邸「多重債務問題をめぐる現状について(PDF)」
いち早く対策を練るべきなのです。
借金総額を把握する
意外に思われるかもしれませんが、借金地獄に陥っている方ほど、実際にどのくらい借金があるのか?を把握していない傾向が見受けられます。
それだけ日々のお金の工面に汲々としている証拠でもあるのですが。
ペーパーレス化を推進する企業が増えていることから、貸金業者も例外ではなく、利用明細をインターネットで確認する形となっています。
まずは利用明細をチェックして、借金の総額を把握することが借金地獄からの出口の第一歩です。
収入を増やす、支出を減らす
借金地獄から抜け出すためには収入を増やすか支出を減らすかが必要不可欠です。
本業以外にも副業を持つなど、少しでも月々の実入りがアップすることで借金の返済が滞りにくくなるでしょう。
そして収入を増やすと同時に支出を減らすことも行います。
特に固定費の見直しは、支出を減らすための近道です。
不要なサブスクリプションや通っていないジムを解除する、実家に帰って住宅にかかるお金を減らす、格安SIM契約に乗り換える、などは効果があります。
家族に相談する
家族に相談することも借金地獄からの脱出につながります。
実際には家族に内緒で借金を重ねているケースが少なくありません。
信頼できる人からの融資でまとめて返済することで借金地獄が解決するパターンも考えられます。
このような選択肢を取れるかもしれません。
債務整理を検討する
借金地獄から抜け出す"合法的な"方法として「債務整理」が存在します。
ニュースなどで「自己破産」という言葉を見かけたことはないでしょうか?
自己破産を含む債務整理を実行することで、借金や利息を減額させることが可能です。
https://digital-plus.co.jp/finance/saimuseiri-merit-demerit
借金地獄に陥ってしまう人に共通する5つの特徴とは?
借金地獄とは返しても返しても一向に借金が減らない状況のことを指す言葉です。
実際にこの状況に陥っている人は決して少なくはありません。
まずは借金地獄に陥った人たちに共通する5つの特徴について紹介します。
- 計画性がない
- 見栄っ張りな性格
- ストレスの発散が浪費
- 依存体質
- ギャンブル好き
以下よりひとつずつご紹介いたします。
計画性がない
借金地獄に陥りやすい人に共通する特徴のひとつに「計画性がない」ことがあげられます。
計画性がないと月間で自身が生活するためにどのくらいの金額が必要なのか?を確認することもありません。
そのため、生活費や遊興費が足りなくなるごとにキャッシングを積み重ねてしまうことも考えられます。
当然、クレジットカードやカードローンの明細も見ることはないでしょう。
どうしてこんなに支払いが多いのかな?とは思うかもしれませんが。
見栄っ張りな性格
見栄っ張りな性格を持つ人も借金地獄に陥りやすい傾向があると言えるでしょう。
「ここは私がごちそうするよ」「ここは私に払わせて」と会計を済ます場面を飲食店などで見かけるのではないでしょうか。
一定以上の収入がある方なら良いのですが、見栄っ張りな性格の人の場合、財布にお金がなくてもクレジットカードで支払ってしまい、翌月以降の支払いに汲々とするかもしれません。
そして、見栄っ張りな性格の人ほどブランド物を好みます。
見た目で他者に対してマウントを取ることが心地良いためでしょう。
こちらも収入に見合っていれば問題はないのですが、高額の借金につながるリスクも想定されます。
という話はよく聞きますよね。
ストレスの発散が浪費
ストレスの発散方法に浪費を選択している人も借金地獄に陥りやすいでしょう。
- ショッピングなどで大量に商品を購入する
- 普段は敬遠しがちな美味しいものを食べる
- たまの休みの日には旅行やレジャーに赴く
- 自分へのご褒美としてエステやマッサージを利用するなど
時には勢いよくお金を使うことも精神のバランスを良好に保つことにつながります。
ところがストレスの発散=浪費となった場合、手持ちのお金で賄えれば良いのですが、エスカレートしていくと貯金が減り、借金が増えていく危険性があるでしょう。
しかし、その目的がストレス発散になっているなら要注意です!
依存体質
借金地獄に陥りやすい人は「依存体質」であることも忘れてはなりません。
恋人や友人や家族など「人」に依存するのはもちろんのこと、趣味や嗜好品などへの依存も含まれます。
特に身近な人(恋人など)に貢いでしまいがちな方は要注意です。
自身のお財布の範囲内で収まっているうちはともかく、借金をしてまで貢ぐようになるケースも珍しくないでしょう。
ギャンブル好き
「ギャンブル好き」はダイレクトに借金地獄に結びつきやすい特徴です。
競馬や競輪、競艇やオートレース、パチンコや麻雀などが代表的なギャンブルと言えるでしょう。
他にも株式やFX、仮想通貨なども、距離感を誤ると運用ではなくギャンブルになりかねない投資です。
いつしかカードローンなどから借りることができなくなり、高利(暴利)の闇金に手を出したとしても不思議ではありません。
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借金地獄に陥る4つの原因とは?リボ払いやクレジットカードには要注意!
続いて、借金地獄に陥る原因として考えられる次の4つの項目を紹介します。
特にリボ払いやクレジットカードの利用には細心の注意を払いたいところです。
- クレジットカードでの支払いが多い
- リボ払いを利用している
- 低収入
- ギャンブル、浪費が好き
以下で詳しく說明していきます。
クレジットカードでの支払いが多い
クレジットカードは上手に使えばポイントも貯まりますし、利用明細で「何にどれだけ使ったのか?」をチェックできるメリットがあります。
サービスによってはクレジットカードを選択することでお得になるケースも少なくありません。
たとえばネットショッピングの支払方法のうち、代金引換は代引手数料がかかります。
コンビニ払いなら支払用紙の発行費用やコンビニへの取扱手数料を請求されるでしょう。
唯一クレジットカードだけが支払いに対する手数料が発生しません。
ただしそれは、あくまでも手数料のかからない支払回数で、期日に遅れずに支払っている人だけが得られる恩恵です。
利用明細をこまめに確認し、口座からの引き落とし日に無理なく払える金額で収めることでリスクを回避することにつながるでしょう。
リボ払いを利用している
リボ払いとは「リボルビング払い」の略称です。
月々一定の金額を元金とし、金利分と合わせて支払うことで完済に向かう支払方法です。
分割払い⇒完済日を先に設定して支払う
リボ払い⇒月々の支払金額を設定後、ゆるやかに完済へと向かう
仮に24回の分割払いであれば、支払いを開始して24ヶ月(2年)後には完済できます。
ところがリボ払いの場合、利用限度額の範囲内であれば月々の支払金額を変えることなく追加のショッピングやキャッシングができてしまうのです。
カード利用金額 | リボ払い・支払金額 | 支払利息(月/30日)
※金利 年15% |
実際の返済金額 |
100,000円 | 30,000円 | およそ1,232円 | 31,232円 |
200,000円 | 30,000円 | およそ2,465円 | 32,465円 |
300,000円 | 30,000円 | およそ3,698円 | 33,698円 |
400,000円 | 30,000円 | およそ4,931円 | 34,931円 |
500,000円 | 30,000円 | およそ6,164円 | 36,164円 |
600,000円 | 30,000円 | およそ7,397円 | 37,397円 |
上記の表からはカードの利用金額が増えるごとに実際の支払金額も増加することを理解していただけるのではないかと思われます。
※年365日、金利年15%にて算出
※金利年15%は4.8年で100万円が200万円に増える金利です(複利計算)
※参考:一般社団法人 日本クレジット協会 「リボ払いの特徴と利用上の注意」
低収入
借金地獄に陥る原因には「低収入」も含まれています。
リストラや非正規雇用が増えたこともあって、正社員であれば受け取れるはずの収入から激減した方もいるのではないでしょうか。
収入が低下することで趣味や交際に使うお金が減り、いつしか通信費や生活費まで脅かされるようになり、借金をせざるを得ないケースが考えられます。
就職や副業などで収入が増えるのであればいずれは完済も可能ですが、その前に返済不能となるリスクも高いでしょう。
ギャンブル、浪費が好き
ギャンブルや浪費が好きな人も借金地獄に結びつきやすい傾向があるといえるでしょう。
いずれもお小遣いの範囲内で収めているのであれば趣味として捉えることもできます。
とはいえ、「わかっちゃいるけどやめられない」のがギャンブルや浪費です。
自分の意思でコントロールできているうちならともかく、気がつくと制御不能になっていることも珍しくありません。
それだけの魅力に溢れているという見方もできますが。
お金を借りてまでギャンブルや浪費につぎ込む人の場合、依存症として専門的な治療が必要なケースもあり得ます。
治療が必要になる可能性も。
借金地獄に陥りやすいのは20代?30・40代?
借金地獄に陥りやすい年代があるとしたら、気をつけたいですよね。
一概に言えるものではありませんが、2014年の日弁連の調査によれば、破産申立件数は40代が最も多く27.02%、続いて50代が21.05%を占める一方、20代は6.37%、30代は18.15%と相対的に少なく、40~50代がボリュームゾーンであることが分かります。
- 一定の収入があり、借り入れが容易な年代
- 子供の教育費や両親の医療費が重なる年代
- リストラにあうなど転職機会が多い年代
それでは以下で詳しく說明していきます。
一定の収入があり、借り入れが容易な年代
貸金業法には「総量規制」が定められています。
総量規制は借り過ぎ・貸し過ぎを防ぐための規制です。
具体的には貸金業者からの借入総残高が年収の3分の1を超えると、新たな借り入れはできません。
※参考:日本貸金業協会 「1 お借入れは年収の3分の1までです」
したがって、年収が300万円だとしたら貸金業者から借りられる総額は100万円です。
一定の収入がなければ多額の借金はそもそも作れないようになっているのですね。
40代~50代は収入が安定していることが多いですので、それが本人としては容易に返済できる金額ではなかったとしても年収面を評価され、あっさりと借りられてしまうことがあります。
子供の教育費や両親の医療費が重なる年代
あくまで例えにはなりますが、仮にこんな夫婦がいたとしましょう。
・30歳で第一子、33歳で第二子が誕生
・子はいずれも幼稚園から高校まで公立に通い、大学は奨学金を借りた(もしくは進学しなかった)
この場合、子の学習費は平均して以下のようになります。
親の年齢 | 学習費総額(1年あたり) |
34~35歳 | 223,647円 |
36歳 | 321,281円 |
37~38歳 | 544,928円 |
39~41歳 | 642,562円 |
42~44歳 | 809,678円 |
45~47歳 | 945,777円 |
48~50歳 | 457,380円 |
表から、40代で教育費のピークが訪れることが分かります。
さらに、この夫婦にはそれぞれ30歳離れた親がいると仮定します。
夫婦が40歳の頃、両親は70歳を迎えますね。
内閣府の調査によれば日本の平均健康寿命は男女ともに70代前半、平均寿命は80歳半ばとなりますから、夫婦は40代~50代にかけて、両親の医療費を担うこともあるでしょう。
リストラにあうなど転職機会が多い年代
2021年現在の日本の完全失業率(働く意欲がある人のうち、仕事を探しても仕事に就くことのできない人の割合)は2.8%です。
最も割合が高いのは15~24歳で4.2%、ついで25~34歳の3.7%ですが、上記のようにお金のかかる35~44歳、45~54歳でも2.4%と一定数が失業しており、少ないとは言えません。
支出も多いだけに、40代以降で失業するとあっという間に家計が狂ってしまいがちです。
※参考:総務省統計局 「労働力調査(基本集計) 2022年(令和4年) 4月分結果」
借金地獄に陥るとどうなる?
ここからは借金地獄に陥った際にありがちな情景を紹介します。
細部は違えども、おおむねこのパターンに沿ったものになると捉えておくと良いかもしれません。
- 返しても減らない借金
- 借金返済のためにお金を借り続け、闇金に借りてしまう
- 催促、取り立てに悩む日々
- 家族の生活に影響
- 裁判になる可能性も
以下で詳しく解説いたします。
返しても減らない借金
収入の範囲内で利用金額の支払いができているうちは良いのですが、中には支払いが難しくなり、キャッシングなどで支払わざるを得ない人も存在します。
- クレジットカードの支払いが厳しい
- キャッシングで支払う
- カードとキャッシングの支払いが増える
上記の負のループに陥った場合、ループから抜け出すことは難しい上に借金は膨らんでいくばかり、、、
仮に、キャッシングの状態を抜け出せたとしても、支払いは借金の利息だけで精一杯。こんな状況も十分に考えられます。
こちらの記事で、クレジットカードの支払が難しい際の対応方法について詳しく解説しておりますので是非ご覧下さい!
借金返済のためにお金を借り続け、闇金に借りてしまう
目下の返済資金として借り入れを行うようになると、自力での完済に翳りが見られてきます。
さらには借り入れることが日常になり、借金への心理的抵抗が薄れてしまう一面もあります。
そして、ついには貸金業法を顧みない無登録業者、いわゆる「闇金」からも借り入れてしまうのです。
金融庁等の調査によれば3年以内借入経験者のうち、「闇金を利用したことがある」人は8.8%、「利用する意向がある」人は8.7%と、決して少なくありません。
最近では『給与ファクタリング』など、「闇金から借りた」という意識が薄いまま手を出してしまいがちなものもありますので、気を付けましょう。
催促、取り立てに悩む日々
借金の返済に追われるようになると目先のお金以外の興味がなくなります。
いつもどこか上の空な心理状態のため、仕事や学業も手につかなくなるでしょう。
特に闇金からの取り立ては貸金業登録をしていないこともあり、電話での催促はもちろんのこと、夜討ち朝駆けで自宅や職場に訪問することも。
業者からの催促、取り立てに悩む日々が続きます。
家族の生活に影響
借金の返済が困難を極めてくると、闇金業者が取り立てのために昼夜を問わず自宅の周辺に集まるようになります。
当然、近所の住民からは訝しげな眼で見られるようになり、高額かつ高利の借金を抱えていることが知られるのは時間の問題でしょう。
家族も外出をはばかられるようになり、常に近所の人たちから噂をされているのではないか?と疑心暗鬼に。
子どもの給食費や学費の支払いも滞ることから学校生活はもちろん、進路の決定にも支障をきたすことが考えられます。
裁判になる可能性も
借金地獄に陥ると正規の貸金業者より訴訟を起こされることも想定されます。
平日の日中に裁判所への出廷を命じられるため、勤め先にも多額の借金を背負っていることが発覚しても不思議ではありません。
勤め先がコンプライアンス意識の高い企業であればあるほど、減俸や一定期間の休職、あるいは失職処分を受けることもあり得るでしょう。
あるいは閑職への出向にて、自主的な退職を勧められるかのような日々を過ごすことになるかもしれません。
債務整理をして借金地獄から抜け出そう!
債務整理とは国が認めている"合法的な"借金の減額方法です。
それぞれの状況に応じたやり方を選択することで借金地獄から抜け出すことにつながるでしょう。
そう、人生の逆転劇が始まるのです。
任意整理とは?
任意整理とは借入先の貸金業者と交渉することで、無理なく完済しやすい方向に進める手続きです。
裁判所を経由することはありません。複数の借入先がある場合、返済先を選択することも可能です。
債務者(借金をしている人)が3年から5年で完済できるよう、金利をゼロにして元金だけを分割で支払う形が大半となります。
利息制限法に基づいた「引き直し計算」の結果次第では、過払金にて借金総額を減らせるメリットも得られるかもしれません。
任意整理後は信用情報機関に事故情報(異動)として5年以上記録されます。
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こちらで詳しくまとめておりますので参考にしてみて下さい。
自己破産とは?
自己破産は債務整理の中でも最も知名度の高い手続きと言えるでしょう。
裁判所への破産申立後に免責が認められることで、税金を除いた借金総額の支払いが免除される債務整理です。
自己破産時でも20万円以下の預貯金などは所有することができます。(少ないが例外もあり)
官報に名前と住所が記載される点や、信用情報機関に事故情報(異動)として5年~10年残される点、そして自己破産申し立てから免責の決定までは、警備業や弁護士など一定の職種に就くことができない点などがデメリットと言えるでしょう。
自己破産
個人再生とは?
個人再生は借金額が5,000万円以下、将来的に安定した収入が見込める人向けの債務整理手続きです。
借金総額の最大10分の1に減額した金額を3年から5年で完済へと導きます。
個人再生にて減額できる借金総額の目安を次の表にまとめてみました。
借金総額 | 最低弁済額 |
~999,999円 | 全額 |
1,000,000円~4,999,999円 | 1,000,000円 |
5,000,000円~14,999,999円 | 借金総額の5分の1の金額 |
15,000,000円~29,999,999円 | 3,000,000円 |
30,000,000円~50,000,000円 | 借金総額の10分の1の金額 |
個人再生が裁判所にて認められた後には官報に掲載され、信用情報機関に5年以上、事故情報が記録されてしまいます。
個人再生の特徴として、住宅ローン特則を利用することで住宅を手元に残しながらの債務整理が可能です。
個人再生
では個人再生のメリット・デメリットについてまとめておりますのでぜひご覧ください。
借金地獄の状態から債務整理を行った方の口コミをご紹介!
ほとんど自転車操業の状態でした
支払額が半分近くになったのは大きい。後ほど気付いたが、個人再生でもよかったかなと思う。
カードが使えなくなったが、楽天カードは債務整理の対象にしなかったため、いまでも使えている。悩まず、一度状況を整理してください。元本がいくらで、利息込みで完済した際、いくらかかるのか。またいつまでもかかるのか。
借金がある方はきちっとした金額がわかっていない方が多いと思います。僕自身もそうでした。
状況整理したうえで、任意整理したら、月の返済額がいくらになるのか、あまり変わらないのであれば、個人再生でも考えてみる。それでも、どうにもならなければ、自己破産。
まずは弁護士・司法書士に相談しよう
弁護士や司法書士といった法律の専門家に相談することで借金地獄から抜け出すことにつながる確率が高まります。
一人で悩む前に専門家に相談してみましょう。
弁護士や司法書士に相談することで得られるメリットとして次の3つがあげられます。
- 自分に合った適切な方法を選択できる
- 自分に代わって手続き、対応を行ってもらえる
- 手続き中の取り立てを停止できる
- 借金をなくし、生活再建が望める
以下で說明いたします。
自分に合った適切な方法を選択できる
弁護士や司法書士への相談後、自分に合った適切な方法を選択できるのは決して小さくないメリットと言えるでしょう。
借金地獄に陥っている人の中には債務整理の存在すら知らないことも想定され、ひたすら終わりの見えない借金の返済を繰り返す日々を送っているかもしれません。
法律の専門家から借金問題を解決するための具体的な答えが提示されることで一筋の光を見出すことにつながるかもしれません。
自分に代わって手続きや対応を行ってもらえる
債務整理を成立させるための重要なポイントとなるのはやはり貸金業者との交渉ではないでしょうか。
相手は借金の督促や取り立てのプロであり、交渉に対する高い経験値を持つ猛者です。
素人が付け焼き刃の法律知識で戦える相手ではなく、丸め込まれてしまうの可能性もあります。
その点、債務整理の実績が豊富な弁護士や司法書士に依頼をすれば、安心して債務整理を行うことができます。
手続き中の取り立てを停止できる
弁護士や司法書士への債務整理手続きの依頼後は、貸金業者宛に「受任通知」(介入通知)が送付されます。
受任通知(介入通知)を貸金業者が受け取った時点で借金の督促が一時的に停止し、返済を求める電話もかかってこなくなります。
弁護士や司法書士への依頼直後に得られる最初のメリットと言えるでしょう。
https://digital-plus.co.jp/finance/saimuseiri-zyunintuuti
借金を無くし生活再建が望める
返済のために借り入れる状況が常態化してしまうと自分の家計を把握できなくなってしまい、固定費の支払いも遅れ遅れになってしまいます。
また、日々の取り立てや資金繰りにより精神的にも疲労してしまいます。
弁護士や司法書士への相談は敷居が高いと感じがちですが、もしもこの記事をお読みの方が借金地獄に陥っているのであれば専門家への相談は生活再建へのいちばんの近道です。
「もはや返済できないかもしれない、と思いつつも目下の支払いのために借りてしまった」という借り入れが多い場合、いざ債務整理をしようと思ったときに「詐欺的借り入れ」として問題にされてしまうこともありますので早めの相談が望ましいです。
なにより、借金問題が解決すれば資金繰りについて考える時間を他のことに充てられるはずです。
https://digital-plus.co.jp/finance/saimuseiri-lawyer-sihousyosi
弁護士以外にも公的機関・自助グループへの相談も
うつ病・アルコール依存症・ギャンブル依存症などの精神疾患を抱えているような場合には債務整理と同時に市区町村や社会福祉協議会、保健所などの公的機関や、患者や家族の自助グループに相談するようにしましょう。
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任意整理 | 着手金11,000円~ (1社あたり)、解決報酬金11,000円~ (1社あたり)、管理費用33,000円 |
ひろた法律事務所について
所在地 | 〒530-0041 大阪府大阪市北区天神橋2丁目3番8号MF南森町ビル5階A号室 |
対応業務 | 債務整理、過払い金請求など |
司法書士法人 はたの法務事務所
- 満足度95.2%! 債務整理、過払い金請求において40年。20万件の相談実績!
- 相談・着手金は完全無料! 全国どこでも出張料金無料!
- 手持ちがなくても催促停止! 費用の分割払いもOK!
はたの法務事務所はこんなところ!
長年に渡る経験からご相談者様が抱える悩みを熟知しており、安心して相談をすることができます。
主な費用
相談料金 | ご相談は全て無料 |
全国出張料金 | 無料 |
過払い金報酬 | 取り戻した過払い金額の20% 10万円以下の場合は12.8% |
任意整理 | 1社2万~+減額できた債務の金額の10% |
はたの法律事務所について
所在地 | 〒167-0051 東京都杉並区荻窪5-16-12 荻窪NKビル5階・6階(東京本店) |
対応業務 | 債務整理、過払い金請求、相続・贈与関連、不動産・商業登記業務など |
青山北町法律事務所
- 初回電話相談無料!
- 表参道駅から徒歩3分!
青山北町法律事務所はこんなところ!
『親しみやすさ』と『説明のわかりやすさ』を大切に考えてくれています。
代表弁護士が大手金融機関に勤務した経験があることから、借金問題といったお金にまつわるトラブルにも精通していることが特徴です。
債務整理、過払いについては何度でも相談無料、オンラインでの相談も可能となっています。
主な費用
相談料金 | 無料 |
全国対応 | 可能 |
過払い金報酬 | 22%~(税込) |
個人再生 | 44万円~(税込) |
青山北町法律事務所について
所在地 | 東京都港区北青山3丁目12ー7秋月ビル502 |
対応業務 | 債務整理・企業法務・エンタメ法務・男女問題・不動産関係・投資トラブルなど |
弁護士法人 ひばり法律事務所(旧名村法律事務所)
- 東京大学法学部卒であり、25年以上のキャリアを積んでいる弁護士が在籍!
- ご相談は全国に対応!全ての相談において相談料が無料!
- 借金問題を最適な方法で解決! 過払い金にも対応しており、着手金は無料!
ひばり法律事務所はこんなところ!
ひばり法律事務所は、以前名村法律事務所として活動しておられましたが、業務充実のために法人化をしています。
債務整理を主に扱っており、代表弁護士である名村泰三さんは25年以上のキャリアをお持ちの弁護士です。
「ひばり」には依頼者に早く春をお届けしたいという意味が込められており、迅速に問題解決へと導いてくれるでしょう。
主な費用
相談料金 | ご相談は全て無料 |
全国対応 | 可能 |
過払い金報酬 | 着手金:無料・成功報酬:回収金の20%~ |
任意整理 | 着手金、報酬金共:1社あたり22,000 |
ひばり法律事務所について
所在地 | 東京都墨田区江東橋4丁目22-4 第一東永ビル6階 |
対応業務 | 借金問題・サイト被害・離婚・相続など |
まとめ
ここまで借金地獄に陥りやすい人に共通する5つの特徴や借金地獄を招く4つの原因、借金地獄から抜け出すための具体的な手順について紹介してきました。
借金地獄から抜け出すためには自分自身の意識を変えることが必要不可欠です。
問題の早期解決のために弁護士や司法書士への相談から始めてみることをおすすめします。
Q&A
「個人再生」とは、住宅等の資産を維持したまま,大幅に減額された借金を(最大1/10)、3年~5年間で分割して返済していく方法です。任意整理の減額幅では解決できないことに加え、住宅など何か残したい財産がある場合に利用する方法です。
しかし、借金が減額、免除されることを鑑みればそこまで大きなデメリットではないと感じる方も多いです。
お金に余裕がなく節約生活を強いられること、返済が終わるまでかかってくる催促の電話などは、思っている以上に
ストレスとなってくるでしょう。そんな状況から抜け出し、新しい未来を踏み出すことができる状態が作れるということが最大のメリットでしょう。
あまりにも返済能力がない場合には自己破産を検討することが多いです。その上で、財産や依頼者の現在の情報をもとに自己破産が適切なのかどうか判断します。
自己破産には、財産がほぼ全て失われてしまうことや、職業制限などがデメリットとしてありますので、財産を残したい人や、特定の職業についている方にはおすすめできない方法となります。
例えば、家族がおり住宅を手放したくない人などは個人再生のを選択するなどです。
逆に、金利をなくし、分割払いにすることで月々の支払いを軽くすれば返済していくことができる方は任意整理を
行うことがほとんどです。
まとめますと、基準となるのは大きく、返済能力・依頼者の状況ということになります。
信用情報は審査をする際の与信判断の材料となりますので、登録されている間は借金の申込みや新規クレジットカード発行の申込みをしても審査に通らないことがほとんどです。
しかし、例外もあります。金融機関によっては事故情報の登録が削除される前であっても借金の審査に通ることもあるそうです。
「任意整理」であれば、裁判所を介さず、貸金業者と直接やり取りをする方法になりますので、1番期間が短く4ヶ月~半年で完了できる場合がほとんどです。
「自己破産」「個人再生」手続きの場合には、裁判所を介する必要がありますので、半年~1年程度はかかってしまうでしょう。減額できる幅が大きい分、手続きも煩雑となります。